そろそろ現役化けたぬきも引退して就職を考える時期なのかもしれん。しかし自分は何が向いているんだろうか。
アスリートならいつかはやってくる現役引退とその後のセカンドキャリア。
僕は一時期プロボクサーをしていました。
自分自身はパッとしなかったですが、周りの友人・先輩・後輩には輝かしい実績を残す人もたくさん。
ただ、現役引退後のセカンドキャリアはボクサー時代の実績とは別物。
理想の職に就いてイキイキと活動している人もいれば、思うようにならず苦労する人も。
セカンドキャリアでどうやったら自分に合った仕事に出会えるのか。。
現役引退後のセカンドキャリアで壁にぶち当たる選手を多く見てきましたが、この悩みを解決する上でのヒントを得られるブログがあります。
この記事ではボクヲタのTokky氏が管理人をしているブログ【進撃のボクヲタ】にある「ボクサーのお店レポ」をヒントに、理想的なセカンドキャリアの歩み方を紹介します。
【進撃のボクヲタ】圧巻のボクサーお店レポ
進撃のボクヲタは冒頭で紹介したボクシングファンTokky氏が運営しているボクシングブログですが、その中の「お店レポ」というカテゴリーで元ボクサー、現ボクサー、ボクシングファンの店主がいるお店に実際に行ったレポートがまとめられています。
訪問したお店はなんと100以上!!
ものすごい熱量ですね。
凄すぎます。
ここまで応援してくれるファンがいるボクシングは幸せ者です。
ボクサーのお店レポを見て気づいた事
このお店レポには自分がお世話になった先輩や後輩の店もあるのですが、それらを見ていてある事に気づきました。
飲食店経営にも自分に合ったスタイルがある
先輩や後輩、応援していたボクサー達のお店レポートを読んでいると、飲食店経営とは言ってもそのやり方、関わり方は一様ではなく、それぞれが自分の現役時代から持っていた個性・特徴を活かした関わり方をしていると感じました。
選手時代の特徴によって異なる経営スタイル
分かりやすい例を先に挙げるとこちら↓
>>元日本フェザー級王者・渡邉一久の完全個室「焼肉にくの音」by新宿
「焼肉にくの音」は元日本フェザー級王者でK-1でも暴走しまくった渡邉一久氏のお店。
この「焼き肉にくの音」での渡邉一久氏の関わり方はオーナー。
圧倒的な身体能力に猫だまし、パンチラフェイント等の規格外のボクシングで後楽園ホールに400人を超える大応援団が集まった渡邉氏。
少々キレやすい性格で「平常心!平常心!」と声援が送られる唯一無二の選手。
K-1でも谷川貞治プロモーターにチケットが売れる選手と重宝されていました。
渡邉氏のこうした特徴・個性を活かすのであれば料理長として店を切り盛りするよりも、オーナーとして広告塔の役割を務める方がうってつけ。
豊富な人脈を駆使して集客に貢献するスタイルの方が絶対に合っています。
渡邉さんはイメージにピッタリな関わり方をしているなと思いつつ他の元ボクサーのお店を確認してみると、
- 面倒見が良くて後輩からも信頼を集めていた元チャンピオンのお店は複数店舗経営で後輩も雇い躍進中。
- 現役時代は道具を大事にし、丁寧にボディから攻め落としていた先輩は従業員を雇わず個人で繊細な和食料理を提供。
- 猛練習を重ね、圧倒的な手数とフィジカルで勝ち上がっていた後輩は自分の味を追求する職人に。
それぞれに現役時代のイメージにピッタリな経営スタイルでお店を切り盛りしている様子がお店レポから見て取れました。
やりたいことを得意なスタイルでやる
このように同じ飲食店経営でもそれぞれの特徴によって関わり方は様々。
「〇〇になりたい!」
というセカンドキャリアのプランを描いた時に大事になってくるのはそのやり方。
進撃のボクヲタのお店レポを見ていると、ただがむしゃらに頑張るのでは無く自分に合ったスタイルで実施する事が重要だと気付かされます。
ここで少しボクシングからは離れた例を一つ挙げます。
僕が子供の頃に通っていた学校にのちにオリエンタルラジオとして活躍する藤森慎吾君がいました。
その彼がほぼ初対面だった時に僕に発したのがこの一言。
君モテそうだね!
でした(チャラい)。
言われた自分は嬉しくて、周りにいた友人は実際全然モテないことを知っていたので大爆笑。
それから時が流れ、藤森君は生き馬の目を抜く芸能界において「あっちゃん格好いい!!」の武勇伝でブレイクし、その後にチャラ男でセカンドブレイク。
厳しい芸能界において活躍し続けられたのは藤森君が根っからの自分のキャラを最大限に活用していたからに他ならないと思います。
作ったキャラだったらどこかで限界がきていたのではないでしょうか。
藤森慎吾君の書籍「PRIDELESS(プライドレス) 受け入れるが正解」は、自分の得意な型で勝負することの重要性を学ぶ意味でとても面白い本でした。
タレント本は中身が薄い事も時にはありますが、この本は「夢の叶え方」という側面に注目して読むと学ぶ事の多い一冊です。
セカンドキャリアにおいてやってみたいと思う仕事があった時に、その領域において自分が元来持つ特徴・個性がどういった形で活かせるのか、そこも意識していくと自然とコツコツ続けていける新たな道を見つけられるのではないかと思います。
現役時代からセカンドキャリアを考える
前の項目までで自分の得意スタイルで働くことの重要性を説きました。
であればアスリートも現役でいる間から自分の得意とするスタイルを知っておく事が大事ですよね。
藤森君の書籍の中でタモリさんに「チャラ男だな」と言われ「それをもっと出しなさい」とアドバイスを受けた事が自分の強みに気づくきっかけになったというエピソードがありました。
人から見た自分。そこから自分の強みに気づくことは往々にしてあります。
かくいう自分も「お前は欲がない。板挟みにあっている姿が凄く似合う。」という友人からの全然嬉しくないアドバイスに基づいて仕事を探したらそれまで全敗だったのが嘘のように就職が決まりました。。
今も板挟みにあいながら上手いことやれています。
人から見た自分の特徴の中に自分では意識していなかった点があればそこは重要です。
無意識レベルでやっている事が他者から見て目に付くということはその特徴が良い方向に働けば絶対に武器になります。
- 一緒に練習する仲間からみた自分の特徴
- 応援してくれるファンが喜んでくれるポイント
例えばこういったところを聞いてみて、共通する意見や意外な気づきがあったものを掘り下げて、自分の特徴が活かせる働き方を漠然とイメージしておけると良いと思います。
更にそこから将来の職業にリンクさせていく上で、
- 働いている先輩ボクサーの話を聞く
- 就職エージェントに相談してみる
ありきたりではありますがこういった機会を設けて自分の特徴が活かせそうな領域を探していくとなお良しです。
就職支援サービスの活用は「自分には合わないのでは」と敬遠してしまう人もいると思いますが、職業探しのプロから情報を得ることで自分の特徴が活かせる仕事の幅が一気に広がります。
僕も転職には至っていませんが、自分の条件にあったサービスに登録して客観的な自分を知る手段の一つとして活用しております。
上手くいけば競技生活と両立できる仕事に巡り合う事もあるし、外から見たボクサーってどんな印象なのか、何が求められているのかを知る良いきっかけになります。
市場での自分の需要がどこにあるのか、その需要に自分の特徴でどう応える事が出来るのか。
そこを短期間で把握するのには就職支援サービスの利用は最も効率的だと思います。
特に最近はエージェントとの面談もオンラインで出来るので気楽で良いですよ。
とは言えサービスも多すぎて何を選んだら良いかも分からなくなってしまうので、アスリート向けに仕事を紹介してくれるサービスや、第二新卒、未経験者、フリーター向けのサービスをピックアップしてみました。
セカンドキャリアを考える上での選択肢の一つとして活用してみてください。
アスリート向け就職支援サービス
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第二新卒、既卒、フリーター向け
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自分の市場価値がどこにあるかを知る上では、新卒・既卒・第二新卒の就職をサポートする“いい就職.com”が、個性登録でのパーソナルマッチという面白いサービスを提供しています。
自分の特技・経験・経歴・目標等を入力し【興味を持った企業からオファーが来たら書類不要で気軽に会ってみましょう】という新しいタイプのサービスです。
セカンドキャリアの選択肢として飲食店経営を考えているのであれば【進撃のボクヲタ】のお店レポで紹介されているお店を訪ねてみるのもありだと思います。
現役時代を知っている方のお店であれば、当時のファイトスタイルを思い出しつつお店の雰囲気を感じてみると、いかに各々元来持っているスタイルが重要になってくるかに気づくのではないでしょうか。
僕のブログでも働くボクサー紹介記事を書いていますのでこちらもご参考ください↓
>>プロボクサーの副業?本業?警察、看護師、医者に弁護士も!多様な職種で活躍するボクサー達
>>サラリーマンボクサー情報まとめ。正社員でも仕事と両立でプロボクサーになれる!
まとめ
【進撃のボクヲタ】のお店レポからヒントを得て、セカンドキャリアの適職の見つけ方、働き方について紹介しました。
セカンドキャリアを模索する上で大事になってくるのは現役時代から自分が得意としてきたスタイル。
自分が得意としてきたスタイルが活かせる職業ジャンルを選び、そのスタイルを活かした働き方が出来れば、周囲と同じ仕事を少ない苦労でこなしていけるので、頭一つ抜け出した存在になれるでしょう。
今自分はボクシングブログを書いていますが、自分にとってこの活動は苦になりません。結構楽しいです。
- 選手の生き様を見ることが好きでボクシングファンになった。
- コツコツ反復練習は嫌いではない。
- ボクシング始める前はガリ勉。
こうした自分の特徴を考えると、大好きなボクシングに対する関わり方として日々淡々とブログを書きながら選手の生き様を記す活動は性に合っていると感じています。
興味を持てるジャンルに自分の得意なスタイルで挑む。
これがセカンドキャリアで成功する上での鉄則と考えております。
(果たして自分は上手く行くのか、、)
自分が得意とするスタイルは何なのか??
そこを現役時代から常に意識しつつ、時には人からの助言を得ながら自分の特徴・強みを現役時代から見極めておけると、その先のセカンドキャリアでも成功を手にする確率はグッと上がると思います。
最後にお店レポを読んでいて共有したいと思ったフレーズを紹介してこの記事の結びとします。
寿司職人をやっていて、ボクサー時代の経験が役に立っているなって思う事はありますか?
「ありますね!というか…全てが繋がってます。お寿司もボクシングも、自分のスタイルで戦ってOK。そこに時間とお金を使って来てくれるお客様がいて、満足していただく為に最大限のものを提供していく。ボクシングをやって無駄なことなど一つも無いと思います」
元ボクサー荒木悟の寿司店 限定6席「すしさとる」
人から応援される自分のスタイルを確立してセカンドキャリアでも羽ばたいてください。