3150FIGHT LUSHBOMU

健文トーレス世界へ!3150×LUSHBOMU vol.7 in キルギスの見どころ

torajiro

ボクシングファン歴28年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴3年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

監獄から戻ったかつての天才ボクサー健文トーレスに世界挑戦のチャンスが舞い降りてきた。

対戦相手はWBA世界Sフライ級暫定王者のデビッド ヒメネス。

この1戦に勝利すれば正規王者への挑戦が確実となる大事な一戦の会場はなんとキルギス。

エンタメ集団LUSHBOMUと手を組んでいるからこそ生まれたであろうキルギスというプロボクシング未開の地の市場開拓。

本記事ではビジネスとしても注目度の高い興行3150×LUSHBOMU vol.7 in キルギスの見どころをお届けします。

試合は2025年7月20日(日)16:00からABEMAで配信されます。

メインは健文トーレスがデビッド ヒメネスのWBA暫定王座に挑戦

定期的にブームがやってくるWBAの暫定王者祭り。

正規王者が休養でもなんでも無いにも関わらず各階級に暫定王者を作りまくり、承認料を稼いだ上で最終的に正規王者との統一戦へ。

WBAはこのお金儲け主義で自らのベルトの価値を下げているが、統一戦が実現しやすくなった昨今においては自団体のベルトの価値をそこまで深くは気にしていないのだろうか。

そこは団体側の問題なので致し方ないとして、かつて天才ボクサーとして注目され、そこから犯罪に手を染めて地の底に落ちたボクサー健文トーレス選手にチャンスが舞い降りた。

長期ブランクの影響を感じさせないボクシングで2戦連続世界ランク1位を撃破して再ブレイク。

現地観戦したKJカタラジャ戦では相手の動きに対する反応の良さが目を惹きました。

純粋な体のスピード、ハンドスピードも勿論ありますが、それ以上に相手の動きに対する反応の良さが健文トーレス選手の最大の魅力。

打ちに行くと合わされるので相手も不用意に攻めることが出来なくなる。

暫定王者のデビッド ヒメネス選手は17戦16勝(11KO)1敗とKO率の高いファイター寄りの選手。

ただ特別フィジカルが強いわけでもなく右も結構もらう。

バンタムから下げて来る健文トーレス選手の方がサイズでは優っており、スピードでも互角以上なので勝機は十分ある。

ここで暫定王者を獲得し、バムとマルティネスが統一戦となったら正規王者への格上げもあるのかどうか。

日本人ボクサー3戦士の挑戦

キルギス興行という未知の舞台に健文トーレス選手の他に活きの良い日本人ボクサーが3名が参戦します。

3150×LUSHBOMUの未来を担うキーマン達でもあります。

しかし今回の興行地はキルギス。

3150×LUSHBOMUとしてもプロボクシング未開のキルギスで現地のファンに喜んでもらうため、キルギスの民の心を満たすために差し出された生贄という見方も出来る。

果たして3選手は空気を読まず、キルギスボクサー達に一泡ふかせることが出来るでしょうか。

アディオスがビボルスタイルの強敵撃破へ

亀田史郎さんのYouTube企画3150ファイトクラブからプロ入りしたアディオスこと佐々木る玖選手。

お調子者なキャラで日本Sウェルター級のユース王者まで昇り詰めましたが直近の試合はランカー対決に敗れランキングを落としました。

勢い任せでイケイケなボクシングで一気に駆け上がりましたが、前戦はやや単調になったところを攻略される結果に。

2連敗は避けたいアディオスがキルギスで対戦する相手はスィルガク アブドゥジャパル ウル選手。

プロはデビュー戦ながらアマチュアでは30戦のキャリアがある。

ボクシングモバイルではサウスポーとあるが映像を見るとオーソドックス?

キルギス出身のライトヘビー級統一王者ディミトリー ビボル選手のような前の手を伸ばしたジャブとフットワーク、右のオーバーハンドが印象的な選手。

アディオスとしては相手の距離とペースにつき合わずガンガン接近戦を仕掛けて一気にペースを持っていきたいところ。

叩き上げ魂のアマエリート花田颯が再び危険な試合へ

ボクシング界のタッチこと双子ボクサー花田颯選手とトレーナーの兄、誠さん。

2人の相性はバッチリでスパーリング映像を見ても兄の的確な指示に弟の颯選手が息ピッタリで応じる。

デビュー2戦目で世界上位ランカーに挑む強いハートを持った選手。

対戦相手は当初予定していたキルギス人ボクサーから変更され、アマチュアで51戦42勝(6RSC)9敗の実績を持つキルギスファイターのジェニシュ ウルパトフ選手と対戦します。

試合映像を見る限り強敵ではあるが相性は決して悪くはない。

接近戦になる時間が長くなると予想されるがパワーと回転力では花田颯選手が上回る。

現地のファンをビックリさせるような花田選手のゴリゴリファイトに期待。

入田力斗は自力を出せれば問題なし

ワタナベジムから参戦する入田選手の対戦相手はアマチュア33戦19勝14敗のアンヴァルジャン ホジエフ選手。

スイッチしながらガチャガチャと戦うのでやりづらさはあるが、自力で見れば問題ない相手に見える。

身長で大きく勝る入田選手がリーチを活かして戦い完封するか、ガチャガチャに巻き込まれてしまうか。

普段通りに戦えれば問題ない相手でしょう。

キルギスのメダリストら注目ボクサー達が登場

3150×LUSHBOMU vol.7には日本人ボクサーと対戦する3選手の他にも多くのアマチュアで実績を残しているキルギス人ボクサーがリングに上がります。

旧協栄ジム時代にキルギス人ボクサーオルズペック ナザロフ選手が世界王者として活躍しましたが、時を経て再びキルギス旋風が巻き起こるでしょうか??

オルズペック ナザロフ選手は日本人ボクサーでは世界はなかなか難しいライト級においてWBAのベルトを6度防衛した名チャンピオンでした。

ハサンボイ ドゥスマトフ(パリ五輪の金メダリスト)

ハサンボイ ドゥスマトフ選手はパリ五輪の金メダリストで現在プロでも6戦6勝(5KO)。

出身はキルギスのお隣ウズベキスタン。

世界ランクもWBAミニマム級の9位に位置する。

スピードがあって倒す力もある選手です。

7/20はSフライ級で試合をするようですが、今後どの階級を主戦場としていくのだろうか。

いずれ日本人ボクサーにとって脅威として立ちはだかって来るでしょう。

ムナルベク セイトベク ウル(パリ五輪57キロ級銀メダリスト)

パリ五輪57キロ級銀メダリストのムナルベク セイトベク ウル選手はこの日がプロデビュー戦。

スピードがとにかく速く、駆け引きを見ているだけでも惚れ惚れする。

ムナルベク選手はセミファイナルに登場予定、キルギス国内では興行の顔となる存在として期待されているでしょう。

サケン ビボシノフ(東京五輪フライ級 銅メダリスト)

東京五輪フライ級 銅メダリストのサケン ビボシノフ選手もこの日Sフライ級でデビューします。

出身はカザフスタン。

スタイリッシュなサウスポーですが、プロのリングではハイレベルだが退屈なボクシングをする選手になるのか、はたまた華麗なボクシングで倒し切るボクサーになるか。

まだ28歳で年齢的にもまだまだこれから。

イフティヤル ニショノフ(2025USAオープントーナメント金メダル)

ミドル級6回戦のリングに上がるイフティヤル ニショノフ選手はこの日一番面白い試合をするかもしれない。

年齢もまだ22歳と若いが、重量級ながらスピードもあり動きのぎこちなさもなく回転力が素晴らしい。

骨格も良くて間違いなくパンチャー。

もしかしたらとんでもない掘り出しものかもしれない予感が。。

密かに今回の興行で一番注目している選手です。

まとめ:3150×LUSHBOMUのキルギス開拓は成功するか!?

亀田興毅氏の3150FIGHTとボクシングと音楽と食のエンタメ集団LUSHBOMUが手を組んだキルギス開拓。

かつて協栄ジムが勇利アルバチャコフ、オルズペック ナザロフといった旧ソ連圏のボクサーをプロデュースしていた時代がありましたが、日本のリングにおいて人気が上がらず協栄以外にこの動きが広がることはありませんでした。

しかし今回の3150×LUSHBOMUの取り組みはプロボクシング未開の地、キルギスにプロボクシングを根付かせることが目的。

初興行は入場料無料と記事で読みましたが、会場内にはLUSHBOMUならではな日本食の屋台も出るのでしょうか。

torajiro

音楽ライブもやるのかな??

キルギスの方々がキョトンとなるのか、ウケるのか、何にせよトライアルアンドエラーで色々やってみるのかな?

日本で新たなボクシングファンを開拓しているようにキルギスでもボクシング・音楽・食(に加えて観光も?)な複合ビジネスで市場開拓に成功するでしょうか。

試合結果だけでなくビジネスとしても非常に興味深い。

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