新人王

2026年東日本新人王決勝 全カード見どころ・勝敗予想

torajiro

ボクシングファン歴30年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴4年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2026年11月3日(火・祝)、後楽園ホールで「第83回東日本新人王決勝」が開催されます!!

開場13:30、試合開始14:00で、U-NEXTでライブ配信も予定され、全12階級で東日本の頂点が決まります。

会場もしくは配信でお楽しみいただけるよう、全カードの見どころと勝敗予想をお届けします。

ミニマム級5回戦 林 兼士(大橋) vs 関 純輝(角海老宝石)

見どころ・勝敗予想

石井武志、北野武郎に続いて大橋ジムが送り込んだミニマム級モンスター林兼士は2戦2KOで決勝の舞台へ。

倒した相手も大久保るきあ、大畑連汰と4回戦ボクサーの中ではかなりの実力者達。

サウスポースタイルから伸びのある左を様々な角度から繰り出し、一発の威力もあり、足も速いしボディワークも上手い。

ゆくゆくは日本から世界へと羽ばたいていく選手でしょう。

だがしかし、林選手はまだ19歳。キックボクシングの土台はあってもプロボクサーとしてはまだ2戦。

対する関純輝はアマチュアで29戦し、プロでも4戦のキャリアを持つ。

この時期のプロのリングでの1戦の差はとても大きい。

伸びがあって打ち込む林選手のパンチは脅威だが、関選手には自慢と回転力がある。

通常の選手であれば3つ打てれば良いところ、関純輝は止まらないパンパン、パンパンパンパン!と止まらぬ回転力は大きな武器で、これには林選手も戸惑うでしょう。

序盤で効かされてしまったらそのまま林選手でしょうが、体が温まってきてからの関選手の回転力にも期待したい。

勝敗は林選手と予想しますが、大声援の熱い激闘になって欲しい。

ライトフライ級5回戦 當山 楓真 (ワタナベ)vs 児島 義輝(角海老宝石)

當山楓真棄権で児島義輝優勝なり

空手上がりの當山楓真の硬い拳か、アマキャリアもある児島義輝の振り切りの良いパンチか。

どちらが勝つか予想の難しく期待していた一戦は残念ながら當山楓真選手の棄権という結果に。

児島義輝選手が全日本を獲っていつか別な舞台で対戦する時を待ちましょう。

フライ級5回戦 柳田 優希(湘南龍拳) vs 井野 慶信(スターロード)

見どころ・勝敗予想

柳田優希はとにかくやりづらいサウスポー。長身と間合いを武器に深追いはせずコツコツとヒットを奪い勝っても負けても際どい判定に持ち込む上手さがある。

表現は悪いかもしれませんが凡戦になれば柳田優希の勝利。

一方の井野慶信は昭和のボクサーを彷彿とさせる運動量で攻めまくるボクサーファイター。

ガムシャラに攻めて攻めて攻めまくるスタイルは柳田選手と真逆。

真逆のスタイルの両者が交わった時にどういった試合展開になるのか興味深い一戦です。

グイグイ入ってくる井野選手を柳田選手が上手く捌いてポイントアウトするか、井野選手が手数と見栄えでポイントを取るか。

井野選手は結構サウスポーに対して右ショートを当てるのが上手く、そこからの波状攻撃でリードするのではないかと予想します。

Sフライ級5回戦 髙森 悠叶(大橋) vs 佐藤 竜冴(横浜光)

見どころ・勝敗予想

髙森のディフェンス力か、佐藤のオフェンス力か、というどちらも武器が突出した者同士の一戦。

大橋ジムの髙森悠叶は直球でいってしまうと何か光るものがあるタイプではなく、固いガードでクリーンヒットをもらわずにコツコツと相手を削ってポイントアウトするタイプ。

戦績も6戦4勝1敗1分とKO勝利もKO負けもない。

一方の佐藤竜冴は6戦5勝(5KO)1分と勝ち星の全てがKOのハードパンチャー。

会場観戦すると佐藤選手のパンチ音はライト級辺りの選手が試合をしているのかな?と思わせるものがある。

予想としては派手な佐藤選手の勝利を予想するが、こういう組み合わせは往々にして堅実なスタイルの選手が勝利するものであったりもする。

それでも佐藤選手の勝利を予想するのは横浜光ジムの若手ボクサー達の成長曲線。

佐藤選手も1戦1戦確実にレベルアップしており、攻撃偏重ではなくガードもしっかりしているので。

バンタム級5回戦 布元 寿弥(角海老宝石) vs 江崎 由(横浜光)

見どころ・勝敗予想

アマチュアで35戦のキャリアを誇り、プロ戦績も8戦6勝(2KO)1敗1分と豊富なキャリアの布元寿弥は甘いマスクの技巧派サウスポー。

2025年の新人王トーナメントは八谷洋平選手相手に負傷ドローで敗退したが、試合内容的には布元優勢の勿体無い試合だった。

横浜光ジムの江崎由は2022年デビューのサウスポーで戦績は7戦4勝(2KO)2敗1分。

怪我によるブランクもあったが、2025年12月の復帰戦では強敵西本剛相手にダウンを奪うドロー。

その後も2連勝で直近の試合ではセレスジムの青木裕仁選手にKO勝利。

体も仕上がっており安定した下半身から繰り出される重たい強打はA級で十分通用するレベルに達している。

勝敗予想は江崎由選手の勝利と予想します。

が、布元選手は技巧に隠れたやりづらさがある。

甘いマスクの一方で勝利した時のポーズは変態的だ。

甘いマスクに隠れた変態性と、技巧に隠れたやりづらさ。

江崎選手も気が付いたら布元ワールドに引き込まれているかもしれない。

Sバンタム級5回戦 西本 剛(角海老宝石) vs 小林 蓮(RK蒲田)

見どころ・試合予想

1発で倒す力のある選手同士の注目カード。

優勝は間違いないだろうと予想していた角海老宝石ジムの西本剛。

しかし、前戦では松本龍也の前の手に苦戦して精彩を欠いた。

RK蒲田ジムの小林蓮はRK蒲田ジムらしい思い切りの良さと、効かせた後のまとめが素晴らしい。

6戦4勝(4KO)2敗(1KO)と勝ち星の全てがKOというのも納得のボクシングスタイル。

やりづらさはなく、倒すけれどもそれなりに被弾もするのが小林選手のボクシングスタイル。

故に西本選手としては噛み合うスタイルと言えるかもしれない。

打ち合いで西本選手がクリーンヒットで勝ると予想しますが、21歳と若くて勢いのある小林蓮のパンチも危険。

こういう組み合わせでは若さと勢いのある選手が序盤にガツンと当ててわーッと盛り上がるパターンも多い。

フェザー級5回戦 一寿希 ケケ(本多) vs 福山 弘樹(協栄)

見どころ・勝敗予想

本多ジム一寿希ケケは3戦3勝(2KO)でパンチはあるが振り回し系のパンチでディフェンスは穴。

協栄ジムの福山弘樹はガッチリガードでボディから崩していく堅実なボクシングが持ち味。

実力的には頭ひとつ福山選手がリードしていると思うが、福山選手もやや打たれ脆いという弱点もある。

8戦4勝3敗(2KO)1分という戦績で固いガードの割に2つのKO負けがあるが、勝利した試合でもダウンシーンはある。

体固い序盤に一寿希選手のぶん回すパンチをもらって試合が終わってしまう可能性もなくはない。

Sフェザー級5回戦 蛯名 創魅(DANGAN郡山) vs 尾上 剣清(ワールドS)

見どころ・試合予想

前戦で優勝候補筆頭と注目された鈴木晴人の強振に勇気を持ってカウンターを合わせた蛯名創魅。

戦績は7戦4勝(3KO)2敗(1KO)1分だが、対戦相手の質は高く戦績以上の好選手。

運動量の多いサウスポーだが、鈴木晴人戦では相手の動きを見てカウンターを合わせる冷静さと勇気も証明した。

勢いに乗ってこのまま優勝となるか。

ワールドスポーツジムの尾上剣清は日向和輝、保木井樹と2戦続けて手数の多いファイターとの戦いを制した豊富なスタミナと運動量が武器。

相手がガンガン攻めてきても守勢に回らずリターンを返す。

激しい打ち合いになれば尾上選手かなとも思うが、蛯名選手はもっと足を使って駆け引きの戦いに持ち込むと予想。

尾上選手が強引に崩しにきたところに蛯名選手がカウンターを合わせてポイントを取ると予想します。

ライト級5回戦 地家 直弥(ワタナベ) vs 松永 敦朗(パンチアウト)

見どころ・試合予想

ワタナベジムの地家直弥はビルダーのようなバキバキマッチョで3戦3KOのパーフェクトレコード。

動きは硬さもあり、キレある動きというよりはゴチンゴチンとハンマーパンチ系。

パンチアウトの松永敦朗はアマチュアでも31戦のキャリアがあり、瞬発力と破壊力のある1撃で相手を沈めるタイプ。

ゴチンパンチで地家選手が消耗させるか、松永選手の1撃が炸裂するかという展開になりそうだが、地家選手はそこそこ被弾もするので、松永選手のKO勝利を予想します。

松永敦朗選手は早くA級で戦う姿を見てみたい好素材です。

Sライト級5回戦 竹内 凰騎(T&T) vs 磯谷 広太(三迫)

見どころ・試合予想

T&Tの竹内凰騎は五百久大との激アツなどつきあいに打ち勝ち決勝の舞台へ。

19歳と若く体はまだ進化中なのでここまで勝ち上がってくるとは予想していなかったが、体力、耐久力、根性が素晴らしい。

ここにフィジカルが加わったら面白い選手になっていきそうだ。

三迫の磯谷広太はこの階級の大本命。

アマチュア経験もありスタイリッシュなサウスポースタイルで竹内選手をポイントアウトすると予想します。

が、竹内選手が準決勝の時のように手を止めず打ち合いに持って行ったら5R持つのだろうか。

終盤に劇的な逆転劇もあるかもわからない。

ウェルター級5回戦 杉本 鉄尚(本多) vs カドカ ダルシャン(RK蒲田)

見どころ・試合予想

本多ジムの杉本鉄尚はプロで僅か1戦で決勝の舞台へ。

アマチュアでは14戦のキャリアはあり、攻撃面ではアマチュア経験に裏付けられた綺麗なボクシングをする。

ただ少し構えは前よりでプロでは被弾がやや懸念される。

RK蒲田のカドカダルシャンは2年連続決勝の舞台に上がってきたが、今大会は大苦戦。

初戦は引き分け優勢点でなんとか勝ち上がり、前戦も劣勢な中ダウンを奪いなんとか2対1の判定で勝利。

1年で大きく成長してくると思ったダルシャン選手ですが、やや伸び悩んでいるか。

トーナメント前はダルシャン優勝は間違いなしと思っていたがやや優勢なのは杉本選手かもしれない。

しかし杉本選手も構え的にやや右をもらいそうな傾向あり、ダルシャン選手の前後左右に大きく動きながら踏み込むワンツーがバチっと決まるかもしれない。

どっちとはっきり言えない難しい試合だが、予想は杉本選手としておきます。

ミドル級5回戦 岡村 弥徳(八王子中屋) vs 筒井 ちび太(パンチアウト)

見どころ・試合予想

3年のブランクを経て復帰後2連勝の岡村弥徳は肩に力が入り両膝が立ち、体の使い方的にはセオリーに反した動きをしているが試合には勝つ。

筒井ちび太はその逆に脱力した柔らかい動きでミドル級らしからぬ軽快なフットワークを見せる。姿勢も良く、理想的な体の使い方をする。

両者の動きだけを比較するとちび太選手の圧勝と予想しますが、岡村選手には見た目には分からない強さもありそうだ。

昭和の叩き上げボクサー達があり得ない変則スタイルで勝ち上がったように、岡村選手もこのスタイルでA級ランカーと結果を出したら面白い。

ただ少し、復帰前よりも動きのキレは落ちたかな。

予想はちび太選手の勝利とします。

勝者は12月に全日本新人王決定戦へ

以上、2026年11月3日の東日本新人王決勝各階級の見どころと勝敗予想をお届けしました。

勝者は12月に全日本新人王の決定戦が待っています。

わずか1ヶ月での連戦はメンタルと体の丈夫さも重要になってくる。

東日本の決勝も各階級実力拮抗の混戦が予想され、そこから先の全日本までしんどい戦いです。

東の決勝や全日本は毎年客席も大盛り上がりのクラクラするような熱気に包まれるので後楽園ホールでの観戦をお勧めします。

会場へ行けない方もU-NEXTで応援して新人王が盛り上がってくれると嬉しいです。

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