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プロボクサーが多いボクシングジムランキング

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

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コロナ禍を経て今プロボクサーが多いボクシングジムはどこなんだろう??

2022年にふとこんな興味が湧いたので調べて見ました。

調べる前のイメージだと、やはりワタナベジム、角海老宝石ジムが多いのだろう。

三迫ジムや大橋ジムも勢いあるから結構上位に来るかな、関西だとグリーンツダジムかなぁ。

そんな感じでした。

調べてみると意外なジムもありましたが、面白い統計なので2023,2024年も引き続き調査して見ました。

調べ方について

まず、今回のデータは男子ボクサーの人数に限っています。

全てのジムのボクサー数を確認していたらとてもじゃないけど追い切れないので、JBCのウェブサイトに掲載されている現時点のジム別の今年度のライセンス交付者数を集計し、上位に食い込んだジムの選手情報をボクシングモバイルの全国ジム紹介から調べるという方法で算出しました。

2024年の人数でランキングしますが、2023,2022年に調べた際の数字も併せて掲載しておきます。

A級、B級、C級それぞれの数を出していますが、B級デビューのケース等、

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特にB級なのかC級なのかの算出間違いも多々あるかと思いますがそこはご容赦ください!!

また、ボクシングモバイル様の記載情報を元にしているので、既に引退している選手も一定数含まれております。

実際の選手数は全体的にもう少し少ないでしょう。

それでは早速1位から見て行きましょう。

1位 ワタナベボクシングジム

年度A級B級C級
2024年24名3名36名
2023年22名5名26名
2022年22名5名29名

1位は事前予想通りワタナベボクシングジム。

過去何年も年間試合数でダントツ1位の言わずと知れた名門ジム。

アマチュアエリート、チャンピオンクラスのボクサーだけでなく、叩き上げのボクサーも多く育成しているので、C級ボクサーの数も非常に多く、誰でも強くなれる環境が整ったジムと言えるでしょう。

  • 2023年1月に谷口選手がミニマム級王座から陥落。
  • 京口選手も拳四朗選手とのLフライ級王座統一選に敗れ無冠に。
  • 重岡兄弟が兄弟同時王座を獲得するも防衛戦で敗北。

ワタナベジムにしては珍しく世界王者不在状態になっていますが、2024年にデビューした横山葵海選手のパフォーマンスは圧巻でした。

重岡兄弟もすぐに世界のベルトを獲り返すことになるでしょう。

2位 大橋ジム←2022年の5位,2023年の3位からランクアップ

年度A級B級C級
202422名7名15名
202322名3名18名
202218名4名8名

井上尚弥選手を筆頭に、武居由樹選手ら規格外の選手が所属する大橋ジム。

毎年アマチュアの大物エリートが所属先として大橋ジムを選んでおり、キッズボクサーの育成も熱心です。

うちの近所の中学生が大橋ジムに体験入門に行ったところ、とんでもない中学生がゴロゴロいたそうです。体験入門でディフェンスをたくさん習ったと。。

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ジムとしての本気度が伝わってきました。

アマチュアエリート中心なイメージもある大橋ジムですが、実は叩き上げボクサーやC級デビューの選手も非常に多く、毎年新人王トーナメントにも大橋ジムからたくさんの選手が出場しています。

>>新人王トーナメントカテゴリー記事

最近のボクシングの興行はフェニックスバトル中心で、完全に大橋ジムの時代が来ていますね。

フェニックスバトルは主にLeminoで無料配信しており神興行を連発しております。

3位 角海老宝石ボクシングジム

年度A級B級C級
2024年24名4名16名
2023年25名5名17名
2022年26名10名10名

僅かな差で2位から3位に落ちた角海老宝石ボクシングジム。

かつてはアマチュア経験のない叩き上げボクサーと言えば角海老のイメージはありましたが、コロナ禍で練習生の受け入れを中止していた時期が長かった影響もあってか、一時期はC級ボクサーが大分減りました。

選手の出入りも活発なジムで移籍してくる選手も移籍していく選手も多いことが角海老宝石ジムの大きな特徴でしょう。

来るもの拒まず去るもの追わず。

老舗でありながら自由なしがらみに囚われないところが角海老宝石ボクシングジムの魅力です。

真吾会長の懐の深さがあってこそ。

4位 三迫ボクシングジム

年度A級B級C級
202422名4名12名
202324名4名12名
202225名4名9名

チャンピオンメーカーの三迫ジムはプロボクサー数では2022年に3位でランクイン。

2023年,2024年は大橋ジムの躍進で4位に。

三迫ジムは拳四朗選手の事実上の所属ジム。

一時期の三迫ジムの勢いは凄いものがありましたが、将来性のある選手がどんどん出てきているのでこの勢いはまだまだ続きそうですね。

チャンピオンメーカー加藤トレーナーもまだまだ若いですし。

ただ椎野大輝トレーナーが三迫ジムから離れてしまった影響は今後出てくるでしょう。

椎野トレーナーが抜けた後、藤田炎村選手ら看板選手が移籍する動きも見られています。

5位 帝拳ジム

年度A級B級C級
202426名1名4名
202326名1名3名
202223名7名5名

村田選手やホルヘ・リナレス選手といった海外でも知られた世界チャンピオンを輩出する超老舗ジム。

一見さんお断りのアマチュアエリート前提の敷居の高いジムです。

コロナ禍以降長いこと一般会員は受け入れておらず、トップボクサーのみを養成するジムに。

これからボクシングを始めよう、プロを目指そうという人が行くジムではありません。

一方で実績のある選手が世界を目指す上ではこの上ないジムです。

(以前は帝拳にスパーに行くと1万円貰えるという羽振りの良いジムでもありました。今もそうなのかな?)

那須川天心選手もプロボクサーに転向し、アマで活躍していた村田昴選手も海外を主戦場に活躍中。

2024年には岩田翔吉選手がLフライ級で世界のベルトを獲り、再び帝拳の黄金時代がやってきそうな予感がします。

6位 横浜光ジム

年度A級B級C級
202412名6名9名
20238名4名8名
20229名3名13名

石井一太郎会長がA-SIGN.BOXINGのプロモーターとして精力的に活動している横浜光ジム。

A〜C級までバランス良く選手がいて、アマチュア経験のない選手がプロを目指すには理想的なジムと言えるでしょう。

2023年には三代大訓選手がワタナベジムから電撃移籍。

2024年には藤田炎村選手が三迫ジムから移籍と他ジムの看板選手が横浜光ジムに移籍しています。

若手ボクサー達も軒並みフィジカルが強くなっていてどんな練習をしているのか気になる。

一人一人の選手の質は非常に高いジムですが、横浜光ジムの興行は選手のファイトマネーがチケット制ではないからか、あまりお客さんが入らないという印象があります。これは昔から。

チケットを売れるボクサー藤田炎村選手の移籍でそのイメージは変わるかもしれませんが。

7位 一力ボクシングジム→新たにランクイン

年度A級B級C級
202410名2名15名

移籍してくる選手も多く年々勢いを増しているのが一力ジム。

選手が集まる要因は何なのでしょうか。

看板ボクサー栗原慶太選手は試合毎にややムラもありますが、ここぞという場面では感動的な試合を見せてくれる心を揺さぶるボクサー。

勝利者インタビューからは優しい人柄が伝わってきます。

8位 KG大和ボクシングジム

年度A級B級C級
20247名2名15名
20238名3名14名
20229名5名10名

神奈川県大和市と、都心からは若干外れた場所にあるこのジムがいつの間にこんなに選手を多く抱えるジムとなったのでしょう。

最近KG大和ジム所属選手の試合を良く見るなぁと思っていましたが、たまたまではなく実際に選手が多かったようです。

片渕剛太会長のブログを拝見したところ、会員数はなんと230名を超えるジム

プロの少ない小さなジムという印象でしたが、実態は全く違いました。

阿部麗也選手も日本フェザー級チャンピオンになり、世界挑戦者決定戦でキコ・マルティネスに勝利。

世界王者獲得とはなりませんでしたがサラリーマンボクサーとして夢を見せてくれました。

KG大和の勢いは当面続きそうです。

9位 石田ジム←2022年圏外から上昇

年度A級B級C級
20247名3名13名
20239名1名12名

ここで意外なジムがランクイン。

元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者石田順裕氏が立ち上げた石田ジムがランクイン。

新しいジムで選手数でここまで上位に来れるのは稀。

新人王トーナメントにも毎年多数の選手が出場しており、下からしっかり育て上げているジム。

石田会長の並々ならぬ熱意を感じるジムです。

10位 八王子中屋ジム

年度A級B級C級
20245名4名14名

もしかしたら2023年もランクインしていたかもしれない八王子中屋ジム。

佐々木尽選手の目覚ましい活躍でジム全体が活気づいて勢いを増している。

新宿FACEでの歌舞伎町ボクシング等、4回戦ボクサーの活躍の場創出にも力を入れており、若手ボクサーも中屋ジムから良い選手がでて来ています。

佐々木尽選手の弟、佐々木革選手もプロボクサーとして歩み始めました。

しっかり種を蒔いている八王子中屋ジムの今後に注目です。

圏外へ 真正ジム

年度A級B級C級
20248名3名7名
202313名2名9名
202210名2名9名

真正ジムは長谷川穂積さんがいた全盛期程の勢いはありませんが、2023年には原優奈選手がSフェザー級の日本タイトルを獲得。

復帰した山中竜也選手やバンタム級の穴口一輝選手、小林豪己選手ら世界も視野に入れられる選手が真正ジムには存在します。

そして何より山中竜也選手の妹、女子ボクサーの山中菫選手が近い将来女子ボクシング界に衝撃を走らせる存在となるでしょう。

ここでは男子ボクサーの統計を出しているのでやや脱線してはおりますが。

出典:【公式】武士道ボクシング【ヒノモトハジメ】より

>>井上尚弥に続く次世代のモンスター5選〜現役プロからミライモンスターまで

圏外へ KWORLD3ジム

年度A級B級C級
202412名2名2名
20237名8名7名
20223名1名11名

2023年にはランキングに入ったKWORLD3ジムは再び圏外へ。

亀田史郎さんのYouTube企画3150ファイトクラブからプロ加盟したジムですが、3150ファイトクラブ出身ボクサーもA級に昇格していき、アマチュア上がりの選手も少しずつ増えています。

ジムとしては少数精鋭でやっていく路線なのだろうと見ています。

注目しているジムなのでtorajiroブログでもカテゴリを立ててたくさんの記事で紹介しております。

>>3150ファイト関連記事一覧

圏外へ 川崎新田ボクシングジム

年度A級B級C級
20232名4名15名
20225名2名8名

地域に根ざしたボクシングジム、川崎新田ボクシングジムは2022年の10位から圏外に。

以前から川崎フロンターレとコラボしたり、様々な地域社会への貢献活動をジムとして続けている共感の持てるジムです。

かつてはサッカーのマスコットキャラがリングに上がってスパーリングをするなんてエキシビジョンも興行の中に取り入れたりもしていました。

看板選手だった黒田雅之選手、古橋岳也選手が引退し、ジムとしては今後苦しい時期が続くかもと予想していましたが、規格外の若手ボクサーがプロデビューしており、新田ジムの灯火が消えることは当分なさそうです。

圏外へ グリーンツダジム

年度A級B級C級
20237名2名6名
20229名3名10名

関西の名門ジムは2022年の8位から県外へ。

グリーンツダの選手はもっと多いと思っていましたが、ここのところ所属選手数は減っているようです。

看板選手は日本Sバンタム級王者の下町俊貴選手やフェザー級の前田稔輝選手。

まとめ

こうしてプロボクサー数で見ていくと、大橋ジムの躍進は目覚ましい。

トレーナーも多いので多くの選手を指導することも可能。

この先ワタナベジムを抜いて国内1のジムに昇り詰める可能性も出てきました。

多くの選手を抱えるにはトレーナーの数も必要で、各ジムが抱えるトレーナーの人数も興味が湧きましたが勤務日数や勤務時間等の違いもあるので比較はなかなか難しそうです。

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