木村ミノルの所属ジムが竹原&畑山に？ボクシングデビュー戦はまだ先か

こんにちはtorajiroです。

先日、竹原チャンネルで木村"フィリップ"ミノル選手が、竹原さんと畑山さんが共同代表を務めるT&Hボクサ・フィットネスジムに所属するニュアンスで紹介されていました。結局確定ではなく少し残念でしたが、近いうちには正式に所属ジムが決まりそうな様子です。

そこで木村選手のボクシングへの挑戦を表明後、デビューどころか所属ジムが中々決まらないでいたこれまでの経緯と、現在のボクサーとしての実力についてまとめてみました。

2021年11月 K-1引退を発表

2020年の試合から1年近くK-1で試合をしていなかった木村選手のラストマッチが2021年11月にK-1オフィシャルサイトで発表されました。

この試合でK-1を引退することが正式に発表され、去就が注目されていました。

2021年12月4日 K-1引退試合に敗れる

2021年12月4日のK-1ラストマッチ。対戦相手は2020年3月にKO勝ちしている和島大海選手。

和島選手はつい先日のTHE MATCH2022でブラックパンサーベイノア選手を相手に素晴らしいパフォーマンスを披露した選手です。

▶︎THE MATCH（ザマッチ）2022試合速報・観戦記

この選手に引退試合でまさかの敗北。しかもボディで。

ラストマッチを華々しく飾りたかった思いはあったでしょうが、引退を表明し、更に1年近く試合をしていなかった状態だったのでモチベーションの維持は難しかったでしょうね。

2022年2月 ボクシング転向を正式発表

2022年2月11日、ABEMA格闘チャンネルのYouTubeチャンネルで木村選手が特集され、その中でボクシングへの転向表明がなされました。

ONEに挑戦するという選択と、ボクシングに挑戦するという選択で揺れ動いていた木村選手。

最終試合を終えて、一番きついことをしよう、ボクシングをしようと決意したそうです。

揺れ動く時間が長かった事が気がかりでしたが、これでようやく決意が固まり次のステップに踏み出せるのかなと期待半分心配半分といったところでした。

所属ジムは平仲ボクシングスクールジムが最有力だった

ABEMAのYouTube動画では木村選手が平仲ボクシングスクールジムで練習している姿が紹介されており、以前から合宿等で平仲ジムで練習する様子は紹介されていたので、所属ジムは平仲なのだろうとこの時は思っていました。

平仲会長は亀田興毅さんとも親交が深く、ABEMAとの繋がりも考えて3150ファイトという可能性もあるかもなと思い、僕も以前以下の記事を書いていました。

▶︎木村”フィリップ”ミノルがボクシング転向！所属ジムは平仲か3150ファイト？

平仲に所属し、3150ファイトでマッチメイクしABEMAで中継なら最高じゃないかとこの時は思っていました。

渡嘉敷さんも、トカちゃんねるで木村選手の所属は平仲ボクシングスクールジムになったようですと紹介していましたし、このままジムが決まっていよいよデビューの時期が発表されるものと思っていました。

4月頃にはTwitterで井上ドネア戦の前座に出たいといったツイートもしていましたし（現在はアカウント廃止？）。

練習拠点を転々としていた木村選手

ジムも決まってデビュー戦の発表待ちと思いきや、いつまで経ってもその発表はなく、木村選手のInstagramを覗いてみても色んなジムを転々としながら練習している様子がたまに紹介されるだけ。

Instagramに写っていた左右田選手は先日デビュー戦を行い、劣勢からダウンを奪われた後に大逆転のKO勝利を収めていました。その時の観戦記はこちら。

他にも卜部功也選手のジムで練習していたり、沖縄から東京に出てきて拠点を探しているのかなぁという様子に見えました。

もしかしたらボクシング挑戦に将来性のなさを感じで辞めてしまったのかなという考えも頭をよぎりつつ。

竹原チャンネルでT&Hジムで練習を重ねる

そんな中、木村選手のインスタに血がついたTシャツを着てポーズを取る木村選手の動画が上がり、後日竹原チャンネルで木村選手が出稽古に来た様子が紹介されました。

動画の最後に竹原さんが多少おちゃらけながら「今度うちのジムでデビューします（笑）」と紹介し、それに対して木村選手も笑いながら「精一杯頑張ります。」と。

冗談っぽくしゃべっているけれどもニュアンス的には本格的にT&Hジムでデビューするつもりのように聞こえましたが、その後の動画で移籍先は未定とやや歯切れが悪く。

これでようやく決まるのかと期待しましたけど。

まだ移籍先未定状態の木村選手に対し、竹原さんは温かいコメントを送りサポートの継続を約束していました。ボクシング盛り上がって欲しいという竹原さんの言葉が淡々としている中にも熱さがあって格好良かったです。

T&Hジムでのスパーリングから現在の実力を分析

早く所属ジムが決まって欲しいところですが、竹原チャンネルで公開されたスパーリングの様子から現在の実力を分析してみました。

最初に見た動画のスパーリングの相手はT&Hジムのスーパーライト級のA級ボクサー池田竜司選手。池田選手は過去に日本スーパーライト級のタイトルにも挑戦したことのある選手です。

まずはフィジカルですが、体重もやや増えているのでしょうが、パワーとスピードは池田選手を圧倒していました。体重差も10kg程あったようですが、あまりのパワーに池田選手も序盤はビビっている様子が見て取れました。

続いてスタミナですが、これは相当難あり。3ラウンドのスタミナで最終ラウンドはガス欠で全くと言って良い程動けていませんでした。K-1のラストマッチからもう半年が経過していますし、それ以降追い込んだ練習や実戦練習はしてきていないのでしょう。本格的な練習をしていけばすぐに戻るでしょうが、元々スタミナがある方の選手ではないので、ボクシングの長いラウンドに適応出来るかは今後に向けた大きな課題になってくるでしょう。

最後にボクシング技術ですが、オフェンス面は心配ないと思います。ボクサーとして見てもレベルはかなり高いです。オフェンス面に関してはA級デビューでも遜色ないでしょう。一方のディフェンスはK-1時代から問題視されていましたが、やはり低いですし、体が正面を向くことも多く、右を被される場面が何度かありました。同じ階級でヘッドギアなしだったら致命傷になりそうなパンチを何度か貰っていました。

続いての動画では新人王トーナメントにエントリー中の杉山雄基選手とプロ志望のマッハたいせい選手とのスパー。

杉山選手は次戦で渡嘉敷ジム期待の新人石井竜虎選手と対戦予定。

両者とのスパーで木村選手の動きが前回より大分良くなっていました。

杉山選手との2Rのスパーではガードも良くなり、体も正面向いたり雑になる面も修正。

スタミナ面もかなり改善されており、ヘッドギアがなければダウン取っていると思われるようなクリーンヒットを何度か当てていました。

飛び込んでの左のダブルや右カウンターは迫力十分。

そして続けて行われたマッハたいせい選手とのスパーでは終始圧倒し、ボディも効かせ最後は顔面まとめてダウンを奪い、わずか1Rでスパーは終了。

4回戦や練習生相手でもここまでの実力差をスパーで見せる事は中々難しいです。

僕も4回戦ボクサー時代、当時世界チャンピオン、日本チャンピオン、日本ランカーともたくさんスパーをしましたが、倒される事は一度もなかったですし、スパーリングであればチャンピオンクラスの方が相手でもそれなりにはやれました（試合は別です）。

なのでスパーであそこまでの実力差を見せられる木村選手は相当強いと思われます。

まだまだ距離感がボクサーになっていない感じはあり、距離が離れすぎたり無駄な動きも多いかもしれません。ガードもやはり課題ではあります。

日本チャンピオンクラスの選手との試合になったら倒すか倒されるかの試合になってしまう可能性は高いですが、ボクシングに慣れれば日本チャンピオンには確実になれる実力は持っていると見ました。

良いスパーをしていましたので竹原チャンネルを是非ご覧になってみてください！

まとめ

半年以上前のK-1卒業発表から、引退試合の敗戦、ボクシングへの挑戦表明、所属ジムが決まらず転々と。

そんな感じで月日が経っておりますが、早いところ移籍先が決まって欲しい。でもそれは本人が一番苦しんでいるはず。

T&Hジムはプロボクサーが数人しかおらず、練習相手には苦労しそうなので、移籍先として微妙な面もあるかもしれません。加えて木村選手が戦う階級も日本人選手が数人しかいない悲惨な状況です（詳しくはこちらの記事参照）。

練習に関しては様々なジムに出稽古に行き、対戦相手はコロナ禍もあけてきて海外から徐々に選手を呼べるようになっているので、当面は外国人選手相手にキャリアを積むしかないと思います。

そもそも選手がいないのだから、外国人選手と試合が決まっても「かませ犬を呼んでいる」といった批判は出来ればしないでいただきたいです。

前途多難ではありますが、木村選手の参入でボクシング界が盛り上がることは間違いありません。

どうか早いところデビュー戦が決まって欲しいと願う今日この頃でございます。