こんにちはtorajiroです。
3150FIGHTからTRYBOX平成西山に移籍した亀田和毅選手の次戦が決定しました。
対戦相手は元オリンピアン、ロンドン五輪代表のウィリアム・エンカーナシオン選手(ドミニカ共和国)。
1階級上のフェザー級を主戦場とし、19勝(15KO)2敗の危険な相手と言われておりますが、戦績やYouTube動画を確認し、実際の実力を分析してみたところ、おや?と思うところがありました。
ウィリアム・エンカーナシオン選手のスタイル・特徴
身長は168cmのオーソドックススタイル。
亀田和毅選手が170cmなので身長・リーチ面では五分五分でしょう。
ボクシングスタイルは高いKO率が示すようにかなり好戦的で常に前重心。
体がやや前傾姿勢なのでその結果ガードも低いです。
手数は良く出るほう。
主戦場がフェザー級なので体はかなりゴツく見えます。
バンタム級から階級を上げてきた亀田和毅選手にとってはこの体格差が脅威となってくるでしょう。
オリンピックは初戦敗退、勝っていれば清水聡選手と対戦していた
ロンドンオリンピックにはバンタム級で出場していましたが、トーナメント表を確認したところ、初戦で敗退しておりました。
もし初戦に勝っていれば次戦はロンドン五輪で銅メダルを獲得し、現在大橋ジムで活躍している清水聡選手と対戦予定でした。
オリンピアンとは言え、初戦敗退なのでそこまでの脅威ではないでしょう。
アマチュア戦績は5勝9敗?
エンカーナシオン選手はオリンピアンなのですが、BoxRecによるとアマチュア時代の戦績は5勝9敗。
大幅に負け越しています。
この戦績でオリンピック出場はちょっとびっくりです。
何かカウント出来ていない戦績があるかもしれませんし、ないのかもしれません。
2012年にはアマチュアで、先日シャクール・スティーブンソン選手とのスーパーフェザー級王座統一戦に敗れたオスカル・バルデス選手とも試合をしていました。
結果は判定負けです。
直近3戦は1勝2敗(2KO)でダブルノックダウンも経験
エンカーナシオン選手は調べてみたところ思ったほどのアマチュアキャリアではなかったですが、プロでも直近の3戦は1勝2敗(2KO)と結果を残せていません。
好戦的に攻め、パワフルではあるのですが、そこまでスピードがなくて試合でも良い右ストレートを貰っている場面が多かったです。
2019年のジョバンニ・グティエレス選手との1戦では相打ちの左フックで何とも珍しいダブルノックダウンも経験しています。
この試合はその後のダメージが大きく、最終的に右ストレートをもらいKO負けでした。
亀田和毅選手の勝算は?
こうして調べてみると、エンカーナシオン選手はどうやらオリンピアンの1階級上のハードパンチャーという肩書き程の実力はなさそうです。
このレベルに亀田和毅選手が躓くとも思えないので、スピード差を活かして低いガードの顔面にカウンターを合わせる場面が想像出来ます。
ただですね、亀田和毅選手はカウンターを狙い相手を見過ぎてしまう悪い癖もあるので、その悪癖が出てしまうとぐいぐい前に出て積極的に手数を出すエンカーナシオン選手にポイントが流れていく可能性もあります。
また、亀田和毅選手のパンチはハンドスピードはあるけれど打ち抜くパンチではないので、時に手打ちと揶揄される事もあります(パンチはめちゃくちゃ早いけど)。
1階級上のエンカーナシオン選手に手数でもパンチのパワーでも負けてしまうようだと、苦しい展開になることも予想されます。
個人的な予想は亀田和毅選手がスピード差を活かし、相手が打ちにくるところに右カウンターを合わせてのKO勝ちですが、最近の試合は拳の怪我で精彩を欠いているので当日の出来次第かもしれませんね。
おまけ
亀田和毅選手の試合は7月30日(土)のREAL SPIRITSvol.80のメインイベントとして実施されます。
この興行は今の所メインも含め前4試合の興行予定。
亀田和毅選手の試合以外は4回戦が2試合と、6回戦が1試合。
以前、7試合中3試合が選手の棄権で中止になった鬼畜興行に出場して奮闘した3150FIGHTの北田章太選手も出場予定です。
そしてチケットは2万円席と1万円席のみ。
万が一メインが中止になったらもう終わりですし、4回戦や6回戦の試合も棄権リスクが高いので、当然もう少し多くのカードを入れてくるとは思うのですが、現状はやや気になっております。
自分だったら現時点では中止が恐すぎてチケットを買う勇気はありません。