7月30日(水)横浜BUNTAIで開催される注目の世界3連戦。
- 寺地拳四朗選手は王座の防衛
- 比嘉大吾選手は異例の3戦連続世界戦
- 高見亨介選手は伝説の始まりとなるか?初の世界挑戦
期待と不安が入り混じるこの3試合の勝敗予想です(拳四朗選手はほぼ不安なしだが)。
普段は自分の期待と現実的なところを折り合いをつけた予想記事を書いていますが、今回は自分の期待値に振り切ったバージョンと現実的なバージョンの2つに分けて予想してみました。
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寺地拳四朗 VS リカルド ラファエル サンドバルの勝敗予想
希望的勝敗予想:拳四朗がハイペースボクシングで完封
まずは希望的勝敗予想。
サンドバル選手はガードも良くバランスの取れた穴のない選手。
ただこれといった武器はなく、スピードは平均的で爆発力はない。
拳四朗選手はフルラウンドでハイテンポで出入りも駆使しながら攻めまくることが出来る。
このハイテンポボクシングにサンドバル選手は後手に回ってしまい、先に打たれ、返そうと思ったらそこに拳四朗はいない。
そんな展開で拳四朗選手が圧倒するというのが希望的な勝敗予想です。
現実的勝敗予想:サンドバルの体格・KO率の高さは要警戒
これがLフライ級での予想でしたら上記の希望的予想通りに拳四朗選手が圧倒するでしょう。
しかし冷静に見るとこの試合は拳四朗選手にとってまだ3戦目のフライ級。
1戦目のクリストファー ロサレス選手は171cmと身長はあったがスピード系の選手で、拳四朗選手がプレスをかけて攻めまくった。
2戦目のユーリ阿久井 政悟戦は身長的には同じ。ユーリ阿久井選手のパンチをもらってもビクともしない強靭なフィジカルと有効打に苦戦。ポイント劣勢の中最終Rに逆転のTKO。
- ロサレス選手は大きいが体のパワーはなかった。
- ユーリ阿久井選手はフィジカルは強いが身長差はなく距離的には噛み合った。
今回対峙するサンドバル選手は168cmと身長も高くジャブも伸びる。
そしてKO率も高くディフェンス能力も高く、体全体のパワーもある。
突出した何かがあるわけではないが、フライ級に上げてから最も階級の壁を感じる1戦になるかもしれない。
拳四朗選手はここのところ打ち合いが増えたため被弾も多くなったが、加藤トレーナーとの米国修行で磨いたディフェンス力がこの試合で活かされるかどうか。
期待値に振り切れば9対1の割合で拳四朗選手の勝利。
現実的な懸念点も考慮すると7対3くらいにはなるが、いずれにしても拳四朗選手の勝利は堅いと予想します。
Sフライ級に上げることが出来るかどうかが試される1戦になるでしょう。
アントニオ バルガス VS 比嘉大吾の勝敗予想
希望的勝敗予想:比嘉大吾が世界3連戦のハードトレーニングで最終形態へ
武居選手への世界挑戦に向けて抜群のコンディションに仕上げてきた比嘉大吾選手は素晴らしいパフォーマンスを見せ、比嘉が勝っていたという意見も多く聞こえました。
会場観戦していた自分もクリーンヒットで比嘉の勝ちかな?
と感じた試合内容でした。

そしてそこから2戦連続の世界挑戦のチャンスが訪れて堤聖也選手とダウン応酬の伝説の1戦が生まれました。
この試合の比嘉選手は武居戦以上に穴がなく、精度の高いジャブに角度のある左右フック、フルラウンド気持ちも切れず更なる成長を見せました。
この成長の勢いのままの3戦目の世界挑戦。
気持ちが切れることなく練習を続けて来れていればこれまで以上のパフォーマンスを見せてアントニオ バルガス選手をマットに沈めるのではないか。
バルガス選手は確かにガードは堅いが、打ちにいく際に特に右ガードが下がりやすく相打ちで比嘉大吾選手の左フックが当たる予感がします。
現実的勝敗予想:オリンピアン アントニオ バルガスの技術と回転力は侮れない
オリンピックにも出場し、アマチュアで123勝7敗のキャリアを持つバルガス選手のバランスの良さ、技術レベルの高さは間違いなく世界トップレベル。
特にチャンスにパンチをまとめる回転力の高さはこれまで比嘉大吾選手が対峙してきた相手の中でもNo.1でしょう。
比嘉大吾選手はディフェンス能力は高いが堤戦でもダウンしており、武居戦でも最終ラウンドはダウン寸前、サルダール戦でもダウンを奪われ大ピンチな場面がありました。
武居選手の大きなパンチはしっかりブロックしていましたが、バルガス選手の速射砲のようなラッシュに巻き込まれるパターンも予想されます。
とはいえバルバス選手もアゴは決して強くはない。
ジョナサン ロドリゲス戦では序盤のダウン以外に中盤にも左フックでグラつく場面がありました。
比嘉大吾選手のパンチ力なら立ってこれないでしょう。
この試合は勝っても負けてもKO決着。
期待値に振り切れば8対2で比嘉大吾選手のKO勝利。
現実的には6対4くらいで比嘉大吾選手のKO勝利と予想します。
エリク ロサ VS 高見亨介の勝敗予想
希望的勝敗予想:高見亨介伝説の始まりへ
9戦9勝(7KO)の戦績で一気に世界挑戦の切符を手にした帝拳ジム期待の23歳、高見亨介選手。
日本タイトルを獲得した川満俊輝戦はグイグイ攻めまくりほぼフルマークの内容で試合は進み6R TKO勝利。
一発一発しっかり拳を握って打ち込んでいるような硬くて重たくてキレるパンチでKOの山を築いています。
相手云々ではなく、このままの勢いで一気に世界を獲って高見亨介伝説が始まるとしか思えないような勢いがあります。
エリク ロサ選手もプロで8戦無敗。
ミニマム級の王者も獲得し、既に2階級制覇している強敵ですが、希望としてはこのままの勢いで無敗の世界王者をマットに沈めて欲しいと願います。
現実的勝敗予想:アマ356勝エリク ロサの中間距離での抜群の上手さ
プロ8戦無敗、そしてアマチュアでは356勝という異次元の戦績を持つエリク ロサ選手。
試合映像を見ると強さというよりは上手さが際立つサウスポー。
特に中間距離での攻防は無敵の強さを誇ります。
足も速く上体も柔らかく、打っては動いて打っては動いて、瞬間の踏み込みもバックステップも非常に速い。
先に紹介した高見選手の試合映像と比べたら精度の高さで言えばエリク ロサ選手の優位は明らか。
身長、リーチでは高見選手が上回るものの、中間距離でボクシングをしていては勝ち目はない。
エリク ロサ選手は接近戦になると結構不用意に被弾をするところがある。
高見選手としては普段通り勢い良く攻めて接近戦に持ち込み、自慢の強打を打ち抜いて攻めまくって欲しい。
期待値に振り切れば10対0で高見亨介選手のKO勝利で新時代到来へ。
現実的には7対3くらいでエリク ロサ選手の判定勝利と予想します。
おまけ:谷口裕紀 VS 北村メビウス幸弘
アンダーカードには東日本新人王トーナメントミドル級予選のカードが一つ。
デビュー戦のワタナベジム谷口裕紀選手 VS 1戦1敗RK蒲田ジム北村メビウス幸弘。

北村メビウス??
と思いボクシングモバイルで選手プロフィールを見ると趣味はウルトラマンショー。
ウルトラマンメビウスから取って北村メビウス幸弘のようです。
ウルトラマンは強いけど、3分過ぎたら戦えない。
谷口裕紀選手の選手プロフィールも見てみると憧れの選手は”ジョン・ムガビ、畑山隆則”。
ジョン・ムガビと言えばウガンダの野獣、オールノックアウトを続けた派手なボクサー。
ウルトラマンかムガビかと言えばウルトラマンですが、相手もジョン・ムガビ。
試合は3分以内に終わるかもしれません。
判定になったらメビウスはM78星雲からお迎えが。。
まとめ:ボクシングを全方位でカバーするU-NEXT
3大世界戦という豪華カードを揃えたU-NEXTBOXING.3。
今回日本人3選手が勝利すればこの先のストーリーが更に楽しみになります。
- 拳四朗選手は体格差を感じずに防衛すればSフライ級への階級アップの可能性も。
- 比嘉選手はこの試合に勝てば謎に生まれた暫定王者ドネアとの試合に堤選手との再戦も期待されます。
- 高見選手はベルトを獲れば23歳の若くて勢いのある新たなスターとして注目の存在になるでしょう。
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