株式会社LUSH代表安藤大智氏が3150×LUSHBOMUの公式Xを通じてプロボクシング協会からの脱退を宣言しました。
その理由はこの後で把握できる範囲の情報をもって紹介します。
本記事は以下の構成で進めます。
- 今回の騒動の整理
- 現状の問題点と今後起こりうる事態
- にも関わらず自分がLUSHBOMUを応援する姿勢を変えない大きな理由
現状整理:LUSHボクシングジム+LUSHBOMUに何が起きているのか?
LUSHボクシングジムがプロボクシング協会を脱退した経緯
LUSHボクシングジムは3150×LUSHBOMUのXアカウントにおいて突如としてプロボクシング協会からの脱退を発表しました。
理由についてはX上で発表された内容をそのまま引用します。
まとめ
@lushbomu
LUSHボクシングジムの佐野遥渉選手は 日本プロボクシング協会主催の2025年チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦に出場する資格を有していたにも関わらず、中日本ボクシング協会の中の何者かの意図で出場停止とされました。
JBCに確認したところ佐野遥渉選手は間違いなく出場する資格があると回答いただきました。
とりあえず佐野遥渉選手はなにかしらタイトルマッチを次回組む事にしました。
LUSHボクシングジムの藤本翔大選手は新人王トーナメントにLUSHボクシングジムの選手として出場する資格を有しているにもかかわらず、中日本ボクシング協会の中の何者かの意図で、中日本ボクシング協会の預かりとして、新人王トーナメントに出場させられています。
この事で両選手ともに精神的に強いダメージをうけていました。
これを知りこれまで期待していた中日本ボクシング協会にたいして失望と絶交の気持ちしか抱かなくなりました。
よってLUSHボクシングジムはボクシング協会から離脱しマネージャー制度でボクサーを育てていく事にしました。 それが可能なので。
これが日本のボクサーにとっての新しい道であることも示していきます。
利点しかない。 中日本ボクシング協会がこのあと藤本翔大選手に対してどんな対応をするかしっかりと見ておきます。 これをもってこの件は終わりとします。 何もしらんままLUSHボクシングジムなくなるよりいいやろ?
加えて以下の投稿も引用します。
日本プロボクシング協会主催の2025年チャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦の実施要綱に基づき、 運営する東日本チャンピオンカーニバルトーナメント運営委員会から、 2025年6月度の日本ランキングで日本スーパーフライ級2位にランキングされていた LUSHボクシングジム所属の佐野 遥渉(さの・あゆむ)選手の元に出場希望の有無の確認がございました。
@lushbomu
佐野選手は出場の意思があり、出場希望で返答させていただきました。
すると、中日本ボクシング協会の事務局長から「LUSHボクシングジムは会長不在なので、佐野選手はチャンピオンカーニバル最強挑戦者決定戦」に出場する資格がございません」との回答がございました。
LUSHボクシングジムは伊藤会長がいます。 前回の中日本総会でも承認されています。
また、実施要項にも会長不在のジム所属選手が最強挑戦者決定戦への出場が認められない旨の記載もございません。 佐野選手の最強挑戦者決定戦出場が認められない正式な理由を教えていただければと思います。
一部の権力者の意図で選手の未来をつぶさないでください。 今後はそういった腐ったボクシング業界にアンチテーゼを投げかけていきたいと思います。 誰がこのような決定をしたか必ず突き止めたいと思います。
更に加えて細川バレンタインさんのYouTubeチャンネルも視聴されると本件の論点がどこなのかが見えてくるかと思います。
LUSHボクシングジムには伊藤会長がいるにも関わらず、中日本ボクシング協会から会長不在のため佐野選手にチャンピオンカーニバルの出場資格がないとされ、新人王トーナメントに出場中の藤本選手も協会預かりにされてしまった。
「そんな不当な扱いを受けるなら協会からは脱退する。」
という状況になっているのが現状です。
これらXでの一連のポストについては伊藤会長が不在だったのかどうか、実務を担っていたのかが全て。
伊藤会長が不在ではなく実務を行っているのに不在扱いとされたのであれば、中日本ボクシング協会が何故そういう判断を下したのか説明が欲しいし、事実実務を担っていない状態だったのであれば、自分達の不備を協会に責任転嫁しているLUSHボクシングジム側に問題があるといえます。
いずれにしてもまずは伊藤会長が説明すべき問題であり、その内容によっては中日本ボクシング協会に説明が求められる内容だと思われます。
3150×LUSHBOMUの今後の活動拠点は海外一本に
プロボクシング協会からの脱退を発表する以前に今後はキルギスでの活動を中心とすると発表しておりました。
キルギスでのSAIKO LUSH 次回は10月25日開催 日本のボクサーの皆さん是非キルギスで戦って下さい。
SAIKO LUSHは舞台を世界に移しました。 世界的なスターになれますよ。
@lushbomu
協会から脱退した以上はLUSHボクシングジムの選手は国内での活動は困難になります。
そうなることを見越してのキルギスを拠点とするという公表だったのかもしれません。
ワタナベジム、LUSH、DANGANで共同開催している興行WLDが今後どうなるのかは気がかりです。
特にvol.3は開催が決定しているので。
公式X上において代表が批判の声とバトル
今回のLUSHのXへの投稿内容については私も含め多数のボクシングファンが疑問を呈しております。
そうした声に対して公式アカウントからは反論がなされておりますが、けんか腰の物言いも散見されます。
こうした物言いが公式アカウント上でなされるのは極めて異質。
しかも後に公式アカウント自体がボスのアカウントに変更されました。
まさか公式アカウントが代表に乗っ取られるとは、、
個人の意見を発信したければ自分でアカウントを作って発信するのが普通では。
これには心底驚きました。
3150×LUSHBOMU(ボス)のSNS上での発信の問題点
3150×LUSHBOMUのXでの発信はそもそもが選手の投稿の引用リツイートという選手を巻き込む形で行われました。
しかも発言の内容は一方的で情報も不足しており、それを読んだ我々も何も判断できない内容でした。
そもそも伊藤淳也会長が本当に不在だったのなら協会としてはチャンピオンカーニバルへの出場が認められないと判断するのも妥当です。
これらの経緯が分からないことには唐突に断片的な情報を発信され、協会批判をし、「日本のボクサーにとっての新しい道を作る」と宣言されても「頑張ってください!」とはなりません。
「そもそもLUSHボクシングジムの運営に問題があったのでは?」
という疑念を持ったボクシングファンが今のところ圧倒的多数で、支持しているのは一部のLUSHファンのみ。
そのLUSHファンも大きな発表である本件に関しては意外と反応が薄いように感じます。
協会批判をするのであれば一連の経緯がはっきりしてからとするべき。
内容によっては協会批判をすべきではなかった可能性もあります。
ボクシングファンはJBCに対してもボクシング協会に対しても思うところはあっても、この枠の中で生み出されたものに対する感謝もしております。
「誰が聞いても明らかな問題があり、それ故に協会から脱退し、キルギスを主戦場としながらマネージャー制度で新たな可能性を模索する。」
ということであれば応援するファンもたくさん出てくるでしょう。
でも今やっていることは確かな情報もなく一方的に責任を協会に押し付けながら、断片的な情報を発信し、それに対し異を唱える方々に対しても噛み付いている状況。
これではどんどんボクシングを愛する人達がLUSHBOMUから去っていってしまいます。
今後3150×LUSHBOMUに起こりうる問題

日本のボクシングファンから距離を置かれる存在に
現状が続けば既存のボクシングファンはLUSHBOMUから去っていくでしょう。
マスコミも触らぬ神に祟りなしで3150×LUSHBOMUに触れるのを避けるようになる。
腫れもの扱いの存在となり、3150×LUSHBOMUの海外興行に言及するファンは減ります。
国内での興行がなくなり、海外での興行も日本国内で話題にならなければ日本では忘れられた存在になっていきます。
一部の熱狂的なLUSHBOMUファンの内輪のコミュニティ内での盛り上がりはあったとしても大きな輪にはなり得ません。
新規のボクシングファンも日本国内で話題にならなければその存在を知ることはありません。
結果として日本では忘れられた存在になっていくでしょう。
もしくは今回のような手法でアンチを増やして話題性を作ることは出来ますが、応援される存在にはなりません。
3150FIGHTとのタッグ解消のリスクも
亀田興毅ファウンダーが率いる3150FIGHTの"3150"には日本ボクシング界の再興という意味も含められております。
亀田興毅氏は自身でも亀田ジムの会長となり、西日本ボクシング協会の会長選にも立候補するほど、プロボクシング協会との関係を大事にしながら再興を目指しております。
そのパートナーであるLUSHBOMUが協会から脱退したということの意味は非常に大きい。
ただ脱退するだけでなく喧嘩を売っての脱退です。
中日本協会と西日本協会の違いはあれど、既存の協会と上手くやりながら再興を目指す亀田興毅氏と、既存の業界に因縁をつけ、喧嘩を売り、そこからの決別を宣言した形での再興?を目指すLUSHBOMUとではアプローチの仕方が180度異なります。
このままタッグを継続すれば亀田興毅氏もこれまでの発言を引き合いに「口だけだった」と揶揄されかねません。
西日本ボクシング協会内での立ち位置も危うくなり、活動がしづらくなることは間違いありません。
JBCの協力が得られない中での海外興行
キルギス興行は初のキルギスという不安はありましたが、JBCが全面協力しており、レフェリーやジャッジに見慣れた顔がある安心感はありました。
しかしLUSHがプロボクシング協会と袂を分かった以上、プロボクシング協会と一蓮托生のJBCがLUSHBOMUの海外興行に協力することは難しくなるでしょう。
JBCの尽力によりキルギスにコミッションが出来たことは亀田興毅氏がSNSに投稿しており、興行自体は問題なく開催出来るでしょうが、今後は日本人ボクサーにとってジャッジも含め完全アウェイでの開催となります。
しかも主催者がプロボクシング協会と喧嘩別れした団体とあっては日本人ボクサーの参戦は限定的になるでしょう。
というか客商売のプロボクサーがファンにも反対されながらリスクを冒してアウェイで試合をするメリットが選手にもジム側にもありません。
LUSHボクシングジムの選手たちはキルギスにコミッションが出来たことでキルギスボクサーとして活動が可能になりますが、JBCの尽力に対して恩を仇で返すような行為にも見え、共感は出来ません。
いわくつきの団体に協力する協会加盟ジムが果たして現れるのかどうか。
揉め事を起こさずにただ協会から脱退していれば良かったのにと心底思います。
日本国内においては視聴数も伸びず一部のLUSHファンが盛り上がる興行へ
既存のボクシングファンの理解を得られない海外興行とあっては日本での視聴数が伸びない興行になることは自明。
ABEMAの配信が継続されるのかどうかも疑問です。
海外で視聴数が稼げれば良いという考えは否定しませんし、それが出来れば素晴らしいことですが、繰り返しにはなりますがこの路線では日本ボクシング界の再興にはつながりません。
それでも3150×LUSHBOMUを応援したい理由
ボクシングファンから反感を買う発言をLUSHBOMUのボスが続けておりますが、今のところこのブログでは引き続き3150×LUSHBOMUの活動を応援し、記事にもしていく予定です。
その理由は現場で頑張っている亀田興毅氏、もにゅそでさん、ミュージシャンの方々、選手の皆さんが大好きだからです。
現役時代のあれやこれやでアンチの多い亀田興毅氏ですが、日本のボクシング界を盛り上げようと批判にさらされながら挫折も経験しながら頑張り続けています。
もにゅそでさんもボクシングという古くて男くさい世界に飛び込み、音楽だけでなく会見にも同席し、ボクシングを学び認知度を高めてきました。
もにゅそでさんは目に見えない苦労をたくさんしてきたでしょう。男社会に飛び込んでカッコイイ。だから応援しています。
あと個人的にはTAKさんの歌が好き。国内興行がなくなると生で聴けなくなるからライブハウス行ってみようかな。
選手の皆さんは言うまでもなく応援しています。
キルギス興行に出たアディオスは3150ファイト時代から応援しているし、花田颯選手もアマチュア時代の試合を観て自分好みでデビュー前から期待していました。
LUSHボクシングジムの佐野遥渉選手も新人王トーナメント時代から注目しており、チケットを買って応援してきた選手です。藤本翔大選手の愛くるしい笑顔もたまりません。
選手については書き出したらキリがありませんが、加えて会場でのLUSHBOMUスタッフの方々の尽力も素晴らしいものでした。
通常の会場よりゆとりを持たせた座席感覚、ゴミ問題が発生した次の興行ではすぐに対策を練り、会場内でも声かけしてくださるスタッフの方々は神。
こうした現場で頑張って来られた方々を見てきましたので、皆さんのことを僕は引き続き応援したいという気持ちです。
ボスのアカウントでの投稿は見なかったことにして、現場で生み出されるものに注目したいと思います。
ボスの発言がくれぐれも亀田興毅氏に飛び火しないことを願います。
3150FIGHTがなし得なかった通常枠でのエンタメファイトや、ジョムトーンや皇治選手のようなキックと並行しながらボクシングのリングに上がる選手もこの先に出てくるかもしれません。