観戦記

NTTフェニックスバトル93岩佐亮佑復帰戦観戦記〜体重超過の影響は?

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

岩佐選手の復帰戦がメインのフェニックスバトルをABEMAで視聴した観戦記です。

ゼネシス・カシミ・セルバニア選手の体重超過が水を差す形となってしまいましたが、岩佐選手がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみな興行。

Sバンタム級6回戦 冨田風弥(TRIBE) VS 坂本佳朗(本多)

坂本選手はジャブが上手くボクシングスタイルが魅力的。冨田選手のリーチか坂本選手の機動力か。

1R目、冨田はリーチを活かして積極的にパンチを振る。坂本は冷静に距離をはかる。冨田のパンチはしっかり見えている。有効打はないが積極性で冨田のラウンドか。

2R目、坂本は冨田の頭の下がったところにフックやアッパーを合わせだすが、冨田の低い頭で坂本が頭をカット。積極性は冨田、有効打は坂本。難しいラウンドだが僅かに坂本の有効打か。

3R目、冨田は良く手を出すがこのラウンドは空を切る場面が目立ち、坂本にパンチを合わされる。このラウンドも冨田の下がった頭に坂本のアッパーが当たる。ポイントは坂本。

4R目、このラウンドも積極的に出るのは冨田だが、インサイドから右を当てたり入ってくるところに左フックを合わせて有効打は坂本。やや当たりが浅い面は気になるがポイントは坂本。

5R目、坂本手数で負け続けている面は気になるがラスト30秒で右もクリーンヒットさせてポイントは坂本。冨田はバランスを崩す場面が増えてきた。

6R目、坂本再びバッティングで顔を歪める。セコンドからは集中しろの声。このラウンドは冨田の積極性が光った。

僕の採点は2ポイント差で坂本選手ですが、見方によって採点は割れそう。

採点は予想通り割れるも2対1で坂本選手の勝利。

冨田選手は頭が低すぎました。坂本選手は受け身になり過ぎてしまった面と、前回の試合でもそうでしたがバッティングで気持ちが切れそうになる面が課題か。

2戦続けて頭が低くなる選手が相手で気の毒ではありますが。

48.0kg契約8回戦 小浦翼(E&Jカシアス) VS アルアル アンダレス(比)

小浦選手は重岡優大戦での敗戦からの再起。

一時は一気に世界戦まで駆け上がると思われた小浦選手の再浮上に期待。

1R目、アンダレスが飛び込んだパンチをヒット。小浦はジャブが良い。入ってくるところをジャブでしっかりストッピング。ポイントは距離を支配した小浦。

2R目、小浦はジャブに加え左ボディも有効。アンダレスは強引に飛び込み頭が激しく当たる。右目に当たったバッティングのダメージが深いと見て試合中止。結果は偶然のバッティングによるドロー。

小浦選手は幸先良いスタートだったので残念な結果。

Sバンタム級8回戦 チャイワット ブラドック(タイ) VS 中嶋一輝(大橋)

中嶋選手の試合は何と言ってもKO。破壊力の一方で強引に行ってパンチをもらってしまう危険な側面も。その危うさが魅力でもありますが。

1R目、中嶋が自分の距離でチャイワットを下がらせながら力強いパンチを打つ。チャイワットは受け身に回りポイントは中嶋。

2R目、チャイワットはサウスポーにスイッチしてリードを突く。サウスポー同士のスタイルになってチャイワットの手数も出るようになってきたが、威力、有効打両面で中嶋が上回る。

3R目、チャイワットの左が中嶋をとらえる。ここからチャイワットは危険なパンチを振っていく。

中嶋は立て直してワンツーを打ち込む。終盤中嶋のワンツーからのボディがローブローになり試合が一時中断。ポイントは山場を作ったチャイワット。

4R目、チャイワットは徐々にボクシングが雑になってくる。中嶋は冷静に強打を打ち込むが、終盤に左を被されダウン。ダメージはある。

5R目、中嶋は1分経過したところで左右をもらい腰が落ち再びダウン。前のラウンドのダメージが残っていたか。

6R目、中嶋は遠い距離中心でボクシング。この距離なら負けないのだが、終盤ロープに詰めたところで攻めに行きまた危ないパンチをもらう場面も。ポイントは中嶋。

7R目、中嶋の強烈な左が入るがチャイワットは倒れない。終盤ロープ際でまとめあと一歩でレフェリーストップというところまで追い込む。

8R目、チャイワットは7R目からの執拗なクリンチホールドで減点。このラウンドは中嶋がロープに追い込み手を出し続け、防戦一方のチャイワットを見たレフェリーが試合をストップ。

大逆転で中嶋選手のTKO勝利。

あのまま判定でもギリギリポイントでも逆転出来ていたとは思いますが、最後中嶋選手は良く頑張りました。打ち終わりの、ガード、頭の位置が今後の課題となってくるでしょうか。しかしすごいパワー。

Sバンタム級8回戦 池側純(角海老宝石) VS 石井 渡士也(21=REBOOT.IBA)

石井選手有利と予想されているであろうこの試合は池側選手のキレにも注目。

1R目、池側が良い。石井の入ってくるところに左や右アッパーを合わせる。ポイントは池側。

2R目、石井の攻撃は池側がバックステップで外し、左から飛び込む右アッパーを当てる。石井は自分の距離に持って行けない。このラウンドも池側。

3R目、石井はそろそろ突破口を掴みたいが、池側に遠い間合いからワンツースリーをもらい距離を詰められない。ラウンド終盤になるにつれて距離が近くなってきたがポイントは池側。

4R目、石井が入るところに池側も左を合わせるが、中盤になり石井のワンツーが当たる。このラウンドは石井かと思ったが、終盤に池側も入ってきたところにパンチを合わせる。ポイントは石井が取ったか。

5R目、池側は石井が来るところバックステップで外して打ち終わり狙う。ジャブも良く出て再び遠い間合いを上手く使い、終盤には入ってくるところに左も合わせた。明確に池側がポイントを取ったか。

6R目、石井は前進を強めるが、その分池側の入ってくるところに合わせるパンチも当たる。ポイントは池側になるのではないか。

7R目、距離が近くなり接近戦が増える。池側は外で捌ききれないと判断したか。こうなると石井が強い。石井が打ち勝ちポイントをゲット。

8R目、スタートから激しい接近戦に。入ってくる石井に池側も迎撃したが、石井のパワーの見栄えが良い。ポイントは石井。

僕の採点は2ポイント差で池側選手でしたが、3R目後半を石井選手につけていればドロー。

ジャッジは2者がドローで1者が池側。

池側選手にとっては惜しい結果となりました。ちょっと悔しいですね。

OPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ ジーメル マグラモ(比) VS 桑原 拓(大橋)

相性的にも桑原選手にとって自分を試される一戦。

1R目、桑原今日もパンチが切れている。素早いジャブとバックステップで自分の距離をキープ。マグラモが入ってきたところに右アッパーもヒット。マグラモが飛び込んでくるところに左ボディもヒット。ポイントは明確に桑原。

2R目、左ジャブ左フックと桑原が遠い間合いでパンチをヒット。しかしマグらもはどんどん前に出る。ジャブついてフックで回して右を被せ、ポイントは桑原だが、このままのペースを維持するのは難しそう。

3R目、マグラモの前進が強くなっていくが、桑原もスピード、パワーのあるパンチで入らせない。ストレートがジャストミートする場面もあり、ポイントは桑原。

4R目、桑原がワンツーに右アッパーをクリーンヒット。終始ペースを取る。

5R目、桑原の左ボディが良い。ワンツーで下げさせポイントは桑原。しかしマグラモの前進は良くなってきている。

6R目、マグラモがパンチをまとめ始めた。距離が近くなってきて桑原の有効打が少し減る。マグラモはボディに連打も入れ、ポイントを取ったか。

7R目、マグラモ本領発揮。前に前に、接近戦のボディからパンチをまとめる。桑原も手数では負けていないが、見栄えでややマグラモか。

8R目、流れがややマグラモに動いているかと思った中、このラウンドは桑原が有効打を自分の距離で再三当ててリード。

9R目、桑原はこのラウンドになってもスピード手数ともに落ちない。入ってきたところへの右アッパーがクリーンヒット。ポイントは文句なしで桑原。

10R目、マグラモは前には出るがパンチに力がない。一方の桑原は相変わらずスピードもパワーも落ちない。ワンツースリーフォーと素早いコンビネーションを打ち込む。マグラモは倒れてもおかしくないパンチを何度ももらっているように見える。

11R目も終始桑原ペース。最後にマグラモの右クロスが桑原をとらえるがダメージを与えるまでには至らず。

12R目、桑原はリングを大きく使って動く。無理はせずだがそれでも要所要所でクリーンヒットを取るのは桑原。

最後まで桑原選手のワンサイドでした。

あのスピードを最後まで維持出来るのは凄い事。驚きました。

62.0kg契約10回戦 岩佐亮佑(セレス) VS ゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)

セルバニア選手の体重超過で水を差されたこの一戦。

それでも岩佐選手のディフェンス力なら問題ないと期待。

1R目、頭を細かく動かしジャブを当て、軽い左を中に入れる岩佐。セルバニアは体が重そう。

2R目、岩佐はいろんな角度の左ボディから左ストレートを顔へ。セレス小林会長のボクシング。

3R目、無理には攻めないが岩佐が左を強めに打ち込み出す。たまに返すセルバニアのパンチの威力もかなりある。

4R目、岩佐の左アッパーダブルでセルバニアがダウン。このまま試合終了。落ち着いて淡々と仕留めてしまいました。

結果はワンサイドでしたがセルバニアのパンチはかなり重そうで体格差を感じました。

岩佐選手のパンチは相変わらず重たそうでした。次はフェザー級で見てみたい。

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