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DANGAN興行勝敗予想・観戦記メインは澤田VS堤の日本バンタム級タイトルマッチ

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

2022年6月23日(木)開催のDANGAN251日本バンタム級タイトルマッチ興行の勝敗予想・観戦記です。

今回は運良くチケットプレゼントに当たり生観戦出来ることとなりました。DANGAN様ありがとうございます!!

バンタム級4回戦 中島 彬(KTT)VS船橋 良太(大里ナックル)

勝敗予想

新人王トーナメント1回戦はシードで上がってきた中島選手と、5月15日に行われた力石選手の東洋太平洋タイトルマッチの前座で勝利した船橋選手の1戦。

前戦で豊富な手数でフルマークで勝利した船橋選手が若干有利か。

中島選手のデビュー戦の相手は今回同じ興行に出場予定だった花森選手。デビュー戦で戦った花森選手は現在日本ランカー。年に1試合ペースで試合をしてきたので戦績にしてはキャリアは長い選手です。

試合結果

中島選手やや緊張した様子。

1R目、両者積極的ながら船橋選手の手数ジャブがやや優勢。ラスト1分で中島が良いパンチを当て一気に攻めるが、逆に終盤まとめられ劣勢に。

2R目も船橋選手が出入りよく攻める。手数が良く出る。

3R目、開始早々に船橋の右からの返しの左がクリーンヒット。右アッパーやジャブの引きに合わせた右も当たっていた。

4R目、スタートで中島選手手数出すが徐々に船橋選手に流れが。中盤に左フックで明確なポイントを取る。中島選手も最後まで良く手を出したがクリーンヒットが奪えず。

僕の採点はフルマークで船橋。

ジャッジは39対37が三者。

1ラウンドは確かに中島選手だったかな。

Sフライ級6回戦 篠田 将人(野口)VS比連崎 爽晏楽(川島)

勝敗予想

お互い前戦は対戦相手が棄権したため、東日本新人王トーナメントからのダイレクトリマッチ。

前回比連崎選手にはっきりした形で勝利している篠田選手有利は否めない

比連崎選手は10cmの身長差を活かし、サウスポーの篠田選手が入ってくるところに右ストレートや右アッパーを当てていきたい。あと、左フックじゃなくて上から被せるジャブで距離を取っていきたい。

試合結果

篠田選手安室ちゃんのトライミーで入場。テンションが上がります。

1R目、序盤に比連崎選手が浅いながら篠田選手が入ってくるところに右をヒット。中盤にも入ってくる相手に対し左フックで迎撃。

篠田選手は出入りが早くパワフル。いつでも倒せるぞという自信を感じさせる。

2R目、比連崎選手はディフェンスも良く、篠田選手の攻撃をブロックとスウェーでうまく外す。左ボディも良い音立ててヒットさせていた。

3R目、篠田選手が圧力を強める比連崎の右ストレートの戻しに左アッパーを合わせてそこからグイグイと攻める。流れが篠田選手に傾いていきそうな展開。

4R目、篠田選手やや疲れたのか作戦変更か、ロープ際に誘い込みながら左をヒットさせる。見栄え的には積極的に前に出る比連崎選手かもしれない。

5R目、篠田選手どんどん元気がなくなっていく。やや踏み込みが浅くなってきているのか、比連崎選手はパンチを外して有効打を当てていく。

最終ラウンドも比連崎が元気良く攻める。相手のパンチを外して右を当てていく。

僕の判定は58対56で比連崎。

ジャッジは2対0で比連崎選手を支持。

比連崎選手はリベンジ成功。あのスタイルで最後まで集中力を切らさず戦えたのは素晴らしい。相当練習していないと出来ないはず。

篠田選手はポテンシャルは非常に高いですが、今回は相手の方がしっかり対策を練ってきていた印象でした。

54.0㎏契約6回戦 梅津 奨利(三谷大和)VS東 大河(平仲)

勝敗予想

下馬票は全日本新人王の梅津選手が圧倒的に有利も、東選手の強靭なフィジカルは侮れない。

東選手は13戦して5敗していますが敗れた相手はいずれも強敵。元OPBF東洋太平洋バンタム級チャンピオンの中嶋一輝選手からダウンを奪ったこともある実力者。

思い切ってここは東大河選手がフィジカルでグイグイ押して判定で勝利をもぎ取ると予想します。

試合結果

梅津選手背中がデカい。パンチがありそう。

1R目、お互い有効打がなく振り分けが難しい展開。僅かながら梅津選手がジャブから組み立てリードか。

2R目、梅津選手が若干攻勢を強めてボディから出てくる。1分経過辺りで東選手も右を当てるが、1分40秒のところでバッティングで試合が中断。東選手かなり痛そう。

ドクターチェックが入りそのまま試合終了。テクニカルドロー。

出血がないので会場は「ええ!?」というリアクションでしたが、頭が直眼球に当たっていたら眼底折れている可能性もあるので懸命な判断だったと思います。

バンタム級8回戦 花森 成吾(JBS)VS高木 裕史(E&Jカシアス)

花森選手が濃厚接触者となってしまったため試合は中止。

前回の試合は対戦相手の事情で中止となり、今回も中止。精神的ダメージが心配だがまだまだ若くて勢いのある選手なので、すぐに次の試合が決まってくれることを願います。

高木選手も定年間近なので、定年前に何としても一戦したいところです。

Sバンタム級8回戦 水谷 直人(KG大和)VS和氣 慎吾(FLARE山上)

勝敗予想

この試合は実力差があるので和氣選手のKO勝利を予想します。

サウスポー同士の一戦ですが和氣選手はサウスポーに対しても苦手意識はないはず。

ただ、KG大和も阿部選手がチャンピオンになり、それいけ太一選手がランカーを撃破して勢いがあります。

日本ランカーですし侮れない相手ですが、相性的にも和氣選手有利と予想しています。

ちなみに水谷選手は花森選手には敗れ、前戦では高木選手に勝利しています。

試合結果

和氣選手凄い人気。

1R目、和氣のジャブからワンツーがヒット。

パンチもまとめて和氣選手優勢。

2R目もやや和氣選手優勢。左ボディストレートが良い。水谷選手も低く入っての右がヒット。

3R目も和氣選手がコツコツ当てて、水谷選手が打ち終わりのガードが下がったところにフックを狙う展開。

4Rに和氣選手まとめに入る。水谷選手もガード固く打ち終わりを狙うが読まれてきた。

5R目も和氣が多彩なパンチを上下に打ち分け。終盤にまとめて見せ場も作る。

6R目も和氣のペース。左ボディに左アッパーも良かった。水谷は打ち終わりの反応が悪くなり和氣に読まれている。

それでも要所要所で右フックを当てていた。

7R目は完全に和氣。水谷は反応がかなり遅くなっている。ラウンド終盤に水谷がバランスを崩したところにパンチをまとめてレフェリーストップ。

水谷選手は和氣選手の打ち終わりガード低い所を狙う作戦は非常に良かったです。

日本バンタム級タイトルマッチ 澤田 京介(JBS)VS堤 聖也(角海老宝石)

勝敗予想

呪われたバンタム級で不運と戦いながら悲願のベルトを手にした澤田選手の防衛戦。

試合中止等が相次いだバンタム級の呪いについてはこちらの記事をご参照ください。

強い気持ちを持ち続けてベルトを手にした澤田選手が簡単にベルトを手放すことはないでしょうが、対する堤選手も度重なる試合中止の憂き目にあいながらこのチャンスを待っていました。

小ネタですが角海老宝石ジムの奥村トレーナーと堤選手は熊本の本田フィットネスジムで先輩後輩だった時代がありました。その奥村さんは現役時代に角海老宝石ジムに移籍した初戦で澤田選手と対戦して判定負け。この試合後に急性硬膜下血腫のため開頭手術を受け、一命は取り止めましたがこの試合で奥村さんは引退。

堤選手を担当するトレーナーは石原さんではありますが、奥村トレーナーのリベンジマッチでもある一戦です。

今年の角海老は序盤はタイトルマッチでの敗戦が続いて大分負け越していましたが、最近の試合は連勝して星を5分近くまで戻してきています。

選手もトレーナーも移籍してきた方が多い角海老ですが、トレーナー陣の連携は側からはとても良く見えます。

堤選手は比嘉選手、中嶋選手と引き分けた試合で、サイドの動きが非常に良く、作戦遂行能力の高い選手だと感じました。

ということで前置きが大分長くなりましたがこの試合は堤選手がギリギリ判定で勝利をもぎ取ると予想します。

試合結果

両者気合い入ってる。

角海老はトレーナー総出に近い?シャーと教授がお留守番かな。

1R目は静かな立ち上がりも、堤選手の右のタイミングが良くどこかで当たりそう。

ポイントは最後にまとめた堤かな。

2R目、堤選手がやや攻めに出ると左フック一閃。ダウンを先取。その後一気に仕留めにかかるが澤田選手もここに耐えてパンチを返す。このラウンド中に澤田選手は偶然のバッティングでカット。

3R目は澤田選手が息を吹き返す。左ボディ左フックが良い。が、終盤に堤選手が今度は右をクリーンヒット。そこからまとめに入る。ポイントは堤選手か。

堤選手は右ガードしっかり顎にくっつけたところからのコンパクトな右が有効。ウィラポンの右みたい。

4Rは澤田選手が若干盛り返したか。堤選手は2R目に仕留めにかかったところでのスタミナロスが心配。

5R目は堤選手が右を当てれば澤田選手も左フックを返す。お互い有効打を奪っており甲乙つけ難いラウンドだが、僕は澤田選手のパワフルを支持。

6R目は澤田選手が右をかぶせ見せ場を作るも終盤堤選手の左アッパーで澤田選手の動きが止まる。ダメージは深刻そう。あのアッパーがなければ澤田選手のラウンドだったが、あれでポイントは堤選手へ。

7R目は前のラウンドのダメージが残っているか、澤田選手の圧力がやや落ちてパンチをもらいバランスを崩す場面が増える。

堤選手は右ガードかっちり固めたところからのコンパクトな右を当てている。

8R目、序盤から良く当たっていた堤選手のガードの位置からの右がクリーンヒットし澤田選手がバランスを崩す。

ここで一気にまとめてレフェリーストップ。

新チャンピオン誕生!!

堤選手は冷静でガードもしっかりしていて、やはり作戦遂行能力が高いと感じました。

澤田選手は体は強かったけれど、2R目のダウンが悔やまれました。

観戦後のあとがき

自分の試合予想結果は3勝2敗。平凡な結果となりました。

勝ちましたが和氣選手は若い頃のボクシングと比べると元気が無いように見えてしまいました。

打ち終わりガードが低いところも狙われていましたし。危ない場面もあった。

昔のイケイケだった時のボクシングと比べると、爆発力がなくてやや物足りなさを感じました。

逆に負けたけれども澤田選手は相変わらず元気でパワフルなボクシングをしていたと思いますが、堤選手の冷静さと技術力の高さにやられました。

堤選手は冷静でガードもしっかりしていて、特に右ガードしっかり上げて脇を閉めている状態からのピンポイントの右はよかったです(ウィラポンみたい)。崩すのが難しいチャンピオンが誕生しました。

セレスジムの南出仁選手との試合が観てみたいですね。

一つ残念だったのは観戦者のマナーの悪さ。特定の選手の応援団だったのでしょうが、声援中止を完全無視して大きな声で声援を送り、動画を撮り続け、規制退場を無視して帰っていく方が複数名いました。

自身の行動が選手の評価も下げることになるということをもう少し意識して欲しいなと思いました。

試合自体は初めてみる選手も何人かいて楽しい興行でした。

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