年末最大級のトリプル世界戦!世界王者達が両国に集結!!
2025年12月17日(水)、東京・両国国技館で U-NEXT BOXING.4 が開催されます。
WBAバンタム級の団体内統一戦を中心に、トリプル世界戦という豪華すぎるラインナップ。
さらには前WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟選手の再起戦など、ボクシングファン必見のカードが並ぶ。
本記事では、各試合の見どころをわかりやすく整理してお届けします。
メインイベント:堤聖也 vs ノニト・ドネア

■ 王者・堤聖也、最強の“左フック職人”ドネアを迎え撃つ
WBA世界バンタム級王者・堤聖也が、暫定王者ノニト・ドネアと団体内王座統一戦に挑む。
WBAが定期的に発動させる暫定祭りにはうんざりですが、対戦相手がドネアという点が今回は重要。
ドネア選手は言わずと知れた5階級制覇のレジェンド。
ピークは過ぎているものの、近年も世界上位で戦える力は示しており、特にムチのような左フックの破壊力は依然として超トップクラス。
井上尚弥戦で2連敗したものの、モンスター相手の2敗はあまり参考にならない。
堤選手としては、前戦で比嘉大吾選手の上から被せるような左フックに苦戦し、更にその左フックでダウンを喫しただけに、「ドネアの左がどうしても怖い」というのはファンの本音。
ただ機動力、攻撃のテンポの速さ、そして見落とされがちな堤選手のパンチの強さ。
これらの優位性を加味すると堤聖也がノニト・ドネアに引導を渡す1戦になるのではないか。
左フックと負傷判定の2点が懸念事項。
駆け引き上手なドネア選手との攻防を楽しみたい。
高見亨介が初防衛戦でいきなり統一戦

■ 帝拳ジムらしからぬ??挑戦的マッチメイク
WBAライトフライ級王者・高見亨介が、WBO王者レネ・サンティアゴとの統一戦に挑む。
老舗最大手帝拳ジムは慎重なキャリア設計で知られるが、
**「初防衛で統一戦」**という大胆な一戦を組んだのは、高見選手の勢いと世界初挑戦で証明した総合力の高さへの信頼の証。
「高見選手は強いフィジカルと若さと勢いに乗った攻めがややラフに見え、世界の舞台になるとどうなのか?」
と懸念もあったが世界初挑戦でテクニシャンのエリク・ロサ選手にワンサイドに近い内容で完勝。
サンティアゴ選手は足を使いディフェンシブなボクシングで有効打を重ねる戦法に出ると予想されるが、捉えることが出来るかどうか。
岩田翔吉選手はサンティアゴの技巧にパンチが空を切る展開になってしまったが、高見選手はそこをどう攻略してくるか!?
WBOフライ級タイトルマッチ:オラスクアガ vs 桑原拓

■ 飯村樹輝弥の代役で桑原拓が緊急登板
WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガに挑むのは、緊急参戦となった桑原拓。
桑原選手の代名詞と言えば、この階級でも屈指のスピード。
しかしスピード特化型のためガードはやや低く、ユーリ阿久井戦ではそこを突かれて2連敗。
ボクシングには相性というものがあり、ユーリ阿久井戦ではハマらなかった高速スピードボクシングがオラスクアガ選手相手にはバッチリハマる可能性も十分ある。
技術戦もパワーファイトもどちらも出来るオラスクアガ選手がこの試合ではどういうスタイルで来るか??
大方の見方はオラスクアガ選手が桑原選手を中盤以降に捕まえて近い距離での打ち合いに持ち込む展開でしょう。
この捕まった時に桑原選手がどんな姿を見せるのか。
接近戦の中で下がらずに桑原拓が高速コンビネーションで逆にオラスクアガを下がらせるような場面があればベルトが動く可能性も十分あり得る。
アンダーカード:再起のユーリ阿久井政悟が身体の進化を見せる

元WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟選手が再起戦を迎える。
2025年3月の世界戦後、久々のリングでどういった変化を見せるかに注目。
阿久井選手は、自身の堅いガード、そして相手のガードの上からでも効かせるパンチの重さが持ち味。
腰がガッツリ入ったガッチリガード、相手のパンチを前で受けるのでもらってもビクともしない見栄えの良さはあるが、拳四朗戦ではジワジワとダメージが蓄積されて最終ラウンドに逆転されてしまった。
次戦では基本スタイルは変えない中にも柔軟な動きも見せてくれるのではないでしょうか。
世界の頂点まで登り詰めたユーリ阿久井政悟選手ですが、それでもまだ開花しきっていないと思わせる何かがこの選手にはある。
【まとめ】世界戦3試合+前王者の再起戦で“年末を贅沢に彩る”U-NEXT BOXING.4
以上、年末の豪華3大世界戦の見どころをお届けしました。
- 堤聖也はこれまで数々の修羅場をくぐり抜けて無敗のレコードを維持。
- ピークは過ぎているとはいえ、まだまだ力は十分にある5階級制覇王者ドネア相手に勝利すればバンタム級の主役として更にその存在は大きくなる。
- 高見亨介は統一に成功すれば盛り上がりを見せているフライ級に階級を上げてくるでしょう。
- 拳四朗を破ったサンドバルへの挑戦もあり得るのでは。
- 愛嬌のある笑顔で日本でも人気のオラスクアガは勝てば他団体との統一戦も見えてくる。
- 桑原拓は持ち前の高速スピードでオラスクアガを捌き切れるか。
- ユーリ阿久井政悟はしなやかさを加えた次のレベルへ。
更にアンダーカードには過去新人王トーナメントは棄権したものの注目選手の西本剛選手と江崎由選手も登場します。
江崎選手は肩の怪我から復活して1年半ぶりの試合。そして2年半ぶりの勝利を手にすることが出来るか。
U-NEXT BOXING.4のチケット売れ行きは好調ですがマス席と指定席Aはまだ余っております。
→ローソンチケット
会場に行けない方はU-NEXTで楽しみましょう。
これぞボクシングの世界戦!という緊張感が味わえる興行です。
