2023年度東日本新人王トーナメントフライ級は長身からの正解なジャブとガードも高い基本に忠実な高熊選手が優勝。
エントリー数は少なくやや寂しい年になりましたが2024年はなんと16名がエントリー。
その中には全日3位等の輝かしい実績をもつ鈴木丈太朗選手がまさかのエントリー!
(そりゃないっしょ!)
そんな心の声も聞こえてきそうですが付け入る隙は十分ある!(多分)
- 鈴木丈太朗選手が下馬評通りに優勝をかっさらうのか!?
- はたまた叩き上げ軍団が一矢報いるのか!?
そんな東日本新人王トーナメントフライ級の見どころをお届けします。
アマランカー鈴木丈太朗がまさかの新人王トーナメントエントリー
アマチュアでフライ級のランキングに入り、全日本、国体で3位の実績を持つ鈴木丈太朗選手。
大学アマを経験しており更にランカー。
新人王トーナメントへのエントリーは反則級の実力者。
下馬評で見れば鈴木選手の優勝を予想するのが妥当でしょう。
が、この鈴木選手にもつけ入る隙はある。
キャリアもあってディフェンス能力は秀でているが、一発がある訳でもスピードがずば抜けている訳でもない。
出入り速くスピードで翻弄したり、8オンスで一発ぶちかましたり、そういう場面が生まれる可能性は十分ある。
(ま、ディフェンス上手いので当たらないかも知れないが、、)
鈴木選手はトーナメント初戦でM.Tジムの中村翔氣選手と対戦。
中村選手も19戦13勝のアマチュアキャリアを持ったボクサーです。
高い技術戦が期待されます。
出入り速いよパンチもあるよ佐野篤希
鈴木選手に一泡吹かせる可能性を秘めたボクサーの一人が伴流ジムの佐野篤希選手。
現在3戦3勝3KOのパーフェクトレコード。
この選手の最大の魅力は出入りの速いフットワーク。
身体能力が非常に高い。
サウスポースタイルで足が速いので捕まえるのが難しい。
足は速くて距離が遠いので、対戦相手は多少強引にでも前に出ないと佐野選手を捕まえることが出来ない。
強引に入って捕まえようとしたところにガツンとカウンターを合わせて今後もKOを量産していきそうなボクサーです。
ガードは低くパンチはもらいがちなので倒されるリスクもあり。
ドリームから川島へ、松浦諒太の持つ素質
デビューは2019年ながらまだ戦績は3戦2勝1敗の松浦選手。
デビュー戦では現在A級ボクサーの山内寛太選手から1RKO勝利を上げています。
長身でワイルドに攻める攻撃力は魅力的で、2023年に優勝した高熊選手にも2対0の判定まで肉薄しました。
所属していたドリームジムが休会したため川島ジムに移籍した松浦選手。
恵まれた体で元々持っている能力が高いので、環境が変わって化ける可能性は十分にあります。
もしも川上拳汰の筋肉がボクシングを覚えたら
戦績的にはトーナメントエントリー時点で2勝2敗2分と平凡ながら、個人的に注目している選手が石川ジムの川上拳汰選手。
どこが注目かというとしなやかでハリのある筋肉!!
バキバキマッチョではなく、実戦的な柔らかくハリのある筋肉はポテンシャルの高さを感じます(あと乳がデカい!!)。
まだまだパンチが伸びなくてやや筋肉で殴っている感があるのですが、あの体がボクシングに順応してパンチを打ち抜けるようになったら大化けする予感があります。
軽量級屈指の巨乳ファイターとして脚光を浴びる日は近いでしょう。
齋藤瞭 VS 堀江尭斗リマッチの行方は??
KG大和ジムの齋藤瞭選手とFLARE山上ジムの堀江尭斗選手は1度対戦経験がありトーナメント初戦にて再戦。
過去に対戦した際はプロで先に1戦していた齋藤瞭選手が勝利しています。
両者ともに長身でパンチのある選手。
齋藤選手は体重の乗ったパンチで、堀江選手は拳が固くて痛そーなパンチ。
どちらももらいたくないが齋藤選手はSフライ級でずっと戦ってきているのでフライ級の体が作れるかどうかという点が心配ではあります。
Sフライ級でも決して小さくはなかったので、本当にフライ級に落とせるのでしょうか、、
鈴木丈太朗は白星発進!川上拳汰は交通事故で棄権
優勝候補の鈴木丈太朗選手はアマ19戦のキャリアのある中村翔氣選手相手に白星発進。
レベルの高さは証明しましたが、突出したモノはないように見えました。
つけ入る隙は十分ある!!
ようにも見えるけど、ディフェンス能力が非常に高かったのでクリーンヒットを奪うのは容易ではなさそう。
そして個人的に注目していた川上拳汰選手は残念ながら交通事故で棄権。
記憶や意識も少しずつ回復とは、相当激しい事故だったのでしょう。。
命の別状なく、障害も残らないようで本当に良かった。
しばらくリングには上がれないと思うので、練習の中で自慢の爆弾筋肉とボクシングの融合を目指していただきたいと願います。
齋藤瞭 VS 堀江尭斗のリマッチは齋藤が制す
新宿歌舞伎町ボクシングで行われた齋藤瞭 VS 堀江尭斗のリマッチは一進一退の攻防。
堀江選手は元々ガードは低く、打ち終わりのちょっとした間に齋藤選手の一発をもらうが、徐々に運動量が増えて盛り返す。
しかし堀江選手の動きが良くなってきたかに見えた3Rに齋藤選手の強打が炸裂。
効いていると見た齋藤選手がこのチャンスを逃さず一気に攻めて堀江選手を倒した。
堀江選手は伸びのあるパンチを打つけれど一発打つ度にガードが下がるので打ち終わりが危ない。
良いボクサーなので打ち終わりの課題を克服して再起に期待!!
佐野篤希が優勝候補鈴木丈太朗を衝撃のワンパンチKO!!
鈴木選手に一泡吹かせる可能性を秘めたボクサーと紹介した佐野篤希選手。
佐野選手の高いスピード、出入りの速さが鈴木選手の完成度の高いボクシングを狂わせるかもしれない。
ワクワクのあった試合は4RKOで佐野選手が勝利。
序盤から佐野選手の距離の遠さに鈴木選手のボクシングがやや雑になっているように見えた。
しかしそれでも距離を詰めて有効打で上回っていたのは鈴木。
そして迎えた4R。
更に攻勢を強めてガードが下がりバランスの崩れた鈴木選手に佐野選手がカウンターの右フック一閃!!
衝撃のワンパンチで鈴木選手は10カウント以内に立ち上がれず。
鈴木選手は決して油断があったわけではなく、逃げ切りを図らず倒しに行こうとした結果生まれた好試合。
まとめ
以上、東日本新人王トーナメントフライ級の見どころでした。
鈴木丈太朗選手の優位は揺るがないと見ていましたが、佐野篤希選手が逆転のワンパンチでKO。
これだから新人王トーナメントは面白い。
1戦1戦評価を上げてきた佐野篤希選手が2024年の新人王トーナメントの主役となるか!?