3150FIGHT

あしたのジョーメモリアル×3150FIGHT〜コラボ戦略のメリット整理

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

僕のブログでは亀田興毅氏が手がける3150FIGHT関連のニュースを頻繁に取り上げていますが、この度3150FIGHTが2023年7月21日に開催される一力ジムの主催興行「あしたのジョーメモリアル2023」とコラボすることが発表されました。

メインには但馬ミツロ選手が参戦し、話題性ある選手達の試合がABEMAで中継されます。

他所のジムが主催する興行とコラボするメリットって何!?

何となくメリットありそうな気はするけれど、具体的にはどういった効果が期待されるのか?

  1. 3150FIGHTが他ジム主催興行とコラボするメリット
  2. あしたのジョーメモリアルの注目選手

今回この記事では以上の2点を整理しました。

torajiroブログでもアクセスの多かった記事で紹介している選手が多く参戦している興行なので個人的な注目度も高い興行になっております。

3150FIGHTが他ジム主催興行とコラボするメリット

3150FIGHTは一力ジムの主催興行を皮切りに、8月には六島ジムの主催興行ともコラボする予定があります。

(もしかしたらここで一力ジムの栗原慶太選手VS六島ジムの西田凌佑選手の好カードが実現するかも!?)

今後は3150FIGHT・3150FIGHT SURVAIVALに加え、色んなジムが主催する興行にも3150FIGHTが関与するケースが出てきそうです。

このコラボによって生まれるメリットは様々。

コラボによって普及したボクシング史

遡ること100年以上も昔、日本国内でボクシングが普及していく過程においては柔道が重要な役割を担いました。

多くの日本人にとって未知の競技であったボクシングは初めのうち、単独で興行を行なっても客入りは当然悪い。

そこで柔道という日本人なら誰でも知っている競技との異種格闘技戦という方法を取ることで、柔道を通してボクシングの魅力が伝わり、日本国内で一気に人気競技へと発展させていく事に成功しました。

”コラボによって相手の知名度を利用する

知名度が低い側からしたら有名な相手とのコラボはとっても有り難い事なのです。

自主興行を開催しているジムにとっては3150FIGHTの知名度とABEMAの配信がついてくる事はとてもとても有り難い事。

あしたのジョーメモリアルが3150FIGHTとのコラボで認知度を高める

3150FIGHTはABEMAで中継があり、更に過去の皇治選手のエキシビジョン参戦による話題性で、ボクシングにそこまで詳しくない格闘技ファンでも知っているようなイベントに成長しました。

ABEMAのボクシング中継を観ていても「3150FIGHTかそれ以外のボクシング興行か」で視聴数には大きな差が生じているように見えます。

僕のブログでABEMAで中継されたボクシング興行の観戦記を書いても「3150FIGHTかそれ以外か」で、アクセス数はゼロ一桁違う程の差が出ています。

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他ジムにとっては3150FIGHTとコラボすることでABEMAで中継されるようになり、更に3150FIGHTの名前によって世間の関心が高まり、知名度を上げていけるという大きなメリットがあります。

一度3150FIGHTとコラボする事で演出等のノウハウが学べれば、今後の自主興行にも活かしていけるでしょう。

3150FIGHTとのコラボでより多くのボクサーの知名度がアップ

色んなジムが主催する興行において3150FIGHTとのコラボが生まれれば、

3150FIGHTとのコラボ+ABEMAでの配信

のセットによってこれまで露出の少なかった選手達にもスポットが当たる事になります。

  • 選手達の知名度が上がればその選手の試合を観たい人も増えて行きます。
  • 試合を観たいと思う人が増えればお金になる。
  • お金になるから好カードも組みやすくなります。

こんな感じでボクシング全体が発展していったら最高(3150)のボクシング再興(3150)になります。

他ジム主催興行がオーディションの代わりとなる

他ジムが主催する興行でも、そこで注目を集める選手が出てくれば3150FIGHTにとってもメリットは大きい。

注目を集めた選手が3150FIGHTのリングに上がれば3150FIGHT自体も視聴数の増加が見込めます。

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他ジムの主催興行がある種のオーディションの場となり3150FIGHTに還元されるわけです。

自分達で選手を集めてオーディションを行い、誰が客を呼べるか品定めするのは大変な労力を費やすし、選手が所属するジムとの軋轢が生まれる懸念もある。

他ジムが主催する興行に相乗りしていけば、コストを抑えて視聴者の反応を見ることが出来るし、ジムともWinWinな関係を築ける。

ということでとても賢いやり方だなぁと感心した次第です。

ABEMAにとっても視聴者が増えるメリットは大きい

こうしたコラボ興行がABEMAで配信されていく事で、その中から話題性のある選手が生まれればABEMAにとってもしめたもの。

早いうちから注目選手に目をつけておくことで、将来的なビッグマッチの配信に繋げられるかもしれません。

先に紹介した通り3150FIGHTかそれ以外かで視聴数に差が生まれているので、コラボの形であっても3150FIGHTのブランド力がついて来れば視聴数のアップが期待されます。

ボクシングはまだまだ知名度の高い選手が決して多くはないですが、配信の機会・見られる機会増える事で選手のセルフプロデュース能力も上がっていくでしょう。

第二の中川麦茶はそうそう出てこないでしょうが、また違った切り口で注目を集める選手も出てくるはず!!

という事で次の項目であしたのジョーメモリアルに出場する注目選手を紹介していきます。

あしたのジョーメモリアルに出場する注目選手

あしたのジョーメモリアル2023には個性・特徴を持った選手が多数参戦。

その中からtorajiroブログで注目している選手を一部紹介。

エリートリーマンボクサー白木ようこ

一力ボクシングジム公式サイトより

リングネーム的に「あしたのジョーメモリアル」には欠くことの出来ない選手がこの白木ようこ選手。

あしたのジョーの冠が付いた興行に白木ようこ選手が出なかったらリングネームが泣きますね。

この白木選手は世界4大会計事務所の一つEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社で人事・組織コンサルティング部門のマネージャーを務めるエリートサラリーマンという顔も持ちます。

リーマンボクサーは近年躍進が凄まじく、

  • 天才阿部さんはもう時期世界挑戦
  • 藤田炎村選手も日本タイトルを獲得
  • 安藤教祐選手も敗れはしたがタイトル挑戦
  • テルのび太選手も日本ランカーとして奮闘中

リーマンボクサーがこうしてどんどん知名度を高めていけば、給与は上がらず物価は上がり続け、閉塞感が漂う日本で働く若者の希望になることは間違いない!!

元リーマンボクサーのtorajiro的にもこうしたサラリーマンボクサー達にはどんどん目立って欲しいと願っております。

白木ようこ選手、リングネームで思いっきり突き抜けたのは素晴らしいと思います。

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試合内容もどんどん良くなっているので次の試合で初勝利を手にして欲しいです。

ボクシング史に残る裁判から帰ってきた斉藤司

「日本ボクシングの父」と言われる渡辺勇次郎氏が1921年に「日本拳闘倶楽部」を設立した頃から続く日本ボクシング界のジム制度。

  • 会長と選手の師弟関係が強く
  • 選手は自由に移籍が出来ず
  • ファイトマネーが搾取されるトラブルも

こうした事が日本ボクシング史の中で何度も繰り返されてきました。

この移籍問題に風穴を開けたのが斉藤司選手が三谷大和スポーツジムを相手に起こした裁判でした。

(詳しくは以下の記事をご参照ください↓)

歴史の中で繰り返され続けた移籍騒動とファイトマネーのピンハネ問題。

しかし斉藤司選手の裁判で公正取引委員会が動き、最長3年の契約期間が過ぎれば所属ジムの承認なく移籍出来るようになりました。

このボクシング史を大きく揺るがした斉藤司選手が3150FIGHTとのコラボ・ABEMA配信で果たしてどのように紹介されるのでしょうか!?

斉藤司選手が対戦する角海老宝石ジムのSフェザー級ランカー中井龍選手も実力あり、見た目の怖さもインパクトある好選手。

ずっと昔の話ですが斉藤司選手も角海老への移籍を模索していた時期がありましたっけ。

今は一力という良いジムに出会えて本当に良かったと思います。

竹原テレビのしゅんくんも参戦

竹原テレビであらゆるジャンルの人達とスパーリングをして注目を集めているしゅんくん。

元々アマチュアで輝かしい実績を残していたしゅんくんですが、このスパーリング動画が好評でいつの間にかプロボクサーに。

しゅんくんについて紹介したtorajiroブログの記事もページビュー数が高く、1選手を紹介した記事ながら4,000PVを超えるアクセスが集まっています。

どこか昔懐かしなアマチュアスタイルが特徴的なしゅんくんのプロ2戦目は一力ジムに所属する山田悠貴選手。

デビュー戦はしゅんくんと同じ"Fighting bee.22"で、この試合はTKO勝利を収めています。

デビュー戦でダウンを喫しているしゅんくんにとっては危険な相手と言えます。

珍しい帝拳ジムからの移籍組大嶋剣心

トップ選手の移籍は滅多に聞かない帝拳ジムから一力ジムに移籍した大嶋剣心選手。

前回の試合は帝拳ジム所属で、日本バンタム級のタイトルマッチに挑戦しての9RTKO負け。

スタートは大嶋選手がリードする展開でしたが、4R辺りから堤選手がリードを広げていき、最後はTKOにて大嶋選手を仕留めました。

一力ジムに移籍しての初戦はいきなり日本ランカーの強敵、協栄ジムの竹原毅選手。

アマでも21戦のキャリアがあり、プロでも2019年に東日本新人王になっている選手です。

移籍初戦で9ヶ月ぶりの再起戦が日本ランカー。

結構ハードなマッチメイクですが、大嶋選手は試合中の不敵な笑顔と熱いハートが魅力的。

勝手なイメージですが、キャラ的に一力ジムは良く合いそう。

ヘビー級のど迫力但馬ミツロも参戦予定

”あしたのジョーメモリアル2023”のラストを飾るのは6月の試合でKO負けしたり怪我したりがなければ但馬ミツロ選手の予定。

月1ペースで試合を組んで、強い対戦相手から相手にしてもらえるような戦績を作り上げていく事が目下の目標となっています。

ヘビー級の試合は会場で観戦すると迫力が桁違い。

動画配信でも勿論面白いですが、機会があれば試合会場で観戦してみるのもお薦めです。

まとめ

3150FIGHTが他ジムとコラボすることのメリットを最後に整理します。

コラボするジムにとってのメリット

  • 3150FIGHTの知名度とABEMAの配信がついてくる事で興行の認知度アップ。
  • 演出効果のアップが期待できる。
  • コラボによって得たノウハウを次回以降の自主興行に活かせる(結構重要?)。

出場する選手にとってのメリット

  • 自分を知ってもらえる機会が増える。
  • チケットが売れる。
  • ここで注目を集めれば3150FIGHTへの出場のチャンスもある?
  • 見られることでセルフプロモーションの能力が上がる。

3150FIGHTにとってのメリット

  • 自主興行やオーディションをやらずに選手の発掘が出来る。
  • 他ジムと良好な関係の中で選手を発掘し、3150FIGHTを盛り上げられるように育成していける。
  • 3150FIGHTのシェア拡大、認知度アップ。

ABEMAにとってのメリット

  • ただ配信するよりも3150FIGHTの名前がある方が視聴数アップが期待できる。
  • 新設したボクシングチャンネルのコンテンツが充実する。
  • 未来のスター選手を早い段階から囲い込んでおける。

こうしたメリットも意識しつつ、今後の3150FIGHT feat他ジムのコラボ興行と、そこに出場する選手をチェックしていくと背後の狙いやその後のストーリーが見えてきて楽しさも倍増すると思います。

こういうプロレス的な先の展開を思い描きながらボクシングの興行が楽しめるとは。

なんて良い時代なのでしょう(笑)。

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