日本人ボクサーにとって鬼門とされるウェルター級の国内頂上決戦佐々木尽VSセムジュ デビッドが行われる9.21Leminoボクシング興行の試合速報です。
試合はLeminoプレミアムで13:00からライブ配信。
佐々木尽にとっておそらくセムジュのスタイルは苦手。
煮え切らない試合になるのか、派手なKOが生まれるのか!?
アンダーカードにはトカちゃん秘蔵っ子の倒し屋、石井竜虎選手にRISEからボクシングに転向して活躍している末國龍汰選手も登場します。
Sフェザー級4回戦 岡田 幹太(FLARE山上)VS門岡 健人(八王子中屋)
見どころ
東日本新人王トーナメントで引き分けた両者の再戦。門岡選手が強打で吹っ飛ばすと予想していた試合だったが、蓋を開ければ岡田選手が上手く足を使い決定打を避けて引き分け勝者扱いに。門岡選手は上に行くには自慢の強打に頼ったスタイルからの脱皮が求められる。課題を克服する上でテーマのある良い対戦カード。
1R、門岡体つきが少々大きくなった印象。岡田も気合いが入って動きにキレがある。岡田が左を決めてチャンスにまとめるが、そこに門岡がカウンターの左フックでダウンを先制。岡田打ちに行く時にガードが下がるところを突かれた。
2R、門岡振り回さずボディを狙うところはこの試合に向けてテーマを持って練習してきたことが感じられる。下を見せてそこから上に繋げている。m右ボディから左フックが決まり、ここからパンチをまとめてTKO勝利。
岡田は1Rのダウンで行くしかない状況になってしまったが、先にクリーンヒットを奪い倒されるまでは優勢だったので惜しい敗戦。
53.0kg契約6回戦 堀江 尭斗(FLARE山上)VS臼井 春樹(八王子中屋)
見どころ
臼井春樹選手は苗村選手に敗れてから4年半振りの再起戦が堀江尭斗選手はかなりハード。門岡VS岡田を組む代わりに堀江選手に臼井選手はどう?みたいなやり取りがあったんじゃないかと想像してしまう。もしくは久しぶりのリングだが臼井選手相当自信があるのか。堀江選手は5勝4KOと決定力もあってバランスの取れた好選手。
1R、臼井4年半振りながら冷静に良いジャブを突く。ジャブの差し合いはほぼ互角だが臼井選手の左ボディジャブが踏み込み鋭く良い。
2R、堀江が左フックを決めて臼井のバランスを崩し、右ストレートでダウンを先取。踏み込んでの右ボディストレートも良く、ラウンド終盤に右フックも決める。
3R、距離が縮まりお互い被弾は増える。臼井ジャブから右ストレートにつなげる。右のクロスカウンターも綺麗に決める。やや消耗も感じるが有効打で上回った印象。
4R、堀江の左フックがやや後頭部よりに入り臼井バランスを崩しダウン。やや不運なダウン。効いているはずだが臼井のパンチは死んでおらずこのラウンドその後は互角の打ち合いに。
5R、堀江のジャブに臼井右クロスを合わせる。まだまだパンチにこわさがある。ジャブの差し合いで臼井が勝りワンツーを決める。
6R、堀江足を使って出入りのボクシング。足を止めての打ち合いで堀江のパンチが臼井の顔面をとらえるとダメージを考慮してレフェリーが試合をストップ。やらせてあげても良かったと思うが、2度のダウンもあったのでやむなしか。
日本ユースLフライ級タイトルマッチ 末國 龍汰(ライオンズ)VS細川 弦汰(駿河)
見どころ
王者の末國選手は、RISEからボクシングに転向して2戦目でユース王座を獲得。しかもその相手は評価の非常に高い大木彪楽。動きに躍動感があり、まだまだ伸びしろを感じる世界への可能性を持った逸材。この王者に挑戦する細川選手の武器は無尽蔵のスタミナ。フルラウンド手数、運動量が全く衰えない豆タンクスタイルで会場を盛り上げるか。
1R、細川良い表情だ!ゾーンに入っている。開始早々の前進とラッシュ。末國はブロックしてリターンを狙う。1分過ぎると末國が隙間へのリターンでポイントを取る。細川の前進が止まったところにコンビネーションを決める。細川被弾が多い。
2R、細川前に出ながら左ボディは悪くない。しかし一瞬空間が出来たところに末國のコンビネーションが顔面をとらえる。大きな大きな弦汰コールが。
3R、末國これだけ細川がくっついてラッシュに来てもバランスが崩れない。さすがキック上がりの下半身の強さ。左ボディ、左アッパーで接近戦の中でも対処している。頭低く入ってくる細川に左アッパーが決まり、距離が出来たらワンツー。細川自慢の接近戦にここまで対処してくるとは。
4R、細川頭を振り、左右の動きも見せながら中に入る。細川果敢に前に出るが末國バックステップからの左カウンターでダウンを先取。
5R、田中レフェリーストップのタイミングを窺っているか。1分過ぎて距離が少し出来たところに末國がパンチをヒットさせ田中レフェリーが試合をストップ。
まぁ末國選手強いわこれは。どんなスタイルにも対応出来る。穴がない。
細川選手は持ち味を存分に出した。
日本ユース・ウェルター級王座決定戦 石井 竜虎(渡嘉敷)VS福永 啄巳(青木)
見どころ
圧倒的実力で2025年全日本新人王となった石井竜虎選手がユース王座決定戦に登場。下半身の強さ、馬力に加え、踏み込む突進力もある石井選手に対する福永啄巳選手はのらりくらりとペースを掌握していく曲者タイプ。もしかしたら石井選手はパンチを空転させられ、カウンターを合わされピンチに陥るかもしれない。メインの佐々木VSセムジュと似たような相性の組み合わせというところもなかなか面白い。
1R、福永右ボディーストレートで先制するが、コーナーに詰まったところで石井の左右フックをもらう。石井左右振り回すのではなく左アッパーでかち上げる。このアッパーで下を意識して左フック一閃。福永がズルズルとロープにもたれて倒れレフェリーが試合をストップ。
振り回してくれればチャンスがあると思ったが、このアッパーは厄介だった。石井選手次のフェーズへと進んでいる。
日本・OPBF・WBO-APウェルター級3冠統一戦 佐々木 尽(八王子中屋)VSセムジュ デビッド(中日)
見どころ
名実共に国内ウェルター級の頂点に君臨する佐々木尽選手が日本王者のセムジュ デビッド選手と対戦。これに勝てば最早国内に敵なしと言いたいところですが、ウェルター級は一撃で試合が決まる何が起こるかわからない階級。セムジュ選手に勝ってもまだまだ国内でやることはある。セムジュ選手は相手の持ち味を封じる上手さがあり、佐々木尽選手が振り回した場合、捌かれてポイントを失う可能性も。
1R、セムジュいつになく好戦的。長いリーチのジャブに右からフックと先に手を出す。リラックスした上下のジャブに右ボディ左フックとテンポ良く手が出る。パワーでも佐々木に負けていない。佐々木もパンチを返すが後手。ポイントはセムジュ。
2R、佐々木プレスを強めいきなり左から右でセムジュの腰を落とす。ロープに詰めて佐々木の時間が続く。佐々木がフックで再三飛び込みセムジュダウン。やや佐々木顔面一辺倒になってきた。ダウンを奪った佐々木のラウンドだが、セムジュもまだまだ元気。
3R、セムジュ自分から出る。頭をグッと近づけて右ボディ左フック。ジャブジャブがいやらしい。佐々木も大きいパンチを振るが単発。ジャブと手数の差でセムジュのラウンド。これでポイントはイーブン。
4R、セムジュの上下のジャブが良い。佐々木もジャブワンツーを決める。接近戦の時間が長いラウンドだったが、前に出た佐々木か、微妙なラウンド。
5R、佐々木右目上バッティングによるカットのチェック。前のラウンド終盤に負ったもの。コツコツとジャブから組み立て適度な手数で攻めるセムジュと頭を振って大きなパンチを狙う佐々木。お互いクリーンヒットは少なかったので手数でセムジュ。佐々木が疲れてきたように見える。
途中採点は三者共に2ポイント差で佐々木リード。会場だと佐々木の大きなパンチの印象が良さそうだ。
6R、佐々木頭を振って右フックでダウンを奪う。セムジュはすぐに立ち上がってファイティングポーズを取ったがレフェリーがダメージを考慮して試合をストップ。テンプルだったのでダメージはあったろうが、タイトルマッチがこれでストップか。しかし事故があってはいけないので間近で見たレフェリーの判断を尊重します。
判定までいけばどちらに転ぶかわからない際どい内容の試合だった。
しかし難しい壁をKOで乗り越えたところはさすが佐々木尽。
さて、佐々木尽選手の次の相手は誰になるでしょう。
田中空選手とのリマッチはもう少し先がいいかな。
