北九州のHKスポーツに所属する岡本恭佑選手が空位の日本フェザー級タイトル王座決定戦に完勝し新王者となりました。
岡本選手の試合はプロ4戦目の頃からチェックしていたが、当時は上手いけれど決め手がない印象も。
しかし2022年の全日本新人王を獲得し、KOも増え、辻永遠選手とのユースタイトル戦に敗れてからは更に進化を遂げて王座を獲得。
やんちゃな北九州の新成人から堂々たるチャンピオンへと駆け上がった岡本恭佑選手の軌跡を紹介します。
2022年全日本新人王獲得時は上手さが目立った岡本恭佑

デビューから無敗で2022年に全日本新人王を獲得した岡本恭佑選手。
だがプロ3戦目の中日本新人王との決定戦は引き分けており、上手いけれど決め手に欠ける印象が。
全日本新人王決定戦も個人的には不利を予想しており、東の廣瀬祐也選手が勝つものと思っておりました。
が、試合はサウスポーの廣瀬選手を抜群の距離感でコントロールして右をヒットさせ、2対0の判定で岡本選手が勝利。
サウスポー対策が抜群に上手い試合運びと、客席からの「みえとーよ!」という北九州弁の声援がとても印象に残りました。
辻永遠戦で圧力に屈し初黒星
全日本新人王を獲得し、その後も試合も連続KO勝利で決定力が上がった岡本選手でしたが、ユースタイトル戦は辻永遠選手にややパワー負け。
3Rにアッパーでダウンを奪われるとその後もパンチをまとめられて再びダウン。
最後はレフェリーが試合を止めて3R TKO負け。
辻永遠選手と比べるとフィジカルの弱さを感じた試合でした。
ここから岡本恭佑の大躍進が始まる。
連戦連勝4連続KO勝利で挑戦者決定戦へ

辻永遠戦での敗北から再起した岡本選手は廣瀬選手との再戦や難敵干場悟、更には井上尚弥選手への挑戦経験もあるマイケル ダスマリナス選手に連続KO勝利。
ダスマリナス戦は会場で観戦していましたが、サウスポー相手にこの日も距離を支配し5Rにカウンター一閃。
上手さに加えて確実に決定力が上がっている岡本選手の成長を強く感じた1戦でした。
この勢いのままに日本フェザー級王座決定戦も文句なしの判定勝利で王座挑戦の権利を手にします。

阿部麗也返上のベルトを嶋田淳也との決定戦で奪取
岡本恭佑選手が挑戦権を手にした時点でのフェザー級王者は天才阿部麗也選手でした。
世界挑戦の経験も持つ阿部麗也選手が実績的には圧倒的に上ですが、もしも対戦が決まれば相性的に岡本恭佑選手が勝つのではと対戦を楽しみにしていました。
ですが、残念ながら阿部選手は王座を返上。
結果決定戦の相手は無敗の嶋田淳也選手。
アマチュアで81戦58勝23敗のキャリアを持つ嶋田選手はジャブが上手くて穴がない。
対戦カードが発表された当初、序盤こそリード出来たとしても中盤以降に嶋田選手にペースを持っていかれると私的には予想しておりました。
いくら岡本選手といえど、嶋田選手相手に距離を支配するのは難しいと。
しかし蓋を開けてみたら終始岡本選手が距離を掌握。
3R辺りから流れが嶋田選手に傾くと思っていたが、逆に岡本選手がギアを上げて右アッパーで完全にペースを握る展開に。
中盤以降も遠い間合いからのジャブに左フックで嶋田選手は終始先手を取られ、大差の判定で岡本恭佑選手が強敵相手に日本フェザー級のベルトを奪取しました。
北九州のジムから強くて若いニューヒーローが誕生。
タイトルマッチの日が誕生日だったため桑原秀彦会長の音頭でバースデーソングで祝福される幸運にも恵まれました。

関東のファンからしたら馴染みのない選手かもしれませんが、世界も十分狙える若い王者です。
フェザー級は現在のところ大湾硫斗、中川抹茶、原田海舟、高優一郎、友良瑠偉斗、北本慶伍とタイプも多様な猛者が勢ぞろい。
特に友良瑠偉斗は危険と感じておりますが、この激戦区で岡本恭佑がベルトを守り続け北九州を盛り上げてくれると期待しております!!

