5月24日(土)3150×LUSHBOMU vol.6の試合速報です。
メインはアンジェロ・レオ vs 亀田和毅!
重岡銀次朗選手もタドゥランへのリベンジマッチへ!!
但馬ミツロ選手も危険な相手と対戦です。
試合の見どころ記事は以下↓
フライ級8回戦 レイモンド プーン カイチン(香港)VS岡 朱里(ワタナベ)
ワタナベジムに移籍した岡朱里選手が成長を見せる3RTKO勝利。
元々パンチを打つ際のタメがなく繋ぎの良い選手ですが、この日はジャブも冴えてパンチの重さもアップ。
ジャブで距離を掴み左ボディ右ストレートを決めて序盤からペースを掌握。
ファイターのレイモンド選手も手数で応戦したいが岡選手は打ち終わりの反応も良くリターンももらわない。
そのまま全く危ない場面のないまま3Rに攻勢を強め、ワンツーで顔を弾いての追撃でレフェリーが試合をストップ。
51.5㎏契約8回戦ヴィンセント ラッカー(比)VS政所 椋(KWORLD3)
政所選手が左ボディを決めればヴィンセントラッカー選手もアッパーでお返し。
パンチのキレは互角。
立ち上がりは互角も2,3Rとヴィンセントラッカー選手がカウンターの有効打で僅かながらに優勢か。
4R,右をもらってバランスを崩した政所選手にヴィンセントラッカー選手が追撃。
5Rもヴィンセントラッカー選手の右が伸びてやや優勢な展開の中、政所選手がアグレッシブさを増してボディから右を決めてヴィンセントラッカー選手の動きを止める。
ここで一気に政所選手がラッシュしてレフェリーストップへ!!
ややストップが早いという声も出そうな展開でしたがチャンスにまとめる嗅覚はお見事。
ライト級6回戦スクリット ナックプリチャ(タイ)VS丸元 大五郎(大成)
丸元選手左ボディジャブでナックプリチャ選手の体をくの字に曲げる。
ハンドスピードの差が違いすぎる。
ジャブ、ワンツーフックとスピードに乗ったコンビネーションから左ボディでダメージを与え丸元選手が1Rにダウンを先取。
ラウンド終盤にも右ストレートでダウンを追加。
2Rも丸元選手が圧倒する中、左を下から突き上げ、ガードの隙間に右ストレートを突き刺してKO勝利。
フェザー級8回戦英 洸貴(カシミ)VS中川 抹茶(KWORLD3)
プレスをかける英選手に抹茶選手が左を上下に合わせてフックで回す。
1Rは左ボディで動きを止めてパンチをまとめた抹茶選手が上々の立ち上がり。
2Rはプレッシャーを強めた英選手がコーナーに詰めて右のクリーンヒットを奪う。
3Rは抹茶選手が左からのフックで先制するが徐々に英選手が圧を強めヒットを奪う。
しかしラウンド終盤に麦茶選手が接近戦で左アッパーから右フックで英選手はバランスを崩してダウン。
ダメージは感じられない。
4Rは終盤に右を決めて動きを止めた英選手のラウンドか。
ダウンを奪っているのは抹茶選手だが流れは英選手。
5Rもロープに詰めて右のクリーンヒットを決める英選手。抹茶選手は手数も落ちてかなり苦しい。
6Rはほぼイーブン。ポイントは割れたかな。前に出ていた分、やや英選手か。
7Rも英選手ペースの中で抹茶選手が左を決めて右を引っ掛け起死回生のダウンを奪う。
が、これはスリップに変更。ポイントは抹茶。
8Rは手数は英選手、有効打は抹茶選手。このラウンドも割れそう。自分は抹茶選手。
判定は2対1で中川抹茶選手。
判定の難しい試合だった。
ヘビー級8回戦ハーバート マトヴ(ウガンダ)VS但馬ブランドン ミツロ(KWORLD3)
マトヴ選手のジャブをかいくぐりミツロ選手はボディから顔面へ。ナイスボディでポイントは取っているか。
立ち上がりのミツロ選手は非常に良い。
マトヴ選手がジャブを突いて足を使い手数では勝るが要所要所のミツロ選手のボディがダメージを与えている。
3Rはマトヴが下がりながらガードの上からだが力強いパンチを打ち下ろす。終盤のマトヴ選手のジャブでややミツロ選手の膝が揺れたか。
4R、ミツロ選手のボディが決まる場面はあったがそれほどダメージは感じられない。手数はマトヴ選手でポイントもマトヴ選手かな。
5Rに入るとミツロ選手の手数が出ない。マトヴ選手がガードの上から手を出している徐々にペースアップ、ラッシュを仕掛けるとミツロ選手はクリンチで逃げる。しかし防戦一方の中で最後は右を打ち下ろされレフェリーが試合をストップ。
前回の敗戦と違いこの日は勝負になっていた。
世界へと続く道を前進していることは間違いない。
IBF世界ミニマム級タイトルマッチ ペドロ タドゥラン(比)VS重岡 銀次朗(ワタナベ)
1Rは銀次朗選手がサークリングしながらの出入りで上々の立ち上がり。
タドゥラン選手は慎重ながらジャブから力強いストレートボディを打つ。
2Rも銀次朗選手がしっかり足を使いパンチを上下に散らす。
タドゥラン選手は前戦のような強引な展開に持ち込めないが一発当ててまとめる時の強打は怖い。
3Rタドゥラン選手は圧力を強めて左ストレートを打ち下ろす。相打ちの場面も見栄えはタドゥラン選手だったが、中盤以降は銀次朗選手が上下に打ち分けジャブにフックも合わせてペースを掌握。
4Rもタドゥラン選手は追いかけるが前のめりでパンチを振るうところに銀次朗選手がパンチを合わせる。ただ自分の距離に入ったところでタドゥラン選手がまとめる場面があり、この場面の印象が強かった。
銀次朗選手ペースは取れているがクリーンヒットを奪う場面が少ない。
5Rは強引に入ってくるタドゥラン選手に銀次朗選手がパンチを合わせる場面が増えてくる。ポイントは取れていると思うが終盤のタドゥラン選手の印象に流れる可能性も。
6Rは打ち合う場面が増えてくる。クリーンヒットの数は銀次朗選手だが一発の印象が違う。終盤の左でタドゥラン選手がポイントを取ったか。
7Rはタドゥラン選手が手数を増やして捌ききれなかった。ヒットの数は互角だが印象はややタドゥランか。
8R互角の打ち合い。ポイントは銀次朗選手で良いのではないか。
9Rはタドゥラン選手のジャブが当たってそこから左につなげていたので互角の展開だけどタドゥラン選手か。
10Rは下がる銀次朗選手にタドゥラン選手の左が入っていた。
徐々にタドゥラン選手に流れが傾いているように見える。
11R序盤は銀次朗選手の足が良かったが、相打ちの印象はタドゥラン選手の方が良い。
12Rも難しいラウンドだったが足を使ってジャブを突きタドゥラン選手の入ってくるところに合わせた銀次朗選手。
自分の採点ではドロー。
判定は2対1でタドゥラン。
ダメージングブローの差が出たか。
銀次朗選手はダメージとショックの影響か、試合後呼びかけに応じられずタンカで退場。
前回の差をかなり縮めたが、タドゥラン選手のパワーの印象が良かったか。
超えられない壁じゃない!!
這い上がって来て欲しい。
IBF世界フェザー級タイトルマッチ アンジェロ レオ(米)VS亀田 和毅(TMK)
1R、レオ選手が柔らかい身のこなしからジャブを突いて右ボディ。
和毅選手はこのラウンド殆ど手を出さず。ハンドスピードの速いジャブを終盤数発突いた。
2Rも先に攻めるのはレオ選手。和毅選手も少し手数を増やしてきたがまだまだ少なく、放ったパンチも空を切った。どちらもクリーンヒットはないがポイントを付けるならレオ選手。
3Rも和毅選手は手が出ない。マスボクシングになってしまう悪い時の和毅選手だ。勿論打たせないレオ選手が上手いのだが。
レオ選手はコツコツ上下にヒットを奪い無難にポイントを取る。
4R、レオ選手はリラックスしてジャブを増やす。一方の和毅選手はジャブが出ず、距離に入れず手が出ない。ラスト1分切ったところで接近戦でパンチを振るったが殆どが空転。このままではかなり厳しい。
5R、レオ選手の飛び込んできたジャブを外してカウンタージャブ。この試合初めて和毅選手のクリーンヒットが入った。接近戦でボディを叩く場面もあり、ジャッジによっては和毅選手にポイントを付けたジャッジもいるかも。
6R、単発の和毅選手の左ボディとレオ選手のコンビネーション。中盤まではレオ選手だったが終盤パンチをまとめた和毅選手がポイントを取ったか。
7R、レオ選手の左ボディに右ストレートを合わせる和毅選手。クリーンヒットではないが打ち終わりに合わせてヒットを奪う場面が増えてきた。強いパンチを当てていたのは和毅選手か。
8R、レオ選手がパンチを出せば同じ数は返せずとも和毅選手も五分に近い手数を出せるように。右フックをヒットさせた和毅選手とするか、レオ選手のジャブを取るか。世界戦のジャッジだとレオ選手かなぁ。自分は和毅選手。
9R、接近戦の展開が増えてきた。軽いパンチを数当てるレオ選手と単発だが強い左ボディをヒットさせる和毅選手。右フックのクリーンヒットを奪ったレオ選手か。
10R、和毅選手の右がクリーンヒット。このラウンド和毅選手の強いパンチがレオ選手をとらえる場面が増える。和毅選手がはっきりとポイントを取ったラウンド。
11R、レオ選手が下がり気味で少し疲れを感じる。和毅選手の左ボディは良いが軽いパンチを数当てているのはレオ選手。ポイントは取られたか。
12R、レオ選手が手数を出してポイントを取りに来た。和毅選手もロープに詰めてまとめる場面はあった。お互いに右ストレートが当たる場面もあったが、最後にもう1発多く当てて和毅選手がポイントを取ったか。
自分の採点は115-113でレオ選手。
ジャッジは2対0でレオ選手を支持。
序盤に見過ぎた分を挽回出来なかった。