2022 新人王

2022新人王ライト級3150ファイトふなっしー優勝の可能性は?

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

2022新人王トーナメントにはKWORLD3ジム期待の3150ファイトクラブからプロボクサーになったふなっしーこと船橋真道選手が勝ち上がっています。

船橋選手が優勝すれば3150FIGHTが更に盛り上がるでしょうが、優勝の可能性を他の新人王トーナメント出場選手と比較して考えてみました。

船橋真道選手は実戦を積み重ねボクシングにアジャスト

出典:KWORLD3ボクシングジム公式サイトより

3150ファイトクラブからプロデビューした船橋選手のバックボーンは空手。

空手ではインターハイ・インカレ・国体優勝経験のある日本代表選手でした。

ボクシングでも将来を期待される選手ですが、ボクシング転向初戦は引き分け。

フットワークが使える選手なのでもっと足を使いながら綺麗なボクシングが出来るはずが、試合では足を止めて打ち合う場面が多く、初めのうちは長所を活かしきれていない印象でした。

そこから段々と試合でもボクシングにアジャストし、最近の試合では持ち味であるフットワークも使いながら良いボクシングが出来るようになってきました。

船橋選手の構えはスタンスがやや広くガードも少し低く感じますが、空手とボクシングを融合させたようなスタイルです。

この空手時代の動きを見ると今のボクシングスタイルにも通じるところがあるかと思います。

総合力が高く、大舞台慣れもしているので優勝の可能性は十分にあります。

西日本決勝の笠井暉斗選手はセンスあるハードパンチャー

西日本の決勝で対抗馬として船橋選手と対戦するのは千里馬神戸ジムの笠井暉斗選手。

戦績はまだ1戦ながらこの1勝はノックアウトによるもの。

千里馬神戸ジムでも将来を期待されている若手のホープです。

出典:ボクシングモバイルより

試合後の対戦相手に感謝を述べる笠井選手。デビュー戦なんて特に気分がハイになって対戦相手の事にまで気が回らないもの。良い写真だなと思いました。

試合後にこういうことが出来る選手は強いです。大舞台でも冷静でいられるハートの持ち主。

西部の樋口優太選手はジュニア2冠の期待のホープ

西部日本の樋口優太選手はジュニア時代にプロボクシング協会のJCL(ジュニア・チャンピオンズリーグ)で2冠を達成している実力の持ち主。

まだ19歳と若く、戦績も1戦1戦(1KO)ですが、体はゴツくてプロになったら線が細くて勝てなくなるというタイプではないでしょう。

樋口選手の趣味は釣りのようです。

こんな経験してみたい。。

中日本の代表と戦って勝利すれば西軍代表をかけて西日本の優勝者と対戦することになります。

中日本の中尾公信選手は連敗脱出を目指す

中日本ライト級はトーナメント出場者が2名で1名が棄権したため自動的に中尾公信選手が決勝へ。

中尾選手のここまでの戦績は1勝2敗と負け越し。

デビュー戦勝利後2連敗中。

中尾選手がやや気の毒だなと思うのはデビュー戦から3戦連続対戦相手がサウスポーということ。

敗れた試合ですが、サウスポーで今年の中日本新人王トーナメントで優勝している山辺蓮選手との一戦はパンチをもらいながら左フックを合わせており、気持ちの強さを感じさせる選手です。

sakanaチャンネルより

中尾選手は気持ちも強くスタミナもあるのでオーソドックス同士の試合になればもっと良さが出るのではないかと思います。

東はハードパンチャーの長沼蒼大選手に注目

東日本は準決勝まで勝ち上がっている選手全員が良い選手で誰が優勝するか予想は難しいですが、1人上げるとすれば大橋ジムの3戦3勝3KOの長沼蒼大選手でしょうか。

サウスポーからの殺傷能力の高い左が特徴的です。

デビュー戦を見て大橋ジムからまた良い選手が出てきたなと思いましたが、一方で打たれ弱そうという印象も抱きました。

が、前戦はかなり激しい打ち合いで結構パンチもらっていましたが全然打たれ弱くなかったです(勝手な思い込みでした)。

話はやや逸れますが、長沼選手の2戦目の相手はサラリーマンボクサーの太田興一選手でした。

太田選手は今年でボクサーの定年を迎えるため、新人王トーナメントに負ければ引退という中で長沼選手に敗れたことで引退。

最後レフェリーに試合を止められて天を仰ぐ太田選手のこの写真は印象的でした。

出典:ボクシングモバイルより

人間味の溢れるこんな表情が出せる人に自分もなりたい。ボクシングモバイルに他にもたくさん写真が載っているので是非ご覧になってみてください。

話を戻しまして、伸びがあって殺傷能力の高い左ストレートを武器に持つ長沼選手の試合はKO必至で面白いので注目です。

まとめ

以上、亀田史郎さんのYouTubeチャンネル企画の3150ファイトクラブからプロデビューした船橋真道選手と、新人王トーナメントライト級に出場している注目選手の紹介でした。

実力、キャリア、過去の実績を考えると、ボクシングにアジャストしてきた船橋選手がトーナメントを制する可能性は十分あると思います。

他の西軍の選手達はプロのリングに上がった回数の少なさがネックになってくると見ています。

東日本の選手達は良い選手が勝ち上がっていますが、中でも注目しているのは左ストレートを武器に持つ長沼蒼大選手です。

仮に東から長沼選手が勝ち上がり、西から船橋選手が勝ち上がった場合、決勝は船橋選手が足を使えるかどうかが鍵になってくると思います。

デビュー当初のように足を止めて打ち合うようだと長沼選手の左に捕まる可能性が高いですが、出入りや左右の動きを駆使すればスピードで上回る船橋選手がポイントアウト出来ると思います。

こうして先の展開予想をすると決勝に向けた楽しみが増しますね。

マイプロテイン

追記:西日本新人王決勝観戦記

この階級の主役的に紹介していた船橋真道選手が千里馬神戸ジムの笠井暉斗選手に2対0の判定で勝利しましたが、笠井選手のパンチ力に可能性を感じた試合でもありました。

笠井選手のパンチは一発一発伸びるし重たい。

手数に圧倒的な差があり、船橋選手の右アッパーが何度もクリーンヒットしていたので、判定は船橋選手だろうとは思いましたが、笠井選手の一発を評価したらドローもあり得ると感じた試合でした。

船橋選手はキャリア序盤の頃のようにどっしり足をつけて打ち合っていたらこの試合は勝てなかったでしょう。

西日本決勝では良く足を使い出入りのボクシングをしながらまとめるところはまとめ、プロボクシングのリングに順応した動きを披露していました。

笠井選手もあのパワーは天性のものだと思うので今後に注目です。

追記:東日本新人王準決勝観戦記(9/26,9/27)

9月26日(月)の試合は西畑選手の棄権で川口選手が決勝へ。

9月27日(火)は長沼選手が強打で鈴木選手からダウンを奪いフルマークで勝利。

鈴木選手は声援が凄かった(本来駄目ですが)。

鈴木選手は打ちに行って体が突っ込んでいたので長沼選手の左に捕まると思いましたが、体が頑丈で時折長沼選手の顎を跳ね上げるパンチを当てていました。

長沼選手は3R目に見せたジャブをポンポン突く戦い方が良かったです。

前傾姿勢で野性動物のようなイメージのある長沼選手の戦い方にあのジャブが加われば長いラウンドにも対応出来そうに感じました。

長沼選手強いですね。

全日本新人王に1番近いのは長沼選手かな。

追記:西部・中日本新人王対抗戦観戦記

試合は西部日本の樋口優太選手が中日本の中尾公信選手に3RTKO勝利。

試合序盤の樋口選手はどっしり構えて様子を見ながら軽いパンチを打っている印象。

例えるならランカーが4回戦ボクサーとスパーリングをしている時のようなボクシング。

横綱相撲でガードを上げ、積極的に攻める中尾選手の動きを見ながら左を突いて優勢に試合を進める樋口選手に対し、中尾選手も2Rに左フックで樋口選手を後退させる。
そして3R目に樋口選手の左フックで中尾選手がグラつき、ボディから右アッパーで顎を跳ね上げてパンチをまとめたところでレフェリーストップ。

樋口選手は最後までどっしりした試合運びで勝利。

強いことは強いのですが、西日本の船橋選手のように動き回りながら早いテンポで攻める選手に対して対応出来るのだろうかという懸念も残しました。

追記:東日本新人王決勝観戦記

長沼蒼大選手川口高良選手による決勝戦。

前に出る川口選手を長沼選手が左でとらえると予想していましたが、想像以上に川口選手の圧力が強く、長沼選手は前進を止められずにフックをもらう。

普段からよく動く長沼選手ですが、この日は川口選手の圧力に下がらされている印象があり、不穏な空気が漂う中、川口選手が距離を詰めて右でダウンを奪う。

一気に劣勢に立たされた長沼選手は3Rもやはり川口選手の前進にやや後手。4R終盤に長沼選手も攻勢に出ましたが、ダウンポイントを跳ね返す事は出来ませんでした。

判定3対0で川口選手が勝利。凄い圧力の強さでした。

追記:西軍代表決定戦結果

強打の西部日本新人王樋口優太選手を西日本新人王のふなっしーこと船橋正道選手がフットワークと豊富な手数でポイントアウト。

樋口選手はどっしりし過ぎているところが気がかりでしたが、ふなっしーの機動力に対処することが出来ませんでした。

全日本決定戦では東を制した川口高良選手がぐいぐい前に出るでしょうが、ふなっしーの機動力と手数があれば川口選手の事も捌き切れるのではという気がしております。

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