観戦記 那須川天心

【観戦記】那須川天心3戦目で世界ランカー挑戦!amazonが仕掛ける豪華カード

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはボクシングブロガーのtorajiroです。

1月23日(火)はamazon手がけるLive Boxingで豪華な興行が開催されました。

  • イケメン与那覇勇気
  • カリスマJr.辰吉寿以輝
  • 頑張れユーリ阿久井政悟!!
  • 神童那須川天心
  • 絶対王者拳四朗

この5人が共演する豪華カードの見どころと観戦記をお届けします。

※配信されないでしょうが1試合目には北九州市若松区出身の小田浩輝選手が登場(母方の実家が若松なので応援してます。頑張って!!)。

54.5kg契約8回戦 与那覇勇気(真正)VS辰吉寿以輝(大阪帝拳)

見どころ

那須川天心選手のデビュー戦の相手を務めた華のある男、イケメン与那覇勇気。

ルックスも去ることながら野生的なボクシングスタイルにド派手なアッパーで観客を魅了する男。

対するは永遠のカリスマ辰吉丈一郎選手の次男辰吉寿以輝選手。

お父さんとはまた違ったスタイルで太い骨格から繰り出される強打が魅力。

元々の階級の違いから体格差で辰吉選手が有利と予想しますが、観客を熱くするにはもってこいの1戦!!

試合速報・観戦記

1R、思ったほどの体格差はない。与那覇選手足を止めて前に出るが被弾が多い。

2R、与那覇選手被弾は減ったがジャブと上下の打ち分け手数で辰吉選手がリード。

3R、与那覇選手上体振ってリズムに乗ってきた。ジャブが良く当たるようになってきた。辰吉選手はパンチがコンパクトで重い。

4R、与那覇選手自分から前に出て左ボディから派手な右に繋げる。しかし辰吉選手がコンパクトなパンチをまとめ終盤右から左フックでダメージを与える。与那覇選手はダメージが溜まってきた。

5R、与那覇選手被弾はあるが自分から前に出て試合を作る。辰吉選手が右を打ち下ろし、与那覇選手も右アッパーを見せる。

6R、序盤与那覇選手のジャブが良く当たりそこから右もクリーンヒット。辰吉選手はやや手数が減ったか。このラウンドは与那覇選手の華が輝いていた。

7R、与那覇選手の派手な一発を取るか、辰吉選手のコンパクトなパンチを取るか。

8R、辰吉選手ラストラウンドギアを上げて細かいパンチをまとめる。コンパクトだが辰吉選手の一発は重い。

判定は2対0で辰吉選手。

2者は77対75でした。

僕の採点も1,2,4,7,8が辰吉選手だったので77対75でした。

与那覇選手の思い切り良いパンチにバランスを崩されなかった辰吉選手には骨格的な強さも感じました。

ポイント差以上にダメージの差はあったかもしれません。

与那覇選手はこの日も華のあるボクシングで会場を盛り上げていました。

映像でも輝いていましたよ。

WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 アルテム ダラキアン(ウクライナ)VSユーリ阿久井 政悟(倉敷守安)

見どころ

岡山から世界へ!!

一瞬の爆発的なキレを持つユーリ阿久井政悟選手が遂に世界へ。

チャンピオンのアルテム ダラキアン選手は22戦22勝(15KO)無敗でタイトルを6度防衛中の絶対王者。

一昔前の日本人ボクサーが強い世界チャンピオンに挑戦しては散っていた頃のようなドキドキ感がある一戦。

何としてもどんな形でも勝って欲しい。

ダラキアン選手は距離感抜群でパンチ力もある。

しかしガードが鉄壁というわけではない。

ユーリ阿久井政悟選手の強打が炸裂すればどうなるか!?

試合速報

1R、ユーリ選手自分からプレッシャーをかけて立ち上がりは良い。ダラキアン選手は左右に良く動いて当てるのが難しそう。

2R、スタートと同時にユーリ選手左ボディで入り、浅く右ストレートをヒット。終盤にも飛び込みながら右をヒット。ポイントはとったはず!

3R、ダラキアン選手遠い間合いから飛び込むいつものスタイル。お互いクリーンヒットはないがダラキアン選手が自分のボクシングをやったラウンドか。

4R、ユーリ選手開始早々の右ストレートボディが良かった。しかしダラキアン選手中間距離から左フックで飛び込み、距離が近づけば右アッパー。

5R、ユーリ選手前進を強める。ダラキアン選手はアマボクな動き全開。これはやりづらい。。この足をどうやって止めるか。

6R、ユーリ選手ロープ際で右ストレートボディをクリーンヒット。ちょっと効いたか?このラウンドややユーリ選手のパンチが当たり出してきた。

7R、前のラウンドからダラキアン選手が強いパンチを打つようになってきたが、ユーリ選手のパンチはやはり当たり出している。ユーリ選手の右ボディストレート、ダラキアン選手の飛び込んでの左フックをブロックして左フックを返し、浅いながら右もヒット。ポイントになっているかどうか!?

8R、ダラキアン選手の飛び込むパンチをユーリ選手はブロックしてリターン。終盤にコーナーで右ストレートもヒットさせ、ユーリ選手がポイントを取ったか。ポイントイーブンに戻したか!?

9R、ダラキアン選手が足を使って遠い間合いで手数をやや増やす。ユーリ選手の右も浅く当たったが、ダラキアン選手飛びここむパンチでユーリ選手の顔面を跳ね上げる。

10R、ダラキアン選手はこのラウンドも足を使うがユーリ選手もジャブから右を浅くヒットさせる。しかしダラキアン選手の左でユーリ選手バランス崩す。

11R、ユーリ選手圧力を強める。中盤にユーリ選手の左フックがダラキアン選手をとらえる。終盤にも左ボディ左フック右ストレートで確実にダラキアン選手にダメージを与える。

12R、ダラキアン選手機動力を上げてポイントを取りにくる。ユーリ選手も動き回るダラキアン選手を懸命に追った。ポイントは分からない!!

判定で新チャンピオンユーリ阿久井政悟!!

思いの外の大差でユーリ選手が新チャンピオン!!

ドローかなぁと思ったけど、勝ちでも全然おかしくない内容だと思いました。

いやこれは嬉しい!!

後で試合を見返しましたが、ユーリ選手はもらってもガードの上で、手数でも負けておらず、確かに中差から大差で勝ちでおかしくないと思いました。

ダラキアン選手の実績、ボクシングスタイルに対する先入観が自分の採点には影響していた。

こんな強敵相手に臆せず攻め抜いたユーリ阿久井政悟選手はお見事。

54.8kg契約8回戦 ルイス ロブレス パチェコ(メキシコ)VS那須川天心(帝拳)

見どころ

デビューから2戦、素晴らしいパフォーマンスを見せつつも倒せないことでパンチの質やら打ち方やら言われてしまう天心選手。

さすが人気者は違う。

KOは無いものの、1戦目も2戦目もダウンを奪っており、天心選手は超ハイペースで成長中。

しかし今回の対戦相手ルイス ロブレス パチェコ選手は上手い。

映像見ましたがちょっとやそっとで倒せる選手ではない。

流石に倒すのは無理だろ、、

という弱気なtorajiroの予想を覆してKOしてしまう天心選手を見てみたい!!

試合速報

1R、ロブレス選手スピードもあり足もあり良い選手。天心選手ジャブで距離を測って左ストレートボディ。慎重な立ち上がり。ラスト30秒で見せた左フックは良かった。左ボディストレートと軌道が同じで分かりづらい。

2R、ロブレス選手これまでの相手よりディフェンスが良い。しかし天心選手左ボディでペースを掴み攻勢。ジャブで組み立て左を上下に打ち分ける。ポイントは文句なし。

3R、天心選手近い距離でもガード良く被弾がない。ジャブフックを次々ヒットさせて左でダメージを与える。ダウンを奪えそうな気配が漂ってきた。

4R、ロブレス選手立てず。前のラウンドのダメージが深かった様子。ダメージを与えた時に足を捻ったか。

世界ランカーにほぼ何もさせず完勝。

派手なダウンは無かったですが、笑顔でKOっしょ!!とポジティブな空気を振りまいた天心選手でした。

今回の試合に向けた映像でも一歩一歩を強調していた天心選手。

子供のファンも多い天心選手がこの言葉を発することはとても意味があると思います。

ポジティブオーラで子供達に元気と夢を与え、努力して一歩一歩登り続ける事の大切さを伝える天心選手。

10数年後の未来に与える彼の影響はとても大きい。

ボクサーとしての一歩一歩の成長を応援したいと思いました。

WBA・WBC世界Lフライ級タイトルマッチ12回戦 寺地拳四朗(BMB)VSカルロス カニサレス(ベネズエラ)

見どころ

もはやLフライ級で敵なしの拳四朗選手。

カルロス カニサレス選手は日本人ボクサーに無敗の選手ではありますが、拳四朗選手が苦戦する姿は想像出来ない。

こういう試合、選手自身はプレッシャーもかなりキツいはず。

矢吹選手からベルトを奪い返して以降の拳四朗選手はファンの期待に応える熱いファイトを繰り広げています。

盛り上がるけれど被弾する場面も増えました。

カニサレス選手は28戦26勝(19KO)1敗(1KO)1分と戦績も良くてパンチもある。

実は非常に恐い相手。。

果たして拳四朗選手はどんな戦いを見せてくれるでしょうか!?

試合速報

1R、拳四朗選手がジャブで組み立てペースを取るかと思ったが、カニサレス選手物凄い強打。

2R、カニサレス選手太い腕から思い切りパンチを振り抜く。危険なパンチが交差する中、拳四朗選手のオーバーハンドの右でカニサレス選手がバランスを崩しダウン。ダメージがかなりある様子。

3R、ダメージの残るカニサレス選手を攻める拳四朗。しかしカニサレス選手のカウンターの右が入り拳四朗選手まさかのダウン。

4R、拳四朗選手はボディでダメージを与えて右アッパーをクリーンヒット。しかしカニサレス選手の右の強打も飛んでくる。

5R、カニサレス選手が下がり出し、拳四朗選手にハッキリ流れが傾き出す。ラスト10秒はカニサレス選手がラッシュ。

6R、5Rに続き拳四朗選手が前に出てボディでダメージを与えて上に繋げる。カニサレス選手も相変わらず強打を振るが、ガードされる場面が目立ってきた。

7R、カニサレス選手このラウンド勝負に出てスタートから猛攻で拳四朗選手の顔面を跳ね上げ下がらせる。拳四朗選手はピンチに立たされるがボディでダメージを与えて反撃。逆にカニサレス選手が下がる展開に。物凄い大声援。

8R、拳四朗選手がジャブでカニサレス選手を下がらせる。拳四朗選手はジャブからワンツーに繋げる。終盤はカニサレス選手が猛攻を見せるが全体を通せば拳四朗選手。

9R、拳四朗選手がボディでダメージを与えるが、ラスト1分になるとカニサレス選手が攻勢を強めて右をヒットさせる。

10R、カニサレス選手がこのラウンドは元気。強打をブンブン振って拳四朗選手を後退させる。

11R、拳四朗選手は足を使ってジャブを突く。拳四朗ペースっぽいが右に繋がらずカニサレス選手のジャブも当たっているのでポイントが取れたかは分からない。

12R、拳四朗選手ジャブが良くカニサレス選手のパンチも外している。最後まで拳四朗選手はジャブとフットワークで逃げ切る。

判定は2対0で拳四朗選手がベルトを守る。

カニサレス選手強かった。

序盤のハラハラで試合の細かな部分は頭に入らなくなった熱戦でした。

ラストの2Rで拳四朗選手が元々のスタイルを駆使して逃げ切ったのはちょっと感動。

思い返せばかつての拳四朗選手は試合はいつも淡々とワンサイド。

対戦相手の健闘が光るような場面もなく、挙句不祥事ボクサーのレッテルを貼られてバッシングに晒される日々。

そこから矢吹正道選手との激闘による敗戦で覚醒。

覚醒してからの拳四朗選手は激闘の連続で、拳四朗選手のみならず対戦相手のファンも増える試合を続けています。

拳四朗選手がこうなるキッカケを作った矢吹正道選手にも再び世界の舞台に上がって欲しい。

人の人生を変えるようなスター性が矢吹正道選手にはあります。

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