3150FIGHT

【ファイトマネー倍額】3150ファイトサバイバルvol.1興行と選手のストーリー性に注目!!

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちはtorajiroです。

9月17日開催の3150FIGHT SURVAIVALvol.1の発表会見にてファイトマネーの倍額現金支給と、日本Sフェザー級チャンピオンの坂選手に対しては450万円のファイトマネーを支給する事が発表されました。

▶︎「ファイトマネー倍増計画」 亀田ファウンダーが発表!(3150FIGHT公式サイトより)

なぜ坂選手に対して450万円ものファイトマネーが用意されるのか!?

という点も含めてこの興行は非常にストーリー性があり面白い興行となっています。

3150FIGHTを初めから見ている人にとっては「あの選手とあの選手が戦うのか!?」という面白みがあったり、今後の展開が気になるカードがあったり、メディアで話題になりつつある選手が出場したり、物議を醸したあの選手がサイヤ人と試合をしたり。

このストーリー性を対戦カードに沿って紹介していきたいと思います。

ウェルター級4回戦 三好竜太(KWORLD3) VS 豊中勇左(ワイルドB)

三好選手は前回3150FIGHT vol.2に出場し、序盤優勢だったものの後半失速しドロー。

▶︎3150ファイトVol.2試合予想速報-但馬ミツロに人気者ヒロキング更にベジータも襲来

後半失速の印象が非常に悪かったので、今後3150FIGHTには出られなくなるのではと思いましたが、サバイバルでチャンスをもらう形となりました。

試合後に分かりましたが、三好選手は前戦試合前に鼻を骨折していたようでした。

そうした事情も考慮してサバイバルでチャンスを与える事になったのでしょう。

対する豊中選手は2021年の西日本ウェルター級新人王。西軍代表戦では全日本新人王になった平安山選手に敗れています。戦績は3勝3敗ですが、3敗は全てKO負け。

ハードパンチャーの三好選手にはKO勝ちが期待されていると見ました。

この試合は豊中選手がインスタのDMで対戦オファーをした事から実現。現代を象徴する試合の決まり方。豊中選手不器用そうな雰囲気に大胆なDM。いいキャラしています。

観戦記

三好選手のガタイのデカさが目立ちましたが、スタートは豊中選手が積極的にジャブを突いて仕掛ける展開。

豊中選手のパンチは意外と伸びてくる感じで相手からしたらやりづらそう。

有効打はないものの積極性では豊中選手で進んでいたところ、三好選手のジャブからの左ボディがクリーンヒット。

解説の木村氏がお互いパンチが顔面に集中していると指摘した直後のボディでのダウン。

さすが元世界チャンピオンの解説お見事でした。

豊中選手は何とか立ち上がったものの、後ろに下がり明らかにボディを嫌がっている様子。

三好選手はここで冷静に左ボディを数発打って意識を下に向けてから顔面への左ストレートで豊中選手をロープ外に吹っ飛ばすKO勝利。

今回の興行はこのロープが明らかに緩く、その後のメインでも危ない場面が何度もありました。

バンタム級4回戦 中村良介(黒崎KANAO) VS 朝倉雅也(陽光アダチ)→朝倉選手の3150FIGHT vol.3代役出場で中止

3150FIGHT常連の陽光アダチジムの朝倉選手が出場。

朝倉選手も三好選手同様に前回の3150FIGHTvol.2に出場しましたが、後半失速しあわや逆転KO負けかという課題の残る試合内容でした。

▶︎3150ファイトVol.2試合予想速報-但馬ミツロに人気者ヒロキング更にベジータも襲来

朝倉選手の試合をご覧になった方はお分かりかと思いますが、この選手は試合中結構いっちゃってて面白いです。笑顔で後先考えず殴り続けるボクサー。

朝倉選手はKWORLD3所属選手ではありませんが、実はデビューから3戦全て3150FIGHTの興行に出ています。KWORLD3所属選手でなくとも面白い試合をしていればこうして3150FIGHTの常連になれる事を示す見本となる選手と言えるでしょう。

一方の中村良介選手は福岡県北九州市の黒崎KANAOジム所属の選手。

前回の3150FIGHT vol.2ではベジータ石川率いる(違うか)折尾ジムの選手達が参戦しましたが、折尾ジムも同じ北九州市のジム。

私torajiroの母方の実家が北九州でして、思い入れのある北九州のジムから立て続けに選手が出場するのは嬉しい限りです。超個人的なストーリーではありますが、中村選手には北九州を盛り上げてもらいたいです!!


この記事執筆後、朝倉選手が高田祈斉選手の代役で3150FIGHT vol.3に出場したためこの試合は中止のようです。残念!!

ライトフライ級4回戦 田尻浩司(KWORLD3) VS 阪口莉玖斗(エディT)

田尻選手は3150FIGHT SURVIVAL.vol0でデビューし、アマチュア経験のある格上の選手からいきなりダウンを奪う試合をしましたが、結果は逆転KO負けでした。

▶︎3150ファイトサバイバル.vol0の見どころ・試合結果〜サモア、トカゲに注目

敗れはしましたが、パンチもありそうで中々良い選手だなぁと思っていたのでもう一度サバイバルに出場が決まり嬉しいです。負けても良い試合をすれば次のチャンスを作るという事ですね。

田尻選手は双子ボクサーの双子大工。プロボクサーとして名前を売ることが大工の仕事にも好影響を与えているようですので頑張って欲しいです。

いつかボクサーの副業をまとめたような記事を書きたいと思っているのですが、その時には田尻兄弟は確実に登場するでしょう。

対する阪口選手はエディTジム所属の若干17歳のボクサー。

阪口選手の方がボクサーとしては1勝1分で戦績では上回りますが、田尻選手が大工で鍛えたフィジカルとハードパンチで1回り若い阪口選手に土をつける事が出来るかどうか。

阪口選手は現役高校生で3150FIGHTのリングに上がれるなんて素晴らしい事ですね。学校の人気者になれるかな!

観戦記

開始早々長身の阪口選手に田尻選手の踏み込んでの左フックが浅くヒット。

この一発で軽くバランスを崩した阪口選手はそこから積極的に前に出たものの、右を打ちに行ったところに左フックを合わされダウン。

何とか立ち上がるもロープ際で再び打ち合い来た田尻選手の左フックをもらい大きく腰を落とし、レフェリーが試合をストップ。

阪口選手はかなりダメージがありそうでした。

大工の双子ボクサー田尻選手はパンチ力がかなりあるようですね。

先日引退した角海老の福永選手のようなハードパンチャーな大工として今後の活躍を期待。

阪口選手は今日は相性が悪かったですね。まだまだ高校生で体が出来てくるのはこれから。

まだまだこれからです。

Sライト級4回戦 伊集院嵐(SFマキ) VS ベイリー・アーロン・テオ(陽光アダチ)

両者ともにKWORLD3所属選手と縁が深い選手。

伊集院選手はふなっしーこと船橋真道選手のデビュー戦の相手。

この試合は一進一退の攻防で判定はドロー。期待されていた船橋選手が白星を飾れなかったことから3150FIGHTの厳しい船出を象徴する試合となりました。

伊集院選手はその後も順調に勝ち上がり、昨年の新人王では西軍代表まで行きました。

そしてベイリー・アーロン・テオ選手はヒロキングことはんぺんこと福重浩輝選手のデビュー戦の相手。

1ラウンド、2ラウンドとテオ選手が立て続けにヒロキングを倒し、このまま圧倒するかと思われた矢先の大逆転KOでした。

あの試合で見せたテオ選手のジャブは素晴らしかったです。

KWORLD3の選手を苦しめた両雄がこうして3150FIGHTのリングで相見えるとは思いませんでした。

大変興味深いスピンオフ的な対戦カードだと思います。

観戦記

試合結果はドローでした。

テオ選手は遠い距離から細かいジャブを突いての右ストレートがとても良かったのですが、時々ダッキングして不用意に頭が前に出る時があり、そこを伊集院選手に狙われた感じがしました。

テオ選手はもう少しあの遠い間合いを徹底した方が持ち味が活かせるのではないかと個人的には思いました。

伊集院選手は全日本ライト級の決勝戦まで行った実力者ですが、今日はやりづらさを感じました。手数が少なく、後手に回ってしまっている印象でしたが、それでも馬力のある選手だということは良くわかりました。

体がしっかり出来ている選手なので成長は早いと思います。

53.0kg契約4回戦 森本竜馬(KWORLD3) VS 小川椋也(天熊丸木)

3150FIGHTにtorajiro的に思い入れのある選手が出場することになりました。

対人恐怖症ボクサーRYOこと小川椋也選手。

小川選手の事はこのブログを始めた当初、まだボクシングネタは控えて一般的な話題で記事更新の練習をしていた時代に記事にさせていただきました(その後アップデートしています)。

対人恐怖症,視線恐怖症,脇見恐怖症で引きこもりからのYouTuberからのプロボクサーという、滅多にない経歴の彼を知った事が自分の中のボクシング熱再燃のきっかけでもありました。

デビュー前から注目していた選手がこうして3150FIGHTのような華やかな舞台に上がるのは感慨深いです。

森本選手は主戦場がフライ級で小川選手はバンタム級。

2階級の差はありますが、それでも実現させてくれた3150FIGHTに深く感謝。

この試合でプロボクサーには色んなキャラクターを持った選手がいるんだと多くの方が知るきっかけになればと願っております。

このブログでも色んな個性を持った選手達を紹介していますのでそうした記事も是非ご覧ください。

▶︎激レアさん。キャラ立ち個性派現役ボクサー10選(vol.1)

観戦記

試合は1RTKOで森本選手が勝利。

サングラスで入場する小川選手を見て嬉しかったですが、森本選手は上下の打ち分けが上手かった。

顔面への攻撃は小川選手もしっかりブロックして反撃していましたが、ボディが効いてしまいました。

小川選手はこの試合が2戦目でしたが、試合でボディをもらう事に慣れていなかったと思います。

顔への攻撃はしっかりブロックしていてガードもとても良いなと思いましたが、ボディを打たれることへの意識がそれ程なかったのでしょう。

小川選手は結果は1RTKO負けでしたが、ガードもしっかりしていて力強さも感じたし、思ったよりスピードもありました。わずかな時間でしたがデビュー戦からの成長を感じたので次に期待します。

森本選手はアマチュアキャリアもあるし4回戦レベルは超えていますね。

来年の新人王トーナメントに出れば優勝候補になるでしょう。

56.0kg契約8回戦 田村亮一(JBS) VS 横川聡也(ミツキ)

8月14日の3150FIGHT vol.3に出場した山下賢哉選手と同じJBスポーツジムから田村亮一選手が参戦。

山下賢哉選手が3150FIGHTで年間最高試合レベルの試合を見せてくれたので田村選手もそれに続いてくれるでしょう。

JBスポーツジムの選手達の試合はとにかく熱いファイトで面白い。

田村選手もゾンビファイターと言われる無尽蔵のスタミナが売りです。

田村選手は既にSバンタム級の最強挑戦者決定戦への出場が内定しており、この試合の次には前日本Sバンタム級チャンピオンの古橋岳也選手とタイトルマッチへの挑戦権をかけて対戦します。

この試合にランキング1位の田村選手が勝利し挑戦者決定戦が行われる場合には、3150FIGHTの興行で行われる可能性もあるのだろうか。そうした先々の展開を気にさせる辺りはプロレス的な興行にストーリーを持たせる仕掛けになっていて面白いと思います。

田村選手が挑戦者決定戦に勝利すれば、チャンピオンは井上拓真選手ですが、世界を見据えてベルトを返上するんじゃないかという気もしますし。

この試合にもし横川選手が勝利した場合って挑戦者決定戦はどうなるんでしょうね?

観戦記

ゾンビファイター田村選手の持ち味が存分に発揮された試合でした。

ほぼフルマークで田村選手の勝利。

ゾンビファイターと聞くとガードを固めてひたすら前に出ながらパンチを出すイメージですが、田村選手は足も使いながら相手に休む間を与えず手を出すスタイル。

ただ愚直に前に出るファイターなら捌きやすいのですが、田村選手は出入りを上手く使うし、手数は止まらないし、ラウンドが進んでもペースが落ちないし、本当に嫌なスタイル(良い意味で)。

JBスポーツジムの選手は多少のスタイルの違いはあれど、テンポの良く足も使ったボクシングをフルラウンドやり抜くスタミナがあります。

対戦相手からしたら嫌ですよあれは。

横川選手は後手に回ってしまったのと、自分の強いパンチを当てられる一歩前の距離で戦われてしまい、長所を封印されてしまいました。

この試合での敗戦でランキングから落ちてしまったら定年引退。

年齢は全く感じなかったので、ランキングに残ると良いのですが。

この試合で引退だと悔いは残りそうだなと思いました。

62.0㎏契約4回戦 福重浩輝(KWORLD3) VS ベジータ石川(折尾)

皇治選手とのエキシビジョンで話題になったヒロキングがなんと追加カードで出場。

お相手は引退表明をしていた名物ボクサーベジータ石川選手。

引退後も「オファーが止まりません」とYouTubeで嬉しい悲鳴を上げつつ対戦オファーが来ていることを紹介していましたが、ヒロキングだったのですね。

このツイート見て、ヒロキングがナッパの格好して2人でエキシビジョンやったら面白いのにと思っていたらガチの試合をすることが決まっていたとは。

良いキャラしているけどやや絡みづらいヒロキング選手に誰1人傷つけない優しいサイヤ人ベジータ石川選手がどう絡むのでしょう。

ベジータ石川選手が3150FIGHTで確かな爪痕を残し、九州ボクシングの再興に一役買ってくれる事を願っています。

九州のボクシングジムはキッズの育成に力を入れているところが多いので、今後西部地区の選手達に注目しておいて損はないです。これから一気に波が来ると予想しています。

観戦記

7戦連続KO負けだったベジータ石川選手が5年ぶりの判定負け。

負けは負けですが、前回の試合はフェザー級、今回は62kgと、5キロも上の体重での試合。更に前回の試合後に引退を表明しており、練習期間は2ヶ月弱という状態。

パワーでは完全にヒロキングが上回っていましたが、力んだフック系のパンチをスイングするばかりでした。

ヒロキングには申し訳ないですが、ストレートをより多く当てていたのはベジータでした。

ベジータも判定狙いの守り重視のボクシングに徹した訳でもなく、案外積極的に攻めて左ストレートを当てていました。

ヒロキングは今日の試合内容ですとまた次も同じような展開になるでしょうし、試合にも負ける可能性が高いです。

パワーは凄くあるのですが、普段の練習から意識を変えないと厳しいかもしれませんね。

自力のある選手なのでこの壁を超えて欲しいです。

ベジータ石川選手は現役を続けるとしてもあと1年で定年なので、それまでに3150FIGHT in 九州が実現されることを願います。

東洋太平洋女子ミニマム級タイトルマッチ8回戦 千本瑞規(ワタナベ) VS パク ヘス(韓国)

ついに3150FIGHTに女子選手が出場。

千本選手は試合中表情が変わらず冷静なボクシングが自分の中では印象的です。

出典:3150FIGHT公式サイトより

最近の女子ボクシングはレベルが急速に上がり、とんでもない才能を持った選手や個性的なキャラクターがどんどん現れています。

先日行われた女子の5大タイトルマッチは好試合の連続でした。

千本選手はこの試合に勝ったら次は世界戦が組まれるかも知れません。

そうなれば3150FIGHTで初の世界戦興行となるでしょう。

これを機に女子ボクシングが注目されて、FLARE山上ジムの鵜川菜央選手や三迫ジムの超個性派キャラボクサー晝田選手、そして女子ボクシングの歴史に新たなページを作るであろう真正ジムの天才ボクサー山中菫選手らがどんどんメジャーになっていく事に期待しています。

観戦記

結果は千本選手の2対0の判定勝ち。

僕の採点でも4ポイントは勝っていたのでそこまで競った内容とは感じませんでした。

千本選手のボクシングはどっしりした感じがあり、パンチはとても硬そうです。

相手に攻められてもバランスを崩さない体幹の強さもありますし、世界に近い選手だとは思いますが、スピード感はないのかもしれません。

今のままでも世界に行けそうな気もしますし、スピードのある選手と当たったらポイントアウトされそうな気もしました。

次戦は世界タイトル挑戦になるのかな?

日本Sフェザー級タイトルマッチ10回戦 坂晃典(仲里) VS 奈良井翼(RK蒲田)

坂選手に破格のファイトマネー450万円が支給される大注目のタイトルマッチ。

そもそも何で坂選手に450万円もファイトマネーが支給されるのでしょう?

おそらくですが坂選手は3150FIGHTがプロモートする力石政法選手に黒星をつけた相手。

力石選手はかねてから坂選手へのリベンジマッチを希望していましたので、8月の試合で力石選手が勝利し、この試合に坂選手が勝利すれば2人の再戦が組まれる可能性もあります。

そうした先々の展開も考えて、3150FIGHTのリングに上がってもらうために破格のオファーを出したのではないでしょうか。

ちなみに坂選手が力石選手に勝ったのは一度目のSフェザー級王座から陥落した後の再起戦でした。

坂選手がSフェザー級の王座から陥落した試合はリングサイドで見ていましたが、角海老宝石ジムの大橋健典選手の強打でダメージが蓄積し、10秒前の拍子をラウンド終了と聞き違えてコーナーに戻ろうとするところを追いかけられてのワンパンチKO負けでした。

あまりの衝撃にメディアにもたくさん取り上げられた試合でしたが、あんな倒され方をしてから良くここまで這い上がってきたなと驚かされます。僕はあの一発でもう坂選手の選手生命終わっただろうと思っていました。

試合後の控室で福地レフェリーが「今日の坂は小さかった。減量がうまくいかなかったんじゃないか。」という事をぼそっと話されていたので、今回も体重調整が上手く行くかは気になるところです。

対する奈良井翼選手は狂犬亀田京之介選手に昨年敗北を喫してしまいましたが、その後の再起戦では素晴らしいパフォーマンスを見せていました。

この試合もリングサイドで観戦しましたが、奈良井選手の瞬間の踏み込みの速さと柳光会長のアドバイスの的確さが際立つ試合でした。

坂選手は攻撃力はありますが、コンディションにムラがあり、ガードが低くなる癖もあるので、奈良井選手の強打に屈する可能性も非常に高い一戦です。

観戦記

またまた3150FIGHTで年間最高試合級の試合が生まれました。

試合は坂選手の6RTKO勝利でしたが、先に2度ダウンを奪っていたのは奈良井選手で、どっちが勝ってもおかしくない試合でした。

ストップの早いレフェリーだったら奈良井選手が連打をまとめたところで止めていた可能性もあるし、どっちが勝ってもおかしくない接戦となりました。

僕の事前予想は序盤で奈良井選手が切れ味抜群のパンチを打ち込んでガードが低く打たれ弱さのある坂選手KOするか、ズルズル行けば坂選手が勝つだろうというものでした。

その上で奈良井選手が序盤にKOすると予想し、1R目に早速坂選手を倒したのでこれは王座交代かと興奮しましたが、そこからの坂選手の粘りも凄まじかった。

徐々に奈良井選手はダメージと疲労で失速し、坂選手の方が少しずつ優位に立ち、最後は逆転。

冷静に試合を振り返るとジャブの差し合いで坂選手が奈良井選手の顔面を跳ね上げる場面が結構あり、この差し合いの差が明暗を分けたのかなと個人的には思いました。

この試合は両者もつれてリングアウトする場面が2度もあり、ロープの緩さが気になりました。

奈良井選手は負けたけれど試合内容が評価されて次の3150FIGHTに出したいと亀田興毅氏が明言していました。

負けたけれど名を上げた奈良井選手。まだまだ22歳と若い選手なので今後に期待しましょう。

坂選手はもしかしたら次戦は力石選手との試合になるのかな?

ドラマがありますね。

まとめ

以上、各試合に出場する選手情報でした。

興行としてストーリー性を持たせていて上手いなぁと思ったのは以下の点になります。

  1. 3150FIGHTで結果を残せなかった選手が再度チャンスを貰いサバイバルに出場。生き残りを賭けて結果を残せるか否か!?
  2. デビューから3150FIGHTのリングに上がり続ける他ジム所属の選手が出てくる事で、他ジム所属の選手でも3150FIGHTで活躍できる道を提示。
  3. KWORLD3所属選手と対戦経験のある選手同士をぶつける事で、3150FIGHTの興行を見続けているファンが楽しめるスピンオフ的な試合を用意。
  4. 視線恐怖症,脇見恐怖症ボクサーとしてNHK等各種メディアで注目され始めた小川選手をカードに組み込む事で、番組から小川選手に興味を持った層を3150FIGHTのプラットフォームに引き込む。
  5. 最強挑戦者決定戦に出場が決まっている選手の試合は、次の決定戦やその先のタイトルマッチに3150FIGHTが絡む可能性があるのかと、先のストーリーをファンが深読みしたくなるようなマッチメイク。Sバンタムの王者は井上拓真選手なので、タイトルマッチはフェニックスバトルで行われるだろうけど、井上拓真選手がベルトを返上する可能性もあるし、そうなってくると31150FIGHTが関わってくるのではないかと。
  6. 引退を撤回してリングに上がるベジータ石川選手が3150FIGHTで存在感を示し、九州ボクシング再興の切り札となるか!?
  7. 女子ボクシングも興行に組み込まれ、3150FIGHTで世界戦が組まれる可能性や、才能ある他の女子ボクサーにも注目が集まる可能性が生まれた。
  8. 坂選手に対し破格のファイトマネーを提示する事で、この試合の先に力石選手との対戦を予感させる。

以上、全ての対戦カードに過去から未来に繋がるストーリーがある素晴らしいマッチメイクの興行が9月17日に開催されます。

関東在住なので現地観戦は困難ですが、またABEMAプレミアムで観戦記を書きながら観戦しようと思います。諸々予定があるので追っかけ再生しながら遅れて視聴の予定です。

ABEMA(旧:AbemaTV)

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