観戦記

Dangan日本女子タイトルマッチ&4回戦の人生いろいろ【観戦記】

torajiro

ボクシングファン歴28年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴3年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2026年3月21日(土)後楽園ホールでは珍しい11:00開始昼間のボクシング興行全試合の観戦記です。

デビュー戦や初勝利を目指す選手が多い興行で人生色々考えさせられる1日となりました。

大山碧VS角田アラナ|初勝利にお姫様抱っこの大山碧

女子フライ級4回戦は2戦1敗1分のスパイダー根本ジム所属大山碧選手がデビュー戦のDANGAN郡山ジム所属角田アラナ選手に3RTKOで初勝利。

前に出る角田選手にリーチで勝る大山選手がジャブから右ボディストレート、更にそこから右ストレートを決める。

右のダブルがスムーズに出ていたので相当練習していたと思います。

角田選手のジャブに合わせる右が下に上にと良く当たり、そこから距離を詰めてパンチをまとめる。

なんとしても勝つのだという強い気持ちを感じた試合。

デビュー戦の角田選手は2Rに入り足の動きも良くなって来たが、右をもらいダメージの蓄積があり、3Rにまとめられたところでレフェリーストップ。

大山選手もセコンドも涙の嬉しい初勝利。

勝利者撮影でトーレーナーをお姫様抱っこしてパシャリ。

一人で観戦していたらもらい泣きしていただろういい試合でした。

山本香純VS峰雪八|山本香純が積極的に前に出てポイントアウトで初勝利

1戦1敗のワタナベジム所属山本選手と2戦2敗のレパード玉熊ジム所属嶋選手の試合は積極的に前に出て右を上下に決めてポイントアウト。

身長差がかなりあり、開始から1分はエアボクシング気味な展開に。

杉山レフェリーからそろそろ注意が入るのではと心配になったところから山本選手が前に出た。

嶋選手も入ってくる相手に対してパンチを合わせようとしたが待ちの姿勢が強すぎて今のボクシングのままだと勝負に勝つのは厳しいか。

リーチを活かしたサークリングのジャブだけでなく、斜め前に踏み込んでいけるジャブが試合で出せるようになれば。

山本選手はラウンド終了間際まで集中力を切らさず攻める姿勢とセコンドの指示が的確でした。

熊木雛VS田口智香は3者3様のドロー

デビュー戦同士の1戦は花形ジム所属の田口選手がオーバーハンドの右から接近戦での回転力の良い攻撃で先制。

北海道changesジムからやってきた熊木雛選手は1R完全に持って行かれたなと思ったところから右ストレートで反撃。

接近戦での回転力と見栄えの良い右フックの田口選手。

ジャブワンツーでしっかりとインサイドを打ち抜く熊木選手。

自分は39対37で田口選手の勝利と見ましたが、見方によって見解が分かれそうな採点の難しい試合でした。

先手を取られたところから熊木選手は良く盛り返した。

changesジム神崎会長がセコンドに立つリングサイドには現役時代の神崎選手のトレーナーだった近藤康弘氏が見守っておりました。

太田千晶VS河野覇月|デビュー戦の17歳河野覇月が初勝利

1敗1分で初勝利を目指すReason押上ジムの太田選手に対し、デビュー戦のYUVAXジム河野選手がフットワークで打たせずポイントアウト。

前後左右に足が良く動く河野選手は太田選手がパンチを出すタイミングの一歩先に動いてワンツーをヒット。

太田選手も1R終盤にこの1発でポイント取れたかもという右をジャストミート。

2,3Rは完全に河野選手ペース。

太田選手は手数を出して行こうとする前に動かれ、先に打たれている印象。

4Rはここで決めねばと太田選手も圧力を強めてポイント挽回に行ったが河野選手が打っては動き的を絞らせず。

足のある河野選手に手数を出したくても出せず太田選手は不完全燃焼だったかもしれない。

初勝利はまたの機会に。

わかし吉田VS安部エミリーはハイレベルなドロー

DANGAN越谷ジムわかし吉田選手がキレのある動きで中に入り左右パンチを振る。

花形ジムの安部エミリー選手はトントントンとリズムに乗ってリズム良くジャブを突く。

一進一退の攻防ではあるが、安部エミリー選手の動きが過去の試合から格段に良くなっていた。

身長はありながらどちらかというとファイタースタイルで愚直に攻める印象のあった安部エミリー選手だが、この日の足を使ったリズミカルなボクシングはどこか覚醒した感があった。

結果自体は3者3様のドローで、わかし選手の右や左フックが綺麗に入る場面もあったのだが、採点忘れて安部エミリー選手の覚醒したボクシングを楽しんでいました。

勝ち負け結果はどうでも良くなる好ファイト。

わかし選手はフィジカルが強く、ここから連勝していくでしょうが、この日の安部エミリー選手は素晴らしかった。

自分にピタリとハマったスタイルを身に付けつつある安部エミリー選手の今後に注目。

村上由樹VS小川雅輝|小川雅輝右アッパーで5年振りの勝利

松本ACEジムの村上選手はガードを固めて距離を詰めて接近戦へ。

それに対しFLARE山上ジムの小川選手は両手をリラックスさせ体を傾け力強い右アッパーと左ボディを打ち込む。

特に右アッパーは迫力があり、このアッパーを再三打ち込んでポイントアウト。

村上選手もガードが良く、派手に打ち込まれているようでもしっかりブロックして接近戦から右を合わせていった。

小川選手は若々しく伸びのあるパンチを振るなぁと選手情報調べたら33歳。

33歳でこの体は若い!!

鈴木幹大VS鈴木耕太朗|ポテンシャルの高さを見せた鈴木幹大

DANGAN郡山ジムのサウスポー鈴木幹大選手は歩き方一つで身体能力の高さを感じさせる。

跳ねるように歩き、しなやかな筋肉は好素材の予感。

鈴木幹大選手は1Rに軽快なフットワークから中間距離で左を刺し、接近戦に持っていきたい足利ジムの鈴木耕太朗選手からショートの左でダウンを奪う。

鈴木耕太朗選手はガードを固めて前に出て接近戦に持って行きたかったが、最後まで鈴木幹大選手のフットワークの良さと左ストレートに突破口を見つけられなかった。

雨宮宇宙VS松本風毅|ライト級のド派手な打ち合いは松本風毅のTKO

デビュー戦53秒TKO勝利のKG大和ジム松本風毅選手はウエルター級くらいはありそうな体格から強烈な右でダウンを先制。

しかしここで渡嘉敷ジムの雨宮宇宙選手も打ち合いに応じて逆に右をヒットさせて松本選手をグラつかせる。

2Rも手数を増やして打ち合いに出る雨宮選手だったが、打ち終わりに松本選手がカウンターの左フックを決めてTKO勝利。

衝撃的なダウンに雨宮選手はタンカで退場。

2選手ともまだ若いのに体もしっかりしておりこれからが楽しみ。

畑山公希VSファーステンバーグ真繡|ファーステンバーグ選手が初勝利

デビュー戦のアキバジム所属畑山公希選手は就職が決まっており最初で最後になるかもしれない1戦。

将拳ジム所属のファーステンバーグ真繡選手はデビュー戦でダウンを喫し惜しくも判定負け。ダウンがなければ勝っていたなという内容だった。

1Rは畑山選手が身長のあるファーステンバーグ選手に右ボディを起点に左フック、左ボディと上々の立ち上がり。

デビュー戦は力んで顔面を狙いに行き間合いが遠く感じるものですが、デビュー戦でボディから組み立てていけるのは大したもの。

しかし2R中盤からファーステンバーグ選手がギアを上げていくとディフェンス時間が長くなり、右フックをもらいダウン。

このチャンスにファーステンバーグ選手は躊躇せず一気にパンチをまとめレフェリーストップに持ち込んだ。

畑山選手は最初で最後のプロのリングになるのかどうか。

私torajiroも就職1週間前にプロデビューしたが何も出来ずフルマークでボロ負け+眼窩底骨折。

情けなくてもうボクシングはやらないと言ったものの、結局悔しさが忘れられず1年後に復帰しました。

まだまだ若いので仕事が落ち着けばまたボクシングが出来るチャンスもやってくるかもしれません。

その時まで動ける体を維持しておければ!

メインイベント:日本フェザー級タイトルマッチ 大澤あらねVS西真央

この日のメインは日本フェザー級タイトルマッチ。

大澤あらね選手は今後の女子ボクシング界を引っ張っていくであろう選手の一人。

下半身が強くパンチもパワフルで、女子もフェザー級まで上げてくるとこんなにパワーがあるのかと驚かされます。

喧嘩したら100%負けます。

西真央選手は4戦4勝(3KO)で空手で全国準優勝の肩書を持つ。

試合は結果だけ見れば4R終了負傷判定で大澤あねら選手がダウンを奪い2者がフルマークという内容。

ただ西選手も思い切り良く踏み込んでキレのあるパンチを放つ。

各ラウンドクリーンヒットの差で大澤選手がポイントを取っていたものの、ラウンド毎で見れば大きな差はなかった。

西選手攻めがやや単調だったかもしれないが、チャンピオンになる日も遠くないと感じる1戦でした。


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