こんにちはtorajiroです。
自分は元プロボクサーですが、デビュー戦は横浜光ジムの選手に何も出来ずにフルマークで完封されました。
今も昔も横浜光ジムの選手は基本がしっかりしていて良く練習をしていて強いです。
そんな横浜光ジムの駆け出しの選手達が、石井一太郎氏と石井六大氏が中心に運営するA-SIGNプロモーションのボクサー育成ドキュメンタリーで今後紹介されていく予定です。
第一弾の動画を視聴した上で、この育成ドキュメンタリーで紹介された選手情報をまとめ、今後の展開に期待することを述べました。
今後もこの企画が続いて新しい選手が出てきましたら追加で紹介していく予定です。
もくじ
A-SIGNのボクサー育成企画で横浜光ジムのホープ達が登場
A-SIGNプロモーションは前述の通り石井一太郎氏と石井六大氏で運営するプロモーション会社ですが、横浜光ジムが拠点となっており、このジム所属の選手を中心にプロモーションを行なっています。
この度A-SINGが運営するYouTubeチャンネルにて横浜光ジムの駆け出しの選手にスポットを当てた育成企画がスタートしました。
前々から横浜光ジムのウェブサイトを見ても所属選手の情報が一切載っておらず、伊藤選手や赤穂選手のような既に知名度を獲得した選手や、松永宏信選手、坂井祥紀選手といった第一線で活躍する選手以外にスポットが当たる機会がなく、次代を担う選手のプロモーションについてはどういう方針なんだろうと疑問に思い続けていました。
昔は横浜光ジムのウェブサイトにも選手情報のページがあり、選手のプロフィールや得意パンチなんかが載っていたのにいつの間に無くなったのだろうと、選手情報が一切ないことに疑問を抱いていました。
ここに来てようやくA-SIGNが育成ドキュメンタリーをスタートさせたので、3150ファイトや竹原テレビのボクサー育成企画とどう差別化したコンテンツを配信していくのかに注目しています。
育成選手情報
ではここで初回の動画に登場した横浜光ジムの有望選手を紹介します。
フェザー級4回戦 山森唯暁選手

1人目にスパーリングを披露したのはアマチュアで14勝9敗の実績を持つ山森唯暁選手。
この選手は2022年7月8日の試合でデビューし、11戦2勝8敗1分の野口貴彦選手相手に2対0の判定勝ち。
大幅に負け越している選手相手に2対0の判定と聞くと微妙に思うかもしれませんが、プロのデビュー戦はアマチュアともグローブの大きさも全然違うし大分勝手が違います。
11戦もしている相手にデビュー戦で勝てたのは凄い事だと思います。
この山森選手は動画の中でWBC世界ムエタイSバンタム級王者の品川朝陽選手とスパーリングを行なっていました。
圧力の強い品川選手にやや押され気味ではありましたが、ボクシング技術的には見劣りせず、良いスパーをしていました。アマチュア経験があるだけに基本はしっかりしているので、プロでフィジカルの強化と戦術の幅を広げていければ良い選手になると思います。
Sフライ級4回戦 西屋香佑選手
次に紹介するのはプロで1戦1勝1KOの西屋香佑選手。

アマチュア経験は無さそうですが、体の芯が強そうなのでパンチ力もあると思います。
動画の中ではムエタイ王者でパンチの評価も非常に高い吉成名高選手相手にスパーリングをしていました。
ボクシングの前にどういったスポーツをしていたのか気になる選手ですが、体はとても強くパンチもありそうなので今後に期待です。
Lフライ級4回戦 服部凌河選手

最後に紹介するのは現在新人王トーナメントに出場中の服部凌河選手。
この選手は個人的にイチオシで、直近の試合も会場で観戦しましたが、バランス良く、フィジカルが強くスピードもあり、一気にA級まで駆け上がっていく有望選手と見ています。ルックスも良いです。
>>Lフライ級4回戦 服部凌河(横浜光)VS小林航大(E&Jカシアス)観戦記
この服部選手と、那須川天心をも凌ぐと言われる名高選手がスパーリングをしたらどうなるのか?
結果は実際の動画にてご確認ください。衝撃の結果です。
服部選手は新人王トーナメントに出場しているものの、対戦相手が次々に棄権。
6月10日のデビュー2戦目以降試合がないまま11月3日の東日本の決勝に進む事に。
試合間隔が開いてしまう点を危惧した石井会長はお金を払ってタイ遠征を決行。
その際の動画が以下になりますが、服部選手の対戦相手が強くてびっくり。
別世界のタイのジムでの興行の様子が伝わるとても面白い動画でした。
Sバンタム級6回戦 内構拳斗選手
第二弾の動画で紹介された選手がB級デビューの内構拳斗(うちがまえ けんと)選手。

アマチュアでは拓殖大学の主将も務めた選手ですが、本人曰く「アマチュアでの戦績は全然」とのこと。
アマでの戦績は39勝21敗。高校インターハイベスト8という実績。
本人は戦績的には全然と話していますが、大学上級生になってこれから勝ちまくれるという時期にコロナ禍で試合が出来なかった影響もあると思います。
内構選手のスタイルはファイタータイプでアマチュアよりはプロ向きのスタイルです。
デビュー戦の相手は名古屋大橋ジムの安西蓮選手。安西選手は2020年全日本バンタム級新人王の冨田風弥選手にも勝利している強敵でしたが、内構選手はこの選手を相手に2度ダウンを奪い完封勝利。
デビュー戦で全日本新人王クラスの実力があることを証明しました。
拓殖大学で主将も務めたファイターと聞くと、ちょっと怖い選手というイメージを持ってしまいますが(拓大の方ごめんなさい)、内構選手は気さくでめちゃくちゃ喋りやすそうな雰囲気。
試合だけ観ても分からない彼の魅力がA-SIGNの動画からたっぷりと滲み出ていました。
胡コーチと拓大の笑えるエピソードもある動画を是非ご覧になってみてください。
A-SIGNの育成企画は本格路線
初回動画を視聴しての感想ですが、A-SIGNの育成企画は3150ファイトや竹原テレビと違って演出一切なしの本気の人達だけで作られていきそうです。
今後オーディションをやるのかどうかは分かりませんが、仮にオーディションをやっても、目立つ気満々ですぐ喧嘩を仕掛けるようなキャラはまず来ないでしょう。
「再生数稼ぐためのやらせをやってる暇なんてない。俺達は本物を作るんだ。」という気概を感じる初回動画でした。
何故A-SIGNが育成企画を始めるのか?
では何故A-SIGNが今になって育成企画を始めるのかですが、それは伊藤選手や赤穂選手に続くスター選手が育っていないからでしょう。
横浜光ジムにも他にも強い選手はたくさんいますが、実力はあってもすぐに人気が出るものでもありません。
ボクサーあるあるで、実力に人気が追いついて来たと思った時には選手としてのピークに終わりが見えていた、という事があります。
そうならないためにもイケイケの4回戦の時から名前と顔を売り出し、選手として1番強い時期に人気の沸点を持って行く必要があります。
今後は横浜光ジムのサイトかA-SIGNのサイトで育成選手の情報をまとめて行くかもしれませんが、現状はそれがないのでこのページ上でまとめて行きたいと思います。
今後の展開に期待する事
最後にA-SIGNの育成企画に今後期待する事を述べさせていただきます。
基本路線としては、初回動画の雰囲気は緊張感があって良かったと思います。いきなりの名高選手ですから、こりゃガチだというのは十分理解出来ました。
初回はまだ選手にスポットが当たっていなかったので、ここからもう少し各選手にスポットを当てていただけると嬉しいです。
服部選手はスパーで目を腫らしていましたが、そこが新人王トーナメント次戦に影響ないのかどうか、といった初回動画からの伏線を上手く繋ぎながら各選手にフィーチャーしていっていただけると、続きのストーリーとして見ていけて面白いです。
他にも他ジムとのスパーリングやOB選手の出演なんかは興味あります。
横浜光ジムの選手だけでなく、スパーリングで登場した他ジムの選手がA-SIGNの興行に出れば「あの時の選手だ!」となりますし、OBが出る事で横浜光ジムが生み出して来た絶対王者の歴史にも触れられるかなと。
再生数が伸びなくても「ついに会長が切れた!!」とか「選手同士で争い勃発!?」なんて展開にはならない事を願います。
ドッキリや争い系は再生数稼いでいるので戦略としては否定しませんが。
まとめ
まだまだ始まったばかりのA-SIGNの育成ドキュメンタリー。
他の育成企画と違ってオーディションがあったりそこで喧嘩が勃発したりというありがちな展開はなく、本格路線で育成ドキュメンタリーを届けていく企画になりそうですが、一定のニーズは確実にあると思いますし、次代のスター育成にも繋がります。
個人的に期待していた服部選手が初回から登場したのも嬉しかったですし、今後もどんどん横浜光ジムの若手ホープを紹介していってください。