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ボクシング・キック・プロレスのHP比較で見える広報戦略の違い

こんにちはtorajiroです。

自分は元々ボクシングが大好きで、キックや総合もそこそこ好きで観ています。最近になってプロレスの魅力にも気づいてしまったので、たまに観戦に行ったりそれぞれ選手のSNSを見たり、色んな団体のウェブサイトをチェックしたりしています。そんな中で感じた各競技ウェブサイトの広報戦略の違いについて紹介したいと思います。

新日本プロレスのHPに見える広報戦略

では初めに新日本プロレスのHPをスマホで開いた時の画面です。

出典:新日本プロレス公式サイト

スクロールせず、パッと開いた最初の画面上に全ての要素が盛り込まれていて驚きます。

僕のようなプロレス初心者ですと、どこからチェックしていったら良いのだろうと画面をジッと見ている間に、上部の画像がスライドショー形式で次々に切り替わり、それを見ているだけで新日本プロレスの今が何となく分かるようになっています。

素人でもスライドショーで表示される画像を見ていれば何となく流れが見えて、そこから気になったキーワードについて知ろうとニュースに入ったり、試合スケジュール・チケット情報に入ったり、パッと見でインパクトのあった選手プロフィールを調べてみようと思ったり、トップページで固まっている間にどんどん情報が入ってきて次のアクションに誘導してくれる作りになっています。

目的が明確でなくアクセスした人に対してもその先に誘導する仕組みがしっかり出来上がっています。

勿論目的が明確なファンの方に対してもトップ画面上に全ての入り口が用意されており、スクロールしながら情報を探しに行く事が不要な設計になっています。

メルマガの登録(無料)、スマホ会員登録(月330円)、ファンクラブ会員登録(年5,250円)と、新日愛が深まる毎に次のステップが用意されており、これらも全て最初に開いた画面上で確認可能です。

非常に良く考えられたサイトです。

K-1のHPに見える広報戦略

続いてキックの中では今や老舗であり、かつ規模も大きいK-1のHPを見ていきます。

出典:K-1公式サイト

K-1サイトも新日サイト同様にトップ画面上でスクロールせず情報が網羅されております。

トップ画像もスライドショーで切り替わりますが、プロレスと違ってストーリー性はなく、試合情報のアナウンスがメインの画像が次々流れていくような感じです。

他にもプロレスと違う点は、メルマガ登録、スマホ会員登録、ファンクラブといったものがなく、プロレスのように深い世界に入り込ませていくような作りにはなっていません。

K-1サイトのコンテンツは中間層向けの概要的なものが多く、深く入りこむ人は各選手のSNSへどうぞといった感じと受け止めました。

「何よりまずは一度K-1の試合を観てください。一度観て気になった選手がいましたら選手情報から選手のSNSヘどうぞ。そして選手のファンになり、また次の試合に来てください。」

コアなファンになっていくに連れて、K-1→Krush→KHAOS→K-1アマチュアとどんどん駆け出しの選手を探していくような流れになっているように感じます。

プロレスは団体のファンになってもらい息の長いファンを作っていく事が会社存続に不可欠。

K-1も同様ではありますが、かつての魔裟斗選手や今の武尊選手のような圧倒的なスターに人気が左右される要素が大きく、そこの部分のビジネスモデルの違いはあると感じました。

JBCの何も見えない広報戦略

そして最後に我らがボクシング。

新日やK-1のように企業が団体を運営しているわけではないので、試合実施等を委託されるコミッションであるJBCのHPをチェックしてみると。。

出典:JBC公式サイト

そもそもこの時代にスマホに対応したサイトにすらなっていません。

ボクシングファンを意識したサイトになっている訳でもなく、どちらかと言うと関係者向けのサイトになっています。

自分のようなマニアックな人間はこのサイトから事業報告書のPDFを読んだりしますが、そんなファンいませんよね。

この通りJBCの活動はファンの開拓には全く舵取りをしておらず、試合の管理・運営が中心となっております。広報戦略はゼロ。このままで良いとは思いません。ボクシングの市場規模が縮小していけばJBCだって存続出来なくなる訳ですから。今の流れだとまたすぐ正味財産が赤字になって解散せざるを得なくなってしまいます。

▶︎JBC解体の危機!?正味財産とボクシング興行数の推移から見た今後

ボクシングに団体で管理運営するファンサイトはないのか?

でがJBCはボクシングファン向けのサイトではないとして、次にプロ加盟しているジムで運営している日本プロボクシング協会のサイトはどうでしょう。

出典:日本プロボクシング公式サイト

こちらは完全に関係者向けのサイトになっています。

当然ながら各ジムは自分のジムの紹介や会員募集のサイトに特化していますし、ボクシングにはプロレスやキックのような団体組織で管理・運営しているファン向けのサイトというものが存在しません。

興行主のサイトで見ても自分のところの試合情報をやチケット販売に特化したサイトになっており、守備範囲は狭いです。

唯一、よりボクシングファン向けに作られていると感じたのが亀田興毅氏がファウンダーとなって活動している”3150FIGHT”

出典:3150FIGHT公式サイト

トップはでっかく「会長。亀田興毅 ボクシング3150計画 最高のボクシング再興へ

目立つ画像と簡潔な一文で「まずはボクシングを再興するぞ!!」という強い決意を感じさせます。

亀田興毅を全面に出しているのも、昔のような知名度はないにしてもまだギリギリこの名前が世間一般に知られたものだから使わざるを得ないという事なのでしょう。

この先"3150FIGHT”の名称がもっと浸透し、活躍する選手が現れて来るに合わせて亀田色を徐々に落としていく戦略だろうと見ております。

3150FIGHTの取り組みには非常に期待しており、このブログの中でも特に力を入れておりますので他の記事もご覧いただけると嬉しいです。

▶︎3150FIGHT関連記事

まとめ

プロレス、キックボクシング、ボクシングの3つの競技の広報戦略を比較した結果をまとめます。

  • 新日本プロレスのHPはトップがプロレス初心者〜コアなファンまでそれぞれの用途に合った作りになっており、メルマガ→スマホ会員→ファンクラブとコアなファンへと導いていく作りが出来ています。
  • K-1のHPもトップページ上で全ての情報が網羅されているが、団体のコアなファンへと導いていくというよりは、各試合と選手にフォーカスし、好きな選手を通してK-1を好きになってもらうような構造になっています。故に魔裟斗選手や武尊選手といったスター選手の有無に団体の存続が左右されます。
  • ボクシングの場合、こうした団体・関係者が作るファン向けのサイトというものが存在しないので、新規ファンの開拓が非常に難しい。唯一3150FIGHTがそうした役割を担おうとしているけれど、まだまだ認知度が低いので亀田興毅の名前を全面に出して頑張っていこうとしているところ。

このようにボクシングの場合、選手情報や試合情報等もプロレスやK-1のように一元管理されている訳ではなく、各ジムのHPや興行主のHP上から、試合情報の詳細や選手情報を見に行かないといけないので、初心者には厳しい作りと言えるでしょう。

今後、3150FIGHTがプロレスというカテゴリーの中の新日本プロレスや、キックボクシングというカテゴリーの中のK-1のように、ボクシングというカテゴリーの中で3150FIGHTとして存在感を高めていき、それに追随するようなプロモート団体が現れて行く事に期待しています。

それぞれの団体が自分のサイトやSNSでファンを開拓し、スター選手を育て、お互いのプロモートする選手同士の対抗戦をやっていけばボクシングも再興していくのではないでしょうか。

K-1や3150FIGHTの試合はABEMAの格闘チャンネルで多くが視聴できます。
先日のTHE MATCH2022のようなPPVもプレミアム会員になっていれば安く視聴出来ますし、プレミアム会員じゃないと視聴出来ないコンテンツもあります。料金は月額960円ですが、ボクシングの試合中継も大分充実して来たので大満足の料金体系ですのでお勧めです。

ABEMA
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  • この記事を書いた人

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。ボクシングニュース、3150FIGHTネタ、各種ボクシングデータ、新人王トーナメント、選手紹介等のボクシングブログを書いています。

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