3150FIGHT

3150FIGHT vol.7の見どころ〜重岡兄弟同時正規王者に亀田和毅・史郎さんの帰還

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

2023年10月7日に開催される3150FIGHT vol.7はこれぞ3150FIGHTという豪華な興行となりました。

  • 重岡兄弟同時正規王者への挑戦
  • 但馬ミツロ選手タイソンロード5連戦のフィナーレ
  • 亀田和毅選手の帰還とフェザー級2位決定戦
  • 亀田史郎さん永久追放から遂に復帰
  • 3150エリート達が驚きの強敵に挑む

長年の亀田ウオッチャーにとっては感慨深く、アンチ亀田(もう古い?)な方にとってはにわかには受け入れ難い興行なのではないでしょうか。

この記事では初めに3150FIGHT vol.7の見どころを紹介した上で、この興行に散りばめられた亀田家にまつわるサイドストーリーにも触れます。

今回の試合は花田颯選手からチケットを購入して現地観戦しますので、試合後に観戦記を追記していく予定です。

3150FIGHT vol.7の見どころ

まず初めに見どころですが、今回の興行は全て判定決着だと全76Rの長丁場。

ABEMA配信の関係での待ち時間も長く、会場観戦には一定の覚悟が必要だなぁなんて考えております。

隙間時間にやれることを諸々用意して、観戦疲れしないよう準備して参戦致します(笑)。

ミニマム級8回戦 アルアル アンダレス(比) VS ウィルフレッド メンデス(プエルトリコ)

試合の見どころ:勝者が世界朝鮮のチャンスを手にするか!?

両者共に外国人ボクサー同士の珍しい一戦。

世界レベルの選手同士の一戦が最新の対戦表ではオープニングファイトに。

日本開催、注目度で言えば致し方ないか。

重岡優大選手が急遽暫定王座決定戦を行うことになった際にピンチヒッターで参戦したのがウィルフレッド・メンデス選手でした。

ただ、この時のメンデス選手は本来のボクシングからは程遠い出来でした。

前回の試合は次のチャンスも約束された上での来日決定だったのかもしれませんね。

メンデス選手は本来スピードがあってディフェンス能力の高い技巧派サウスポーです。

対するフィリピンのアンダレス選手はガードを固めて前に出て強烈なボディを打ち込むファイター。

torajiro

対照的な両者による一戦はどちらに軍配が上がるか!?

本来の動きが出せればメンデス選手がやや優位と予想しますが、前回のようにボディが効いてしまうようだとアンダレス選手でしょうか。

勝者が暫定の取れた重岡兄弟のどちらかの挑戦者になる可能性もあるという点では面白いマッチメイクです。

試合結果:テクニカルドロー

メンデスはインサイドに左、右フックで回して左ボディ、アンダレスの左を外して左ボディ、左アッパー。

3Rにメンデス左をクリーンヒットさせてラッシュ。

アンダレスは距離をつめて時折り右の強打をヒット。

4Rにメンデスバッティングで右目の上をカット。

傷が深く試合終了。

4R前半だったので試合はテクニカルドロー。

メンデスサイドはポイント取っていたので残念。

Sフライ級8回戦 野上翔(RK蒲田) VS アナンタチャイ ドゥウォンヤイ(タイ)

試合の見どころ:アナンタチャイの不気味なムエタイキャリア

  • アマ63戦40勝23敗
  • 拓殖大学ボクシング部主将

という実績を提げてプロ入りし、華麗なKOでデビュー戦を飾った野上翔選手。

>>聖地降臨!新旧ボクサー共演の3150FIGHT SURVAIVAL vol.7の見どころ・観戦記

デビュー2戦目の相手はタイのアナンタチャイ・ドゥウォンヤイ選手。

  • 2戦2勝2KO
  • 元ムエタイラジャダムナン・スタジアム・ライトフライ級王者

という実績を持つアナンタチャイ選手。

ネット上で1RKOした試合の動画は見つかりましたが、格下相手に手加減して戦っているような内容であまり参考にはなりませんでした。

上背はなく、線も細いですが、脱力具合からは豊富な格闘キャリアが見て取れます。

のらりくらりと戦われると厄介な相手ではないか。

野上選手にはデビュー戦で魅せたような華麗なフットワークからの左ストレートに期待。

試合結果:野上のTKO勝利

野上がジャブでペースを取る。

アナンタチャイは右を狙っているが手数が少ない。

アナンタチャイが右から入るところ野上はバックステップとジャブで中に入らせない。

2Rに左ボディからの右フックで野上がダウンを先取。

3R,4Rも野上が上下中外打ち分けて自由自在。

左右へのフットワークも良い。

あまりのワンサイドにアナンタチャイ陣営は4R終了後に棄権。

Sフライ級8回戦 政所椋(KWORLD3) VS 吉田京太郎(ワタナベ)

試合の見どころ:デビュー3戦目でランカー挑戦、噛み合う試合になる!

  • アマ:72戦56勝16敗
  • 国体成年の部優勝

というアマチュア実績を持ち、プロで2戦2勝2KO中の政所選手。

プロ3戦目はいきなりのランカー挑戦。

相手のワタナベジムの吉田京太郎選手もアマで45戦32勝13敗の戦績を誇り、プロではランカークラスの相手と連戦している強敵。

torajiro

3戦目で吉田選手はちと厳しいのでは?

という見方もありますが、相性的には吉田選手は政所選手が得意とするタイプの選手ではないでしょうか。

吉田選手は積極的に打ち合うタイプのボクサーで、手数も出て技術もあるがスピードはそこまでではない。

打ち合いの中の回転力であれば政所選手の方が上を行くと思われるので、近距離での戦いになれば政所選手が有利でしょう。

吉田選手は政所選手の回転力が活かされる一歩手前の距離での戦いを徹底したい。

試合結果:判定割れるも政所の勝利

吉田が政所のスピードに負けていない。

ジャブから右ストレートボディで政所の間合いの一歩外で戦う。

政所はやや距離が遠い。

2Rになると政所の3つ目で飛び込んでの回転力が活きてきた。

政所の前進に吉田はやや後手に。

ただ要所要所で吉田も有効打をヒット。

3R 政所が詰める場面が目立つが、政所が飛び込むところに吉田も右を合わせる。

4R 徐々に吉田のペースが落ちてきたか。パワーの差を感じてきた。政所はガードもしっかり。ワンツーからのフックの飛び込みが有効。

5R 政所の右が当たり出す。ラッシュを見せる場面も。吉田も政所の入りに右を合わせる。

6R 完全に政所ペースになってきた。吉田は苦しい。

7R 政所がロープに詰めてパンチをまとめる。吉田も打ち合いの中でパンチを返すがペースは政所。

8R 最後激しく打ち合う中でも政所が優勢。ただ、所々危ないタイミングのパンチももらっていた。

判定は2対1で政所選手の勝利。

政所選手は危ないタイミングでパンチをもらう場面が気になった。

Sフライ級8回戦 花田颯(KWORLD3) VS レネ ビビアーノ(メキシコ)

試合の見どころ:花田颯がデビュー2戦目で無敗の世界ランカーに挑戦

デビュー前からボクシングスタイルがプロ向きだとイチオシしていた花田颯選手が2戦目でいきなり世界ランカー挑戦。

対戦するのはメキシコのレネ・ビビアーノ選手。

おいしいランカーを連れてきたとかではなく、

20戦20勝7KO無敗の本物の世界ランカー。

しかもこのビビアーノ選手は亀田和毅氏が才能を見込んで連れてきたTMK GYMの契約第1号選手。

花田颯を勝たせたくて連れてきた海外選手ではなく、むしろTMK GYMの契約選手であるレネ・ビビアーノ選手目線で組まれたカードと見ることも出来ます。

基本的に過保護なtorajiro的には、

torajiro

うちの颯ちゃんをそんな危険な男のところにはやりません!!

と断りたくなってしまうようなカードが組まれました。

ただ、戦績無視してあくまで両者の実力を比較すると、スピードでもパワーでもディフェンス面でも勝っているのは花田選手のようにも見えます。

キャリアの差はやってみないと分かりませんが、花田選手が皆が驚くようなパフォーマンスを見せてくれる予感大。

試合結果:ビビアーノTKO勝利

1R 花田速いジャブで先制。素早いジャブに左ボディをヒット。ビビアーノはさすが世界ランカー。強烈な右フックを振るが花田しっかりブロック。

2R 花田が接近戦に持ち込み左フックをヒット。ジャブもビビアーノなやや反応出来ていない。ビビアーノの強打を振るがガードの上。

3R ビビアーノの強打が炸裂。花田のジャブに右を合わせてダウンを奪う。序盤からの強打が徐々に当たり出す。このラウンド花田はボディから優勢だっただけに勿体ない。

4R ビビアーノ右アッパーが見事。ラウンド終盤はまた右でダウンを追加。

5R 花田左ボディで反撃。ビビアーノも強打で花田のバランスを崩す。

6R 花田もボディで攻めるが距離が出来るとビビアーノの右が飛んでくる。要所要所のコンビネーションも上手い。

7R ビビアーノ休んでるか疲れたか、パンチの威力が落ちてきた。花田はボディで攻める。

8R ビビアーノが細かいパンチで一気にまとめるとここでレフェリーが試合を止める。

強敵に果敢に挑んだ花田はナイスファイト。

しかし世界ランカー強かった。

IBF世界ミニマム級王座統一12回戦 ダニエル バラダレス(メキシコ) VS 重岡銀次朗(ワタナベ)

試合の見どころ:因縁?の再戦はバッティングに注意!!

バラダレス選手がバッティングによる負傷を訴えて無効試合になった試合から遂に再戦の日が決まりました。

前回の試合で実力差があることは試合前から自明。

銀次朗選手が圧倒する展開になるでしょうが、

心配なのはやはり頭。

バラダレス選手は頭を下げて入ってくるボクサーなので過去の試合でもバッティングでカットする場面がありました。

一度折れた人間の心はそう簡単には戻らない。

故に今回も頭をぶつけての無効試合を狙ってくる可能性もゼロではありません。

そもそも今の段階では棄権のリスクも、体重を落としてこないリスクも考えられます。

試合以前のそうした懸念がつきまとうのは銀次朗選手も嫌でしょう。

早いところバラダレス選手との絡みを終えて、次の強敵との試合に突き進みたいところですね。

試合結果:銀次朗正規王者に!!

1R バラダレス頭が低い。しかし銀次朗パックステップを上手く使い左ストレートでダウンを先取。

2R バラダレス頭から入り減点を取られる。いくら何でも頭から行き過ぎ。

3R 銀次朗の左ボディが何度もバラダレスをとらえる。左ストレートも入りそろそろ試合決まりそう。

4R 打っては外し銀次朗の独壇場。バラダレスの歩きながら放つ右は頭も飛んでくるので厄介。

5R 銀次朗の左アッパーでバラダレスがグラつく。ここを逃さず銀次朗攻める。コーナーに詰めてまとめ、一度エスケープしたバラダレスを再度捕まえてコーナーでメッタ打ちにしたところでレフェリーが試合をストップ。

序盤からバラダレスの頭は危なかったが、銀次朗は打っては動いて圧倒。

ヘビー級8回戦 但馬ブランドンミツロ(KWORLD3) VS ウィリアムス オカンドー(ベネズエラ)

試合の見どころ:タイソンロードのフィナーレはKOで

5ヶ月連続試合のタイソンロード最終戦の相手は

36戦24勝(20KO)11敗(10KO)1分

のウィリアムス・オカンドー選手。

かなりの戦績とKO率を誇る選手ですが、写真で見て分かる通りヘビー級のボクサーではなく主戦場はクルーザー級のようです。

加えてスピードがあるタイプでも手数が出るタイプでもないので、ミツロ選手の豪快KOに期待が高まります。

現在但馬ミツロ選手のトレーナーを務めている岡田隆志トレーナーは現役時代にアメリカで大番狂わせを起こし、トレーナーとしては中谷潤人選手らの育成に携わった凄い方です。

試合結果:ミツロが1Rで決めた!!

ミツロジャブが速い。開始早々からミツロのボディが効いている。

ロープ際で放ったボディにオカンドーの体が丸くなるとここを逃さず猛烈な攻め。

ヤバいラッシュでオカンドーダウン。

ダメージは甚大でテンカウント。

入場から圧倒的な華があった!!

満員の会場で躍動する但馬ミツロ選手をいつか観たい。

WBC世界ミニマム級王座統一12回戦 パンヤ プラダブスリ(タイ) VS 重岡優大(ワタナベ)

試合の見どころ:勝敗予想は五分!!

前回の対戦予定がプラダブスリ選手のインフルエンザで流れたこともあり、バラダレス選手同様プラダブスリ選手もそういう逃げちゃう系の選手のような印象が広がっています。

だがしかし、プラダブスリ選手に関しては本当に強いです(バラダレスとは違います)。

41戦40勝(24KO)1敗の戦績は伊達ではない。

54戦全勝だったワンヘン カイヤンハーダオジムに勝利して手にしたWBCのベルトには相当の価値がある。

とは言えつけ入る隙がないのかと言えばそうでもなく、2022年8月31日に田中教仁選手がタイでブラダブスリ選手に挑戦した時には中盤までかなり肉薄しておりました。

判定は119-109,118-110,116-112と差をつけてブラダブスリ選手が勝利していましたが、映像でフルラウンド見た印象は中盤までは五分で、116-112が妥当な内容でした。

優大選手は田中選手よりもフィジカルも強くパンチもある。

そして今回はタイではなく日本開催。

そう考えると優大選手がブラダブスリ選手を攻略する可能性も高まってきます。

試合結果:優大が大差の判定勝利

1R 慎重な立ち上がりから優大が力強いパンチで先制。様子見だったパンヤも徐々にエンジンがかかり右ストレートを上下に伸ばす。

2R 優大の左ボディ、パンヤの右ボディお互いボディを打ち合うが、ロープに下がらせる優大がやや優勢か。

3R 優大が強烈な左フックを何発も打ち込みコーナーで連打。右アッパーもヒット。

4R パンヤが反撃。ワンツーで飛び込み上下に打ち分け優大の強打はボディワークで外す。優大も左とみせかけ右フックからの左ストレートは良かった。

5R パンヤが手数を増やしているが優大もバックステップ。ややパンヤ優勢かと思ったが、終盤優大が右フックでパンヤのバランスを崩す

6R 優大右アッパーが素晴らしい。左ストレートを連続で当てて返しのフック。パンヤは動きが落ちてきた。

7R このラウンドはパンヤが出てきた。脱力した状態から柔らかくパンチを放つ。優大も左ボディから左フックをヒット。

8R 優大の左がパンヤをとらえる。パンヤの攻撃をボディワークで外してワンツーフック。優大ペースは変わらず。

9R 優大はパンヤのパンチをほぼ見切る。一方的な展開。

10R 同じく優大ペース。

11R パンヤも意地を見せるが優大がコーナーに詰めてまとめる。

12R 最終ラウンドも優大がポイントピックアップ。

強打の印象が強かったのでこんなにパンチを外すのが上手いとは驚きでした。

フェイントも上手い、技術面でもとても勉強になりました。

IBF世界フェザー級2位決定12回戦 亀田和毅(TMK) VS レラト ドラミニ(南ア)

試合の見どころ:3150ファイト vol.0以来の亀田和毅の参戦

3150FIGHTが動き出したばかりの頃、コロナ禍で無観客試合となった3150ファイトvol.0に出場して以来の亀田和毅選手の参戦。

  • vol.0は無観客
  • ABEMAの視聴数もイマイチ(多分)
  • 右拳を負傷
  • ビッグアームAの三宅寛典選手にダウンを喫す

という散々な結果となった3150ファイトvol.0出場後、亀田和毅選手は3150ファイトから移籍して別の道を歩み始めました。

が、移籍したTRYBOX平成西山ジムでもチャンスがなく、ファイトマネーも貰えなかったという話も出ていました(真偽は定かではありません)。

苦難続きの亀田和毅選手は元協栄ジム会長の金平桂一郎氏とタッグを組み、TMK GYMを設立。

そしてこの度世界戦を開催出来る程に成長した3150FIGHTのリングに戻ってきました。

  • WBAのSバンタム級挑戦権を得ながら世界戦が決まらなかった。
  • 加えて練習環境も何度も変わって安定しなかった。

こうした問題も亀田和毅選手の現状を語る上では欠かせない要素。

決まるはずの世界戦が決まらなかったり、練習環境が安定しなかったり。

そうした状況下でモチベーション切らさず満足のいく練習を続けて来れたのか?

亀田和毅選手の直近2戦のパフォーマンスを見る限り、決定力は上がってきていますが、今回の2位決定戦は正直厳しい戦いになると予想します。

長くフェザー級で戦ってきているドラミニ選手はサイズもありKO率も高く中間距離で良く手が出る選手。

身長、スピードでは亀田和毅選手が上回る。

しかし亀田和毅選手は相手のパンチを見過ぎて手数が少なくなるという課題も過去にはありました。

たぬたぬ

有効打はもらわないが、積極的に手を出すドラミニ選手に後手に回りポイントを失っていく

という展開も十分予想されます。

井上尚弥選手がバンタムからSバンタムに上げて更なるモンスターになった事は記憶に新しく、亀田和毅選手もSバンタムからフェザーに上げたら進化する可能性も勿論あります。

ただ、亀田和毅選手も直近2戦は56.0kg契約ウエイトとフェザー級で戦っておりますが、それ程大きな変化は感じませんでした。

と、ここまで悪い予想をしていますが、悪い展開を予想すると大体外れるのであえて厳しい事を書かせていただきました。

ぶっちゃけるとこの試合に勝ってIBFの挑戦権を手にし、世界挑戦を実現させて欲しいです。

会見でも亀田和毅選手はスッキリサバサバしたとても良い表情をされていました。

スピードで圧倒するボクシングを残りのキャリアの中で完成させて欲しいと心から願っています。

スピードはあるが手打ちと揶揄されてきた亀田和毅選手ですが、右ストレートは打ち抜けるようになってきた印象です。

ただ、コンビネーション時の左フックは相変わらず手打ち感が抜けません。

試合結果:2対1でドラミニ勝利

1R ジャブで距離を探り合う静かな立ち上がり。若干ジャブを上下に打ち分けた和毅か。

2R 引き続き慎重にジャブで探り合うなかドラミニが手数を増やしてくる。スピードで和毅に負けてない。

3R お互いスピードあるパンチを放つがガードの上という展開。自分から仕掛けているのはややドラミニか。

4R 和毅が回転力を上げてきた。クリーンヒットはないが印象的にはやや和毅。

5R どっちだ??分からん。ガードの上から右を叩きこんだ和毅か。このままずるずるはまずい。

6R 和毅は見過ぎ。自分から仕掛けるドラミニ。かなりまずい。何のアクションもない。

7R 素早いジャブからストレートでガードの上を叩いた和毅。まず過ぎる何のアクションもない。

8R お互い手数が増えてきた。ドラミニのジャブの方が僅かに当たっているように見える。ハイレベルな技術戦の見るか、凡戦と見るか。

9R ドラミニが手数、有効打で勝り始めたが、終盤に和毅も右をヒット。

10R ようやくスイッチが入った和毅がワンツーから左ボディをヒット。前に出て和毅攻勢を強める。

11R 和毅が前に出て左ボディでダメージを与え、終盤に右スイング、右ストレートでクリーンヒットを奪う。

12R ラストも前に出た和毅。しかし手数はさほどでもなく、むしろ下がりながらドラミニ?

和毅選手は消極的な悪い癖が出た。

3150FIGHT vol.7のサイドストーリー

さて、最後にちょろっと3150FIGHT vol.7に含まれたサイドストーリーを紹介。

ワタナベジムの渡辺会長との関係

3150FIGHTにはワタナベジムの選手が多く出場しますが、それは亀田三兄弟が現役時代からの渡辺会長との関係性があったから。

亀田三兄弟が騒動で苦境に立たされていた時に亀田家を擁護し、アンチから結構なバッシングを受けていたのが渡辺会長でした。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

>>亀田興毅の恩返し〜亀田史郎/JBC/渡辺会長へ贈る3150FIGHTサブストーリー

元協栄ジム金平会長との関係

かつてファイトマネーの未払い問題で法廷闘争まで発展した亀田家と協栄ジム金平会長。

>>亀田兄弟が協栄ジムと離別、法廷闘争も

その後両者は和解し、一時期亀田和毅選手が協栄ジムに所属していた事もありましたし、ABEMAの亀田興毅氏の企画の際には協栄ジムが練習場所として使われていました。

torajiro

仲が良いんだが悪いんだか、外野から見たら何とも不思議な亀田家と金平会長の関係、、

金平会長は協栄ジムを追われてボクシング界から離れるも、亀田和毅選手が金平会長に声をかけてTMK GYM設立へ。

>>協栄ジム・金平元会長が語る 亀田和毅から言われた再出発のきっかけ「若くないので思い残すことのないボクサー人生を送りたい」

そして今回亀田和毅選手が3150FIGHT vol.7に出場することで金平会長も会見に登場。

3150FIGHTに帰ってきた亀田和毅

方向性の違い等を理由に3150ファイトクラブとの契約を解除して移籍していった亀田和毅選手。

おそらくは当時の3150ファイトクラブでは世界に辿り着けないという考えがあったのでしょう。

しかしそこから僅か1年そこそこで3150FIGHTは大躍進し、あっという間に日本を代表するプロモーションへと成長。

世界戦を実現させるだけの力をつけた3150FIGHTに再び亀田和毅選手が合流することになりました。

亀田史郎氏が永久追放から復活

亀田史郎氏のトレーナーライセンス復帰!!

これは10数年前のまだ亀田家が騒動の真っ只中にあった時代には信じられないニュース。

>>亀田史郎氏のセコンドライセンス復活をJBCが認められなかった背景

会見乱入という形でのこのセコンド復帰発表はかなり叩かれてもおりましたが、動画を見た限り悪い印象は持ちませんでした。

10月7日の興行を亀田史郎さん流で盛り上げようとしている事が伝わってきますし、僕はこのノリが嫌いじゃないというか、結構好きなんですよね。

こうして一時期ボクシング界を騒がせたフルメンバーが揃い、ボクシング界の再興を目指しているというのも面白いじゃないですか。

まとめ

亀田和毅選手が元協栄の金平会長と再び手を組んで、そして亀田史郎さんが永久追放から復活して亀田和毅選手のセコンドにつく。

メインの重岡兄弟は亀田家を昔から支援し続けたワタナベ会長のワタナベジム所属。

亀田色満載で拒絶反応を示す方ももしかしたら今だにいるのかもしれません。

しかし、この興行の注目すべき点は3150エリート3選手の対戦相手。

  • ムエタイ王者
  • 日本ランカー
  • そして無敗の世界ランカー

いくらアマチュアのキャリアがあるとは言え、いずれもデビュー1,2戦の選手が対戦するような相手ではない。

かなりの冒険マッチ。

興行全体を通してどっちが勝つか分からないハラハラなマッチメイク(ミツロ選手除く、バラダレス選手は試合が成立するかのハラハラ)は中々お目にかかれるものではありません。

ただ、一方で全試合判定だったら76Rの長丁場。

自宅でABEMAで観戦していても色んな用事が入って席を立たねばならぬ時が多々出てくるはず。

たぬたぬ

全試合見たいけど色々用事が、、

という方はABEMAプレミアムへの加入をお勧めします。

ABEMAプレミアムには追っかけ再生機能があるので、自宅で観戦中に用事が入っても一旦止めて、用事を片付けてまたそこから再生する事が可能。

格闘技のように結果を知らずに視聴したいコンテンツを視聴する者にとってはとっても有り難い機能です。

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