井上拓真VS那須川天心の再戦が正式発表されました。
初戦は拓真選手が引き出しの差を見せつけて天心選手を攻略。
4R以降はワンサイドに近い形で拓真選手がポイントをピックアップしていきました。
あれから1年も経たずに決定した再戦。
那須川天心選手の伸びしろを考慮しても1年であの差を埋めるのは厳しいという見方が大半でしょう。
しかしtorajiro的にはこの再戦は3つの理由で那須川天心選手が勝つと予想します。
この記事では那須川天心選手が拓真選手に勝つと予想する3つの理由を紹介します。
始めに一言:那須川天心選手の挑戦に帝拳パワーは関係ない
再戦までの期間が短かっただけに「帝拳パワー」と天心選手を揶揄する声も聞こえますが、今回の再戦は挑戦者決定戦でエストラーダ選手に勝利して実力で勝ち取ったもの。
負けてすぐに挑戦者決定戦に出場できるのがおかしいという声もありますが、現ランキング2位のアンドリュー カイン選手は2025年に1試合しかしておらず、3位のジェイソン モロニ―選手は天心選手が勝利した相手。
挑戦者決定戦の人選としても妥当なラインだったといえます。
そもそも帝拳はマッチメイクにおいて冒険しない傾向が強く、おそらく陣営としてはもう少し時間をかけたかったでしょうし、出来れば拓真選手以外に挑戦させたかっただろうと推察します。
エストラーダ戦で見せた天心の進化

初戦で大きな差を見せつけられたにも関わらず那須川天心勝利を予想する理由の1つが、エストラーダ戦で見せた進化。
ボクシング転向後の那須川天心選手は軽快なフットワークと圧倒的なスピードで対戦相手を完封するものの、攻撃がやや単調で観ていて退屈に感じることもありました。
テレビで視聴していて睡魔と戦うこともしばしばでした。
キックボクシングの時代は足もあり、相手の動きに呼応した攻めも多彩で楽しめたのですが、ボクシング転向後は序盤の圧倒的なスピードに目が慣れるとあとは淡々と時が流れていく試合が大半。
しかし井上拓真選手に敗れてからの再起戦、エストラーダ戦のボクシングは心の底から楽しいと思える試合内容でした。
これまでと何が違ったのかというと、腰が落ちてパンチも力強くなり一歩前で戦えるようになった点が大きく違った。
以前なら相手が打ってくる前にパンチを合わせるか、バックステップで外すかだったところが、前で受けながらリターンを返していくので攻撃が多彩。
キック時代のように相手の動きに呼応する対戦相手をダンスをするようなボクシングはテンポも良く先が読めず実に面白かった。
同じ展開の繰り返しではなくなったので睡魔なんてくることもなく試合を夢中で楽しめました。
再戦においては持ち前のスピードで今度も序盤のポイントは取りつつ、近い距離で拓真選手の攻撃に呼応する形で素早いリターンやカウンターを合わせ、ペースを渡さない戦い方が出来ると予想します。
井岡を仕留めなかった拓真とエストラーダを仕留めた天心のメンタルの違い

天心選手が進化した一方で、拓真選手も井岡一翔選手を寄せ付けないパーフェクトなボクシングを実践したことも事実。
ただ、バンタム級に上げた井岡一翔選手の動きはパンチにキレと芯がなくどこかフワッと、例えるならまるでクッションボールのよう。
クッションボールの井岡選手に対し、硬球のパンチをガチっと当てる拓真選手、序盤で力の差があることは一目瞭然でした。
エストラーダ選手のパンチはバンタム級でもまだ芯がしっかりした効かせられるものでしたが、井岡選手のパンチからはそれが感じられなかった。
その井岡一翔選手から井上拓真選手は序盤に2度のダウンを奪うものの倒しきれず。
警戒心の高い井上拓真選手のパーソナリティを試合内容から感じました。
一方の那須川天心選手はエストラーダ選手相手にポイントでリードしている中でも攻めの姿勢を崩さず、攻めて攻めて最後は倒しきった。
再戦は初戦よりも接戦になると予想します。
その時に拓真選手が必要以上の警戒心を発動させてしまうと、取れていると思ったラウンドが実は相手に流れていて、大きなパンチはもらっていないし勝っただろうと思ったら負けていた。
そんな展開に陥るような予感がしています。
前戦でも唯一気になっていたのは拓真選手の警戒心の高さ。
そこが接戦になった時にどう左右するのか。
アンチも含めムーブメントを生み出す那須川天心

3つ目の那須川天心選手が勝利すると予想する理由は自らムーブメントを生み出している部分の差。
試合で魅せれば良い、というか勝てば良い、という拓真選手に対し、時代を背負って歩んできた那須川天心選手。
天心キッズら若い世代から高い支持を得る一方で老害アンチや、そもそもボクシングにすら大して興味のない層がボクシングファン顔で天心選手を叩きまくる光景をSNS上で目にします。
格闘技の枠を超えて社会に影響力を与える力が那須川天心にはあります。
この力が同じ相手に連敗は出来ないという後がない状態で想像を超えるパワーを発揮するかもしれないというロマン。
このロマンが天心選手が勝利すると予想する3つ目の理由です。
残念ながらこのロマンに賭けても結果はついてこないことが95%くらい。
長くボクシングファンをやっていると段々とロマンは持たなくなってくるものですが、それでもロマンを追いかけたいと思わせるものが那須川天心にはある。
まとめ:決戦は2026年9月27日(日)@トヨタアリーナ
井上拓真選手と那須川天心選手の再戦は2026年9月27日にトヨタアリーナで行われます。
試合はAmazonプライムでも配信されます。
自宅でじっくり観戦も良いですが、スケジュールが合えばこの試合は会場の熱を味わいながら観戦したい。
なんならついでに天心ファンの息子も連れて行きたい。
加えて出来ればリングの近くで観戦したい。
チケット代は悩ましいですが一生に一度。
拓真戦はおそらく二度とないだろうことを考えるとお財布に頑張ってもらうのもありではないかと検討しております。
無理せずプライムで応援でも十分楽しめる時代を左右する好カード。
2026年は井上尚弥VS中谷潤人戦をトップにボクシング界のバブルを象徴するような試合が続いております。



