こんにちはtorajiroです。
ふと、コロナ禍を経て、今プロボクサーが多いボクシングジムはどこなんだろうと興味が湧いたので調べてみることにしました。
調べる前のイメージだと、やはりワタナベジム、角海老宝石ジムが多いのだろう、三迫ジムや大橋ジムも勢いあるから結構上位に来るかな、関西だとグリーンツダジムかなぁ。そんな感じでした。
調べてみたらある程度は想定内でしたが、意外なジムが上位にランクインしていました。
調べ方について
まず、今回のデータは男子ボクサーの人数に限っています。
調べた時期は2022年5月時点。
全てのジムのボクサー数を確認していたらとてもじゃないけど追い切れないので、JBCのウェブサイトに掲載されている現時点のジム別の今年度のライセンス交付者数を集計し、上位に食い込んだジムの選手情報をボクシングモバイルの全国ジム紹介から調べるという方法で算出しました。
A級、B級、C級それぞれの数を出していますが、B級デビューのケース等、特にB級なのかC級なのかの算出間違いも多々あるかと思いますがそこはご容赦ください。
また、ボクシングモバイル様の記載情報を元にしているので、既に引退している選手も一定数含まれております。
実際の選手数は全体的にもう少し少ないでしょう。
1位 ワタナベボクシングジム
A級 | B級 | C級 |
22名 | 5名 | 29名 |
1位は事前予想通りワタナベボクシングジム。
過去何年も年間試合数でダントツ1位の言わずと知れた名門ジム。
アマチュアエリート、チャンピオンクラスのボクサーだけでなく、叩き上げのボクサーも多く育成しているので、C級ボクサーの数も非常に多く、誰でも強くなれる環境が整ったジムと言えるでしょう。
2023年1月は谷口選手の防衛戦に重岡銀次朗選手が3150FIGHTで世界挑戦。
どちらも悔しい結果となりましたが、4月には重岡兄弟ダブルでの世界戦が予定されています。
2位 角海老宝石ボクシングジム
A級 | B級 | C級 |
26名 | 10名 | 10名 |
続いて2位に入ったのが角海老宝石ボクシングジム。
かつてはアマチュア経験のない叩き上げボクサーと言えば角海老のイメージはありましたが、コロナ禍で長く練習生の受け入れを中止していた時期が長かった影響もあってか、C級ボクサーが大分減った印象はあります。
逆にA級、B級ボクサーが多いですが、これはジムの移籍がし易くなり、移籍組のボクサーが大幅に増えた事が影響しているでしょう。
角海老はマネジメント料の3割徴収がないので、ファイトマネー額の多くなるA級、B級ボクサーにとっては有り難いジム。そりゃ移籍したくもなるでしょう。優秀なトレーナーも揃っていますし。
>>ボクサーの移籍の多いジムはどこ?移籍金も承認も不要になった影響は?
3位 三迫ボクシングジム
A級 | B級 | C級 |
25名 | 4名 | 9名 |
チャンピオンメーカーの三迫ジムはプロボクサー数では3位にランクイン。
拳四朗選手の事実上の所属ジム。
一時期の三迫ジムの勢いは凄いものがありましたが、木村翔選手と引き分けた堀川龍選手や藤田炎村選手といった将来性のある選手がどんどん出てきているので、この勢いはまだまだ続きそうですね。

チャンピオンメーカー加藤トレーナーもまだまだ若いですし。
>>早稲田卒高学歴ボクサーが熱い!岩田翔吉、藤田炎村、井上稜介選手に注目
>>サラリーマンボクサー情報まとめ。正社員でも仕事と両立でプロボクサーになれる!
4位 帝拳ジム
A級 | B級 | C級 |
23名 | 7名 | 5名 |
村田選手やホルヘ・リナレス選手といった海外でも知られた世界チャンピオンを輩出する超老舗ジム。
コロナ禍以降長いこと練習生の受け入れを中止しており、一見さんお断りのアマチュアエリート前提の敷居の高いジムといった印象です。
なのでA級、B級に比べるとC級が大分少ないです。
実績のある選手が世界を目指す上ではこの上ないジムです。
以前は帝拳にスパーに行くと1万円貰えるという羽振りの良いジムでもありました。今もそうなのかな?
5位 大橋ジム
A級 | B級 | C級 |
18名 | 4名 | 8名 |
井上尚弥選手を筆頭に、武居選手ら規格外の選手が所属する大橋ジム。
毎年アマチュアの大物エリートが所属先として大橋ジムを選んでおり、キッズボクサーの育成も熱心です。
うちの近所の中学生が大橋ジムに体験入門に行ったところ、とんでもない中学生がゴロゴロいたそうです。

でもって体験入門でディフェンスをたくさん習ったと。
ジムとしての本気度が伝わってきました。
最近のボクシングの興行はフェニックスバトル中心ですし、完全に大橋ジムの時代が来ていますね。
フェニックスバトルはひかりTVをベースにABEMA、FODで配信される事が多いです。
個人的には3150FIGHTや他のボクシング興行も配信されるABEMAをお勧めします。
6位 横浜光ジム
A級 | B級 | C級 |
9名 | 3名 | 13名 |
A級9名 B級3名 C級13名
石井一太郎会長がA-SIGN.BOXINGのプロモーターとして精力的に活動している横浜光ジム。
ジムとしての勢いは以前ほどではないかもしれませんが、A〜C級までバランス良く選手がいて、アマチュア経験のない選手がプロを目指すには理想的なジムと言えるでしょう。
2022年の新人王トーナメントは服部凌河選手に注目していましたが全日本決定戦は惜しくも敗れました。

横浜光ジムの選手は2022年に現役引退を表明した伊藤雅雪が中心となって立ち上げたTBプロモーションと密接に絡んで今後躍進していく事でしょう。
旗揚げ興行のメインだった赤穂VSカシメロ戦はノーコンテストとなってしまいましたが、初っ端からWOWOWで配信される注目度の高い興行となりました。
更に三代大訓選手もワタナベジムから横浜光ジムに移籍。
近い将来横浜光ジムの選手を中心に日本人ボクサーがTBプロモーションのマッチメイクで海外進出していけると期待しております。
>>2022新人王Lフライ優勝候補の服部凌河に挑むのは誰だ!?
7位 KG大和ボクシングジム
A級 | B級 | C級 |
9名 | 5名 | 10名 |
ダークホースのKG大和ボクシングジムがここにランクイン。
神奈川県大和市と、都心からは若干外れた場所にあるこのジムがいつの間にこんなに選手を多く抱えるジムとなったのでしょう。
最近KG大和ジム所属選手の試合を良く見るなぁと思っていましたが、たまたまではなく実際に選手が多かったようです。
片渕剛太会長のブログを拝見したところ、会員数はなんと230名を超えるジムのようです。
プロの少ない小さなジムという印象でしたが、実態は全く違いました。
阿部麗也選手も日本フェザー級チャンピオンになり、世界挑戦者決定戦でキコ・マルティネスと対戦。
KG大和の勢いは当面続きそうです。
8位 グリーンツダジム
A級 | B級 | C級 |
9名 | 3名 | 10名 |
関西の名門ジムが8位にランクイン。
グリーンツダの選手はもっと多いと思っていました。
今はチャンピオンもおらず少し寂しいグリーンツダジムですが、女子の世界チャンピオンだった真道ゴー選手が性転換を経て男子としてリングに上がる可能性があります。
>>女子から男子プロボクサーとなった前例~真道ゴーの挑戦は無謀じゃない
海外での前例はありますが、日本では初の試みなので是非とも実現させて欲しいと願っております。
9位 真正ジム
A級 | B級 | C級 |
10名 | 2名 | 9名 |
真正ジムもややかつての勢いを失っている印象がありますが、山中竜也選手が復帰し、井上夕雅選手や芝力人選手といった有望な選手が出てきているので今後に注目です。
ちなみに3150FIGHTで注目された靴磨きボクサーこと高田祈斉選手のデビュー戦の相手が井上夕雅選手で、この時は井上選手が判定勝ちを収めています。
そして何より山中竜也選手の妹、女子ボクサーの山中菫選手が近い将来女子ボクシング界に衝撃を走らせる存在となるでしょう。

>>井上尚弥に続く次世代のモンスター5選〜現役プロからミライモンスターまで
注目の叩き上げボクサー原優奈選手のタイトル初挑戦も注目です。
>>3150FIGHTに世界王者・新人王候補参戦!SURVIVALvol.4の見どころ・結果
10位 川崎新田ボクシングジム
A級 | B級 | C級 |
5名 | 2名 | 8名 |
地域に根ざしたボクシングジム、川崎新田ボクシングジムが10位に登場。
以前から川崎フロンターレとコラボしたり、様々な地域社会への貢献活動をジムとして続けている共感の持てるジムです。
かつてはサッカーのマスコットキャラがリングに上がってスパーリングをするなんてエキシビジョンも興行の中に取り入れたりもしていました。
客席から声援を送っている自分の声がめちゃくちゃ入っています。
「ジャブからジャブから〜」とか(笑)。懐かしい。。
看板選手だった黒田雅之選手、古橋岳也選手が引退し、ジムとしては今後苦しい時期が続くかもしれませんね。
11位 KWORLD3ジム(旧3150ファイトクラブ)
A級 | B級 | C級 |
3名 | 1名 | 11名 |
A級3名 B級1名 C級11名
最後におまけで11位に入ったのはKWORLD3ジム(旧3150ファイトクラブ)。
まだ昨年プロ加盟したばかりの新しいジムですが、亀田史郎さんの3150ファイトクラブのオーディションに受かった選手らを中心に、厳しいトレーニングに耐え抜いた気持ちの強い選手達が育っています。
ヘビー級の但馬ミツロ選手や元ミニマム級世界チャンピオンの宮崎亮選手が加わった事でジムとしての貫禄も出てきました。
注目しているジムなのでtorajiroブログでもカテゴリを立ててたくさんの記事で紹介しております。
3150FIGHTの興行はABEMAで無料配信されます。
リアルタイムで視聴出来ない時にはABEMAプレミアムを活用していますが、ポイントサイトを利用すると月額分以上のポイントが手に入るのでお得です。
ボクシングファンという視点でポイントサイトを複数比較しましたがトータルで一番メリットが大きいのはモッピー。
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まとめ
こうしてプロボクサー数で見ていくと、KG大和ボクシングジムの選手が増えている以外に大きな変化は生まれていないようにも見えますが、コロナ禍やそれ以前のプロボクサーの移籍自由化の影響を受けて、各ジムが抱えるA級、B級、C級ボクサーの比率には少し変化が生まれてきているようにも感じました。
更なる高みを目指そうと思ったA級、B級ボクサー達が大手ジムに移籍する事で、大手ジムのA級、B級ボクサー比率が上がっているように思います。
ここで紹介したジムだけでA級ボクサー全体の40%を超えているはず。
その辺りは改めて調べて記事にしてみたいと思いました。