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【試合速報】佐々木尽WBOウェルター級王者挑戦他|Leminoボクシング6/19

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

  • ブライアン ノーマンJr. vs 佐々木尽のWBOウェルター級タイトルマッチ
  • タノンサック シムシ―初の世界挑戦
  • OPBF・日本2つの王座決定戦

等の注目カードが揃ったNTTドコモ presents Lemino BOXINGの試合速報です。

試合は2025年6月19日(木)15:15からLeminoで配信。

試合の見どころはこちら↓

東日本新人王予選ライト級4回戦 山口聖矢(大橋) VS 木内凌祐(セレス)

立ち上がり遠い間合いからジャブで探り合う展開の中、山口選手の踏み込みが深くパンチをヒットさせている。

2Rも山口選手の出入りの深さに木内選手は距離をなかなか詰められず。強引に詰めて右のヒットを奪う場面はあったが。

3Rジャブの差し合いで木内選手の入りに山口選手の左がジャストミート!ダウンを先取。

4R劣勢の木内選手が猛追するがここで山口選手も踏ん張った。

最終ラウンドは木内選手かな。

判定は3対0で山口選手が勝利。

フェザー級8回戦 大橋 蓮(大橋) VS ラン コウコウ(中国)

大橋選手は前の手で散らしながら左ボディ、左アッパーを突き刺す。

スタートは前に出ていたラン コウコウ選手もクリーンヒットをもらい下がりだす。

距離を詰めようとすれば大橋選手の左で迎え打たれ、強引に詰めればアッパーが飛んでくる。

ラン コウコウ選手が左フックをヒットさせる場面もあるが全体を通して大橋選手が優勢。

3Rに入ると大橋選手は両ガードを下げてパンチを誘いカウンターのチャンスを狙う。

ラン コウコウ選手の攻撃をスウェーとボディワークで回避しながら有効打を重ねる。

4R大橋選手の左アッパーでラン コウコウ選手グラり。まとめるがストップには至らず。

5R緩急ある攻撃で一方的に大橋選手が攻め続ける中でレフェリーが試合をストップ。

左アッパーが素晴らしかった。

76.2kg契約8回戦 森脇唯人(ワールドS) VS ベク ハソ(韓国)

森脇選手デカくて速い!!

ハンドスピードの速いジャブを上下に散らして右につなげる。

日本人のミドル級でこのスピードボクシングは実現不可能と思っていた。

ボディワークもキレがありバランスも良い。

強いて言えばパンチにやや力みを感じるくらいか。

若干ジャブが亀田和毅選手風というか何というか。

3Rベク ハソ選手は踏み込んだところにジャブをもらいバランスを崩すようにダウン。

荒本一成選手を苦しめたベク ハソ選手相手に優勢な展開を続ける。

5R足を止めての打ち合い場面が増えてベク ハソ選手の危険なパンチも当たりだすが、森脇選手の距離の長いジャブで吹っ飛び、優勢なのは森脇選手か。

7R左ボディをもらったベク ハソ選手は効いたそぶりを見せて挑発。森脇選手がバランスを崩したところにパンチを打ち込む場面もあった。もしかしたらこのラウンドはベク ハソ選手が取ったかもしれない。

終盤に入っても運動量の落ちることがなかった森脇選手が終始優勢で8R戦い抜く。

終盤はやや攻撃がラフになり見方によってはポイントを失ったかもしれない森脇選手でしたが堂々たるA級デビューでした。

IBF世界Lフライ級王座決定12回戦 クリスチャン アラネタ(比) VS タノンサック シムシー(タイ)

1Rジャブとジャブがぶつかり合う展開からタノンサック選手のショートの右が徐々に機能。

2Rもタノンサック選手がジャブでサークリングしてサイドを取って右ショート。

タノンサック選手がペースを取ったかに見えたが3Rにタノンサック選手の右を外してアラネタ選手が左カウンターをジャストミート!

ダウンを奪われたタノンサック選手は4R再びペースを取り戻す。

アラネタ選手は狙いすぎて手数が少ない。

しかし5R,6Rと手数ではタノンサック選手が上回るも要所要所で左の強打を突き刺すアラネタ選手。

ポイントの振り分けは難しい。

7R以降逆にタノンサック選手が手数を減らしアラネタ選手のパンチを誘う。

タノンサック選手攻勢の場面は減るが同時にアラネタ選手の左も当たらなくなる。

見せ場は少ないが右ショートやジャブワンツーを見せるタノンサック選手が若干良い?

ただ9Rからは見過ぎたか。そのまま最後まで見せ場はなく終了。

判定は2対1でタノンサック選手の勝利。

こう着状態の中のショートの右とジャブワンツーが支持されたか。

後半微妙でちょっと残念な試合でしたが、勝ちに徹する気持ちも分かる。

日本フェザー級王座決定10回戦 大久祐哉(金子) VS阿部麗也(KG大和)

1Rジャブを突きながら距離を縮める大久選手。阿部選手は中から外からジャブを突いて距離が合えば左を上下に。

2R大久選手はジャブから右に繋げるがガードの上。先に阿部選手の左が飛んでくる。

3R阿部選手がリズムに乗ってきた。大久選手の一歩外の間合いから打っては動く。大久選手の間合いの中に入っても頭を振って被弾を回避。

4R大久選手はそろそろ攻める場面を作りたいが、打っては合わされ、外され、阿部選手のペースは変わらない。

5R大久選手は攻勢を強め右をヒットさせる場面も出てきたが、その分被弾も増えて阿部選手ペース。

ほぼフルマークに見えたが48-47のジャッジが2者。49-46が1者。リードするのは阿部選手だが意外とポイントを取れていない。

6Rポイントでリードされる大久選手は前に出るしかない。そこに阿部選手は左のショート、左アッパー、左フックと多彩な左をヒットさせる。

7R大久選手は打ち合いの中で右をねじ込み続けて右のオーバーハンドをヒット。

8Rも的確な左をヒットさせた阿部選手。リラックスしてパンチを繰り出すが力強さは感じない。

9R,10Rは大久選手がポイント挽回に出るがクリーンヒットは奪えず。

判定は3対0で阿部選手が王者に返り咲きました。

しかしポイント差は思ったほどではなかった。

パンチに何処か力強さがなかったな。

OPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定12回戦 田中空(大橋) VS 小畑武尊(D東保)

1R距離を取り続けると思った小畑選手はコーナーに詰まりながら打ち合いに応じる。

まさかの1Rから壮絶な打撃戦。

回転力、左フック、左アッパーでポイントは田中選手だが、小畑選手も左ストレートを突き刺した。

2Rも壮絶な打ち合い。小畑は左ボディストレートと返しの右フックが良い。しかし田中選手がロープに詰めてラッシュ。強烈な左フックを何度もヒットさせた。

3Rも開始早々から田中選手がロープに詰めて壮絶な打撃戦。小畑選手はロープに体を預けながら応戦するが腰の入ったパンチは田中選手。右アッパー右ストレート。小畑選手も左ストレート。

4R田中選手勝負に出るが、ここで小畑選手も左ストレートを突き刺し、田中選手の動きが一瞬止まる。逆転のチャンスか!と思ったがすぐに息を吹き返した田中選手がパンチをまとめ岡庭レフェリーが試合をストップ。

壮絶。すごい試合だった。

ここまで凄い試合を見せられると一つ思うことが。小畑選手のボクモバインタビューでいつも出てくる練習相手の一般会員さんって一体何者??

WBO世界ウェルター級タイトルマッチ12回戦ブライアン ノーマンJr(米) VS 佐々木尽(八王子中屋)

1R佐々木尽選手右にいきなり左フックを被されてダウン。

再開後、ノーマン選手は冷静に佐々木尽選手の入りにパンチを合わせてダウンを追加。

ノーマン選手めちゃくちゃデカい。

佐々木尽がこんなに小さく見えるとは、、

2R佐々木尽劣勢は変わらないがショートの右を合わせる場面も。終盤にはコーナーに詰めて接近戦へ。

しかしお互いガードの上からのパンチでもノーマン選手はビクともしない一方で佐々木尽選手はバランスが崩れる。

体の圧倒的な差を佐々木尽気合でカバー。

3Rもフラフラになりながら挑発して懸命にパンチを振る。

4Rものすごい体だけでなくボクシングも上手いノーマン選手。佐々木尽選手の左フックに右を合わせる。

5R佐々木尽選手がノーマン選手の芸術的な左フックに大の字のダウン。

化け物のような強さだった。

終始冷静で力みもなく、コツコツとダメージを与えて下に意識を向けさせてからの左フックで佐々木尽選手を仕留めました。

これがウェルター級の世界なのか。。

これは強い。本当に強い。

佐々木尽ここから這い上がれ!!

軽量級では日本人ボクサーが無双状態だが中・重量級の世界の壁はまだまだ高い。

しかし佐々木尽ならこの壁をいつか超えてくれると信じています。

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