前日本スーパーライト級王者の藤田炎村選手が2025年9月22日(月)【ファイティング ビー 36】のリングで再起します。
生き様、個性、そして試合内容にハズレのない藤田炎村選手の次戦の注目ポイントを紹介します。
天国から地獄へと転落した男の再起

早稲田卒のサラリーマンボクサーとして活躍し、2023年4月26日に第45代日本スーパーライト級王座も獲得。
サラリーマンながらベルトまで保持するボクシングも仕事も出来る男としての評価を確たるものにしました。
この時の会場は半狂乱のサラリーマンが跳ね狂う異様な光景でした。
そして2度の防衛を経た後で最強の挑戦者李健太選手を迎え打つためにリクルートを退職。
しかし不退転の覚悟で迎えたこの3度目の防衛戦に敗れ、一気にサラリーマンの肩書きも日本王者の肩書きも失いました。
三迫ジムから横浜光ジムに環境を変えて再起を目指すも怪我により予定されていた試合は中止。
その後に仕切り直しで迎えた再起戦も川村英吉選手にまさかの3RTKO負け。
トンネルの出口が見えない状況に陥っています。
李健太戦で見せた藤田炎村スタイルの一つの完成形
ベルトは失いましたが2024年4月9日(火) の李健太戦での藤田炎村選手のパフォーマンスは決して悪いものではなかった。
固いガードで前進し、強烈なボディで崩しにかかるスタイルのリングサイドでの迫力は凄まじかった。

この試合、序盤からポイントはリードされていましたが途中採点が出るまで自分の中では藤田炎村選手がリードしているのではないかと錯覚するほどにリングサイドに響くパンチ音は迫力がありました。
1発の破壊力が規格外の藤田炎村スタイルの一つの完成形をこの試合で見た気持ちです。
しかしそれでも李健太には勝てなかった。
三迫ジムから椎野トレーナーが抜けたこともあるでしょうが、完成形でも勝てなかった藤田炎村選手は更なる上を目指し横浜光ジムへ移籍。
しかし移籍後は怪我による試合の中止を経た再起戦に失敗。
現状は移籍しても悪い流れが続いていると言わざるを得ない状況です。
三代大訓選手も移籍初戦は敗れていた

ボクサーのスタイルチェンジや移籍は中長期的に見れば良い結果に繋がることもあれどリスクは高い。
先日王座から陥落した拳四朗選手もアメリカで新しいスタイルを取り入れて防衛戦に臨みましたが敗れました。
新たな試みは練習では出来るようになっても試合のリング上で出せるようになるまでにはどうしても時間がかかります。
藤田炎村選手と同様に横浜光ジムに移籍した三代大訓選手も横浜光ジムへの移籍初戦は黒星発進でしたが、最終的に日本タイトルを手にして米国での挑戦者決定戦まで歩を進めることが出来ました。
藤田炎村選手移籍初戦の川村英吉戦は静かな立ち上がりで、新たに取り組んできたことを試そうとしている中で1発もらってまとめられてしまった印象でした。
プロボクサーは普段の練習では14オンスにヘッドギアもつけていて、ギアなし8オンスは試合がぶっつけ本番。
練習で出来ていたことでもギアなし8オンスに合わせて試合の中で微調整するしかありません。
前回の試合で試し切れなかった動きを次戦で出せるかどうか、そこに注目しています。
再起戦の相手小林孝彦選手とは2人合わせてKO決着率8割超え!!

再起戦の相手である小林孝彦選手の戦績は16戦11勝(8KO)5敗(5KO)。
勝っても負けても大半がKO決着の選手です。
15戦12勝(10KO)3敗(2KO)の藤田炎村選手と合わせると31戦で判定決着は僅か6試合。
KO決着必至の1戦です。
小林孝彦選手が過去に喫した5敗の相手はいずれもランカー、後のランカー、チャンピオン。
藤田炎村選手が敗れた川村英吉選手にも敗れていますが、序盤にダウンを奪って試合は優勢に進めていました。
両者の川村戦の内容と藤田選手の耐久力的な面も見て、勝てると踏んで一力ジム陣営はオファーを出していると思われます。
実際小林選手が藤田選手を倒す可能性も十分考えられる試合です。
移籍後2戦連続KO負けとなれば進退を考えざるを得ない。
藤田炎村選手にとっては絶対に負けられない、そしてリスクの高い対戦相手になります。
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エリートサラリーマンボクサーとして頂点を極めたところからの転落。
並の精神力であれば心が折れておかしくないが、藤田炎村選手には誰よりも強い精神力がある。
この強い精神力があるから、自分の精神力に自信を持っているから大きなことも言える選手です。
ボクサーを終えた後のキャリアも非常に楽しみな選手ですが、まずはボクサーとしてここからどういう未来を見せてくれるのか。
自分自身を信じられず、大きなことを言えない自分からしたら藤田炎村選手は人として雲の上の存在。
マイクを持てばプレゼン能力は現役プロボクサーNo.1!!
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