2023 新人王

東日本ウェルター級は山本諒真に勝利の須賀大地とセレスジム春山達哉に注目

新人王ウエルター2023

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

こんにちは。新人王トーナメントが大好きなボクシングブロガーのtorajiroです。

2022年度の東日本新人王トーナメント予選は高校1年でインターハイを制した山本諒真選手に注目が集まる中、山本選手を1RTKOで下した松野晃汰選手が優勝。

そして2023年度のウェルター級には同じくこの山本諒真選手を2RTKOで下した須賀大地選手が参戦。

この須賀選手を優勝候補と推しつつ、この階級の注目選手を紹介します。

須賀大地優勝なるか?山本諒真を沈めた重たいパンチは本物か?

2023年2月10日(金)後楽園ホールに衝撃が走りました。

この日は2022年度の東日本新人王トーナメント予選でまさかの敗北を喫した高校1年生でインターハイを制したアマエリート山本諒真選手の再起戦。

相手はデビュー戦の謎の髭ボクサー30歳。

当然山本選手が勝つと思った試合は何とこの髭ボクサー須賀大地選手が衝撃の2RTKO勝利。

序盤から先手を取るのは山本選手ながら、クリーンヒットをもらってもびくともしない須賀選手は相打ちや打ち終わりを狙い山本選手の顔面を跳ね上げる。

山本選手がやや優勢ながら体のパワーで勝る須賀選手のパンチも重たそう。

2Rに入り山本選手もジャブから立て直してリードを広げていくかと思いきや、須賀選手もペースを明け渡さず自分から攻める。

そして2R終盤に飛び込みながら放った須賀選手の右が山本選手にジャストミート。

BOXING RAISEより

このワンパンチでレフェリーが即座に試合をストップ。

山本諒真選手の再起を願っていた僕は猛烈にショックを受けました。

この須賀大地選手はアマチュアで23戦17勝(3RSC)6敗国体3位の戦績を残し、バンド活動を経てK-1アマチュアで8戦した後に30歳でプロデビューという異色のキャリアの持ち主。

>>謎の髭ボクサーが戦慄デビュー!(BOXING MOBILE)

やや変則にも見えますが、スピードのあるパンチとワンテンポ遅れて飛んでくるパンチを織り交ぜながら戦うスタイルはやりづらそう。

パンチも非常に重く、耐久力も脅威的。

高校でボクシングを辞めてからバンド活動をしていたとは思えない体の強さです。

セレスジム春山達哉の腰の入ったパンチに注意

ウェルター級で次に注目しているのはセレスジムの春山達哉選手。

セレスジム公式サイトより

戦績は2戦2勝1KO。

春山選手の最も注目する点は下半身。

試合観戦時には腰の入り具合をよ〜く見ていただきたいです。

ガッツリ腰が入って足もピンと立ち、例えるならばカンチョーされて飛び上がった時のような?腰の入ったスタイル。

こういう腰の入り方をしている選手は往々にしてパンチ力があります。

階級もウェルター級ですし、今後KOを量産していく選手になると思います。

トーナメント初戦は山龍ジムのサウスポー安藤圭人選手と対戦予定。

安藤選手は少々バランスが悪く、パンチを振るって足がふらついてしまうところがあるので、この試合は春山選手が優勢かなぁと予想しています。

加藤大河は春山達哉にリベンジなるか!?

最近有望な若手選手が次々に出てきて勢いのあるDANGAN越谷ジム所属の加藤大河選手は今年で20歳の若いボクサー。

戦績は3戦2勝1敗。

この1敗は先に紹介した春山選手に喫したもの。

ガードも良くて基本のしっかりした良い選手です。

春山選手との試合も1R目はガードをしっかり上げて上下に打ち分ける加藤選手が優勢でした。

が、2R目に春山選手の右ボディからの左フックをもらい、強引に反撃に出たところに右のクロスカウンターでダウン。

BOXING RAISEより

(こういうワンパンチKOが生まれる前には何か布石があったりするもので、そこを見ていくのもまたボクシングの楽しみの一つですね。)

この1発でTKOにて敗れた加藤選手は春山選手への雪辱に燃えているはず。

DANGAN越谷ジムはここのところ勢いがあるので要注意な若手ボクサーです。

準決勝は須賀大地と加藤大河が勝ち上がる

東日本トーナメントウエルター級の準決勝は須賀大地選手と加藤大河選手が勝利。

2023年9月14日(木)に行われた須賀大地VS安藤圭人の一戦はスタンス広く構えて変則的に戦う須賀選手が判定勝利。

スタンスの広さ、体ごと飛び込んでオーバーハンドを振るう変則的なスタイルに目が行きますが、一番目についたのは左ボディジャブの重たさ。

「ドスン!」と音が響いてくるような重たいパンチが須賀選手の何よりの武器でしょう。

右ストレートでロープ側まで安藤選手を吹っ飛ばす場面もありました。

雑な面もあるので一歩離れた距離からカウンターを狙われると危ないな、とも感じました。

2023年9月15日(金)は加藤大河VS南野楓也の一戦。

結果は加藤大河選手が2RTKO勝利。

初回は様子見の展開ながら加藤選手が足を使ってスピードあるジャブを打ち、自力の差を感じさせる。

2Rは一進一退の攻防の中で的確に右をヒットさせているのは加藤選手。

スッと下がってから放ったワンツーが南野選手をとらえてダウンを奪い、立ち上がった南野選手に一気にパンチをまとめてTKO勝利。

須賀選手と加藤選手、ボクシングの上手さで言えば加藤選手ですが、パンチの重さは須賀選手。

お互いそこまでガードが固い選手ではないので、決勝はKO決着が期待されます。

まとめ

ウェルター級は選手数が少ないので同じ選手との再戦も多い階級。

今回エントリーしている選手同士がトーナメント後に対戦する機会もきっと多くなるでしょう。

新人王トーナメントを通して各選手の事を知っておけば、この先知っている選手同士の対戦もあったり、前年度のトーナメントに出ていた選手との対戦もあったりして観戦の幅も広がってくると思います。

という事で自分が注目している須賀大地選手、春山達哉選手、加藤大河選手はどこまで行くでしょうか。

今後も試合結果を追記しながら動向を追っていきたいと思います。

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