こんにちはtorajiroです。
日本の枠を飛び越えて一時世界のPFP(パウンドフォーパウンド)1位にまで昇り詰めた井上尚弥選手。
全階級を通した1位に日本人ボクサーが選ばれる未来なんて誰が予想していたでしょう。
井上尚弥選手は間違いなく日本ボクシング界の最高傑作でありますが、国内にはまだまだ井上尚弥選手に続く未来のモンスター達が控えています。
井上尚弥選手に続くネクストモンスターは誰だ!?
この問いに答えるべく現役のプロボクサーに加え、アマチュア選手も含めて井上尚弥選手のようなワールドワイドな選手になりそうな逸材を5名選出させていただきました。
もくじ
選出基準
初めに5名を選んだ選出基準です。
- 井上尚弥選手といえばガッツリ腰が入った動きから繰り出されるパンチ。
- ディフェンス能力も高くスピードもあってバランスも良く、全てにおいて穴のないオールマイティな強さ。
- 特定の能力に特化した選手ではなく、オールマイティな総合力が高い選手。
- まだ若いこれからの選手。
以上の4点を意識して選出してみました。
ミニマム級の新たな歴史を作る重岡銀次朗
まず1人目はミニマム級で2023年1月6日に世界初挑戦した重岡銀次朗選手。

既にプロで実績もあり出来上がりつつある選手ですが、彼がこれから築き上げて行くであろう記録を考えるとまだまだこれからな選手です。
アマチュアの公式記録は57戦56勝1敗。
この1敗は兄の優大選手との兄弟対決を避ける為にタオルを投じた事による1敗ゆえに実質無敗。
プロでは現在8勝6KO。
穴のないボクシングでここまで圧倒的な強さで勝ち上がってきました。
ミニマム級でこのKO率は魅力的です。
軽量級はスピードと技術の見応えはあるけれどKO率が低い点が難点。
その軽量級の難点をクリアしている重岡銀次朗選手の試合は見応え十分です。
強いて課題を挙げるとしたら井上尚弥選手と同様に強すぎてピンチになる場面がないところでしょうか。
ちなみに兄の優大選手もここまで6戦してプロで無敗ですが、優大選手はややオフェンス特化型で、実力は文句なしですがボクシングスタイル的には次世代の井上尚弥からは少し外れそうです。
優大選手のボクシングはガード低めで好戦的なので、銀次朗選手より優大選手の方が試合は盛り上がるかもしれません。
兄弟での活躍も今後注目です。
冒頭で触れた世界初挑戦は銀次朗選手のボディと右フックでダメージが蓄積したチャンピオンの心が折れ、バッティングを訴えての無効試合になるというまさかの事態に。
>>重岡銀次朗世界戦を1Rから検証〜バッティングは多かったのか?
強過ぎるが故の本当に残念な結末でした。
実際のところ問題のシーン含め頭は殆ど当たっていません。
試合映像はABEMAプレミアムで視聴できますので是非ご覧になってみてください↓

4月に再戦が決まれば今度は間違いなくベルトを奪取するでしょう。
井上尚弥2世と言われた堤駿斗
アマチュアで高校6冠、高校生で全日本選手権を制し、プロ転向前からネクストモンスターと期待されていた堤駿斗選手も遂にプロに。
デビュー戦が東洋太平洋ランカーとの8回戦という異例なデビューも、ほぼフルマークの内容で実力を存分に証明しました。
デビュー2戦目は武居選手に敗れた前東洋太平洋Sバンタム級チャンピオンのペテ・アポリナル選手。
デビュー2戦目で前東洋太平洋チャンピオンはかなりの強敵でしたが全く寄せ付けず。
豪快に倒すタイプではありませんが、オールマイティになんでも出来る選手です。
この堤選手のレベルの高さを知る上では以下のアマチュア時代のスパーリング動画がお勧め↓
アマチュアで世界選手権を制した坪井智也選手とのハイレベルな技術戦は必見です。
技術レベルが高すぎて何やっているんだかもう良くわかりません(笑)。
女子ボクシングに革命を起こす山中菫
続いて女子ボクシング界に革命を起こすであろう選手を紹介。
元WBOミニマム級王者の山中竜也選手の妹、和製ガーボンタ・デービスこと山中菫選手です。

是非一度試合映像をご覧いただきたいですが、バランスの良さ、回転力、出口を塞ぐ動き、高いガードと柔らかいダッキングによるディフェンス能力の高さとあらゆる面でハイレベル。
しっかり腰が入り全身が一体となったゴム毬のような動きをします。
戦績は6戦6勝2KOとKO率自体は高くはないですが、直近2戦は連続KO中で倒し方も分かってきた印象です。
そもそも女子ボクシングは1Rが2分なので早々倒せるものではないです。
YouTubeでもデビュー戦の動画は視聴できますが、最新の試合もBOXING RAISEで是非ご覧になってみてください。
佐倉といえば長嶋茂雄から片岡雷斗へ
次に紹介するのはまだ高校1年生のアマチュアボクサー習志野高校の片岡雷斗選手。
ジュニア時代から活躍して高校1年生でインターハイを制覇したミライモンスターです。
高校1年生なんてまだ体も成長過程でこの時期の1年はかなりの差を生みますが、1年生にしてその頂点に君臨してしまいました。
過去にも高校1年生でインターハイを制した選手はいますが、注目するのはその完成度の高さとスピード。前後の出入りのスピードが稲妻のように早い。特にバックステップの速さが目を惹きます。
プロになったら雷斗の名前にちなんで「サンダーボルト」なんて称されるのではなかろうか。
これから体が出来てきたら更なるフェーズに進化して行くでしょう。
片岡選手は千葉県佐倉市出身。
佐倉市といえばミスター長嶋茂雄氏。
今後ボクシング以外の道に進む可能性も十分考えられる年齢ですし、それもありだと思いますが、続けていけば佐倉といえば長嶋茂雄と片岡雷斗と言われるような存在になり得る選手です。
本物の怪物くん藤木勇我
最後に紹介するのはモンスターを凌ぐかもしれない本物の怪物くん藤木勇我選手。
まだ中学生ながら一部ボクシングファンの間でやばい中学生がいると噂になっている存在です。
以下の記事と記事中に貼られている動画を見ればその凄さは一目瞭然ですのでまずはご一読ください↓
>>プロ顔負けのボディ打ち 中学生で怪物くんと呼ばれる藤木勇我とは (木村悠「チャンピオンの視点」)
記事中の動画を見ていただければその凄さはお分かりいただけるかと思いますが、ケツの入り具合が完璧で理想的な体の使い方をしています。
もう少し体が仕上がって来ればとかそういう次元ではなく、既にプロのレベルを凌駕しています。
実際の試合映像も全日本UJのボクシング王座決定戦で見ることが出来ますが動きはキレッキレ。
身体能力の高い海外選手のようなパフォーマンスを中学生がやってのけています。
下記動画の3:39:00辺りからが藤木勇我選手の試合↓
同じ動画で時間を少し戻すと先に紹介した片岡雷斗選手の弟、片岡叶夢選手の試合も視聴できます。
最近の中学生は恐ろしい。並のプロでは歯が立たないですよ。。
まとめ
以上、プロからアマチュア中学生まで次世代の井上尚弥選手となり得る選手を5名紹介しました。
それぞれこの先どんな歴史を作り上げていくか、近い将来からもうちょっと先の将来が楽しみでならない選手達の未来を予想してみるとこんな感じ↓
- 重岡銀次朗選手はミニマム級4団体統一に13回の防衛記録超え
- ネクストモンスター堤駿斗選手は粟生隆寛氏以来のフェザー級チャンピオンへ
- 山中菫選手は無敗の世界チャンピオンとして女子ボクシング界に革命をもたらす
- 片岡雷斗選手は10年後に長嶋茂雄氏のような佐倉市を代表するアスリートへ
- 怪物くん藤木勇我選手は中重量級でPFPの上位に
あくまでこちらのの勝手な期待でそもそもまだアマチュアの2選手はプロにならない道も全然アリだとは思いますが、こうして将来に期待せずにはいられない若い選手達が次々に出てくるのは有り難いことです。
会場での試合観戦はチケット代が年々高くなっており、この先海外での試合開催ももっと増えてくるでしょう。
金銭的、物理的に会場観戦のハードルは高くなっていますが、その分配信サービスは充実。
僕は自宅観戦を最大限に楽しむためにポップインアラジンという天井照明型のプロジェクターを使って壁一面の超大画面でボクシング観戦をする事を楽しみとしています。

ポップインアラジンは多くの配信サービスにも対応しているので、僕は以下の配信サービスをちょいちょい解約を挟みながら活用しています。
WOWOW
U-NEXT
AmazonPrimeVideo
将来が楽しみな5選手の試合を会場で観戦する機会は予算の都合上限られてきますが、自宅で大画面を用意して格闘好きの友人を呼んで、気軽なスタイルでワイワイやりながらネクストモンスター達の活躍出来たら幸せです。
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