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2024東日本新人王トーナメントミニマム級は杉浦義・遠藤龍匠の二強に暴君京屋が絡めるか!?

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

2024年東日本新人王トーナメントミニマム級の見どころを紹介します。

2023年のトーナメントで東日本を制した北野武郎選手。

2023年もミニマム級は超ハイレベルな戦場でしたが、

この北野武郎選手に惜しくも敗れた2選手が今大会の目玉。

北野武郎をあと一歩まで追い詰めた杉浦義

協栄ジムの杉浦義選手は21歳プロ叩き上げボクサーながらデビューから4連勝で2023年の東日本新人王トーナメント決勝まで勝ち上がった選手。

基本はオーソドックススタイルですが、2023年の決勝ではサウスポースタイルで奇襲をかけ、北野選手に左ストレートでクリーンヒットを奪っていました。

2023年はダークホース的な位置付けでしたが今回は優勝候補の大本命としてトーナメントに登場です。

  • 豊富な手数
  • 気持ちの強さ
  • 肩甲骨が引き寄せられた硬質なパンチ
  • 北野戦で見せたスイッチ戦法

以上が杉浦選手の特徴です。

世界を狙える逸材遠藤龍匠

高校アマでインターハイ準優勝の実績を持ってプロ入りした遠藤龍匠選手。

インターハイの決勝では私torajiroが次世代を担うネクストモンスターと期待する片岡雷斗選手に敗れましたが、鋭い踏み込みと回転力、1.25倍速かと思うスピードと素材としては一級品。

ついでにインターハイ準決勝では西日本新人王トーナメントにLフライ級でエントリーしている寺下選手に勝利しています。

寺下選手も2024年新人王トーナメントの優勝候補の一角です。動きがキレッキレ。

遠藤選手はデビュー戦で杉浦義選手と対戦するも2対0の判定で敗れるまさかの黒星デビュー。

1R目はスピード手数で圧倒するも、終盤失速して盛り返される結果に。

それでも試合は遠藤選手が勝利したように個人的には見えましたが、

杉浦選手の気持ちの強さと一発一発しっかり当てる部分が評価されたのでしょう。

更に新人王トーナメントでも北野武郎選手との技術戦に惜しくも敗れます。

この試合も手数、回転力で僅かに遠藤選手が上回ったと思ったのですが、北野選手の左ストレートの見栄えが評価されました。

遠藤選手の魅力はスピード、回転力、思い切りの良い踏み込みですが、注目すべき点は体幹の太さ。

アマチュアの試合映像ではそこまで体幹の強さは感じませんが、プロを1年経験して体の成長を感じます。

体幹が太く、動きがぶれず、回転力に更に体重が乗るようになってきました。

今後はミニマム級離れした破壊力でKOを量産していく選手になるでしょう。

遠藤龍匠歌舞伎町ボクシングに見参!!

トーナメントはシードのため遠藤選手は2024年6月4日(火) に新宿FACEのリングに登場。

タイのナルベット コーンヌアム選手に2RTKO勝利。

実力差が歴然としていましたが、無理に倒しに行こうとせず先を見据えた戦いをしていました。

体の厚みもあるし、改めて将来性を感じました。

世界に行って欲しい。

ボクシングと暴力のミックスファイター京屋勇気

実績、実力面では先に紹介した杉浦選手、遠藤選手には劣るもののボクシングスタイルが面白いにはワタナベジムの京屋勇気選手。

筋肉はバッキバキ。

ハイガードでゴリゴリ近づいて暴力的なパンチを放つ京屋選手のボクシングは原始的なものを感じさせる。

特に左ボディと右アッパーは破壊力満点。

タイトルマッチとか関係なく、ただただ京屋選手のボクシングを観に行きたい。

そう思わせる魅力を持った選手です。

torajiro

あの筋肉がボクシングにアジャストしていったらどんな化け方をするか!?

という期待感も持ちつつ注目している選手です。

試合がとにかく面白いのでお勧めです。

パワフルなので特に会場観戦が良いですね。

トーナメント準々決勝ではW日立ジムの山田啓斗選手相手に3RTKO勝利。

ジャブからストレートにつなげてボクシングの幅が広がっていました。

笑顔で殴る姿はやはり暴君。

自慢の右アッパーも破壊力十分。

ボクシングの幅を広げ、準決勝では優勝候補の一角杉浦義選手と対戦します。

めちゃくちゃ噛み合う好試合になること間違いなし!!

両者の一戦は会場での観戦をお勧めします。

東日本新人王準決勝で浅井と京屋が存在感を示す

9/19の東日本新人王準決勝で杉浦選手は京屋選手と対戦。

コツコツと手数を出す杉浦選手に対して京屋選手は緩急ある攻撃でダイナミックなパンチは見栄えが良い。

序盤は京屋選手の見栄えが良かったが、徐々に杉浦ワールドが炸裂。

止まらぬ打ち合いに巻き込まれてしまった京屋選手。

しかしそれでも終盤は左ボディを効かせてパンチをまとめて攻勢。

配信で見る限りドローで最後押し切った京屋選手でも良い内容でしたが2対0の判定で勝ち上がったのは杉浦選手。

京屋選手強くなったなぁ。。変なクセもないし素材がピカイチ。

彼はいつか重岡兄弟を脅かす存在になる気がする(あ、同門だ、、)。

9/20の東日本準決勝は遠藤龍匠選手と浅井麗斗選手が対戦。

浅井選手に関しては以下の記事もチェック!!↓

「オレの指はいつになったら生えてくるの?」指の欠損で拳が握れないプロボクサー浅井麗斗の格闘技人生。K-1からボクシング転向後、連戦連勝“ブレイク前夜の覚悟”

アマチュア実績豊富な遠藤選手とK-1から転向した浅井選手が激突。

浅井選手はサウスポースタイルからキレがあってモーションのない綺麗な左カウンターを打つ。

対する遠藤選手は左ボディジャブから組み立てて多彩な攻撃で浅井選手を上回った。

右右から足を入れ替えて左フック、左アッパーから右ストレートとバリエーションの豊富さで優勢に試合を進めた遠藤選手が2対0の判定で勝利。

1者ドローのジャッジがいたのはやや意外でしたが、浅井選手のコンパクトな左が遠藤選手をとらえていると判断したのかもしれません。

僕の採点はフルマークで遠藤選手でしたが、1R目と最終ラウンドは浅井選手につけるジャッジもいるかなと思いました。

敗れた浅井選手は自信満々でヤンチャそうなリング上での振る舞いが良かったですね。

こういう個性の強いボクサーが一人いるだけで周りの選手も輝きます。

まとめ:ミニマム級は世界が近い!!

新人王トーナメントミニマム級は他の階級と比べてもレベルの高さが目を惹きますが、加えて世界までの距離も近い階級。

新人王トーナメントで活躍した選手が数年後には世界戦線に登場してくる確率が高い階級です。

2022年新人王の石井武志、2023年の北野武郎、坂田一颯、今回エントリーしている杉浦義、遠藤龍匠といった名前が世界の舞台に出てくる日も遠くはないでしょう。

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