こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。
羽生結弦さんの離婚発表に日本中が震撼し、行き過ぎたマスコミ報道や誹謗中傷に警鐘が鳴らされる事態になっています。
マスコミ報道やそこから派生する誹謗中傷によって多くの著名人が傷付けられ、時には命を絶ってきました。
日本を支える大事な方々が何故このような辛い思いをしなければならないのか。
- 何故過剰な報道や誹謗中傷はなくならないのか??
- そこには一体どんな旨味や目的があるのか??
その点を今一度振り返った時に、ボクシングはその競技の性質上、選手がこうした被害に遭うリスクが非常に高いと感じ、何か今後の抑止効果になればと思いこの記事を書きました。
マスコミが行き過ぎた報道をする旨味
文春砲に代表されるように、マスコミは様々な著名人のプライベートに踏み込んで私生活を荒らし続けています。
本人達だってこんなことをしても決して楽しくはないようにも思いますが、記事がバズった時の快感やそこから生まれる収入は大きな旨味なのでしょう。
そこには何の大義もなく、ただひたすらバズって儲けたいの一心、そこに全フリしているから情報が溢れかえる社会の中でバズ記事を生み出せているのではないか。
アンジャッシュ渡部さんの不倫?騒動がかつてありましたが、
あの時の文春の諸々ひっくるめた売り上げ額はなんと4億!?
これだけの旨味があれば、大衆の興味関心を上手く刺激する記事で稼ごうとするマスコミは今後もなくならないでしょうね。
私人逮捕系YouTuberの方々が振りかざす正義
最近SNS界隈を騒がせているのが私人逮捕系YouTuber。
先日ついに煉獄コロアキ氏が名誉毀損で逮捕され、痴漢盗撮駆逐を名目に活動するガッツch.さんもYouTubeからの広告収益を停止されました。
ガッツch.さんは痴漢撲滅という正義を訴えていますが、感情的な発言や暴力的な場面が多々あり、危ないパターンの典型だなというのが動画を視聴して抱いた感想です。
「痴漢・盗撮行為という悪を罰するためには自分達の暴言・暴力行為は正当化される」
という理屈が本当に危険だなと感じました。
大きな悪に対しては自分達の小さな暴力や暴言は許されるという理屈でYouTubeに動画を上げる。
SNSでの誹謗中傷の論理と同じ構図に危機感を抱きました。
ボクシングで言えば体重を落とせなかったあの選手が悪い、反則行為をしたあの選手が悪い、そんな理屈で容赦なく誹謗中傷を浴びせ続ける方っていますよね。
- 誤認逮捕の可能性
- 二次災害を巻き起こす可能性
- 被害者の方の傷を更に広げてしまわないか?
- 対応に巻き込まれる駅員、警察の人的コスト
- 真似して更に過激な私人逮捕をするチャンネルが生まれるリスク
こうしたリスクの全てに対し「悪いのは痴漢・盗撮行為をする人々と、そうした行為を無くそうとしない鉄道会社や警察だ。」
という理屈で今後も都合良く正義を振り翳していくのでしょうか。
仮にですが自分が痴漢か何かされた側で被害にあったとして、それを「この人が痴漢しました」と動画撮影しながらやってくる人がいたら「勘弁してくれ」と思います。
後でモザイクかけられるにしても絶対に自分は映りたくない。
「自分をあなた達の偽善と話題集めと金儲けの材料にしないで欲しい」という気持ちにもなります。
それに実際には撮影でも何でもなく、たまたま居合わせた個人が痴漢を捕まえただけだったとしても「もしかしてこれも撮影されてる?商売に利用される?」という警戒感を持つと思います。
ガッツch.さんの存在によって盗撮・痴漢を個人が捕まえることが逆に難しくなってしまうのでは??
YouTubeからの広告収益を停止されたガッツch.はクラウドファンディングでお金を集め、自分達の生活費と活動費、更には政治活動資金にしようとされているようです。
周りが梯子を外してこれではやっていけないという状況を作らない限り、旨味を無くして行かない限り立ち止まることは無いのでしょう。
痴漢撲滅自体は良いことなのでこれを機にやり方を再考してみては。
彼らの行為の問題点については細川バレンタインさんのツイートを読んだ方が分かり易いですかね。
ボクシングが抱える正義の衣を被った誹謗中傷のリスク
ボクシングは殴り合いという選手もファンも感情が剥き出しになりやすいスポーツです。
試合に向けて、自分の感情を上げていくためにも相手を挑発することもあります(勿論試合を盛り上げる意味でも)。
減量で研ぎ澄まされ、精神的にもピリピリモード。
試合は殴り合いなので当然怪我もあります。
見ている側も感情をとことん刺激されるスポーツです。
とにかく感情の渦が大きくなりやすいスポーツで、それ故にあらゆる場面で正義の衣を被った暴力的な誹謗中傷が湧き出やすい。
- 悪いのは挑発行為をしていた亀田家
- 悪いのは体重を落とせなかった選手
- 悪いのはバッティングで相手を負傷させた選手
- 悪いのは反則を見逃したレフェリー
- 悪いのは興行を延期させたプロモーター
だから何を言っても良い、いくら叩いても良い、自分の行動は正義。
たくさんのいいねが付いて多くの共感を得られている。
そうやって気が付けば暴力的な発言がエスカレートしてドンドンと誹謗中傷の輪が広がっていく。
ゆたぼん君がボクシングの試合で負けた時のダッキング批判なんかは異常でした。
真っ当なボクシングをした子供を何故ここまで叩くのかと記事を書き、自分もそれなりに叩かれました。
自戒の念も込めつつ、自身の中の正義感に怒りや嫉妬といった負の感情が含まれていないか、一度踏みとどまって考え直すステップが必要だと思います。
まとめ
ボクシングは井上尚弥選手や那須川天心選手のような一部のスター選手以外は世間一般の関心を呼ぶようなことはありません。
現時点ではバズりにくいコンテンツのため、マスコミが食いついてくるリスクはさほど高くはないです。
が、今後もし井上尚弥選手がフェザー級まで階級を上げ、苦戦し、敗れることがあった場合、バズらせることを目的に、マスコミがどんな行動に出るでしょうか??
何かしら井上尚弥選手に非があるように見えるネタを捏造でもこじつけでも探し、大衆の正義感を刺激しに来るでしょう。
- マスコミにとって旨味のある選手が何かで失敗する。
- 大衆の正義感を刺激するような記事をマスコミが書く。
- その記事に正義感を刺激された方がSNSで正義を振りかざす。
- そこにドンドンと人が群がり誹謗中傷の輪が広がっていく。
- やった!バズった!マスコミ大儲け。
過去には井岡一翔選手の大麻報道や拳四朗選手の泥酔騒動もありました。
矢吹正道選手のバッティングが故意だとSNSが荒れた時もありました(極限状態のリング上で故意のバッティングなんて練習中から実践してないと無理だし、そもそも自分が負傷するリスクも大)。
万が一こうした事態に陥った場合は騒動の渦に乗っかって誰かを叩くのではなく、冷静に違う視点を持つよう心がけたいと思います。
- 著名人の方々が私生活を阻害されることのない社会。
- 個人が正義を振り翳して暴力でお金稼ぎをしない社会。
- 誹謗中傷のない社会。
マスコミの行き過ぎた報道や誹謗中傷を完全に消すことは不可能でも、傷口を少しでも減らして行けたら良いですね。
羽生結弦さんの件に関しては本当に気の毒で悲しい気持ちになりました。
僕の中の永遠のアイドルは辰吉丈一郎さんですが、僕は辰吉さんのプライベートを知りたいともお近づきになりたいとも思いません。
自分の中で永遠のスーパースターで、いつまでも遠くから崇め続けていたい存在だからです。
そういうファンも多いと思います。