2026年の東日本新人王トーナメントも気がつけば準決勝。
この記事では9月17日(木)の対戦カードの見どころをお届けします。
東日本新人王トーナメント準決勝【9月17日(木)】の見どころ
第1試合|ミニマム級:関 純輝(角海老宝石) vs 本田 優貴(八王子中屋)
勝敗の決め手となるのは回転力の差と予想します。
両者共に踏み込みが鋭く足が使える選手。
本田選手は前戦ではパンチャーの長崎史選手相手に中に入り手数で打ち勝った。
中間距離での戦いが互角とした場合、接近戦での打ち合いになると回転力の差で関選手が優位に立つでしょう。
3,4,5発とテンポ良く次々と飛んでくる関選手のパンチは厄介だ。
パワーはそれほどではないが、本田選手も同様にフィジカルタイプのボクサーではないので、同じ武器を持つ中で回転力で上を行く関選手の勝利を予想。
第2試合|Lフライ級:児島 義輝(角海老宝石) vs 谷津 陽之(厚木ワタナベ)
現在連敗中の谷津選手に対し、児島選手はトーナメントで2連勝中。
谷津選手は相手が打ってくる時は両ガードをしっかり上げてブロックするが、通常時の構えはやや右ガードが低くディフェンス面での危うさがある。
敗れた3敗がいずれもKO負けというところにもそれは現れているか(相手も強敵ばかりですが)。
アマチュアで21戦のキャリアがある児島選手は攻防のバランスが良く特に右からの返しの左が振り切れていて気持ちが良い。
現時点での完成度の差で比べると児島選手が頭一つ抜けている。
谷津選手のオフェンス力も高いので一発当たれば分からないが、児島選手はフットワークもガードも良いので崩すのは難しいでしょう。
第3試合|フライ級:柳田 優希(湘南龍拳) vs トメ・マルチネス(KG大和)
この試合はリーチの差が大き過ぎる。
172cmの長身サウスポー柳田選手はやや決定力には欠けるものの、2025年度の全日本新人王の鈴木丈太朗選手も攻めあぐねたやりづらさを持つ。
一方のトメ・マルチネス選手は155cmと小柄で歩きながら距離を詰めて右フックを強振するファイター。
踏み込みの鋭さはないので長身サウスポーからすると非常にやり易いスタイル。
相性を考慮すると柳田選手の優位は間違いないか。
第4試合|Sフライ級:久我 柊生(本多) vs 佐藤 竜冴(横浜光)
久我選手は前戦で元気いっぱいの若手ボクサー成田玲庵選手相手にダウンを奪い返しての逆転TKO勝利。
既にB級ボクサーのような安定感と落ち着きを感じる。
ガード、ダッキング、そして上下の打ち分けがとても良い選手です。
横浜光ジムの佐藤選手は今大会の優勝候補。
一発一発重たいパンチは会場にも良い音が響き渡る。
それでいて振り回してバランスを崩すようなこともない。
何より1戦ごとの成長が素晴らしい。横浜光ジムの若手ボクサー達はこの成長曲線が半端ない。
しかし久我選手も安定したボクサーなので僅差の勝負になると予想します。
第5試合|バンタム級:布元 寿弥(角海老宝石) vs 小上 晟陽(三迫)
布元選手は階級を下げたことで動けるのかという懸念があったが心配無用なパフォーマンスと勝利後に格好悪いポーズを見せてくれた。
ルックスの良さを帳消しにしてもお釣りが来るような格好悪いポーズはこれからもっと人気が出そうな予感がする。
バンタム級ではサイズも大きく足も良く動くサウスポー。
脇を締めて振り回さずショートで打ち抜いてくる左は相手からしたら気づけばもらってしまうパンチ。
小上選手は股関節が柔らかく、ダッキングや上下の打ち分けが滑らか。
動きに力みがないのでスタミナ切れで動きが落ちるタイプではない。
プロでのキャリアだけ見れば布元選手が優勢ですが、小上選手がスタートからギアMAXで攻め立てて消耗戦に持ち込めば勝機は十分ある。
第6試合|Sバンタム級:光吉 未来(ワタナベ) vs 小林 蓮(RK蒲田)
光吉選手はデビューから2連敗で線の細さを感じていたが、そこから3連続KO勝利中。
ガッチリガードの構えから真っ直ぐジャブを飛ばしコンビネーションに繋げていく。
結果的にKOになっているが倒し屋タイプではなく基本に忠実で手数が多くスタミナのある選手。
小林選手も4勝全てがKOという戦績だがこちらもタイプ的には光吉選手と似ている。
トントントンとリズム良く跳ねて伸びのあるワンツーを打ち抜き、チャンスには一気にパンチをまとめる。
攻撃力は小林選手だがディフェンスは光吉選手。手数は互角。
どっちに転ぶか分からない試合だが、小林選手の攻撃力に光吉選手が耐えられるかどうか。
第7試合|フェザー級:一寿希ケケ(本多) vs 高木ギッティチャイ達也(RK蒲田)
一寿希ケケ選手は2戦2勝2KOの戦績だがパンチを出す度にガードが下がる傾向のある選手。
打ち合いになると危ないので足を使って遠い間合いで戦い、接近戦ではブロックしてリターンの戦法が良い気がする。
サウスポーの高木ギッティチャイ達也選手は非力な印象ながら、脇を絞った構えから最短距離で飛んでくる左でダウンを奪う。
パンチがあるようには見えないのだが、時折コンパクトなパンチでコツンと相手を倒す選手います。
ガードの下がるケケ選手に対し、ギッティチャイ選手のコツンと一発が炸裂する予感。
第8試合|Sフェザー級:蛯名 創魅(DANGAN郡山) vs 鈴木 晴人(大翔)
デビューから注目の鈴木晴人選手が4戦4勝4KOのパーフェクトレコードで勝ち上がってきた。
空手、サッカー、スキー、レスリングと多様なスポーツ経験を持ち、身体能力の高さ故に無限の可能性を持つ選手。
まだ19歳と若いので将来は総合格闘技の道に進む可能性も十分考えられる。
対する蛯名選手はSフェザー級の中では小柄で機動力で勝ち上がってきたサウスポー。
サウスポー同士の試合になるので噛み合い打ち合いになると鈴木選手のフィジカルが一段上だろうか。
第9試合|ライト級:國井 大和(T&H) vs 松永 敦朗(パンチアウト)※試合中止
國井選手の棄権で松永選手が決勝へ。
パンチアウトの 松永敦朗選手は強いです。すぐにタイトル戦線に上がってくる選手だと思うので名前を覚えておきましょう。
第10試合|Sライト級:竹内 凰騎(T&T) vs 五百久 大(厚木ワタナベ)
竹内選手は181cmと長身でルックスも良く真面目なボクシングという印象。
一方の五百久選手は少しお腹に肉も乗り、ラフに攻める喧嘩っ早い酒場のおっちゃん風。
身長差があるのでリーチを活かせば竹内選手だが、竹内選手はリーチを活かすタイプではないので入られて五百久選手のラフなファイトに巻き込まれると予想します。
第11試合|ウェルター級:ケイスケ ムラタ(協栄) vs カドカ・ダルシャン(RK蒲田)
2026年のウェルター級はカドカ・ダルシャンの一択と思っていたら田中慧士選手に思わぬ苦戦。
引き分け優勢で辛くも準決勝に進出。
ケイスケ ムラタ選手は昨年のトーナメントで石井竜虎選手に倒されてからの1年ぶりの試合。
39歳のケイスケ選手と18歳のダルシャン選手。
勢いの差は圧倒的にダルシャン選手かな。
第12試合|ミドル級:オビー コジマ(T&H) vs 岡村 弥徳(八王子中屋)
オビー コジマ選手はバネのある体から繰り出されるパンチで2戦2勝(2KO)。
ボクシングは荒さ、ぎこちなさがまだあるが身体能力的に将来が期待される。
3年ぶりにリングに帰ってきた岡村選手はデビュー戦で注目されていた赤井英五郎選手を倒した選手です。
両脇が開き僧帽筋に力の入った独特な構え、両膝に負荷のかかりそうな動きも含めて体の使い方的には改善の余地がかなりあるように思うが、プロで3勝と結果は出している。
勝敗予想的には体の能力差がかなりあるのでオビー選手の勝利を予想します。