観戦記

岩田翔吉世界挑戦、寺地拳四朗vs京口紘人日本人王者統一戦観戦記

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

11月1日(火)注目の日本人同士による世界タイトル統一戦が行われた興行の中から岩田選手の世界タイトル初挑戦と京口VS拳四朗戦の観戦記です。

吉野VS中谷の一戦は以下の記事で戦前予想と観戦記を書いております。

WBO世界Lフライ級 ジョナサン ゴンサレス(プエルトリコ) VS 岩田翔吉(帝拳)

岩田選手がサウスポーにどこまで対応出来るか。岩田選手は飛び込む右は上手いが逆に右ガードが下がる面もあるので、攻撃力で上回るか、ガードの隙を突かれるか、どちらに転ぶか注目の一戦。

総合力ではややゴンザレスと予想。

1R目、両者気合いの入った表情。岩田選手いきなり飛び込んで積極的。岩田が前に出てゴンザレスが左で迎え撃つ。岩田右ストレートボディでゴンザレスをくの字に曲げる。ゴンザレスの左にも反応出来ている。ポイントは岩田。

2R目、ゴンザレスが動いて左で迎え撃つ展開の中でワンツーを浅くヒット。岩田が飛び込んだときにゴンザレスに激しく頭がヒット。ゴンザレスかなり痛そう。このラウンドはゴンザレス。

3R目、ゴンザレスが下がりながらも積極的に手を出す。岩田は追うも手を出す前にゴンザレスに先手を取られるが、後半右ストレートボディがヒット。終盤相打ちの右でも打ち勝つ。ポイントは岩田かな。

4R目、打ち合う場面が増えてくるも攻撃力でやや岩田が打ち勝っている印象。ゴンザレスはバッティングを嫌がり、ローブローをアピールし、気持ちが折れかかっている。これはチャンス!ポイントは文句なしで岩田。

5R目、ゴンザレスが自ら前に出て打ちに出始める。足を使うのに疲れたか?一発一発のパンチングパワーは岩田だが、ポイントは微妙。パワーの差で岩田かな。割れたかも。

6R目、このラウンドもゴンザレスは前に出る。流れは岩田だが、浅く左をヒットさせたゴンザレスにポイント。

7R目、接近戦の中でも両者ディフェンス能力が高くクリーンヒットは少ない。一発の力は岩田だが。有効打はややゴンザレスか。

8R目、再びゴンザレスが足を使って左を当てるボクシング。ポイントはゴンザレスか。攻勢点で岩田につけるジャッジもいるかな。

9R目、前に出たり足を使ったりテンポを変えてくるゴンザレス。岩田は圧力で押し込むが明確なクリーンヒットが奪えていない。コツコツ当てるゴンザレスにポイントか。結構ポイント割れそうな展開。

10R目、スタートから前に出るゴンザレス。力強いパンチを振るう。序盤に力強いパンチを振り、中盤からは足を使って左を当てて、ポイントの取り方がゴンザレスは上手い。岩田リズムが狂っているか。ポイントはゴンザレス。

11R目、岩田前に出るが有効打が奪えない。単発で右を顔面、ボディに当てる場面はあるが、明確にポイントを取るところまでは行かない。贔屓目に見てポイントは岩田。

12R目、ゴンザレスは足を使い下がりながら左右フックを振る。岩田ロープ側まで追いかけて右二発当てる。ゴンザレス少し効いたか。岩田懸命に前に出て強打を振る。ゴンザレスはひたすら逃げる。ポイントは岩田。

自分の採点はドロー。ジャッジも割れたのではないか。

あれ、結構ポイント差付いた。3対0でゴンザレスか。

贔屓目に見ちゃってたのかなぁ。悔しい(涙)。確かに有効打は奪えていなかったか。

WBA・WBC世界Lフライ級王座統一戦 寺地拳四朗(BMB) VS 京口紘人(ワタナベ)

拳四朗選手がジャブで距離をキープしての判定勝利も予想出来るが、京口選手が豊富な手数とチーム力で勝利と予想。最後の最後、耐久力の差でも京口選手が抜け出すのではないか。

1R目、拳四朗は予想通りのジャブを突くスタイル。スピードは拳四朗。ジャブから右ストレートをヒット。京口は様子見だがジャブへの右を被せるタイミングが合っている。ポイントは拳四朗。

2R目、ケンシロウの右で京口がバランスを崩す。しかし京口の右のタイミングが良い。中盤以降クロスが当たりそう。拳四朗が左で終わらず右までしっかり打ってポイントを取りに行く。やや飛ばしすぎていないか。ポイントは拳四朗。

3R目、京口序盤ジャブが出始める。京口はまだタイミングを測っている様子だがエンジンがかかってきた。後半みすぎてしまいポイントは文句なしで拳四朗だが、京口はしっかりガードをしている。

4R目、拳四朗が早い。ペースが落ちない。京口はガードしているが回転に飲まれている。京口が出る場面も出てきたがポイントは拳四朗。ここまで拳四朗フルマーク。

5R目、京口のジャブが当たっていると思ったがそこに拳四朗の右が当たり京口ダウン。そこから拳四朗ラッシュが止まらない。しかしここで京口が右アッパーをヒットさせ形勢逆転。一気に京口が攻める。拳四朗はダメージがある。ポイントはダウンをとった拳四朗。

6R目、拳四朗ジャブにキレがない。相当疲れている。しかしそれでもジャブの差し合いは拳四朗が優勢。ポイントはやはり拳四朗。京口判定では勝てない。

7R目、京口ダメージが残っている。手数でも有効打でも拳四朗が上回る中、京口も左から右をヒットさせて見せ場を作ったが最後は拳四朗の右でバランスを崩しレフェリーストップ。

見せ場は作ったものの判定だけ見れば完全フルマークの拳四朗。強すぎる。。

敗北を経て化けた拳四朗選手の強さは本物だった。

まとめ

岩田選手の試合を冷静に振り返るとデビュー当時からの右を打って流れる悪い癖が大事な場面で出てしまっていたかもしれない。

右を打って流れてクリンチ。その展開で見せ場を作れず、コツコツ当てるゴンザレスにポイントが流れたかな。

フィジカル面では世界に十分通用することを示せたので、引き出しを増やして次の世界戦を待っています。

拳四朗選手と京口選手の一戦は拳四朗選手のスピードに京口選手がついていけなかった印象。

矢吹戦で敗れる前はスピードはあるけれどややパンチに体重が乗っていない印象がありましたが、今はスピードに加え体重も乗ったパンチ。そして足も使えて自分の距離をキープ。

京口選手がタフネスで後半盛り返すと予想していましたが、序盤から耐え切れないダメージを与えた拳四朗選手の完勝。

しかし完勝ではありますが力の差は僅か。この敗戦をバネに京口選手も拳四朗選手のように一皮剥けることに期待します。

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