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あのヤンチャな17歳が、、佐々木尽の世界戦までの道のりを振り返る

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

八王子中屋ジムの佐々木尽選手が遂に世界挑戦の舞台へ。

17歳でデビューして破竹の勢いで連勝街道を爆進したヤンチャな佐々木尽君が世界です。

なんとも感慨深い。

アマチュアでキャリアを積んで出来上がったボクサー達が上がる世界の舞台にまさかあのヤンチャな尽君が。

懐かしい過去の試合を思い出しながら世界戦までの道のりを振り返ってみました。

17歳デビュー連戦連勝からベジータ石川戦へ

2018年8月24日、17歳でデビューした佐々木尽選手は豪快かつスピーディーな左フックを武器に連戦連勝。

torajiro

デビュー戦からガウン着ちゃって(確か)面白い若者が出てきたぞ。

当時の印象はそんな感じ。

そこから4連勝(4KO)で5戦目に対戦した相手が、ある意味日本を代表するボクサーのベジータ石川選手。

このベジータ石川選手に対し、コーナーポストに登ってカメハメ波で挑発するというパフォーマンスをやってのけた佐々木尽。

只者ではない。

日本ボクシング界の宝となる逸材だとこの時確信しました。

賛否はありますが、torajiroはK-1でも暴れ回った元ボクサーの渡邉一久選手の大ファンで、彼のような一線超えた選手が再び現れる日を心待ちしていました。

torajiro

渡邉一久を超えるエンターテイナーが遂に現れた!!

この時は嬉しくて仕方なかったです。

まさか将来世界に挑むところまで行くとは思っていませんでしたが、国内タイトルを狙える位置までは将来的に成長するだろうと期待していました。

ちなみにベジータ石川戦は3RTKOで佐々木尽選手の勝利。

全日本新人王の期待がかかった新人王トーナメント棄権から階級アップ

このまま全日本新人王の期待がかかった佐々木尽選手でしたが、トーナメントは東の決勝で残念ながら棄権。

それまでライト級で戦っていた佐々木尽でしたが、復帰後はSライト級に階級を上げて再び連勝街道へ。

赤岩俊、宮崎辰也、そして石脇麻生と国内の強豪を次々撃破して迎えた湯場海樹選手との日本Sライト級ユース王座戦で試練が待っていました。

勝敗予想も五分五分だったこの一戦、1R,2Rと左ストレートをドンピシャで決めてダウンを奪ったのは湯場選手。

この絶体絶命のピンチに起死回生の左フックで倒し返して逆転KO勝利した佐々木尽選手。

この一戦のド派手なKO勝利で佐々木尽選手の知名度は次のフェーズに上がっていきました。

無敗で辿り着いた日本タイトルマッチでまさかの計量失敗

湯場戦の逆転KO勝利で手にした日本Sライト級王座の決定戦。

決定戦の相手はさんまのからくりテレビの泣き虫アンディ君から立派な青年へと成長した平岡アンディ選手。

この1戦で佐々木選手は試合前のコロナ感染の影響もあり、まさかの計量失敗。

挑発的なキャラの反動もあってか、散々叩かれることになりましたが、平岡選手が勝った場合にのみチャンピオンになるという条件でのタイトル戦が挙行されました。

からくりテレビ繋がりでゲストには関根勤さんが来ていたこの試合、リングインから気合の入った表情の佐々木尽選手は平岡アンディ選手にメンチ切りまくって挑発。

この姿に僕はもう大爆笑。

計量失敗で意気消沈した様子でリングに上がるかと思いきや、やっぱり佐々木尽は佐々木尽。

試合は平岡アンディ選手がTKOで勝利しましたが、猛烈に突進する佐々木尽選手に関根さんも「タイソンみたいだ!」と大喜び。

勝利したアンディ選手も「あまり責めないでやってください」と佐々木尽選手を擁護。

なんとも憎めない佐々木尽の魅力が詰まった1戦となりました。

階級を更に上げて、試練を経て一気に覚醒した佐々木尽

Sライト級のタイトルマッチでの計量失敗から階級を更に上げてウェルター級で再起した佐々木尽選手。

流石にウェルターまで上がると世界はないだろうな。

とは思いつつ、佐々木尽選手に期待していたのは国内タイトルでしたので気にせず応援。

しかし再起2戦目でワタナベジムの関根幸太朗選手とダウン応酬の末に引き分け。

序盤にダウンを奪う上々の立ち上がりでしたが、試合途中で足がつり、終盤に倒し返され追い上げられながらの苦しい引き分けでした。

そんなこんなで再び辿り着いたWBOアジアパシフィックのウェルター級タイトルマッチ。

王者は帝拳ジムの豊嶋亮太選手。

戦前予想は不利で、自分もこの試合は豊嶋選手が勝つだろうと予想していました。

が、なんとこの試合に1R TKOで勝利した佐々木尽選手。

更に次戦では世界ランクでも上位におり、再び世界を目指していた小原佳太選手と対戦し、3R TKOで勝利。

一気に覚醒した感のある佐々木尽圧巻の2連勝でした。

そしてその後もジョー ノイナイ、星大翔、カミル バラ戦で勝利を重ね、最後の関門坂井祥紀選手とのホコタテバトルを制して世界への扉をこじ開けました。

運命のブライアン ノーマンJr戦は間も無くゴング!!

運命のWBOウェルター級王者への挑戦は2025年6月19日(木)。

試合の見どころ記事は以下↓

会場観戦出来る方は大田区総合体育館へ→チケット情報

会場入りが難しい方はLeminoで(月額990円のプレミアムに加入する必要あり)。

ベルト奪取は相当厳しいと予想されますが、佐々木尽選手には何かやってくれそうな予感があります。

ベジータ石川とエンタメバトルを繰り広げたヤンチャな尽君が世界です。

それだけでもう感慨深いボクシングファンの1人であります。

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