雑記

廣津留すみれさんの慶應、ハーバード、ジュリアード合格と勉強法の関係性

こんにちはTorajiroです。

今回はバイオリニストであり、起業家であり、ハーバード大学主席卒業者であり、音楽大学の超名門ジュリアード音楽院も主席卒業というスーパーエリートで、最近メディアへの露出も多い廣津留すみれさんについて紹介します。

廣津留すみれさんは書籍も多数出版されており、地方の公立高校から塾に行かずにハーバード大学に合格した勉強方法が注目されています。

結論を一部先に言いますと、廣津留すみれさんの勉強方法は素晴らしいと思いますが、成功の根本は他にあると感じました。また、廣津留すみれさんに関していうと、日本の大学受験で結果を出したと言い切れない部分もあるので、日本の大学を受験しようと思っている受験生の子達が直接参考に出来るものではないかも知れません。彼女の方法論は大学受験という小さな枠組みではなく、自分の人生を考えていくといったもっと普遍的な要素にこそ生かされると思います。

廣津留すみれさんの勉強法

書籍やメディアで頻繁に紹介されている主な勉強方法は以下のようなものです。

5分刻みでスケジューリングし、飽きる前に次の勉強に移る

お母様の廣津留真理さんが考えた方法論として紹介されていますが、5分という短い時間でどんどん次の勉強に切り替えていくことで、子供にとっては飽きが来ないというメリットがあります。また、ちゃんとスケジューリングすることで先回ししないで取り組めるというメリットもあります。

最初にこの方法を聞いた時は、「スケジューリングが大変そうだな。スケジューリングに疲れて計画立てることで終わってしまいそう。5分じゃ頭にも残らなそうだし。」という感想を持ちました。

廣津留すみれさん自身はこの方法について、ゲーム感覚で楽しかったと話していましたが、勉強に取り掛かるまでのスケジューリングというハードルにネックを感じて実践出来る気がしませんでした。

でも、この勉強方法についてよくよく考え、調べてみて考え方が変わりました。自分の人生、子供の将来を考えていく上で、とても重要な気づきがありました。その点については後で書きます。

アイデアをノートに書く(スマホじゃなくて)

これは受験勉強という枠からは外れますが、音楽であったり仕事であったり、大学での勉強でも論文を書いたりといった際のアイデアは手書きでノートに書いていくことを廣津留すみれさんは勧めています。

「ノートに手書きで自由にアイデアを書いていった方が、そこから点と点が繋がって新しいアイデアが生まれる」という話です。

これは良く言われる事ですし、感覚的に多くの方がこの方法論の重要性は感じていると思います。

私も行き詰まった時はノートを広げて、例えば真ん中に丸を書いて、その周辺に自分の課題であったり、やりたい事であったり、自分が属する組織の課題や解決策等を書き出して行き、そこから線を結んで自分がやりたい、得意とする方法での解決策を導き出したりしています。

廣津留すみれさんの具体的な実践方法は分かりませんが、ノートにアイデアを書いていくのはとても重要な事だと思います。

パワーナップを取り入れる

パワーナップって何じゃいですが、15分程度の短い睡眠を入れることで集中力、記憶力を回復させる効果があります。これも良く言われる事ですよね、国によっては昼休みにオフィスの電気を消して全員寝る時間を取り入れているところもあるくらい。

昔台湾に行った時に、昼休みに全員寝ていた記憶があります。

廣津留すみれさんの勉強法が日本の大学受験に有効なのか?

廣津留すみれさんはハーバード大学に入学する前の半年間、慶應義塾大学にも在籍しています。

上述の方法論を実践して日本の大学受験も突破したように見えますが、廣津留すみれさんが在籍したのはSFC(総合政策学部)で、通常の入試に加えAO入試にかなりの力を入れています。

廣津留すみれさんもこのAO入試を使って慶應に入学しているので、日本的な一般入試を突破して大学に入った訳ではありません。東大の2次の前にハーバード大学の合格通知が来て、東大は受験しなかったそうですし。AO入試ってそもそも第一志望であることが出願の条件のはずなので、AO入試合格して東大受験は反則っちゃ反則ですが。

勿論、廣津留すみれさんであれば、一般入試でも大半の難関大学になんの問題も無く合格したでしょうが、これから大学受験の勉強をしようとしている子が、受験勉強期間という短い時間の中で彼女の方法論を実践して、短期間で結果を出せるかどうかは正直疑問です。

高校3年生になって、「一発逆転受験勉強頑張るぞ!!」という学生であれば、まずは大人しく予備校に行って先生のアドバイスに従って猛勉強することを強く勧めます。大学に合格した暁には、廣津留すみれさんの書籍を購入し、大学での学びや今後の人生のために勉強法を実践してみましょう。

ところで廣津留すみれさんはハーバード大学に行く前、半年間は慶應義塾大学で学んでいる訳ですが、あまりその事が語られる事はありませんね。おそらく半年だけだし、先が決まっていたのでそんなに慶應にもそんなに通っていなかったのでしょうが(SFCはキャンパス遠いで有名ですし)、半年在籍していた慶應のSFCは大々的に彼女の挑戦を応援していた様子です。当時の学部長のインターネットの父、村井先生もTwitterで紹介していましたし、出発前にはリサイタルも行われたようです。話がちょっと脱線しましたね。。

廣津留すみれさんの勉強法のここがすごい!!

廣津留すみれさんの勉強法を受験勉強対策として語ると、短期で結果が出る有効な手段とも言い切れませんが、人生設計の方法として見ると素晴らしい方法論だなと思いました。

勉強に対するイメージって、「根気よくコツコツ頑張らないと行けない。先々のために他の事は我慢してこの勉強をする。飽きても我慢!!」という具合に、今を我慢して将来のために投資するようなニュアンスがあります。

世間の風潮も徐々に変わってきてはいますが、未だに新卒で就職した会社に定年まで勤め上げた方が生涯賃金が良く、仕事に飽きても我慢我慢、他にやってみたい仕事があってもそっちに進むと給与は大幅に下がる。だから我慢。といった具合にここでも老後のために我慢我慢でそれが良しとされてきました。

でも、我慢して嫌々やっていることって時間をかけている割には成果がでないですよね。廣津留すみれさんの勉強法は5分刻みで人生からこの嫌々我慢する部分を無くそうというフィロソフィーを感じます。

5分刻みという考え方を仕事に置き換えた時に、例えば3年スパンくらいで必要や自分の興味に応じて仕事を変えていくとか、そうした生き方にも応用出来る考え方だと思います。勿論転職や起業ありきでは無く、その時々の必要性に応じて。また、あらかじめスケジューリングしておくことで、行き当たりばったりではなく計画性を持った選択を導き出すことが出来ます。

これから社会に出る大学生や、サラリーマン生活に飽きて惰性で働いている人には参考になる考え方ではないかと思います。

勉強法以上にここがすごい!!

廣津留すみれさんの勉強法も素晴らしいですが、それより何よりすごい点は、お母様の廣津留真理さんとの信頼関係ではないでしょうか。

塾にも行かずにというキャッチフレーズがありますが、塾に行かない代わりにお母様が学習のスケジューリングをしたり、学習方法を伝授するといったサポートをしてきたのは間違いないでしょう。でも、普通親にあれこれ言われると反発しますよね。

仮に強制させるような形ではなかったとしても、親のアドバイスって素直に聞けなくないですか?

私も子供がいますが、勉強を親に教わるのはとても嫌がります。なので極力教える行為はしないようにしていますし、自分も親の事嫌いではなかったですが、口を出されるのはとても嫌でした。

普通の家庭では、いくら素晴らしいメソッドであっても、それを親から子供に伝えようとするところで拒絶されるんじゃないかと思います。

そこをそうさせない、廣津留母子の類稀な信頼関係があったからこそのバイオリニストであり、ハーバード大学主席卒業という結果なのかなと思います。

まとめ

今回紹介したことのまとめです。

  • 廣津留真理さんの勉強法は素晴らしいけど、大学入試対策として有効かは微妙
  • 廣津留真理さんの勉強法は大学入試という枠にとらわれず、人生設計として長期のスパンで見れば非常に効果的
  • 廣津留真理さんすごいところは、勉強法以上に母子の信頼関係

という結論に私の中ではなりました。

我が子の子育て、学習支援という側面で廣津留真理さんの勉強法を参考にする場合には、子供に教えようとするのではなく、自分がこの方法を学んで実践して見ることから子供に伝えて行く事が大事かなと思います。

  • この記事を書いた人

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。ボクシングニュース、3150FIGHTネタ、各種ボクシングデータ、新人王トーナメント、選手紹介等のボクシングブログを書いています。

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