新人王

ボクシング全日本新人王東軍VS西軍の勝敗推移から見た変化

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

僕は新人王トーナメントの観戦を趣味としており、毎年全日本新人王決定までの過程を追いかけております。

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新人王は昔からチャンピオンへの登竜門として注目されていますが、ここ最近は西軍からかなり良い選手が出てきているような??

以前は西軍よりも東軍優勢の印象が強かった全日本新人王決定戦ですが、これまでの勝敗推移が気になったので過去に遡って勝敗推移を追ってみました。

全日本新人王決定戦の勝敗推移

では早速、2010年まで遡り全日本新人王決定戦の勝敗推移を調べた結果は以下のとおりとなりました。

東軍代表西軍代表
2010年9勝3勝
2011年7勝5勝
2012年9勝4勝
2013年3勝9勝
2014年6勝6勝
2015年8勝4勝
2016年7勝5勝
2017年7勝5勝
2018年6勝6勝
2019年6勝6勝
2020年6勝6勝
2021年8勝4勝
2022年5勝7勝
2023年5勝7勝
ボクシングモバイルの試合結果より集計(不戦勝含む)

漠然とした印象通り、過去に遡ると東軍が優勢だった年の方が多く、そこから五分五分の状態が続き、ここ2年は西軍が優勢となっています。

特にミニマム級からフェザー級までの7階級で見ていくと西軍の優勢具合が顕著です。

2022年も2023年もフェザー級までは東軍が1勝、西軍が6勝という圧倒的な差がありました。

西軍が優勢となっている原因は??

ではなぜ近年は西軍代表が優勢となっているのか。

一つの原因として挙げられるのは西軍代表の方がアマチュアキャリアのある選手が多く、東軍はアマチュア経験のない、所謂たたき上げボクサーが多いという点でしょう。

西軍には子供の頃からボクシングキャリアを積み、JCLや高校アマを経て新人王トーナメントに参戦する選手が多く存在します。

軽量級になればなるほどそうした選手が多く、軽い階級では西軍が勝利を収める割合が高いです。

勿論関東のジムにもアマチュアキャリア豊富な選手はたくさんいます。

が、そうした選手は大学までアマチュアを経験し、新人王トーナメントを経ずにB級デビューしているのでトーナメントでお目にかかる事がありませんね。

今後の活躍が期待される過去の全日本新人王

過去には中谷潤人選手も全日本新人王を獲得し、世界に羽ばたいていきました。

過去の新人王について調べたついでに次にタイトル獲得が期待される新人王達を何名か紹介します。

2020年全日本新人王の奈良井翼、福永宇宙は3150FIGHTからタイトル挑戦へ

2020年にSフェザー級で全日本新人王となった奈良井翼選手はキレ味抜群のパンチでKOを量産し、3150FIGHTと専属契約を結びました。

3150FIGHTでは坂晃典選手の持つSフェザー級タイトルに挑戦してダウン応酬の末に惜しくも敗れましたが、2023年9月に挑戦者決定戦に勝利して次のタイトル挑戦権をゲット。

同じく2020年にSバンタム級で全日本新人王となった福永宇宙選手もいまだ無敗。

3150FIGHTでJBスポーツジムの山下賢哉選手との激闘が評価されて専属契約を結んでいます。

ランキングはまだまだこれから上げていかないといけませんが、穴のないボクシングで今後の活躍が期待されます。

2021年全日本新人王の坂間叶夢選手は世界も狙える位置に

2021年にLフライ級の全日本新人王となった坂間叶夢選手は軽量級ながら2024年1月現在、9戦9勝8KOという脅威的なKO率。

アマチュアキャリアを経てB級デビューした堀川龍選手にも勝利してユースタイトルを獲得。

まだ若干20歳ながら近い将来日本タイトルを獲得し、一気に世界に羽ばたいていく選手となるでしょう。

2022年全日本新人王は石井武志、佐野遥歩に注目

2022年に圧倒的な破壊力でミニマム級の全日本新人王を獲得した石井武志選手。

2023年9月にフィリピンの強豪リト ダンテ選手に惜しくも敗れて初黒星を喫しましたが破壊力あるパンチはとっても魅力的。

あともう少しの技術が上乗せされる事で大ブレイクしていくでしょう。

そして2022年の全日本新人王で最も衝撃的だったボクサーがLUSHジムの佐野遥歩選手。

全身の脱力具合は天才的。

ブルースリーの名言「Be Water, My Friend」を体現するようなセンス溢れるボクサーです。

2023年全日本新人王は坂田一颯、坂井涼の将来性に期待

2023年の全日本新人王ではミニマム級の坂田一颯選手とフライ級の坂井涼選手の将来性に期待しています。

坂田一颯選手はトーナメントでは度重なる対戦相手の棄権によって試合経験を殆ど積めずに決定戦まで来ましたが、全日本決定戦では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

素晴らしい素材なので上手く育って欲しいと願っています。

フライ級の坂井涼選手も畑中ジムから田中恒成選手や畑中健人選手に続く名選手となっていくでしょう。

パワーもスピードも技術もあり、ディフェンス能力も非常に高い。

そしてハートも強い。体がしっかり出来上がっているのですぐに上位戦線に駆け上がっていくはず。

まとめ

東軍代表が優勢だった新人王は徐々に西軍代表優勢に流れてきています。

ボクシングも低年齢化が進んでおり、今後は更にキッズ時代からキャリアを積み重ねたボクサーが新人王トーナメントに参戦するパターンは増えてくるでしょう。

関東の老舗大手ボクシングジムでキッズの育成に力を入れているジムはそう多くはないので、この先も新人王トーナメントは西軍優勢の流れが続いて行くものと予想されます。

関東在住の自分にとっては東軍代表に頑張って欲しい気持ちはあるものの、普段中々お目にかかれない西日本、中日本、西部日本の有望選手を全日本新人王決定戦で見ることが出来るのも楽しみの一つ。

新人王トーナメントは2023年からU-NEXTで東日本の決勝と全日本の決定戦が配信されています。

今後は西軍代表決定戦も配信を期待しますが、そのためには新人王トーナメント自体をもっと盛り上げていかないといけませんね。

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(かつては高いし色々盛り込みすぎてごちゃごちゃしていると批判していたU-NEXTにこんなにお世話になる時が来るとは。)

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