2024年度西日本新人王トーナメントの注目選手、今年こそブレイクして欲しい選手の紹介です。
朝日新聞スポーツ部の伊藤雅哉氏が、各階級の展望をXにて紹介してくださっていますのでそちらを引用しつつ各階級の見どころを紹介します。
情報があれば楽しみも増すものです。
選手の情報を仕入れ、リアル天下一武道会である新人王トーナメント楽しんでください!!
ミニマム級は増川博紀初勝利へ
優勝候補は伊藤氏の紹介する松本磨宙選手か。
松本選手は2023年の新人王トーナメントでは西日本を制した上田るか選手にダウンを奪われ僅差で敗退。
再起戦では171cmの長身ボクサー渡邉銀海選手相手に中に入れずダウンを先取されるが、その後に強烈な左ボディフックでダメージを与えて逆転KO。
総合力の高い選手なので2024年は松本選手かなと予想します。
松村信樹選手も連勝中ですが、線がまだ細く、18歳でこれから体が出来てくるところなので大化けする可能性は十分。
デビューから8戦白星のない増川博紀選手は4敗4分のサウスポー。
ガードを固めてグイグイ歩いて距離を詰めて接近戦主体の選手だが、普通にパワーもあるしガードもしっかりしており、白星がないのが不思議なボクサー。
致命的に顎が弱いとかそういう選手でもないので、この選手は今後勝てるようになると予想します。
増川博紀は初戦敗退
初勝利が遠い増川選手はトーナメント初戦で熊谷直起選手に判定負け。
これで9戦5敗4分となった増川選手。
しかしまだ25歳と若いのでまだまだ諦めず初勝利を手にして欲しい。
優勝は丸山勇人!右アッパーが冴えまくる
西日本新人王ミニマム級を制したのは姫路木下ジムの丸山勇人選手。
1勝3分の29歳ということもあり、正直この選手のことを過小評価していました。
決勝では驚異の回転力。特に右アッパーが冴えまくり3連打4連打と打ちまくりフルマークの勝利。
西日本決勝の中でも特に印象に残った選手の1人でした。
Lフライ級はキレッキレの寺下列!
Lフライ級は2024年も寺下列で間違いないでしょう。
スピードがあって切れ味抜群のパンチにもう少しの積極性が加われば今年は全日本も十分狙えるでしょう。
嶋田来生輝選手は戦績的には2勝5敗1分と大きく負け越していますが実力はあります。
敗戦を糧に強くなっている選手です。
寺下列は順当に勝ち上がる
寺下選手は準決勝をフルマークで勝ち上がり決勝へ。
嶋田選手と三尾選手の勝者と対戦しますが能力的には頭ひとつ抜けている。
全日本新人王決定戦に上がってくる可能性が高い選手の一人です。
178cmの大巨人見尾涼馬の衝撃!!
寺下選手の決勝の相手として勝ち上がったのは倉敷守安ジムの見尾涼馬選手。
なんとLフライ級で身長は178cm!!
この階級で178cmはあり得ないですが、長身でありながらスピードもしっかりある。
バランスも良くフットワークも使えるサウスポーなのでこれは強敵だ。
果たして寺下列選手は持ち前のスピードとキレで見尾選手を下すことが出来るだろうか!?
寺下列が優勝も見尾涼馬はスピードに対応
長身ボクサーの負けパターンとしてスピード・回転力に付いていけなくなるパターンがありますが、決勝で見尾選手は寺下選手のスピードにも対応出来ていました。
結果としては2者がフルマークで寺下選手の勝利も見尾選手の健闘が光った試合でした。
178cmの長身で寺下選手の超ハイスピードにも対応出来るとは、、
ポイント的には差はつきましたが各ラウンドで見るとそこまでの差はなく、見尾選手に将来性を感じました。
フライ級にイケメン青木獅童参戦!
フライ級で注目しているのは升田ジムの青木獅童選手。
名前も格好良いがルックスも良い。
過去にtorajiroブログでもイケメンボクサーとして紹介したことがあります。
青木選手は長身でリーチとフットワークを活かしたスタイルです。
デビュー戦は線の細さもありTKO負けでしたが、その後に体も仕上がってきており、直近の試合では金子ジムの窪田怜司選手相手に武の良いドロー。
僕は普通に39対37で勝っただろうと思いましたが、運動能力の高い窪田選手に対してもパワー負けせず優勢に試合を進めていました。
体も出来上がってきた2024年はやってくれることでしょう。
イケメン青木獅童はヒヤッとするも初戦突破
注目の青木獅童選手は3Rに宮下聡師選手からダウンを奪われるも辛くも2対1の判定で勝利。
得意のジャブで距離をキープ出来れば良いがくっつく場面が今後の課題でしょうか。
1戦1戦強くなる時期なので次戦に期待!!
青木獅童は1R TKOにより敗退
torajiroイチオシの青木選手は準決勝で弘田一誠選手に1RTKO負け。
序盤から危ないパンチが交錯する中、左フックをカウンターでもらってしまいました。
弘田選手の方は体のキレの面でやや勝っていましたが、大きな力の差はない。
まだ19歳の青木選手は長身とフットワークを活かしたボクシングにあと1,2年かけて体が出来上がってくれば大きく飛躍する可能性を持っています。
まだまだ若いのでディフェンス面の強化と体作りをしっかりやってチャンピオンを目指して欲しい!!
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橋本VS弘田の決勝は両者似たスタイルでドロー
橋本陸選手と弘田一誠選手の一戦は両者共にフットワークを活かしながらジャブを散らす似たようなボクシングスタイル。
弘田選手の方がL字ガードを見せたりやや派手なスタイルで橋本選手の方が堅実にジャブを突くタイプ。
序盤の攻防はしっかりガードを上げた橋本選手の方が若干ブロックもしっかり良さげに見えたが、後半になると弘田選手の攻撃がやや積極的に。
ドローの判定に納得の試合内容はラスト攻勢を強めた弘田選手が優勢点で決勝へ。
Sフライ級はアマチュアキャリアのある竹本悠晏に注目
Sフライ級の本命は石田ジムの竹本悠晏選手。
アマチュアでは13戦8勝5敗というキャリアで、飛び抜けた戦績ではありませんが下半身が強くてバネがある。
強い下半身から繰り出されるパンチは殺傷能力が高そう。
今後華のあるボクサーに育っていきそうな予感のする選手です。
竹本悠晏選手は棄権
注目していた竹本選手は残念ながら棄権。
決勝には前田凪貴選手と白木潤太選手が勝ち上がってきました。
白木選手は2022年に続く決勝進出。
3度目の正直なるか!?
3度目の正直で白木潤太が優勝!!
接戦が予想された前田VS白木の決勝は白木潤太選手が接近戦を仕掛けパワーでも手数でも勝る。
過去2度の新人王ではやや非力さが目についた白木選手ですが、この日はパワーアップした姿を見せて打ち勝つ。
Sフライ級は中日本も東日本も好選手が揃っているのでこの先は厳しい戦いが待っているでしょうが、3度目の正直で西日本優勝は嬉しい。
バンタム級の長岡嶺は今年こそ!
2023年の新人王トーナメントでもキャラ立ちしたボクサーとして注目していた長岡嶺選手が2024年も登場。
最近のSNSを見ていると頭もスキンヘッドでキワモノ感が更に増している印象ですが、心理戦も含めた試合運びが面白いボクサーです。
現役医師ボクサー大川悠真選手がどこまでいけるかも注目。
2023年は同じく医師ボクサーの中上勝一朗選手が新人王トーナメントでブレイク。
西日本を制し、西軍代表決定戦まで進む躍進を見せました。
大川選手も後に続けるか!?
長岡嶺・大川悠真いずれも引き分け勝者扱いで勝ち上がる
長岡嶺選手も大川悠真選手もトーナメント初戦は引き分け勝者扱いで際どく次戦に進出。
どちらの選手も話題性を持っているボクサーなので決勝で両者がぶつかれば面白いのだが果たして。
大川悠真は準決勝敗退、長岡嶺は怪人化が止まらない!!
医師ボクサー大川悠真選手は2対0の判定で惜しくも敗退。
カットした自分の頭を自分で応急処置していたというさすがの医師ボクサー。
大川選手が対戦したサウスポーの宮下椋至選手は足があってやりづらそうな好選手でした。
もう1人の注目選手長岡嶺は2度のダウンを奪う判定勝利。
- 1Rにバッティングでボーズ頭の一部が大きく腫れ上がり。
- ギラギラと光る目で森下嵩弘選手を追い詰め。
- 時には不敵な笑みで両手を広げ効いていないとアピール。
異様さが際立ち、リング上を完全に支配していた長岡嶺選手でした。
出来れば全日本決定戦、後楽園ホールで観てみたい選手です。
長岡嶺はサウスポー宮下椋至のスピードに空回る
キャラ立ちが半端ない長岡嶺選手は決勝で敗北。
サウスポーの宮下選手の距離とスピードを崩せず。
有効打を重ねていった宮下選手がフルマークで勝利。
気持ち、心理戦、勝負感は良いがフィジカル勝負になると長岡選手はやや弱いか?
宮下選手がサウスポーだったという点もペースを持っていけなかった要因の一つかも知れません。
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Sバンタム級は混戦予想も高田祈斉にそろそろブレイク期待
Sバンタム級は亀田史郎さんが靴磨きボクサーとしてピックアップした高田祈斉選手にそろそろブレイクして欲しいと期待するところです。
高田選手のボクシングはスケールのデカさを感じ、攻撃に出た時の爆発力、特に左フックは素晴らしいものを持っています。
が、ややボクシングが雑になってしまい細かいパンチをコツコツともらいがち。
世界王者の兄と妹を持つ山中勇樹選手と、実力未知数ながらアマチュアで24戦15勝9敗のキャリアを持つ仙波選手らがいるこの階級で高田選手が勝ち上がる事が出来るかどうか!?
素材は一級品なだけに高田選手にはどこかでブレイクして欲しいと願っています。
高田祈斉はKOで決勝へ
高田選手のトーナメント初戦は1RTKO勝利。
勝ち星3勝の全てがKO勝利の高田選手。
やはりスケールのデカいボクサーです。
次戦で対戦予定だった山中選手が棄権したためこのまま決勝へ。
決勝で対戦する仙波選手は初戦が対戦相手の棄権だったため、デビュー戦がトーナメント決勝の舞台になってしまいました。
1戦挟んでおきたかったでしょうに。
大学アマまで経験した仙波選手に高田選手のボクシングがどこまで通用するか!?
高田祈斉ジャブをもらいまくるも打撃戦に持ち込み優勝
アマ24戦15勝9敗の仙波選手のジャブが序盤から冴える。
高田選手のダイナミックなパンチや左ボディを取るか、仙波選手のジャブにポイントを振るか難しい試合でした。
高田選手は中間距離でのカウンターの左フックが素晴らしいが、一方で中間距離だとジャブをもらいがちな課題も。
この試合もかなりジャブをもらっていましたが、接近戦を仕掛けて打撃戦に持ち込んで2対1の判定勝利。
僕の採点はドローの優勢点は高田選手でした。
高田選手には後楽園ホールまで上がってきて欲しいですが、中日本の山本愛翔選手も強い。
この日の試合のように高田選手は接近戦を仕掛けた方が良いかも知れない。
フェザー級は大谷謄麿と川村志樹がいきなり激突
この階級で僕が注目している選手は大谷謄麿選手と川村志樹選手。
大谷選手はアマチュアで24戦15勝9敗のキャリアを持ち、更に身長180cmという長身ボクサー。
相当やりづらい選手でしょう。
川村選手は4戦3勝(1KO)1敗の戦績で、この1敗は大谷選手に喫したもの。
過去の対戦では大谷選手が勝利しているが、川村選手が所属するハラダジムの選手はしっかり練習して強くなっていく選手が多いので、再戦したらどうなるか分からない。
川村選手も大谷選手に敗れた後は2連勝しており、この二人の対戦は興味深いです。
川村志樹が大谷謄麿へのリベンジに成功
川村選手と大谷選手の再戦は前に出る川村選手に大谷選手が下がりながら合わせる展開に。
川村選手は積極的に前に出て踏み込んでのワンツーをヒットさせ、大谷選手が合わせてきたパンチも前で受けて打ち返す。
先手を取ってペースを手繰り寄せた川村選手が3対0の判定でリベンジに成功。
川村志樹、阪下大地相手に惜しくも準決勝敗退
大谷選手にリベンジを果たした川村選手は準決勝で阪下大地選手に2対1の判定で敗退。
パワーで勝る阪下選手に対し、慎重になる場面が目立つ。
3Rに入ってようやくエンジンがかかりましたが、序盤のラウンドでペースを取っていた阪下選手の方が見栄えは良かった試合でした。
思い切り行けば打ち勝てた気もしましたが、阪下選手は1発1発のパンチも重くバランスも良かったので攻め切れなかったか。
ノーマークの友良瑠偉斗選手はハイセンスなボクシングで優勝
西日本新人王トーナメント決勝で最も印象に残ったボクサーが真正ジムの友良瑠偉斗選手。
完全にノーマークでした。
しかしサウスポースタイルから足の位置どりも良く、スピードもあり、姿勢も良くてパンチもギリギリまで見極める度胸がある。
将来性もあって楽しみな選手が出てきました!!
Sフェザー級は木村淳の潜在能力開花なるか!?
この階級は伊藤氏のツイートが見つけられなかったので僕の展望のみ。
Sフェザー級で注目の選手は2戦2敗ながら陸上からボクシングに転向した木村淳選手。
戦績は2戦2敗ですが、木村選手は2023年の新人王トーナメントで西軍を制した小松直人選手からダウンを奪っており、陸上で鍛えた高い身体能力を持っています。
体がボクシング仕様になっていくのに時間は必要ですが、上手く適応したら大化けする予感のする選手です。
注目してみてください。
>>「トップアスリートは他競技に転身しやすい」は本当? 陸上元日本代表→プロボクサーが感じたリアル「ひとつに特化するからこそ、他のことだと…」
木村淳3戦目の初勝利をKOで飾る
木村淳選手はデビュー3戦目にして1RKOにて初勝利。
壮絶なデビュー戦から連敗を経て手にした初勝利。
潜在能力的にはまだまだこれからですが、決勝で当たる瀬川欧太郎選手は4戦3勝(1KO)1分の負けなし。
手強い相手になりますが西日本新人王となるのはどちらの選手になるでしょうか。
決勝は瀬川欧太郎選手の一発が決まる
立ち上がり木村淳選手も前に出てジャブを突き動きも悪くなかったが、このジャブに対してスタートから瀬川選手の右のタイミングがあっていた。
そしてこの右がジャストミート。
木村選手は立ち上がるもまとめられてTKO負け。
木村選手は身体能力は高いものの、足と手の動きが合っていない。
このぎこちなさは中々消えないものなのか。
ライト級にあの竹中義則の息子が!その名も竹中るいじ
竹中義則選手のことは長くボクシングを観てきた40代辺りのボクシングファンなら知っている人も多いのではないでしょうか。
最高位はウェルター級でランキング1位。
複数回のタイトル挑戦経験のあるボクサーでした。
>>34歳のハードパンチャーが燃え尽きた瞬間… 日本W級タイトルマッチ 王者・大曲VS挑戦者・竹中
2023年の新人王トーナメントに北野ツインズ北野良選手の息子、北野武郎選手が出てきた時も驚きましたが、こうして2世ボクサーが出てくると自らの老いを痛感します。。
息子竹中るいじ選手の戦績は2戦2勝。
アマチュアでのキャリアもあり、パワフルなボクシングが魅力的です。
竹中るいじはTKOで次戦に
元プロボクサー竹中義則氏の息子竹中るいじ選手はTKO勝利で初戦を突破。
これで3戦3勝2KO。
豪快なパンチを持っており今後にも期待が高まります。
竹中るいじ準決勝もTKO勝利
竹中るいじ選手は準決勝も五十嵐義貴選手に4R TKO勝利で決勝に進出。
ボクシングモバイルで「1~2ラウンドはポイントを取られて、3ラウンドは微妙。」とコメントしていましたが、試合を見た感じほぼフルマークでポイントも取れていたように見えました。
五十嵐選手も序盤はジャブが良く出ていたが竹中選手の上下の打ち分けや右ストレートの有効打が光っていました。
3Rになると流れは完全に竹中選手で4Rに右ストレートでダウンを奪い連打をまとめてのTKO。
竹中るいじ安定のフルマークで優勝
竹中るいじ選手は決勝で吉田翔誠選手を相手に安定のボクシングでフルマークの完勝。
体格差は殆どない両者でしたが、体の使い方の差で竹中選手の方が遠い間合いから的確にパンチを当てていた。
ジャブの上下への打ち分けも素晴らしく、下半身の安定感もあった。
吉田選手も最後まで前に出続けて意地を見せた試合でした。
Sライト級注目の田下翔太はプロに順応するか
Sライト級にはアマチュア戦績27戦18勝9敗の田下翔太選手が登場。
アマチュアでは両ガードを下げてフェイントを多用しながらヒットを奪うアマチュアボクシングスタイルでしたが、プロのリングではどういったスタイルのボクシングを披露するか注目です。
田下選手は未知数な部分が多いですが、この階級は小野陸選手が良い選手だなと思っています。
4戦3勝(2KO)1敗で敗れた1敗も2対1のスプリット。
しかもその相手も千里馬神戸の笠井暉斗選手でこれまた良い選手。
田下翔太は1RTKOデビュー
注目の田下選手は1RTKO勝利でデビュー戦を飾る。
試合映像がないので想像ですが華のあるボクシングをしそうな様子。
次戦は準決勝で小野陸選手と。
配信があれば嬉しいのだが。
田下翔太が小野陸を制す
配信を楽しみにしていた田下VS小野は田下選手が1Rに右フックでダウンを奪いほぼフルマークで勝利。
結果だけ見ればワンサイドですが、小野選手の出口を塞ごうとする動きも非常に良かった。
右フックも引っ掛けたような感じでダメージもそれ程なかったように見えました。
軽快なフットワークとキレのあるジャブでペースは終始田下選手。
しかし小野選手もじわじわと距離を詰めながら田下選手を何度もコーナーに追い詰め、惜しい場面は作っていました。
あそこから大振りにならずもう少しコンパクトにパンチを打てていれば。
良い試合でした!!
田下翔太はやりづらい山道宏紀をKO
田下翔太選手と山道宏紀選手のサウスポー同士の決勝。
山道選手は独特のリズムで間合いが遠い。
オーソドックスの選手であればこの間合いはとてもやりづらいのでは。
田下選手も1R目は攻めあぐね、パンチをもらってしまう場面もあったが2Rに入ると前進を強め手数を増やして攻勢。
山道選手も攻めに出て見せ場を作るがその後にフックで飛ばされボディでも体をくの字に曲げて嫌そうな様子を見せる。
そして3Rにロープ側で右フックをクリーンヒットさせて10カウント。
強いですね。
全日本取るような気がする。
ウェルター級はアディオスに勝利の御荘政弘のやりづらさ
ウェルター級は若くて戦績の良い選手が多くエントリーしていますが、グリーンツダジムの御荘政弘選手は2023年のトーナメントで現ユース王者のアディオスこと佐々木る玖選手に勝利しています。
御荘選手はサウスポースタイルから決して振り回さず細かいパンチをヒットさせるやりづらいボクサー。
派手さはないがこういうやりづらさのあるサウスポーは個人的には好きです。
派手な試合の多い階級においてどこまで上がっていく事が出来るか!?
御荘政弘判定で無難に初戦突破
御荘選手は3対0の判定で初戦を無難に突破。
上手さ、やりづらさはあるがパンチはやや軽いのか。
1発のある選手が多い階級ですが持ち味を活かして勝ち上がっていくことでしょう。
御荘政弘は準決勝で池田優一に敗退
ウェルター級で注目していた御荘選手は準決勝で池田優一選手に敗退。
上手さでは御荘かなぁと見ていましたが、池田選手のやや変則な右が序盤から浅くヒット。
2Rにドンピシャで決まって御荘選手はダウン。
距離で外せると思った射程圏外からフック気味に伸びてくる池田選手の右に順応出来ず。
池田選手は踏み込む時の足の位置も良く、あの右はサウスポーにとっては脅威。
住田琉斗フルマークで優勝
183cmと長身の住田選手は体を大きく使って距離が非常に遠い。
池田優一選手は中々距離を縮められず、間合いに入ってもクリンチで攻撃を寸断されてしまう。
住田選手は真っ直ぐのジャブと遠心力のあるフックで距離を保ち続けてフルマークでポイントアウト。
終盤は息も上がりクリンチで逃げる場面も目立ちましたが有効打をもらわずさばき切りました。
ミドル級は14歳差定年延長によって実現した対決
ミドル級は2選手による一騎打ち。
38歳の猪木選手は3年ぶりの試合。
2023年の定年制度の見直しがなければ実現しなかった1戦です。
これまでの制度改正後に勝利を手にした選手は殆どいません。
対戦相手の永田雅樹選手は24歳。
そもそも猪木選手はブランク前Sライト級の選手。
勝てる可能性は低いかもしれませんが定年延長ボクサーの奮闘に期待。
14歳差対決は永田雅樹に軍配
猪木選手は38歳という年齢を感じさせぬマッチョ。
ふくらはぎの筋肉が特に凄い。
1Rは互角の展開も永田選手がパンチを前で受けてリターンを返してやや優勢。
2Rも腰を低く中に入り左フックをヒットさせる永田選手ペース。
2Rに右クロスを合わせそこから左フックを引っ掛けて永田選手がダウンを奪い、3Rにパンチをまとめたところでレフェリーが試合をストップ。
猪木選手は年齢を感じさせないボクシングを見せました。
まとめ
個人的に注目していた選手も多くが西日本トーナメントの中で敗れました。
残念ではありますが一方でトーナメントで初めて知った好選手も多く、西日本新人王トーナメント決勝は非常に見応えがありました。
中日本は今年も強いし、西日本も良い選手が多かった。
東西対抗戦は2024年も東軍が苦戦を強いられる形になるかも知れません。