新人王

2025年東日本新人王Sフライ級は少数精鋭の全員が優勝候補

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2024年度の東日本新人王トーナメントSフライ級は角海老宝石ジムのお家芸同門対決で幕を閉じました。

2025年度は昨年度の15名エントリーからガクッと減った7名のエントリー。

人数的には寂しいものの、出場選手はそれぞれに個性あり。

この階級に関しては優勝は○○!!と予想するのも非常に難しい。

本記事では2025東日本新人王トーナメントSフライ級出場選手の特徴と試合の動向を追いかけていきます。

フィジカルNo.1の布袋聖侑

この階級でフィジカル面で一番強いと感じるのは大橋ジムの布袋聖侑選手。

日々の努力の積み重ねを感じるスタミナと体の強さ、そして気持ちの強さがある。

しかし前回の新人王トーナメントでは準決勝で角海老の大橋昌彦選手にポイント的にはフルマークに近い敗北。

接近戦での攻防は五分以上に渡りあっていましたが、距離が出来たところにジャブ、右ストレートをもらいポイントを失う結果に。

大橋選手のジャブが素晴らしい面もありますが中間距離での攻防が飛躍のカギとなるか!?

ハートが強くフィジカルもしっかりしているのでここから伸びてくる選手だと予想しています。

torajiro

集中力を切らさず、熱くなりすぎず戦えれば!!

強いて優勝予想をするなら中村翔氣

アマチュアで19戦13勝6敗のキャリアを持つ長身サウスポーのM.Tジム中村翔氣選手。

M.Tジムと言えばあの中谷潤人選手が所属するジム。

そして中谷潤人選手と同じ長身サウスポー。

Sフライ級で172cmの身長は厄介極まりない。

恐ろしく強いイメージが湧いてしまいますが実際スピーディーで良い選手。

距離で戦うタイプでガードは低めなので接近戦に持ち込みたい。

中村選手に長身サウスポーの利点を活かした遠い間合いで戦われてしまうと厳しい。

短パンハイソックス昭和スタイルの前田奉先が元気よく阿南将汰を下す

ボクシングレイズより

ワタナベジムの阿南将汰選手と横浜光ジムの前田奉先選手がトーナメント初戦で激突。

北九州出身の阿南将汰選手を応援していましたが、白い短パンにホワイトハイソックスな昭和スタイル?の前田奉先選手は勢いがあった。

この出立ちでテンポ良くポンポンポンポンとパンチを繰り出し、サイドに回り込んで波状攻撃を仕掛ける姿は元気いっぱいな昭和のファイター。

阿南選手もしっかりとブロックして打ち合っていましたがテンポの速さで前田選手に上を行かれました。

次戦は中村翔氣選手なので間合いに入れないと厳しいですが、このテンポの良さならひょっとするとひょっとするかも。

ガードを固めてジリジリ距離を詰めようとする展開になってしまうと勝ち目はない。

右で飛び込んで距離を詰めての接近戦波状攻撃に持ち込むとか、そんな展開になれば勝てそうな気もする。

金田翔悟の強打に注目

4戦3勝3KO1敗のワタナベジム金田翔悟選手は手足も長く天性のスラッガータイプ。

2024年度の新人王トーナメントは高橋秀太選手の巧みなクリンチワークも含めた引き出しの多さに持ち味を活かせず。

右ガードは常に頬にピッタリ。

そこから最短距離で振り抜かれる右ストレートは会場で観ていても破壊力の高さを感じました。

KO量産するタイプで金田選手はこの先人気が出てくるでしょう。

ワタナベジムは叩き上げの選手も多く、プロボクサー数No.1のジムですが選手各々基本がしっかりしている。

トレーナーもしっかり選手を見ているのでしょうね。

これだけ選手を抱えているジムなのに凄い。

伴流的変則ファイター山本勇貴

シュウジムから伴流ジムに移籍した山本勇貴選手は32歳とこの階級の最年長。

昔から変則タイプが多い伴流ジムなので山本勇貴選手の移籍はしっくり来る感じもする。

先に紹介した中村選手同様に172cmとSフライ級ではかなりの長身ですが、リーチを活かして遠い間合いで戦うタイプではなく、大きな体を活かしてワンツーで飛び込んで接近戦でダイナミックに攻めるタイプ。

荒い展開になることが多いですが、この大きさで荒々しくパンチを振り抜かれたら迫力がある。

接近戦で上から打ち下ろされる右ストレートは大きな武器。

スタミナお化けの2023年度東日本新人王佐藤祐選手ともフルラウンドバチバチの打ち合いでスタミナも証明済み(流石に最後は疲れていたか)。

戦績は7戦3勝(2KO)4敗(1KO)と負け越していますがこの4敗の相手はいずれもその後に新人王やランカーになった選手。

自力はある選手です。

トーナメント初戦は金田翔悟選手なので若干不利予想ではありますが。

矢野貴丸バク宙失敗の心理的ダメージを乗り越えて、、

デビュー戦でダウン応酬の末にTKO勝利で初陣を飾った角海老宝石ジムの矢野貴丸選手は歓喜のバク宙を披露。

ボクシングモバイルより

ここまでは良かった。

この写真だけ切り取られていれば最高のデビュー戦。

しかしその先に待っていたのはまさかの顔面落ち。

ボクシングレイズより

やめておけば良いのにやり直しのバク宙で今度は垂直落下。

ボクシングレイズより
torajiro

このシーンをボクシングレイズで最初に視聴した時は「頚椎やっちゃったんじゃないか!?」と本気で心配になりました。

後で絶対にめちゃくちゃ怒られた案件と想像します。

肉体的、精神的ダメージが心配されたデビュー戦を乗り越えて?その後も連勝し、3戦3勝でトーナメントに乗り込む矢野選手。

デビュー2戦目まではプッシュして距離を潰して戦う場面が多かったですが、3戦目は強敵サウスポー越前屋亮選手相手に技術戦を戦い抜き勝利。

3戦目で一皮剥けた印象を持ちました。

必殺のドラゴンフィッシュブローにも注目!?

トーナメントで何かしらの爪痕を残してくれそうな選手です。

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