ワタナベジム、3150FIGHTとも手を組むLUSH、そしてDANGANが手を組んだボクシング興行WLD vol.2の観戦記です。
タイトルマッチでも無いのに会場は大観衆が集まり大きな声援が飛び交う1日となりました。
試合はTravel TVでもライブ配信されました。
後日アーカイヴが配信されるものと思われます。
48.5kg契約4回戦 長野弘樹(ワタナベ) VS 上野謙新(渡嘉敷)

初勝利を目指す両者の1戦。
長野選手がリーチ差を活かして離れた間合いからジャブを突き、やや変則的な右を狙う。
しかし上野選手がテンポ良くプレスを強めていき2Rになると完全に主導権を握る。
接近戦のボディから攻撃で長野選手を下がらせ右フックをヒットさせる。
長野選手の変則的な右は打つ前に一度引く動作があるため慣れると狙われる。
3Rにも上野選手が右を合わせ一気にまとめたところでレフェリーが試合をストップ。
3戦目で初勝利を手にした上野選手はコーナーポストに登り雄叫び。
声援も多い選手でした。
長野選手は大人しくて優しそうな印象ですが、戦う時の目が良かった。
48.3㎏契約4回戦 横浜海斗(DANGAN品川) VS 木下雄太(伴流)

横浜流星さんの弟として話題の横浜海斗選手はデビュー戦で引き分けこの試合で初勝利を目指す。
伴流ジムの木下雄太選手もデビューから3連敗で初勝利を賭けた一戦。
試合は木下選手が丁寧にジャブをついて海斗選手を中に入らせない展開が続く。
海斗選手は焦らず距離を詰めるタイミングを測っていたが、木下選手の右アッパーが入ると海斗選手はグラつき、ここでまとめられてダウン。
立ち上がったがかなりダメージがあり、再びパンチをもらい1R TKO。
木下選手にとってはデビューから3年近くかかっての嬉しい初勝利。
海斗選手はデビュー戦で脅威の打たれ強さを感じましたが、この日のアッパーは予想外だったのか、かなりのダメージを感じた。
東日本新人王Lフライ級4回戦 関根健太(ワタナべ) VS 平山力斗(伴流)
試合は引き分け平山選手の勝者扱い。
詳細は以下の記事にて↓
東日本新人王ミニマム級4回戦 大畑連汰(リングサイド) VS 関優多(角海老宝石)
試合は関優多選手の判定勝利。
受付で関選手のチケットが大量に。
相当売ったのでは(凄い)。
詳細は以下の記事にて↓
東日本新人王Sフライ級4回戦 金田翔悟(ワタナベ) VS 山本勇貴(伴流)
試合は金田選手の強打が炸裂。
パンチやばい。。
詳細は以下の記事にて↓
バンタム級6回戦 裵 聖和(DANGAN) VS ティラチャイ セイワン(タイ)

いつの間にかDANGANに移籍していた裵選手。
試合は1Rからジャブと右アッパーが冴えて完封。
ティラチャイ選手にほぼ何もさせずに6R戦い抜く。
タフなティラチャイ選手を倒すまではいかなかったが、パンチをまとめてTKOあと一歩のところまで追い詰めた。
Sバンタム級8回戦 高橋利之(KG大和) VS 鳥井士恩(角海老宝石)

鳥井士恩選手が持ち味の思い切りの良さに加えて戦術面でもレベルアップを感じさせる内容でランカーの高橋利之選手を撃破。
序盤は高橋選手がキレのある強打を回転良く打ち込む場面もあったが鳥井選手はしっかりブロック。
丁寧にジャブから左ボディアッパーに右ボディストレート。
下をしっかり見せてから右ストレートでクリーンヒットを奪う。
行くところは行きつつ決して無駄打ちはせずフルラウンド優勢な展開のまま戦い抜いた。
4回戦時代の水島楓翔戦ではこんなに良い選手が4回戦で負けるということに驚きましたが、しっかり勝ち上がってランカーを撃破しました。
120lb(54.43㎏)契約8回戦 富施郁哉(ワタナベ) VS マーク アンソニー ヘラルド(比)

安心して見ていられると思った一戦はまさかの大激闘に。
立ち上がりはスピードとリーチで勝る富施選手がフットワークを使いながらジャブから左ボディストレートを決めて上々の立ち上がり。
この展開のまま最後まで行くと思われたがしかし、2Rにアンソニー ヘラルド選手が左を被せて富施選手をダウン一歩手前に追い込む。
3Rもアンソニー ヘラルド選手の左が何度も富施選手をとらえて大ピンチ。
何度も左クロスをもらった富施選手の顔が腫れる。
しかし4Rに富施選手は左アッパーで形勢逆転のダウンを奪う。
ボディアッパーに見えたけど顎に入っていたのかな?
この一撃で流れを引き戻した富施選手はその後も左ボディを効果的に使いながらポイントアウト。
Sライト級8回戦 関根幸太朗(ワタナベ) VS 富岡樹(角海老宝石)

富岡樹選手が上位ランカーの関根幸太朗選手をポイントアウト。
過去に接近戦でも強くなるために角海老宝石ジムに移籍した富岡選手は移籍後の試合で藤田炎村選手に敗北。
接近戦を磨くよりも今までのボクシングに磨きをかけた方がと当時は思いましたが、この日は離れてもくっついても強い富岡樹で関根選手を撃破しました。
距離が出来れば鋭いジャブ、右からの左で関根選手の顔を腫らし、くっついてもスピードある左ボディ、左フック、関根選手の攻撃もクリンチで上手く遮断。
過去に敗れた試合では序盤にポイントリードしながら後半に追い上げられるパターンでしたが、この日は序盤はイーブンの展開から4,5,6Rとハッキリとポイントを取り、後半になるに連れて差を広げていくボクシングを見せました。
試合は偶然のバッティングで6Rまでの負傷判定となりましたが2者が59-55をつける完勝。
リングサイドで観戦していると関根選手の強打もインパクトはありましたがガードの上。
試合後の両者の表情を見ると綺麗な顔をした富岡選手と目の周りを腫らした関根選手で勝敗は明らかでした。
佐藤直樹トレーナーのもとで持ち味のジャブ、フットワークに精巧さが増し、スタミナのロスが減り、下半身の安定感が増しているように感じました。