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プロテスト受験資格なし!なのになぜ皇治がプロボクサーになれるのか

torajiro

ボクシングファン歴28年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴3年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

キャリアの集大成を迎えつつある格闘家皇治選手がRIZINの他、K-1更にはボクシングへの参戦にも興味を示しています。

ボクシングは他の格闘技との兼業を認めておらず、プロボクサーとしてリングに上がるには他の格闘技は引退することがマストです。

加えてプロボクサーの受験資格は34歳まで。

既に36歳の皇治選手にはプロテストの受験資格すらない。

兼業不可、更には年齢でアウト。

にも関わらず皇治選手はエキシビジョンではない形でプロボクサーとしてリングに上がり戦うことが出来ます。

この記事では皇治選手がプロボクサーとしてリングに上がれる理由と、対戦候補となる選手をピックアップします。

皇治選手の日本でのエキシビジョンマッチは大問題に発展!

皇治選手は今から3年前の2022年8月に3150FIGHTのリングにエキシビジョンで出場し、このことが大問題となってしまいました。

「JBCと日本プロボクシング協会の非ボクシングイベント等には関与、協力しない」という共同宣言に抵触している点がこの時は問題視されました。

詳しくは以下の記事をご参照ください↓↓↓

国内ボクシング興行のリングに皇治選手が上がる方法は他の格闘技を引退し、プロテストを受験してプロボクサーになるしか道はありません。

が、あれから3年が経過して皇治選手も36歳。

既にプロテストの受験資格である34歳を超えているので日本でプロボクサーになる道は断たれました。

ボクシング史においてボクシングが広く普及されていく過程では、知名度のある格闘技を利用する方法は王道の一つでした。

皇治選手の知名度を活かす道がなくなったことは非常に残念。

国外のリングならボクシング興行への参戦は問題なし

皇治選手のプロボクサーになる道が断たれたといってもそれは日本国内での話。

JBC管轄外であれば、日本でもRIZINがメイウェザーやパッキャオを連れてきてエキシビジョンをやっていますし、国外に出てしまえば34歳の年齢や他の格闘技との関わりは関係のない話になります。

皇治選手は「エキシビジョンはもういい」と話しているのでRIZINのエキシビジョンはあり得ず、プロボクサーとしてガチの試合をするのであれば海外のリングに上がる以外に道はありません。

明らかに仕上がりの悪かったマニー・パッキャオ選手相手に良いパフォーマンスを見せた安保選手も国外であればRIZINのリングに上がりながらボクシングの試合をすることは可能になります。

3150×LUSHBOMU in キルギスはJBC管轄外で皇治も参戦可能

国外のリングなら可能といっても、皇治選手や更には安保選手のような日本国内においては格闘界のインフルエンサーといえる人物も国外に出てしまえばその商品価値は激減。

あえてボクシングでは無名の2人をリングに上げるメリットもないし、彼らの日本国内での知名度に見合った対戦相手を用意できるような場もこれまではありませんでした。

が、この度亀田興毅氏の3150FIGHTと新興ボクシング興行LUSHBOMUが手を組み新たにキルギスでのボクシング興行をスタートさせました。

JBCの尽力もあってキルギスにコミッションんも出来たことで、日本テイストな興行をキルギスの地を使って実現する土壌が出来上がりました。

キルギスであればJBCもプロボクシング協会も管轄外のため何も言えません。

キルギス興行を上手く活用すれば、これまでは日本においてはタブーとされていた他の格闘技で活躍する選手をボクシングのリングに上げることが可能になります。

皇治選手や安保選手のような影響力も実力もある選手の他に、ブレイキングダウン系の話題性に特化した選手も賛否はあれどキルギスのリングになら上げることが可能になります。

ただ会場の観客はキルギス人なのでやり過ぎても会場がシラケるだけですが。

3150FIGHT初期の構想にあったエンタメファイトもキルギスのリングであれば制約なく実施出来ます。

繰り返しになりますが観客の大多数はキルギス人なのでそこは配慮しつつ。

皇治選手の知名度に見合った対戦相手はいるのか?

キルギスという舞台であれば皇治選手、更には安保選手でもプロボクシングの公式戦に出場可能という説明をしましたが、では果たして彼らのような知名度のある選手に見合った選手を用意することは出来るのでしょうか。

3150×LUSHBOMUは既にカシメロ、ネリとの契約を発表しています。

この2選手は因縁含め日本では良く知られた世界レベルの選手。

彼らであれば日本国内での知名度的にも皇治選手に釣り合います(安保選手は流石に階級が違うか)。

ネリは世界ランクにも名を連ねており、ボクシング界では全くの無名の皇治選手と戦うメリットはファイトマネー以外ありませんが、ピークも過ぎて試合もないカシメロであれば皇治戦は調整試合としてはちょうど良い。

(ルイス・ネリ選手は亀田和毅選手との対決が観てみたいですね。)

カシメロも皇治選手であればおいしい小遣い稼ぎと喜んで引き受けてくれるのではないでしょうか。

元々ボクシングが大好きな皇治選手も相手がカシメロであれば自分の名に釣り合う相手として対戦を引き受けるはずです。

他に皇治選手の名前に見合い、キルギスのリングに上がる選手とすれば亀田京之介選手くらいでしょうか。

亀田和毅・亀田京之介・ネリ・カシメロ、この辺りのネームをどう組み合わせていくか、という選択肢の中に皇治を加えられれば大きな話題を生み出すことが出来るかもしれない。

安保選手ももしボクシングへの進出に興味があればキルギスの中重量級ファイターと手合わせするのもアリ。

ファイトマネーと今後のキャリアの方向性次第か。

まとめ:キルギスのボクシング興行が新たな可能性を生む場となるか

最後にこの記事のまとめです。

  • 日本ボクシング界は他の格闘技との兼業禁止
  • 皇治選手はプロテスト受験年齢を過ぎている
  • 皇治選手が日本でJBC管轄の公式戦に出場することは不可能
  • プロボクサーとして戦うなら国外が戦場となる
  • 3150×LUSHBOMUのキルギス興行なら出場可能
  • 日本格闘界のインフルエンサー皇治がキルギス興行に出れば盛り上がる
  • カシメロ・亀田京之介辺りが対戦候補となるか

最後の最後、実は皇治選手がプロボクサーとして日本のリングに上がるウルトラCもあります。

3150×LUSHBOMUと契約し、キルギス所属の選手としてであれば招聘ボクサーとして日本のリングに上がることも出来るはず。

ただJBCも招聘ボクサーに関しては厳しく審査をしているので、キルギスで戦ってボクサーとしての力を証明した上でないと難しいとは思います。

以上、あくまで将来の可能性の一つですが、もし皇治選手がプロボクサーとしてすぐに名のある選手達と戦いたければ3150×LUSHBOMUのキルギス興行という選択肢があります。

モテてしゃーない状態でしょうが、ボクシングも選択肢の一つとして考えていただけると幸いです。

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