2026年5月2日(土)『THE DAY』東京ドームに佐々木尽が降臨。
アマで全日本を制した東洋太平洋ウェルター級王者田中空に挑んだ。
ボクシングモバイルの勝敗予想は若干佐々木尽有利だったが、個人的にはまだ田中空の壁は超えられないと予想していました。
完成度の高さ、ディフェンスの良さで田中空が上回り、強弱織り交ぜた攻撃で優位に立ち、佐々木尽のブロックからのリターンをしっかりガード。
後半になるにつれて佐々木尽が崩れ田中空の中差の判定勝ち。
というのが戦前の見立てでした。
佐々木尽選手の将来性には期待しつつも、田中空の壁はまだ高い。
と、思っていたのですが佐々木尽選手の成長は想像以上だった。
田中空が左右アッパーと接近戦で上々の立ち上がり

客席を煽りながら入場する佐々木尽と淡々と入場する田中空。
田中空選手がインタビューで語っていたように両者の構図は「陰と陽」
試合が始まると頭をつけての接近戦の中で田中空選手のアッパーが効果的。
ガードの間を抜いてコツコツとヒットを重ね、1Rは田中空上々の立ち上がり。
しかし2Rに佐々木尽は得意の左ボディに左フックを振り抜くとクリーンヒットではないがダメージを与えているように見える。
コツコツとガードの間を抜く田中空とブロックの上からでもお構いなしに強打を振り抜く佐々木尽。
典型的なポイントが割れそうな試合展開。
5R終了時の自分の採点は48対47で田中空だったが、ジャッジ2者は佐々木尽を指示。
しかも一者は49対46。それほどにリングサイドだと佐々木尽選手の一発のインパクトが強いようだ。
佐々木尽が田中空の土俵で打ち勝つ

後半のラウンドになっても手数を落とさず攻めてアッパーを決める田中空選手だったが、段々とパンチの力強さが落ちてきた。
アッパーは効果的で佐々木尽選手は鼻血を出すが、それ以外に有効打といえるパンチが減っていった。
一方の佐々木尽選手は強烈な左ボディを決めてガードの上からでもお構いなしの強打でポイントをピックアップ。
後半になるほど有効打の差で佐々木尽が失速すると思ったが逆の展開になっていった。
考えてみれば田中空選手は5戦5勝5KOでこれまで戦った最長ラウンドは6R。
10Rは田中空選手にとって未知の領域だった。
未体験ゾーン突入後は長いラウンド戦い抜いた経験のある佐々木尽選手の方が優勢だった。
自分の採点的には序盤は田中空、後半は佐々木尽でドロー。
ジャッジは割れて2者が佐々木尽選手を指示して田中空超えを達成。
新人王トーナメント時代とか昔の印象がある分、華のあるボクシングには魅力を感じつつもどこかで自分は佐々木尽選手を過小評価していたのかもしれない。
佐々木尽の次の展望と田中空の今後
東洋太平洋王者に返り咲いた佐々木尽選手の次のターゲットは日本王者のセムジュ デビッド選手。
中間距離での上手さのある選手で再び世界を目指す上では良い経験が得られるはず。
セムジュ選手に力んだ一発を空転させられながらコツコツ有効打を重ねられるようだと世界はまだ遠い。
9月には八王子での凱旋興行が予定されているそうなので、そこに組み込めるか、セムジュ選手との試合はもっと大きな舞台になるのか。
田中空選手は後半のラウンドでパンチの力がやや落ちていたので、今後は色んなタイプの日本ランカー達と対戦出来ると良いが、対戦を受けてくれる日本人ボクサーがいるのかどうか。
石井竜虎選手や、階級は一つ下だが藤田炎村選手のようなガードごと吹っ飛ばすケタ違いな一発を持つ選手と試合をするところが見てみたい。
インターバル中に座らないのも田中空選手の特徴だが、長いラウンドを戦い抜く上ではインターバルで座って一旦足の緊張を解くのも効果があるかもしれない。
緊張で固まった下半身をインターバルで一旦脱力させた方が股関節にも体重が乗りやすくなって強いパンチが打てるかもしれない。
単なる素人意見ではありますが、色んなことをリングの上で試した上で次は勝った方が世界挑戦という舞台で佐々木尽選手と対峙して欲しい。
待ってろ世界!!
