2023 新人王トーナメント

最多出場数の2023東日本Sバンタム級は熱いファイターが揃う

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちは。新人王トーナメントが大好きなボクシングブロガーのtorajiroです。

2022年度の新人王トーナメントSバンタム級は東日本からはリアル幕ノ内一歩こと星野凌選手が派手なフックで勝ち上がるも、全日本では西軍代表の安村綺麗選手の技巧に屈しました。

>>Sバンタム級5回戦 星野凌(JBS) VS 安村綺麗(ディアマンテ)

2022年度のSバンタム級はファイターが多くて見応えありましたが、2023年度もその上を行くかも知れないレベルでファイターが揃っています。

とにかく観ていて気持ちの良いボクサーが多いSバンタム級は熱い試合の連続になるでしょう。

盛り上がる試合が観たければSバンタム級を一番に推します。

全選手を把握出来てはおりませんが、観戦をお勧めする熱いファイター達を紹介。

3戦3KO ハードパンチャー池崎創哉

まず初めに優勝候補としても推している三迫ジムの池崎創哉選手。

2023年5月31日(水)に開催された”Life Time Boxing 14”にて"2RTKO勝利を収めてこれで3戦3勝3KO。

トランクスに"SUNSHINE(サンシャイン)"の文字があり、実況からも「戦うサンシャイン池崎!」と紹介されていました。

ボクシングモバイルより

ボクシングは大学から始めてアマチュアでは1勝1敗。

サウスポーの池崎選手の特徴は戦績に裏付けられたハードパンチ。

試合を観ていても腰がしっかり入っていて、下半身の力が抜けずに拳に伝わっているのが分かります。

この手のパンチは効きます。

とにかく効きます。

倒れます。

骨まで壊されるようなクラッシャー系のパンチに上手さも持ち合わせているので優勝予想をするなら池崎創哉選手がNo.1。

池崎創哉は鳥井士恩の右ストレートに屈す

優勝候補予想で1番に挙げた戦うサンシャイン池崎選手は鳥井選手とダウン応酬の大激闘の末に4RTKO負け。

向かい合うとSバンタムでも大きい方の池崎選手と下から上げてきた鳥井選手の体格差はかなりのもの。

(ホントに同じ階級!?)

体格差を活かして池崎選手が距離を支配しながら優位に進めるかと思いましたが、序盤から鳥井選手の右ストレートが面白いように当たる。

池崎選手は鳥井選手の思い切り良い右に反応がやや遅れている。

2Rに入っても右をもらっていたが、ロープ際で左ストレート右フックからの左ストレートで鳥井選手からダウンを先取。

鳥井選手は左フックを返そうとしていたところにカウンターで左をもらってのダウン。

ダメージがありそうでしたがその後の連打をしのぎ、逆にここでも右をヒットさせていた。

2Rのラッシュで疲れもあっただろう池崎選手は3R以降反応も少し遅くなり、3R終了間際にワンツーでダウンを奪われ、4Rにもジャブにワンツーをドンピシャで合わされTKO負けとなりました。

これまでの3戦は体の大きさ、パワーで対戦相手を凌牙してきた池崎選手でしたが、この日は鳥井選手の右ストレートに反応が遅れてしまいました。

体も大きいしパワーもあるのでフェザー級でも戦えそうな池崎選手。

素材はピカイチですのでここからの奮起に期待しましょう!!

激闘王上野永吉見参!!

その試合にハズレなし。

毎試合が大激闘の激闘王上野永吉選手が3度目の新人王トーナメント挑戦。

最初の新人王トーナメントは初戦で対戦相手の棄権もあり、デビュー戦でいきなり7戦4勝だった森朝登選手と対戦。

この試合は2RTKOで敗れましたが、デビュー戦で相手が7戦4勝は無理ゲーでしょう。

そして2戦目はボクオタからプロになった個性派ボクサー河村慎司選手と対戦。

この試合が稀に見る大激闘!!

1Rにダウンを奪われた河村選手が2R以降怒涛の連打で脅威の追い上げ、判定は2対1で上野選手が勝利しましたが、これこそ4回戦という感動的な1戦でした。

上野選手はこの後も激闘続き。

2回目の新人王トーナメントは警察官ボクサー二葉恒輝選手とこれまた激しい試合で引き分け敗者扱いに。

2023年度の新人王トーナメントエントリー前の一戦も1階級上の山鹿あたる選手とダウン応酬の大激闘による引き分け。

3回目の挑戦となる今回の新人王トーナメントも大いに盛り上げてくれることでしょう。

上野永吉選手力強さを増して勝利、次戦はアズマー田中選手と激闘の予感!?

上野選手Sバンタム級トーナメント初戦は2戦2KOの今下竜輔選手相手にダウンを奪い39対36が三者の判定勝利。

これまでスピードと手数はあるけれど押し負ける印象のあった上野選手ですが、この日はパワーで押し負けることもなく完勝。

次戦はデビュー2戦目で激闘を演じた河村慎司選手と同じFLARE山上ジムのアズマー田中選手。

アズマー選手は接近戦の中での見事な右アッパーで1撃でトーナメント初戦を飾っています。

序盤は上野選手が足を使うでしょうが、最終的には激しい打撃戦になることが予想される一戦。

上野VSアズマーはアズマー勝利も準決勝は棄権

激闘王上野選手とアズマー田中選手の一戦は打撃戦の末にアズマー選手の勝利。

しかしアズマー選手も準決勝は怪我によって棄権することに。

石橋勇人のピンポイントパンチか無敗の須藤大和か

輪島スポーツジムの石橋勇人選手は両ガードしっかり上げた状態から体重の乗ったジャブをピンポイントで打ち込むのが得意。

ストレートのようなズドン!と飛んでくるジャブの持ち主。

ボクシングモバイルより(ボビーさんのこの写真格好良くないですか?)

ジャブの上手い選手が個人的には好きでして、ついついジャブにポイントを与えて判定結果を聞いて「あれっ!?」

と思うことがあるのですが、石橋選手のジャブは体重が乗っているのでダメージングブローとしてポイントも付いてくるように思います。

トーナメントの2戦目ではシードの須藤大和選手と対戦予定。

4勝2KO無敗の強敵ですが、約2年のブランクがある点がどう出るでしょうか。

須藤大和ブランクを感じさせない内容で勝利

石橋選手のトーナメント2戦目は2年のブランクがあった須藤大和選手に2対0の判定で惜しくも敗れる。

須藤選手はブランクを全く感じさせない動きで、特に左ストレートの当て感が良かった。

二人とも全体的な体のサイズが大きくパワフルでもっと上の階級の選手のように見えました。

須藤大和初回TKOで準決勝から決勝へ

須藤選手はトーナメント2戦目で厚木ワタナベジムの谷川生馬選手に1RTKO勝利。

サイドに動いての左で一度目のダウンを奪い、ボディ攻撃から空間が生まれたところにすかさず右フックでTKO。

ダウンパンチではありませんが、ワンツーボディからの飛び込む右アッパーも綺麗に決まっていたように見えました。

準決勝進出を手にした須藤選手ですが、準決勝の相手だったアズマー田中選手が棄権したため、戦わずして決勝へ進出。

鳥井士恩の思い切りの良さ

2022年度の新人王トーナメントは東の優勝候補水島楓翔選手に2対0の判定で敗れた鳥井選手。

この試合は現地で観戦していましたが、スタートから思い切り良く攻め込む鳥井選手のボクシングはテンポが早くて瞬きする暇なし。

この試合で勝利した水島選手は残念ながら怪我により引退。

鳥井選手の戦績は2勝2敗と一見平凡ですが、敗れた相手は上述の水島選手と中日本の犬塚音也選手。

犬塚選手は現在5戦5勝で新人王トーナメントSフライ級で勝ち上がっている注目選手です。

>>中日本新人王トーナメント佐野遥渉に続く優勝候補は誰だ!?

手も長く、思い切り良くキレのあるパンチには将来性を感じます。

鳥井士恩強敵相手に思い切り良いボクシングでTKO勝利

強敵との対戦が多い鳥井選手はトーナメント準々決勝で3勝3KOの三迫ジムの池崎創哉選手と対戦。

体格差のあるサウスポー相手に思い切り良くワンツー、右左右と攻め込んで体格差を踏み込みの速さと回転力でカバー。

序盤から鳥井選手の右ストレートが度々池崎選手の顔面をとらえる。

サウスポー相手に単発で終わらず3つ4つと手を出す事で優位に試合を運ぶ。

2Rにダウンは奪われるもその後の池崎選手の猛攻を凌いで逆に右ストレートで打ち疲れた池崎選手にダメージを与える。

3Rは動きの落ちた池崎選手に対してまだまだ元気な鳥井選手が回転力で勝って3つ4つと追撃する中で右ストレート左フックとクリーンヒットを奪う。

ラウンド終盤には左アッパー右ストレートからのワンツーで池崎選手からダウンを奪い返す。

そして4Rに池崎選手のジャブに対して内側からワンツーを合わせてTKO勝利。

BOXINGRAISEより
BOXINGRAISEより

最後のパンチは特に素晴らしかった。

サウスポー相手だと噛み合わず得意の回転力が活かせないのではと危惧していましたが、逆にサウスポーめちゃくちゃ得意だということが判明。

サウスポーが苦手なボクサーは鳥井選手のこの日のボクシングを参考にすると良いのでは??

2022年に観戦した水島楓翔選手との試合も熱かったが、鳥井選手は毎回面白い試合しますね。

次戦は4連勝中と勢いのある吉川雄天選手と対戦予定。

これまた熱い試合になるでしょう。

鳥井選手は準決勝でサウスポーの吉川雄天選手をTKO

鳥井選手は新人王トーナメント準決勝でサウスポーの吉川雄天選手と対戦。

好選手相手にこの日も思い切り良く飛び込んで吉川選手の足が揃ったところに右を叩き込んでダウンを先取。

その後も上下にストレートを打ち分けながらサウスポースタイルを苦にせず攻める。

その後も鳥井選手はボディに顔面に右ストレートを合わせてポイントでリードし、最終回にロープ際で連打をまとめ、吉川選手の心を折ったかのような倒し方でTKO勝利。

サウスポーの強敵を2戦続けてKOで撃破し勢いに乗る鳥井選手。

鋭い踏み込みと上下の打ち分けでサウスポーキラーぶりを発揮していますが、なんと決勝の須藤大和選手もサウスポー。

3連続KOで東を制することが出来るでしょうか!?

宮田の野生ファイター丸田涼介←棄権

2023年6月9日に鳥井選手と対戦予定の宮田ジムの丸田涼介選手も好戦的でパワーのある魅力的な選手。

→残念ながら丸田選手は棄権

負けた試合ではありますが、BOXING RAISEに入っている方は是非”丸田 涼介 VS 星野 凌”の1戦は視聴してみてください。

1R目に星野選手が奪ったダウンは激アツ。

そこから立ち上がって最後まで戦い抜いた丸田選手のど根性も凄い一戦です。

torajiro

宮田ジムの選手ってみんな身体能力が高くない??

パワーもあって手数も良く出て、その代わりちょっと雑?でクセがある。

そんな選手が多いのが宮田ジムの印象。

菅野竜叶の気になるアマチュアキャリア

最後にデビュー前で実力未知数ながらアマチュアで21戦14勝7敗のキャリアがある菅野竜叶を紹介。

M.Tジム所属の菅野選手はアマチュアキャリアがあるとは言え、2023年6月現在26歳。

M.Tジム公式サイトより

名前で検索するとアマチュアのライトウェルター級でヒットしたのですが、ライトウェルターからSバンタムですと随分体重を落としたんだなと。

どんなパフォーマンスを見せてくれるのか気になりますね。

菅野竜叶選手は足がついて行かずブランクが大きかったか!?

菅野選手のデビュー戦のトーナメント初戦はオークラジムの吉川雄天選手に4RTKO負け。

1R開始早々から腰が外に抜けており、右ストレートを打つ際に足がついて行っていなかったので「これは厳しいかな」という状態でした。

ボクシング技術というよりは体幹中心に体をもう一度作り直した方が良いのかなと個人的には感じました。

まとめ

井上尚弥選手が階級アップしたことで注目されるSバンタム級。

Sバンタム級に階級を上げると途端に世界で活躍する日本人ボクサーが減ります。

>>データで見る井上尚弥が挑む世界Sバンタム級の厚い壁

世界へのハードルが一気に上がるSバンタム級は国内に目を移すと選手数も多くて名勝負も多い階級です。

トーナメントを制して国内Sバンタム級戦線をかき回してくれる選手は果たして出て来るでしょうか!?

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