ボクシングファンが待ちに待った2026年5月2日(土)がいよいよやってくる。
世界のモンスター井上尚弥にビッグバン中谷潤人が挑む世紀の一戦 in 東京ドームが眼前に。
アンダーカードも含め、ここでの勝敗が今後のボクシング界を大きく左右するドリームマッチの見どころと今後の展望を占います。
井上尚弥VS中谷潤人|東京ドーム vol.3を願うなら井上尚弥勝利は不可欠!?

アフマダリエフを一蹴し、アランピカソを相手としなかった井上尚弥選手がSバンタム級4団体統一王者を賭けて中谷潤人選手を迎え打つ。
ネリ・カルデナス戦でのダウンから一時期衰えを懸念された井上尚弥選手でしたが、無理に倒しに行かないボクシングを遂行したアフマダ戦では無双状態。
誰が相手でもこのボクシングをされたらもはやお手上げ状態か。
この一戦に向けたインタビューでは中谷潤人選手のことを認め、最大限に警戒している様子もうかがえる。
よほどのことが無い限りリスクは侵さず着実に中谷選手を弱らせて仕留めにかかるのではないだろうか。
しかしファンの期待に応えようとする気持ちが強いのもまた井上尚弥選手。
気負いのようなものがもしあれば、中谷選手の左のロングフックの餌食になる可能性も否定はできない。
長いリーチからの多彩な左を持つ中谷選手の強打を一発ももらわずに12R戦い抜くのは本来至難の業だ。
更に接近戦でも中谷選手には左アッパーという武器がある。
ロングレンジでも接近戦でもどちらの展開でも危険なパンチを持ち、これだけリーチの長いサウスポーとプロのリングで対峙するのも井上尚弥選手にとっては初めてのことではないか。
井上尚弥選手側に立った時、中谷選手との相性は決して良くはないと思います。
一方の中谷潤人選手は階級アップ初戦で苦戦はしたものの、序盤から強烈な左をバンバンと叩き込んでいました。
ヘルナンデス選手がタフ過ぎただけで、あのパンチが当たれば井上尚弥選手も無事では済まない。
井上尚弥選手はここで敗れるようなことがあればフェザー級での世界挑戦や(バム戦も?)、その後に期待される東京ドームvol.3といった日本ボクシング界の未来を背負った展開が白紙になる可能性もあります。
1敗で失うものの大きい井上尚弥選手と、失うものの少ない中谷潤人選手。
井上尚弥優位は間違いないものの、何かが起こりそうな予感も十分漂う緊張感のある一戦です。
中谷選手サイドは1R開始から西田戦のような荒々しいファイトを見せることも予想される。
井上拓真VS井岡一翔|天心に完勝した拓真か、レジェンド一翔のキャリアか

前戦では那須川天心選手のスピードボクシングを3Rで見切り完勝した井上拓真選手。
この試合に敗れた天心選手は再起戦でSフライ級から上げたエストラーダ選手をTKOで下しています。
階級の壁は大きく、更に井岡一翔センスはミニマム級から上げて5階級目。
Sフライ級でもフィジカル勝負な場面で劣勢に立つことのあった。
骨格、階級の壁を考えたらバンタム級は流石に無理がある。
にも関わらず井岡一翔選手に何かを期待してしまうのは、拓真戦が至高の技術戦になるのではないかという予感があるから。
技術戦で拓真選手の慎重になり過ぎる悪い癖が出て一翔選手のペースになる展開だって無きにしもあらずだ。
ロマゴンから逃げた等と揶揄されながら、海を渡り強敵との対決を求め数々の名勝負を繰り広げてきた井岡一翔選手。
キャリアの晩年に差し掛かっているであろうここにきて井上拓真選手への挑戦は痺れます。
絶対に交わることのないと思っていた世界線が東京ドームで交わる。
範馬刃牙 vs ケンガンアシュラのような夢の一戦に心を震わせています。
仮にここで一翔選手が勝利したら防衛戦の相手は那須川天心。
夢があります!!
井上拓真選手が井岡一翔選手に勝利した場合、正直天心選手との再戦は時期尚早かと。
Sバンタム級に戦場を移して西田選手や中谷選手らとしのぎを削る方が個人的には惹かれます。
バムと戦う未来もあり。
堤聖也選手へのリベンジは見たくは無いかな。
バンタム級最強は堤聖也ということで!!
武居由樹VSワン・デカン|久々のSバンタム級での武居選手のパフォーマンスに注目

試合順的にはセミファイナルに組み込まれた試合。
拓真戦から尚弥戦ではセコンド陣の準備も追いつかないのでセミに組み込まれたのでしょう。
ノンタイトル戦ですが久々にSバンタム級の武居選手が見られるのは楽しみな要素。
今は見慣れましたがバンタムに落とした時は「小さくなったなぁ」と感じた人も少なくないはず。
個人的にはSバンタム級の方が武居選手は本来の力が出せると思っています。
Sバンタム級で伸び伸びと爆発力のある強打を炸裂させる武居選手が見てみたい。
しかしワン・デカン選手も試合映像を見るとガードが固くてフィジカルも強く簡単に崩せる相手ではない。
ずるずると判定まで行く可能性もなきにしもあらずか。
一発の大砲を持っていそうな名前だがハードパンチャーという感じではない。
間合いの外から飛んでくる想定外のフックで倒してくれる武居選手に期待します。
田中空VS佐々木尽|総合力は田中空だが、、

佐々木尽を東京ドームで観たいという夢が叶います。
この華のあるイかれた男には東京ドームのような派手な舞台が似合うと願い続けてきました。
夢は叶いますが現実の勝敗予想をすれば有利なのは田中空。
重戦車のような馬力に加え鉄壁のディフェンス。更にに打たれ強さもある。
どんだけ佐々木尽が魅力的でも穴の大きさで比較すれば田中空の勝利は固い。
ちなみに同じような予想をした豊嶋亮太戦で佐々木尽は1RTKO勝利。
こちらの想定を超えてくるのもまた佐々木尽なのです。
(とはいえ田中空は厳しいかな、、)
阿部麗也VS下町俊貴|天才阿部さんのピークは過ぎたのかどうか
世界タイトル挑戦失敗後の阿部麗也選手の動きにはどこか元気のなさを個人的には感じてしまう。
体が萎んだような、若い頃の勢いが感じられないような。
それがベテランの味わいなのかもしれないが。
ピークを過ぎたのかどうかを測る上で下町選手は絶好の相手。
今がキャリアのピークであろう下町選手は引き分けを挟んで9年無敗の世界ランカー。
井上尚弥選手の対戦相手が試合に出られなかった時のリザーバーという立ち位置で影でビッグマッチの興行を支えてきました。
サウスポー同士の一戦は手に汗握る技術戦になるでしょう。
スピード的には阿部選手だが、下町選手は完成度の高さと目には見えないやりづらさがある。
前の手勝負でどちらが上回るか。
ユン ドクノVS森脇唯人|Sミドルでこんなに速いの森脇唯人!!
前戦が負傷ドローで終わってしまった両者の再戦。
元オリンピアン森脇選手のスピードに「日本人重量級ボクサーがこんなに速く動けるのか」と度肝を抜かれた前戦。
一昔前まで日本人重量級といえばどっしりのっそりした印象は拭えず、長身のボクサータイプの選手もフットワークにどこかバタついた感がありました。
それ自体は重たい階級なんだから当然なのだが、森脇選手のボクシングは重量級ながらフェザー級辺りのトップボクサーが試合をしているようなスピードと安定感がある。
デビュー戦は倒しきれず終盤に良いパンチももらってしまった森脇選手。
プロの水にも慣れてここらで素晴らしいKOを見せてくれるのではないか。
富岡浩介VS田中将吾|プロキャリアVSアマキャリアの激突
高校ボクシングを経ずアンダージュニアからプロ入りした富岡浩介選手と、高校大学とアマチュアで着実にキャリアを重ねた田中将吾選手。
富岡選手は17歳のデビュー当初から期待されていたが、距離で外す低いガードのボクシングは1発もらう危うさもあり、新人王トーナメント東の決勝で久保春平選手の一撃に逆転KO負け。
正直この試合は久保選手の一発に湧いていた人間の一人です。
更に再起戦も高山涼深選手の強打に沈む。
その後は連勝するが「絶望の外来種」エスネス ドミンゴにまたも逆転KO負けと、プロで辛酸を舐めながら這い上がり強くなった富岡浩介選手は素晴らしいボクサーへと成長した。(悪童ピーターパンなんて異名がかつてはあったような。。)
一方の田中将吾選手はアマチュアで65戦60勝。大学アマも経験していながら僅か5敗は驚異的な勝率です。
プロでは5戦5勝3KOという戦績だが、アマチュアでの65戦があるので実力はチャンピオンクラスと言ってよいでしょう。
予想は五分五分ですが、富岡選手にはプロのリングで強くなった選手特有の型にハマっていない強さを感じる。
富岡選手が間合いを制して田中選手に土をつける予感もするが、10Rの長丁場だとどこかで田中選手につかまる予感も。
東京ドームが一発で終わらない日本ボクシングの勢い
ネリ戦で東京ドーム興行をやってからこんなに早くに第二弾が。
それもこんなドリームカードで、更にチケットも5万5千が即完売。
日本ボクシング界のバブル状態に現在ありますが、井上尚弥選手の後が続かなければこのバブルはいずれ弾けるでしょう。
しかしバブルが弾けないよう、中谷潤人選手への橋渡しがあり、更に現在大橋ジムはネクストモンスター達がうようよとひしめくモンスターファクトリー化している状況です。
坂井優太、サンダー片岡雷斗、そしてキング藤木勇我、更にはゴースト本庄国光もいずれはプロへ??
あと数年井上尚弥選手に夢を見させていただき、その間に中谷潤人選手も後をに続くような存在になり、スーパースター那須川天心選手が子ども達のヒーローとしてリングに上がり、そうこうするうちにネクストモンスター達が世界へ!!
そんな未来への明るい展望を描きながら東京ドーム vol.2を楽しみたいと思います。


