JBC 井上尚弥

ルイス・ネリ永久追放解除の背景に亀田?JBC制裁規定改訂で井上尚弥戦実現へ

torajiro

ボクシングファン歴27年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。Xも投稿していますのでフォローいただけると嬉しいです。

謎おじさん

井上尚弥選手がルイス・ネリ選手と対戦するという話が現実味を帯びているけど、ネリは世界戦での体重超過で永久追放処分のはずでは?JBCはお金のために理念を売ったの?前言撤回は格好悪くないか?

今回はこの疑問に回答したいと思います。

JBCは必ずしも井上尚弥VSルイス・ネリを実現させるために前言撤回をしようとしている訳ではありません。

ルイス・ネリ選手の処分解除はJBCの正当な制度に則ったものであり、前例もあるということを紹介します。

前提の話:ルイス・ネリ選手は世界戦での体重超過でJBCから永久追放処分を受けている

まず大前提として、ルイス・ネリ選手は2018年3月1日に開催されたWBC世界バンタム級タイトルマッチにおいて体重超過をやらかしました。

  • 前日計量で2.3キロオーバー
  • 再計量でも1.3キロオーバー

前代未聞の失態に、

JBCは無期限の資格停止処分を発表。

これによってルイス・ネリ選手は事実上の永久追放処分となりました。

ルイス・ネリ選手の体重超過の余波だったのか、2018年は他にも大きな試合での体重超過が目立った年でした。

正味財産の赤字・亀田家との裁判での敗訴でJBCは再出発へ

ルイス・ネリ選手を永久追放処分としたJBCは、2022年に正味財産の赤字が2期続いたことで清算法人化していました。

  • 安河内氏らをめぐる不当解雇問題
  • 亀田家との間の裁判

この二つの裁判にかかった費用と慰謝料が財政に大きなダメージを与えたことは間違い無いでしょう。

そこから支援を経て再出発したJBCは体制を刷新。

新生JBCはボクサーの定年制度の見直し等、新たな動きを積極的に見せるようになりました。

2023年4月26日の告示で制裁規定の改訂及び倫理委員会規程の改訂が発表

JBCが永久追放処分としていたのはルイス・ネリ選手だけではありません。

過去には亀田史郎氏もセコンドライセンスの無期限停止処分を受けていました。

血気盛んだった頃の史郎氏を止める上ではこの処分は致し方ない面もあったかと思います。

亀田史郎氏のセコンドライセンス復帰は何度も話題に登っては消えるという状況を繰り返し、その間に興毅氏と大毅氏は引退。

しかし亀田家との裁判にJBCが敗訴してから風向きは変わり、亀田史郎氏のセコンドライセンス復帰に向けた動きが見られるようになってきました。

そして2023年4月26日、JBCは制裁規定の改訂及び倫理委員会規程の改訂の告示を出しました。

元々JBCの制裁規定にはライセンス申請資格の回復についての記載はあります↓

第7条(ライセンス申請資格の回復)

1 ライセンスの取り消しの処分を受けた当事者は、処分開始日から5年を経過した後、次に掲げる手続により、ライセンス申請資格の回復の申請を行うことができる。

  • 当事者は、申請書類(申請資格の回復の嘆願書、活動状況報告書)をJBCに提出する。
  • 理事長は、上記申請につき調査の上、倫理委員会委員長に申請書類を回付し、倫理委員会にこれを諮問する。
  • 倫理委員会は、ライセンス申請資格の回復につき答申をする。
  • 理事長が審議の上、ライセンス申請資格の回復につき決定をする。

2 ライセンス申請資格の回復が認められた当事者は、資格審査委員会規則第2条にかかわらず、ライセンス申請資格の回復が認められた日からライセンスの申請をすることができる。

JBC令和5年4月26日告示より

更に今回の改訂ではいくつかの文言の変更に加え、以下の内容が新設されました。

4 前項の規定にかかわらず、委員長は、必要があると認める場合には、制裁規程第6条第1項2号に基づくライセンス無期限停止の解除または第7条第1項2号に基づくライセンス申請資格の回復に係る諮問を審議するため、倫理委員会の会議を招集することができる。

この場合、倫理委員会は、委員長の会議の招集を受けた後、すみやかに審議を行い、答申をする。

JBC令和5年4月26日告示より

この改訂により、倫理委員会委員長の権限で、ライセンス無期限停止の解除、ライセンス申請資格の回復に向けた倫理委員会を招集することができるようになりました。

処分解除に向けて前向きに検討するというJBCの姿勢が現れた改訂ではないでしょうか。

亀田史郎氏のセコンドライセンスが16年ぶりに復帰

永久追放処分状態だった亀田史郎氏のセコンドライセンスは2023年、実に16年振りに復帰。

長い年月を経て、亀田史郎氏は遂に国内のリングにセコンドとして立つことが出来るようになりました。

2023年10月7日の3150FIGHT vol.7ではサブの立場で亀田和毅選手のセコンドとしてリングに復帰。

次戦からは亀田和毅選手のチーフトレーナーとして史郎氏も試合を盛り上げてくれることでしょう。

ルイス・ネリ選手のJBCライセンスは復帰の見込み

ルイス・ネリ選手の永久追放処分が下ったのは2018年3月。

ライセンス申請資格の回復申請に必要な5年は既に経過しています。

ルイス・ネリ選手は2019年にも計量失敗の失態を犯していますが、ここ数年は体重超過のトラブルは起こしていません。

  • 亀田史郎氏のライセンスも復帰
  • 処分から5年が経過している
  • ここ数年トラブルは起こしていない

以上の点を考慮すると、ルイス・ネリ選手の処分解除は妥当であり、正当な手続きに則ったものです。

決して井上尚弥選手との対戦の可能性が浮上したから前言撤回をしたという訳ではありません。

まとめ:井上尚弥VSルイス・ネリが決定したら楽しもう!!

本記事ではルイス・ネリ選手の永久追放処分解除が正当な手続きに則ったものであり、亀田史郎氏の前例もあるということを紹介しました。

ファンの中にはルイス・ネリ選手の日本のリング復帰に否定的な方もいると思います。

正直なところ、僕も当初はルイス・ネリ選手の井上尚弥選手との対戦にはそこまでの興味は持てませんでした。

torajiro

山中戦から6年近くが経過しており、もうルイス・ネリ選手も熱心なボクシングファン以外からは興味のない対象なのかな。

であれば敢えてルイス・ネリ選手を国内のリングに上げる必要性もないのではないか。

と思っていました。

が、想像以上にルイス・ネリ選手の悪童としての認知度は今だに高く、

ボクシングファンの中にモヤモヤした気持ちが残っているということに最近気づきました。

torajiro

であればここは一つ井上尚弥選手にバチコンかましていただきましょう。

ボクシングの試合においてこれだけヒールキャラが定着した対戦相手がリングに上がることは滅多にないこと。

更にそのキャラが井上尚弥選手と対戦するんです。

これは盛り上がらないわけがないです。

会場観戦は高くて行けないという方もLeminoで視聴して応援しましょう!!

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