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Fighting Beat Boxing 亀田京之介再起戦観戦記

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

新たに加入したボクシング動画配信サービスBOXING RAISEで亀田京之介選手の再起戦興行を視聴。

BOXING RAISEで視聴した試合の観戦記です。

関西の試合は簡単には観戦に行けないので有難いサービスです。

バンタム級4回戦 北島利樹(ハラダ) VS 山田定幸(Woz)

1R目開始と同時に北島選手が積極的に仕掛けるが、山田選手も応戦。

山田選手はガードが固く、北島選手のがむしゃらなパンチの打ち終わりに左フックをヒットさせていく。

北島選手も細かいパンチを打つが、ガードの上を叩いたり無駄打ちが多い。後半失速しそうな戦い方。

2R目序盤に山田選手が北島選手の打ち終わりに左フックをクリーンヒット。これで北島選手は腰を落とす。フットワークを使って立て直そうとするが、相打ちで山田選手の右ストレートがジャストミート。

このパンチで北島選手がダウン。レフェリーはダメージを見てノーカウントで試合を止めました。

山田選手はプロ7戦目で嬉しい初白星。ガードもしっかりしており打ち終わりに合わせる技術もあるので初勝利はやや意外でした。

北島選手はがむしゃらなスタイルを一度見直し、ジャブから組み立てるボクシングを練習した方が良いと思いました。パンチも上半身の筋力で打っているので疲れるとガードが下がり手が出なくなるタイプかなと見えました。

62.5kg契約4回戦 参河涼太(ハラダ) VS 清水新(仲里)

清水選手の前戦は3150FIGHTでKWORLD3の船橋選手にフルマークの判定負け。綺麗なボクシングをするけれど見栄えの良いパンチが少ない印象でした。

1R目、サウスポーの清水選手はジャブで距離を測り、参河選手が入ってくるところを右フックで回して組み立てるが、左ストレートの的中率が低く両者有効打のないラウンド。

2R目、参河選手は距離を詰めたいが、清水選手のジャブとフットワークに阻まれ、強引に詰めた打ち終わりを狙われる。

3R目も同じような展開で参河選手が距離を詰めようとして清水選手がいなしてパンチを合わせていく。

4R目、参河選手が右ストレートから入るとこれが清水選手の顔面にヒット。清水選手は少しバランスを崩す。その後も参河選手が強引に詰めて右ストレートを当てる。

自分の採点は39対37で清水選手。

ジャッジは2対0で清水選手を支持。最終ラウンドは明確に参河選手が取り、1R目は微妙だったので参河選手の積極性を支持したジャッジもいたようです。

ウェルター級4回戦 中島康平(SFマキ) VS 安原直希(アポロ)

1R目、中島選手が積極的に前に出ながら手を出し、安原選手はやや後手に回るも、中島選手の攻勢が終わり距離が出来たところで安原選手がワンツーをクリーンヒットさせダウンを先取。

その後も打ち終わりに右を当て中島選手をグラつかせたが、徐々に中島選手の攻勢が目立つようになり、左フックや右アッパーを当てて安原選手にダメージを与える。

安原選手は足がおぼつかなく、ダメージがありそう。

2R目、安原選手は回復し、ジャブから積極的に手を出しているように見えたが、中島選手の左をもらうと後退。下を向いたところに中島選手の打ち下ろしの右をもらいダウン。

ダメージの蓄積を考慮したレフェリーがノーカウントで試合をストップ。

中島選手の逆転KOでした。

安原選手は膝が固く、打たれ弱そうでした。

ミニマム級4回戦 池田雅史(ハラダ) VS 熊谷直起(尼崎)

1R目、身長リーチで上回る池田選手が熊谷選手が自分の距離に詰めようとする前にパンチを当てていく。熊谷選手も積極的に手を出すが、自分の距離に持ち込めていない。

2R目、池田選手がジャブで自分の距離を保ちパンチを当てていく。熊谷選手もグイグイ前に出て手を出すが、有効打には繋がらない。

3R目も同じ展開。熊谷選手がロープ際に詰めても池田選手は右アッパーから左フックで回して上手くエスケープ。

4R目は若干熊谷選手の積極性が上回った。

僕の採点は39対37で池田選手。ジャッジ三者も同様でした。

ウェルター級4回戦 矢野翔斗(ハラダ) VS 野津駿太(ヨシヤマ)

1R目、サウスポーの野津選手と矢野選手と、両者距離の探り合い。矢野選手がジリジリと距離を詰め、野津選手が動きながら時折攻めに出る。野津選手が先手を取ろうとするが、矢野選手がジャブ2発からの右をヒットさせると野津選手はバランスを崩す。ここを逃さず追いかけ、左フックをヒットさせると野津選手ダウン。ダメージを重くみたレフェリーが試合をストップ。

ハラダジム良い選手多くないですかね?

フライ級8回戦 浅海勝太(ハラダ) VS 狩俣綾汰(三迫)

1R目、狩俣選手が接近戦を仕掛けるが、浅海選手のジャブがとても良い。ガードの合間を縫って狩俣選手の顎を跳ね上げていたので、ポイントになるジャブ。

2R目、狩俣選手が接近戦から左右ボディを打ち、浅海選手も返す展開。距離が出来た時の上へのパンチは浅海選手が上回る。中盤から終盤にかけて狩俣選手の打ち終わりに浅海選手が左をクリーンヒットさせてポイントリード。

3R目、序盤は狩俣選手が強烈なボディを叩き込むが、疲れてきたのかややガードが下がってきたところに浅海選手が細かいパンチを的確にヒットさせていく。このラウンドも浅海選手のジャブと相手の打ち終わりの左フックが良かった。狩俣選手ダメージが蓄積されてきているように見える。

4R目、両者リング中央で頭を付けての接近戦。一進一退ながら要所要所で浅海選手がガードの隙間にポンポンとパンチを当てる。狩俣選手のパワフルなパンチにポイントをつけたジャッジもいたかも。

5R目は狩俣選手が良い。接近戦、相打ちで浅海選手を下がらせ、右を叩き込んで浅海選手の膝を揺らす。ここで一気に狩俣選手が攻めるが、足が揃ったところに逆に浅海選手の左フックをもらってしまい痛恨のダウン。

6R目、狩俣選手は再び接近戦に出るが、足に力が入っていない。浅海選手が手数を出すと体がふらつき、左フックで再びダウン。陣営が棄権を申し出、浅海選手のTKO勝利となりました。

ポイントは浅海選手がリードしていましたが、ハードな試合でした。

フェザー級8回戦 亀田 京之介(ハラダ) VS ジョンジョン エストラーダ(比)

今日はキレずに戦えるか亀田選手。

1R目は静かな立ち上がり。ジョンジョン選手が前に出て、亀田選手がジャブで距離をキープ。

2R目になると同じ展開の中、亀田選手の右も浅いながら当たり始める。

3R目、亀田選手がジョンジョン選手の頭?プッシング?をレフェリーに訴える場面が、キレないかちょっとヒヤッと。

ジョンジョン選手がコーナーに詰めて連打をまとめると、そこからもつれて亀田選手がジョンジョン選手を押し倒す。また少し嫌な流れ。キレてないか心配。

ポイント自体はジャブで距離をキープし、ラウンド終盤に右を打ち込んだ亀田選手。亀田選手の最後の右は効いたかな?

4R目、亀田選手はサークリングで距離を取るがこの試合通じてややジャブが少ない印象。たまに右のオーバーハンドが掠める場面もあり、ポイントは取れているが圧倒出来ているとまでは言えない。

5R目、このラウンドもサークリングで距離を取ろうとする亀田選手にジョンジョン選手が距離を詰め、ジャブの引き際に右を被せる。これは浅くヒット。亀田選手もジョンジョン選手が強引に入ってきたところに右アッパーを合わせる場面もあったが、全体的に手数は少ない。ジョンジョン選手にポイントをつけても良いラウンドかな。

6R目、ジョンジョン選手のパンチは悉く空を切るも、亀田選手のパンチも表面を叩く程度で手数もかなり少ない。アウェイならジョンジョン選手にポイントが行きそうなラウンド。

7R目も同じような展開だが、亀田選手のジャブが出るようになってきた。しかし有効打はない。

8R目も全く同じ展開でジョンジョン選手のパンチは空を切り、亀田選手はジャブ以外手数が少なく、有効打はない。

ポイントをつけるなら亀田選手なのだが、見せ場がない試合となってしまいました。

僕の採点は78対74で亀田選手。ジャッジは2者がフルマークで亀田選手、1者が77対75で亀田選手でした。

まとめ

試合全体の印象として、ハラダジムは結構良い選手がいました。

浅海選手見事でしたし、ウェルターの矢野選手も将来に期待が持てそうな選手でした。

亀田選手は最後まで冷静でしたが、手数が少なく、右拳負傷しているのか気になる程でした。

ハの字構えで下がりやすいガード、今回もジャブの引き際合わせられていたところ、英選手との試合で露呈した弱点の克服にはもう少し時間がかかりそうです。

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