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【PPV高い!】井岡一翔VSフランコ試合速報・観戦記〜それでも僕は一翔が好き

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちは。ボクシングブロガーのtorajiroです。

井岡一翔選手が世界のベルトを返上してまで完全決着の道を選んだジョシュア・フランコ選手との再戦。

ペイパービューになったのはやむなしも、なんとそのお値段が6,200円!?

そんな高額なPPV誰が買うか!?アンダーカードも含めて考えるべきだろう!!

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なんて散々文句を垂れていたワタクシtorajiroですが、結局最後はPPVを購入。

現地行きも考えたけれど、家の予定もあるし。

  • 1戦も欠かさず観てきた井岡一翔選手のこれがラストファイトになってしまったら悔いが残らないか??
  • 松本博志さんを2Rで仕留めた時の衝撃。
  • 八重樫選手との激闘。
  • ロマゴンから逃げたというアンチに対して腹を立てたあの時(マッチメイクは選手がするものではない)。
  • 強敵の長身サウスポージェイビエール・シントロンを攻略した試合後に父となった一翔選手が流した涙。

色々振り返ったら6,200円のために意地張って後悔したくないという結論に至りました。

この試合は直前に波乱はありつつも無事!?開催が決定。

  • 井岡選手の大麻成分検出騒動
  • フランコ選手の計量失敗(約3キロオーバー)

この2つは勿論なかった方が良いけれど、試合が開催されるのだからこれはこれ、試合は試合で楽しむ予定。

という事で前置きが長くなりましたが、アンダーカードから試合速報・観戦記を載せていきたいと思います。

Sバンタム級4回戦 為我井廉(DANGAN越谷) VS 岩崎文彬(ハッピーBOX)

見どころ

  • 一髪一発思い切りパンチを振る岩崎選手。
  • 脱力して縦横縦横無尽に動きながらスムーズにパンチを繰り出す為我井選手。

対象的な両者ですが、会場観戦した時の為我井選手のインパクトが強かったのでこの試合は為我井選手に期待。

>>DANGANオール4回戦(1/27)会場観戦で見つけたホープ達

試合内容

1R目、為我井リラックスした動きで外を取り左ストレートを打つ。

岩崎は左ストレートに右をかぶせるが左ガードの低さが気になる。

為我井が左ストレートから右フックを返してポイントを取る。

2R目、岩崎中に入って力強いパンチを振るが、ガードが低い。

入っていったところに為我井の右フックがヒットし岩崎ダウン。

岩崎は左ガードが低いのでこの構えだとフックを狙われてしまう。

3R目、岩崎右を打って右にダッキングして自分からサウスポーの正面に入ってしまう。

為我井にとってはこの状態は戦いやすい。ラウンド終盤コーナーに詰めて無難にポイントを取る。

4R目、岩崎は相打ちで逆転を狙う。為我井は無理せず無難にポイントアウト。

為我井は毎ラウンド終盤にロープに詰めてまとめる場面を見せてポイントの取り方も上手かった。

Sバンタム級8回戦 木元紳之輔(角海老宝石) VS プラティップ チンラム(タイ)

見どころ

木元選手はワタナベジム所属時に亀田京之介選手をKOしたこともある選手。

現在3連敗で最後に試合をしたのは2021年11月。

対戦相手は3150FIGHTで注目を集めた福永宇宙選手でした。

連敗しているとは言え、戦った相手が強かったという側面が強いです。

勝った試合の中には先に紹介した亀田京之介選手の他に、現在日本ランカーの藤田裕史選手との試合も含まれています。

突出した能力がある訳ではありませんが、ガードが固くじっくりと前に出て相手を崩していくスタイルのボクサーです。

試合内容

1R目、体格はやや木元が勝る印象。

木元は上下丁寧に打ち分けるがチンラムも時折左右を振り回す。

木元はガードが良くクリーンヒットはもらわず、浅いながら右を何度かかぶせる。

2R目、お互い打ち終わりを狙うが、木元のボディが効いて来たか。

ロープ際で左ボディをもらいチンラムダウン。

立ち上がるも追加で2度ボディでダウンしてレフェリーが試合をストップ。

木元選手無事連敗脱出。

Sフライ級8回戦 重里侃太朗(志成) VS ウィルベルト ベロンド(比)

見どころ

ランキング入りしている重里選手は仲里ジムから移籍しての初戦。

前戦では元日本チャンピオンの黒田雅之選手相手にサウスポーからのスピードを活かしたボクシングで勝利。

アマチュアキャリアも豊富でポテンシャルの高い重里選手。

志成ジムに移籍して一皮剥けた姿に期待。

試合内容

1R目、重里はサウスポースタイルから素早いジャブを上下に突き、ワンツーボディを突き刺す。

べロンドはフィリピンボクサーらしい強打を持っている。

2R目、べロンドの右を外して左カウンターを当てる重里。

重里は左ストレートボディが良い。べロンドは強引に飛び込んで振り回すパンチは怖い。

3R目、序盤にべロンドが出て左右ボディを強振。

重里は中盤まで手数が少なかったが後半はジャブから左を上下に良く当てた。

少し単調な試合展開になってきたか?

4R目、べロンドは手数もパンチ力も落ちる。

重里は右も左も上下に巧みで手数も良く出る。倒しにきているか?

5,6Rも重里の一方的な展開。「何でも出来るよ」とセコンドから声も出る一方的な展開。

上下に打ち分けサイドに回り込んで、ボディ打ちも良く、しかし倒すには至らず。べロンドも頑丈。

7Rも重里が一方的に攻めるが倒せない。

アマチュアキャリア豊富なサウスポーとフィリピンボクサーの組み合わせはワンサイドで単調な展開が続くパターンが多いか。

8R目も同じ展開。重里コンビネーションはあるがストップを呼び込むようなまとめ方はしない。

ほぼワンサイドな展開が1〜8Rまで。

OPBF東洋太平洋Sフェザー級王座決定12回戦 森武蔵(志成) VS 渡邉卓也(DANGAN AOKI)

見どころ

前回の試合で引き分けた両者による再戦。

前戦は8Rの途中採点までは渡邉選手がリードするもラスト森選手が追い上げた内容でした。

個人的にはそれでも渡邉選手が勝ったかな?

と思った一戦でしたが、森選手は最後の最後気持ち勝負になると毎回強い。

本人的にはそうならずに上回りたいと思っているでしょうが、本当に気持ちが強い選手。

今回はもっと早い段階から森選手がエンジンを上げてくるのではないかと予想しています。

試合内容

1R目、スタートから両者距離を詰めて打ち合う。渡邉はサウスポー相手の戦い方が良く出来ている。外も取れているして右からの返しも良い。森は右ボディジャブを上手く使っている。五分の展開だけど渡邉が手数と有効打でやや上回ったか。

2R目、渡邉はノーモーションの右からのコンビネーションが良い。森も更に前進を強めて左ストレートを上下に狙う。甲乙つけ難いラウンドだけど森が左を良く当てたか。

3R目、森は右をもらいながらも前進が止まらない。森の方が重心低く入ってくるので見栄えは森の方が良い。森は渡邉の右からの攻めも読んできた。ポイントは森。

4R目、いきなり森が左をヒット。森は自分から攻め、渡邉が打ってきたらバックステップで上手く交わすか揉み合いで被弾を回避。渡邉も良いアッパーを当てたがペースは森。

途中採点はジャッジ3者共に39対37で森がリード。

5R目、森はポイントリードしても自分から攻める姿勢を崩さず。森は渡邉が攻めに出るとパンチが当たらない距離で戦い、そこからワンツーで自分のパンチが当たる距離に詰める。接近戦で渡邉の右フックも当たるが森の方が低く腰を落として入っているので見栄え良い。

6R目、森がロープに詰める場面が増え、ラスト1分切ったところで左ストレートが渡邉をとらえる。完全に森ペース。

7R目、渡邉が流れを変えようと出てきた。このラウンドは森も足を使わず接近戦で渡邉が打ち勝つ。森は休んだラウンドなのか、疲れてきたのか?

8R目、森の動きが悪い。渡辺が接近戦で左アッパーをクリーンヒット。森は下がって距離を作ろうとするがすぐに詰められボディからアッパーをもらう。このラウンドは渡邉の左アッパーが特に良く当たった。

途中採点は三者共に77対75で森がリード。しかし追い上げられている。

9R目、森が息を吹き返して自分から攻めて出る。距離を作って左フックをヒット。終盤にもカウンターで左を当てる。ポイントは森か。

10R目、森が足を使ってノーモーションの左をヒット。渡邉は中間距離から飛んでくる森の左に反応出来ない。渡邉は接近戦に持ち込みたいが、森が下がりながら入ってきたところに合わせるのでペースを取れない。ポイントは森。

11R目、森はどんどん元気になっていく。足を使って左ストレートをクリーンヒット。渡邉は疲労の色が濃い。

12R目、開始早々森が左ストレートで渡邉を倒す。そのままラウンド終了まで激しく打ち合う。

再戦は森が明確に勝ち切った。

これまで序盤に上手く戦おうとしてパンチをもらい、中盤以降で打ち合いに持っていって気持ちで勝つパターンが多かった森選手。

この日の試合は序盤から積極的に攻めて相手を疲れさせ、中盤以降に上手さを見せ、一皮剥けた姿を披露しました。

バンタム級10回戦 比嘉大吾(志成) VS シリチャイ タイイェン(タイ)

見どころ

ここ3戦KO勝利から遠ざかっている比嘉選手。

そろそろ派手に倒すところが見たいけれど、今回は一回級下の世界上位ランカーなので簡単にはいかないでしょう。

シリチャイ・タイイェン選手は過去にWBA世界フライ級暫定王者戦で江藤光喜選手に勝利している選手。

白井・具志堅時代の先輩江藤さんに土をつけた相手に比嘉選手がリベンジなるか!?

試合内容

1R目、比嘉得意の左ボディからの左アッパーを当てて立ち上がりは上々。シリチャイの攻撃もバックステップで回避。終盤比嘉の左アッパーでシリチャイ腰を落とす。今日は比嘉足もよく使えている。

2R目、比嘉は倒す気満々な攻め。中盤に比嘉がかぶせる右でダメージを与え、ラスト30秒で右でダウンを先取。ダメージがある。ここで一気に比嘉が攻め、シリチャイの体が丸くなったところにボディでダウンを追加。

3R目、比嘉は左右のアッパーに右をかぶせ、角度を変えたパンチがシリチャイをとらえる。このラウンドも左ボディでダメージを与え、右ボディでダウンを追加。

4R目、比嘉のジャブからの右アッパーが良い。このラウンドも再び左ボディでダメージを与えて右でダウンを取り10カウント!!

バンタム級で遂に比嘉選手らしいボクシングを観ることが出来た。

井岡選手の試合に繋がる最高の勝利。

WBA世界Sフライ級ジョシュア フランコ(米) VS 井岡一翔(志成)

見どころ

前回引き分けた両者によるダイレクトリマッチ。

前回の試合は手数と馬力でやや井岡選手が押し切られたようにも見えたし、綺麗なパンチを当てていた井岡選手がポイントを取ったという見方も出来た試合でした。

前戦は井岡選手がクリーンヒットを奪ってもビクともせずに打ち返していたフランコ選手。

そのフランコ選手が3キロも計量オーバーで前回よりもデカい体でリングに上がってくる。

そう考えたら井岡選手に勝ち目はないようにも見えますが、今回計量時の井岡選手の仕上がりがとても良く見えました。

井岡選手もこの再戦に向けて課題を認識して確実にパワーアップしてきたはず!!

試合内容

珍しくフランコへブーイング。ま、当然か。現地のボクシングファンの方々ありがとうございます。

1R目、フランコデカい。なんか腹が立つ、、パンチのパワーも違う。井岡は冷静。ガードを固めてジャブを突いて様子を見る。井岡右ボディから右フックをかぶせる。フランコのアッパーで井岡の顎が上がる。1R目はフランコ。パワーが前回の試合以上に違う。

2R目、フランコがジャブを突きまくる。井岡は様子を見ながらカウンターの右。フランコボディが効いたか露骨に下がる。そこを逃さず井岡攻める。井岡右アッパーからの左フックも良い。井岡が左ボディを打つとフランコ少し下がる。ポイントははっきりと井岡。テンションが上がってきた。頑張れ井岡!!

3R目、井岡ジャブからの右アッパーに右クロス、左ボディも良い。フランコはジャブを突くが前進力が落ちている。これなら井岡ダメージを与えられる。フランコ手数は出ているが有効打がない。前戦のような突進力もない。ポイントは有効打で井岡。

4R目、序盤はフランコが手数で攻勢。井岡も足を止めて打ち合ったがフックを被弾しポイントはフランコ。

5R目、序盤からの接近戦で井岡が打ち勝つ。フランコはヒッティングで出血?しかしフランコのフックが井岡をとらえる。井岡もフック連発で引かない。最後に右からの左をヒットさせた井岡にポイントを付けたい。ちょっと泣きそう。今日の井岡は覚悟が違う。何かが違う。

6R目、打ち合いの中で井岡が左フックをクリーンヒット。手数は5分。お互い下がらず打ち合う。体格で勝るフランコに右フックからの左を当てて下がらせてパンチをまとめた井岡。ポイントは井岡。

7R目、序盤30秒はフランコが手を出す。井岡は右クロスで反撃。左ボディでフランコがバックステップ。効いてるはず。井岡左アッパーもクリーンヒット。今日は井岡が下がらないからフランコもガンガン攻めに行けない。ポイントは有効打の差で井岡かな。微妙ではあります。

8R目、フランコのジャブに井岡左を合わせる。前回と違い下がりながらのパンチではないから井岡のパンチに威力を感じる。フランコ手数とパワーがやや落ちてきた。終盤フランコの細かいパンチも井岡の顔面をとらえる。採点は微妙。フランコかなぁ。

9R目、フランコ手数は出すが明らかにキレが落ちている。井岡も手数が少ない。やや狙っているか。フランコは自らを鼓舞するかのようにフットワークを使う。余裕があるのは井岡だけど、ポイントを取ったのはフランコ。

10R目、井岡左アッパー。右クロスもヒット。フランコも手数で押す。井岡有効打では勝るが見ている場面が目立つ。最後に当てた左で井岡にポイントをつけてみるが、ポイントは割れたかな。

11R目、井岡右アッパー。フランコ手数が止まらない。しかし井岡の左ボディ効いたか!?井岡決して下がらずフランコのパンチの間に左フック。左右アッパーも見せる。ダッキングで前に避けてからの左フック良い。このラウンドは有効打で井岡!!

12R目、最後も両者頭をつけての打ち合い。フランコのフックも当たる。井岡も右クロス。最後フランコも手数出す。ワンツーからの左フックは良い。井岡ボディからワンツー。フランコやや下がる。最後右から左フックを当ててフランコが下がりラウンド終了。ポイントは井岡。

今回は井岡が勝ったんじゃないか??

体格差で勝るフランコ選手相手に下がらず前に出続けて有効打で勝った。

フランコのコンディションは普通に良かった。下がらなかった井岡が今日は凄かった。

採点の結果は、、、115対113が一者116対112が二者井岡が勝利!!!

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