2025年5月5日(月・祝)ラスベガスのT-モバイル・アリーナで井上尚弥選手が所持するSバンタム級世界4団体王座の防衛戦が行われます。
- 日本人ボクサーがラスベガスのメイン
- しかも4団体統一王座の防衛戦
一昔前に漫画でこんな設定があったら「ボクシングを舐めるな」と確実に作者を小馬鹿にしていたであろう。
実はこのラスベガスでの4団体統一王座防衛戦は他にも驚きの記録がかかった試合なのです。
※試合は『Amazonプライムビデオ』で独占ライブ配信。

サウル・アルバレスが持つ4団体統一王座防衛記録に並ぶ一戦へ
井上尚弥選手は2025年5月5日の防衛戦でラモン・カルデナス選手に勝利すると4団体王座の防衛回数は4度目となります。
王座統一は2023年12月26日のマーロン・タパレス戦。
それから東京ドームでのルイス・ネリ戦も含め3度の防衛。

防衛回数 | 試合日 | 対戦相手 | 結果 |
---|---|---|---|
第1戦 | 2024年5月6日 | ルイス・ネリ(メキシコ) | 6回TKO勝ち |
第2戦 | 2024年9月3日 | テレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド) | 7回TKO勝ち |
第3戦 | 2025年1月24日 | 金芸俊(キム・イェジュン/韓国) | 4回KO勝ち |
次戦のラモン・カルデナス戦が4度目の4団体統一王座防衛戦になります。
統一王座の防衛戦はそれぞれの団体のトップコンテンダーとの指名試合等の関係もあり、ベルトを保持し続けるのは至難の業。
そんな中で過去に4団体統一王者を最も多く防衛したのはサウル・カネロ・アルバレス選手。
Sミドル級4団体のベルトを4度防衛しています。
防衛回数 | 試合日 | 対戦相手 | 結果 |
---|---|---|---|
第1戦 | 2022年9月18日 | ゲンナジー・ゴロフキン | 12回判定勝ち(3-0) |
第2戦 | 2023年5月7日 | ジョン・ライダー | 12回判定勝ち(3-0) |
第3戦 | 2023年10月1日 | ジャーメル・チャーロ | 12回判定勝ち(3-0) |
第4戦 | 2024年5月5日 | ハイメ・ムンギア | 12回判定勝ち(3-0) |
Sバンタム級とSミドル級では価値が違うと言う人もいるでしょうが、メキシコのスーパースター(異論あり?)カネロが持つ記録に日本人ボクサーが並び、そして追い越そうとしているのです。
取らぬ狸のなんちゃらですが、今回の防衛に成功し、次戦も防衛すれば単独で世界最多5度の4団体統一王座防衛。
過去に4団体王座を統一した男子ボクサーは僅か9名。
2階級で4団体王座を統一したボクサーは3名。
更にカネロが持つ4度の統一王座防衛記録にも並ぼうとしているのが現在の井上尚弥選手の立ち位置です。
【過去の世界4団体統一王者】
選手名 | 階級 |
---|---|
バーナード・ホプキンス | ミドル級 |
ジャーメイン・テイラー | ミドル級 |
テレンス・クロフォード | スーパーライト級 ウェルター級 |
オレクサンドル・ウシク | クルーザー級 ヘビー級 |
ジョシュ・テイラー | スーパーライト級 |
サウル・アルバレス | スーパーミドル級 |
ジャーメル・チャーロ | スーパーウェルター級 |
デビン・ヘイニー | ライト級 |
井上尚弥 | バンタム級 スーパーバンタム級 |
ラスベガス降臨は2025年5月5日(月・祝)

2025年5月5日の試合がいかに凄い試合なのかを最後に整理。
- 日本人ボクサーがラスベガスでメインを張る
- 更にその試合は4団体統一王座の防衛戦
- 過去に4団体を統一した選手は世界で9名
- 更に2階級で4団体を統一した選手は僅か3名
- 次戦で防衛すると4団体統一王座の最多防衛記録4度に並ぶ

漫画だったらここまで行くとやり過ぎで読者がシラけてしまっていたでしょう。。
ある意味ではボクシングジャンルの漫画にもっと攻めた非現実的な設定が許容される下地が出来たと言えます。
今回はラスベガスでの防衛戦になりますので会場観戦はよほどのボクヲタくらいでしょうか。
日本国内では『Amazonプライムビデオ』で配信されるので、まだプライムに加入していない方は試合当日までに加入をお勧め。
もしくはスポーツバーで友人と盛り上がりながら観戦するのもアリですね!
