2026年の目玉の一つ、優勝賞金1,000万円のSフェザー級フェニックストーナメントが開戦。
トーナメントは相性も含めて勝敗予想をするのが実に楽しいコンテンツであります。
最大の目玉はフェザー級から階級を上げて参戦する松本圭佑選手であることは間違いないが、果たして彼を脅かす存在は現れるでしょうか。
この記事では対戦カードごとの出場選手達の特徴や勝敗予想、トーナメントの進捗をまとめます。
2月19日(木)のフェニックストーナメントはLeminoプレミアムでも配信あり。
松本圭佑に最初に立ちはだかるのは龍王か岩崎一輝か!?
フェニックストーナメントで最初に松本圭佑とぶつかるのは龍王と岩崎一輝の勝者。
どちらもサウスポースタイルだが岩崎選手は中間距離では強いが、中に入られテンポアップされると後手に回る傾向がある。
一方の龍王選手は出入りも速く打っては離れコーナーに詰めて一気にまとめる力がある。
両者のこれまでの試合を比較すると龍王選手の優位は揺るぎない。
その龍王選手が松本選手と対戦した場合、フェザー級で前田稔輝選手のようなキレのあるサウスポーを攻略してきた松本選手が優勢と見ます。
龍王選手はフィジカルの強さを武器とするタイプではないので、松本選手は階級の壁を感じずにフィットしていけるのではないだろうか。
龍王がTKOで松本圭佑戦へ

岩崎VS龍王戦は立ち上がりこそサウスポー同士ジャブの差し合いで互角の展開を見せたが、2R以降は龍王が刺し合いを制する。
龍王のジャブが先に入り左が決まる。
ラウンドが進むに連れてテンポの差も出ててきた。
龍王が上下にパンチを散らしてダメージを与えていく。
ダメージを蓄積させ6Rにパンチをまとめたところでレフェリーが試合をストップ。
岩崎選手はジャブは流石に上手かったが相手の速さ、中に入られた時にどう対処して行くか。
高質なパンチで松本圭佑を脅かす可能性のある木谷陸
松本選手が初戦を勝ち上がった場合、福井貫太、向山大尊、木谷陸、大谷新星の中から勝ち上がった勝者とぶつかります。
福井貫太VS向山大尊は向山選手がディフェンス面の課題をどれだけ克服してくるかにかかっているが、印象としては福井選手は身体能力が高く爆発力のあるタイプがやや苦手。
更にいうとサウスポーからすると若干やり易いスタイルに見えなくもない。
攻撃力の高い向山選手はここらで一つ殻を破りそうな兆候も感じております。
木谷陸VS大谷新星は木谷選手が最終R逆転TKOで勝利。
硬いディフェンスと突き刺すような硬質なパンチを持つメキシコからの逆輸入ボクサー木谷陸。
メキシコ時代のニックネームはエル・ティグレ(El Tigre / 虎)
はじめの一歩の千堂武士!!
仮に福井VS向山戦で向山選手が勝ち上がったとして、どれだけ進化しても元々のディフェンス面の課題はそんな簡単に変わるとは思えず、相性的に木谷選手が優勢でしょう。
向山大尊、木谷陸、そして敗れはしましたが大谷新星、この3名の攻撃力はフェザー級から階級を上げてくる松本選手にとっては警戒しないといけない要素。
木谷選手は大谷戦でもディフェンス力の高さを証明しました。
硬いディフェンスと突き刺すような拳で松本選手を最も脅かす存在になると見ています。
福井貫太が向山大尊のセンスを封じる
福井貫太VS向山大尊戦は序盤の劣勢を中盤以降に跳ね返し7Rに起死回生のダウンを奪った福井貫太が2対1の判定で勝利。
スタートから向山選手が切れ味抜群のジャブから左ストレートを上下に突き刺し、早くも2Rにはヒッティングで福井選手はカット。
向山選手も打ち終わり左ガードは下がってしまうところはあり、4Rに福井選手が右ストレートで反撃。
5Rはクリーンヒットのない展開で福井選手がコツコツと細かいパンチで優勢。
6Rは向山選手が左を上下に決めていく。
7R、ここまでポイントは向山選手リードだったが、疲れの見える向山選手に福井選手が前に出て右をヒットさせダメージを与え、最後は左フックでスリップ気味にも見えたがダウンをゲット。
8Rは序盤は福井選手、終盤は気力を振り絞ってパンチを振るった向山選手という展開でした。
どちらの勝ちでもおかしくない好勝負でした。

逆ブロックの優勝候補は木村蓮太朗だが、、
松本選手とは逆ブロックの優勝候補筆頭は木村蓮太朗選手。
暴行疑いの逮捕、拳の怪我、体重超過と遠回りしてきたものの総合力の高さは頭ひとつ抜けた存在。
初戦はリーチのある攻撃型サウスポー石井龍誠選手との対戦。
石井選手はリーチがある一方、前傾姿勢なので距離の遠さはそこまで感じないのではないか。
サウスポー同士差し合いの勝負で木村選手が優位に進め、上下に打ち分けて中盤以降に仕留めると予想します。
石井選手はハンドスピード重視のハの字型の構えなので木村選手の左クロスは警戒したい。
ただ木村選手は過去の経緯があるのでトーナメントでコンディションを整え続けられるか、また時折不用意にパンチをもらっているように感じることもあり、メンタル部分を維持出来るかどうか。
既に初戦勝ち上がっている砂川隆祐選手と対戦した場合、砂川選手の回転力、打ち合いに巻き込まれてズルズルと失点する可能性もあります。
砂川選手は奈良井選手へのタイトル挑戦を控えており、そちらの結果次第でトーナメント出場はどうなるのだろうか。
個人的には砂川選手の評価は結構高く、木村選手を食う可能性は十分あると見ています。
木村蓮太朗が見応えある内容で石井龍誠を倒す

木村蓮太朗VS石井龍誠は木村蓮太朗がしっかり仕上げ4RTKO勝利。
石井選手は元々がやや前傾姿勢で右肘開いたハンドスピード重視の構えなのでサウスポー同士だと左を合わされやすい。
1Rから木村選手に左を合わされ劣勢。そして2Rにダウンを奪われる。
しかし石井選手も3Rに勝負に出ると「はじめの一歩」ヴォルグの必殺技ホワイトファングのような右アッパーから左の打ち下ろしで会場を沸かせる。
試合は終始プレッシャーをかけてロープに追いやり左を打ち込んだ木村選手がTKOで勝利したが、華があってこれぞプロの試合という満足感。
木村蓮太朗強し。
英豪は移籍で持ち味発揮なるか、渡邊海はまだまだ伸びしろあり
緑ジムから内山高志氏のKODLABに移籍した英豪選手は初戦で牛島龍吾選手と対戦するが、この試合は自力の差がかなりあるはず。
牛島選手は最後に試合をしたのが2021年10月。
ブランクも長く、戦っていないこの間に見違えるように成長しているとは考えられない。
回転力のある選手をやや苦手とする印象のある英豪選手だが、牛島選手は回転系ではなく組みしやすいでしょう。
英豪選手は自分とフィジカル的特徴が似ている内山高志氏の下で指導を受けることは好材料。
ガンガン打ち合うのではなく内山さんのようなどっしりしたジャブを突いていった方が英豪選手の持ち味は活かされると見ています。
渡邊海選手が初戦で戦うのはど根性ファイター新井志道選手。
新井選手は34歳のベテランだがここ1,2年のパフォーマンスはとても良い。
多分めちゃくちゃ練習している。
しかし両者のリーチ差、スピード差を考えるとこの試合は渡邊海優勢でしょう。
渡邊海選手はまだ23歳と若く、まだまだ伸びしろを感じます。
元々は新井選手の枠には亀田京之介選手が入る予定でしたが、京之介選手は過去に英戦で右クロス合されまくっていた印象から渡邊海選手のスタイルはやや苦手。
キルギス興行での出番予定もあって辞退されたのかもしれませんが、渡邊海VS亀田京之介だった場合も渡邊海優勢の予想をしておりました。
英豪はダウンを奪われるピンチも

英豪VS牛島龍吾は牛島選手が2Rにダウンを奪う見せ場も作るも、英豪選手が丁寧にジャブを突いて右を上下に打ち分けてポイントアウト。
4年振りの試合の牛島選手はパンチが切れており、2Rに近い距離での英豪選手のジャブに右をショートで被せてダウンをゲット。
会場で観ていてもパンチのキレは牛島選手で、英豪選手が丁寧に組み立てていても一発合わされたら怖い空気はあった。
しかし4Rには英豪選手がワンツースリーをヒットさせ、完全に主導権を握る。
後半のラウンドは英豪選手がジャブで牛島選手の顔を跳ね上げ右につなげ、危なげない内容でポイントを加点していった。
渡邊海は難敵新井志道を寄せ付けず

渡邊海VS新井志道はどこかで新井選手が捕まえる展開もあると思ったが、蓋を開けてみたら渡邊海が全く寄せ付けず、6Rに最後はパンチをまとめて左アッパーで倒してTKO勝利。
スピード、リーチ差で上回る渡邊選手がジャブ、フックで新井選手を中に入らせず。
2Rに新井選手が強引に詰めてパンチをまとめる場面もあったが、ここでも渡邊選手はしっかり打ち合い、その後のRは新井選手全く中に入れず。
今日のように攻め急がず冷静に自分の距離で戦い抜けば渡邊海選手の優勝も十分考えられる。
しかしここぞという場面での一気に攻め込む獰猛さも渡邊海の魅力。
まとめ
役者が揃ったSフェザー級優勝賞金1,000万円のフェニックストーナメント。
こんな豪華なトーナメントが組まれるなんて数年前には考えられなかった。
井上尚弥効果で今日本ボクシング界は大いに盛り上がっています。
盛り上がっている間にこうした企画を打ち、更に次世代の種を蒔く大橋ジムにボクシング界は支えられております。
加えて配信のLeminoにも感謝。
フェニックストーナメントはLeminoプレミアムでも配信されます。