2024年東日本新人王バンタム級の注目選手達を紹介します。
バンタム級には大好きなJBスポーツジムから南雲流唯瑞選手が参戦。
多少南雲選手に肩入れしてしまう可能性はありますが、フラットな目で注目選手を紹介します。
叩き上げ軍団JBスポーツ南雲流唯瑞のテンポの良い攻撃
3戦3勝負けなしのJBスポーツジム所属南雲流唯瑞選手の魅力はテンポの良い攻撃。
ハードな練習に裏打ちされた豊富な運動量。
- 良く足も動き。
- 中間距離でも接近戦でも手数が良く出て。
- クリンチホールドでもお構いなしに手を出す。
KO勝利はないですが、対戦相手の心を折ること間違いなしのボクシングスタイルは魅力十分。
心をへし折りながら勝ち上がってこの階級を盛り上げて欲しい選手です。
スタミナ、ハートに加えて体も大きなサウスポーなので対戦相手からしたら本当に嫌な選手でしょう。
南雲流唯瑞TKO勝利で準決勝へ進出
トーナメント初戦は対戦相手の棄権。
2戦目は高崎ジムの黒澤大海選手に4RTKO勝利で南雲選手は準決勝に進出。
1R目立ち上がりから左ストレートが良く当たり、この左でダウンを先取。
幸先良い立ち上がりとなりましたが、倒そうと前に出過ぎ接近戦でバランスを崩す場面も。
2,3Rも優勢ではあるのですが、ガチャガチャとした展開で下から突き上げられてバランスを崩す。
もっと中間距離で足を使いながら手数を出すボクシングが出来れば対戦相手を圧倒出来るのではないか。
右と左の違いはあれど同じJBスポーツジムの岩本星弥選手のようなボクシングが出来れば。
準決勝は優勝候補の一角柳修平選手です。
距離を詰められたら回転力で勝る柳選手のペースになる可能性大。
体格差を活かしたサウスポーのジャブとストレートで中に入らせないボクシングが出来れば勝機はある!!
優勝候補は三迫ジムの柳修平
個人的には南雲選手を推しつつも、この階級の優勝候補と見ているのは三迫ジムの柳修平選手。
2023年12月のデビュー戦は角海老宝石ジムの佐藤誠市選手と対戦。
ダウンを奪われながらスピードと回転力のあるワンツーフックの相打ちで上回り逆転。
瞬き厳禁のハイレベルで展開の速い素晴らしい試合でした。
スタミナもパンチもスピードも回転力もあって勢いも良い。
将来性もあって楽しみな選手です。
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柳修平白星発進も今治項太が意地を見せた!!
新人王トーナメント初戦、柳修平選手はデビュー戦同様に1R目から激しい打ち合いを仕掛け、2Rにダウンを奪い40対35のフルマークで勝利。
結果だけ見れば柳選手の圧勝も、今治選手もダウンを奪われて以降意地を見せた。
ダウンを奪われた2R終盤に左右フックを打ち込み柳選手もダメージを受けている様子でした。
最終ラウンドも今治選手は前に出ながら左右を振り回し時折このパンチが柳選手の顔面をとらえる。
ラストラウンドは今治選手にポイントを付けても良かったかも知れない内容でした。
柳選手フルスロットルで全ラウンド打ち合えるスタミナは凄いが、被弾もかなりあった。
ダークホース桑満隆生選手が柳選手の前進を空回りさせて左を当ててポイントアウトする展開もあるかも知れない。
ダークホース慶應卒ボクサー桑満隆生
ワタナベジム所属の桑満隆生選手はアマチュアで27戦15勝(5RSC)12敗のキャリアを持ち、新人王トーナメントでデビュー予定の25歳。
デビュー前のため実力は未知数ですが慶應大学ボクシング部出身のボクサー。
(サラリーマンボクサーですかね??→現在医大生という情報も。。)
アマチュア時代は足があってディフェンスは距離で外すタイプのやや変則スタイル。
昔の話ですが、桑満選手と一度マスボクシングをやったことがあります。
その時の印象はセンスがあって目が良い。
潜在能力の高さを感じました。
気の毒なのはプロデビュー予定だった試合は対戦相手が棄権し、デビュー戦がいきなり柳修平選手になりそうな点。
ブランクある中でいきなり柳選手は厳しいですが、打ち合わずクレバーに足を使って捌ければ勝機はある!
サウスポーの利点を活かして柳選手をポイントアウトする展開も十分あり得ます。
→桑満選手は残念ながらトーナメント棄権。この先デビューすることはあるのかどうか??
ポーカーフェイスの大器佐藤誠市
デビュー戦で柳修平選手にダウンポイントを挽回されて敗れた角海老宝石ボクシングジムの佐藤誠市選手。
ワンツーフックの相打ち合戦は痺れましたが相手の得意な距離で戦ってしまった。
デビュー2戦目、新人王トーナメント初戦はリーチを活かして自分の距離で戦い危なげなく勝利。
鋭いジャブがとても効果的でした。
トーナメントの決勝までは確実に勝ち上がってくるでしょう。
決勝で柳修平選手との再戦となれば面白い。
佐藤誠市選手を指導するのはジャブを教えたら右に出るものはいない佐藤直樹トレーナー。
ジャブを起点に組み立て、B級・A級と上がっていくほどに良さが出てくる選手ではないでしょうか。
佐藤選手のボクシング以外の特徴はポーカーフェイス。
試合が終わっても対戦相手と馴れ合う気は一切なさげな淡々とした様子が印象的でした。
今回エントリーしている選手の中で「将来チャンピオンになりそうな選手」という視点で見れば佐藤誠市選手かな。
大器の予感がします。
佐藤誠市は西屋香佑の前進を止められずTKO負け
トーナメント決勝まで確実に勝ち上がると予想していた佐藤選手は横浜光ジムの西屋香佑選手の馬力を止められず4RTKO負け。
1R目は得意のジャブでペースを取れていましたが、2R以降は西屋選手の前進に手を焼き、接近戦中心の戦いに。
右クロスやアッパーによるダメージを蓄積し、最終ラウンドにTKO負け。
西屋選手は佐藤祐、吉成亮人戦での連敗後は対戦相手の棄権で試合がなく、久しぶりの試合でした。
速さを感じないのでその点で佐藤選手が有利と見ましたが、馬力、フィジカルの差がありました。
良い選手だと思うんだけどなぁ。。
準決勝で柳修平と西屋香佑が1R KOで決勝へ
9/19の準決勝で柳修平選手はJBスポーツジムの南雲流唯瑞選手と対戦。
個人的に応援していた南雲選手ですが、柳選手はサウスポー相手に振り回さず丁寧なボクシング。
もっと振り回してくればチャンスはあると見ていましたが、柳選手は冷静に大人のボクシングでコンパクトなワンツーワンツーからボディにつなげる。
その後も淡々とヒットを奪い、右を打ってフックを外してカウンターの右をヒットさせてダウンを奪う。
ダメージを考慮してJBスポーツ陣営は棄権の意思表示。
こういうところはちゃんと止める根性だけじゃないJBスポーツジムがやっぱ好き。
一発一発のパンチのモーションの差を感じた一戦でした。
西屋選手は強靭なフィジカルを感じる1R TKO
9/20の準決勝では本望ジムの岡田悠平選手がテンポの良い攻撃で先制。
西屋選手はしっかりガードしているが、この積極性は良い!!
と思っていたら西屋選手が反撃。
特別スピードは感じないが一発一発が重く、上下に打ち分けながら右が当たるとワンツーワンツーで一気に攻め立てて左フックを合わせて岡田選手を倒す。
立ち上がった岡田選手を一気に攻めてダウンを追加しTKO勝利。
柳選手と西屋選手が圧巻の試合内容で決勝にコマを進めました。
まとめ
2024年の東日本バンタム級は実力者が揃い見応えがあります。
- 推しはJBスポーツ魂の南雲流唯瑞選手
- 優勝候補は柳修平選手
- ダークホースは慶應大学ボクシング部出身桑満隆生選手
- 将来性、大器の予感がするのは佐藤誠市選手
果たして優勝する選手はこの中にいるか!?