井上尚弥

dTVは解約必至!?井上尚弥4団体統一戦配信で見えたAmazonとの差

torajiro

ボクシングファン歴25年。プロボクサー歴3年。ボクシングブロガー歴2年。一人でも多くのプロボクサーの戦った証をネット上の記事として残していきたいと思いブログを開設。

こんにちはtorajiroです。

井上尚弥選手が晴れて世界バンタム級初の4団体統一を達成。

2022年12月13日は後世まで語り継がれる記念日となる事でしょう。

この記念すべき興行の独占配信権を勝ち取ったのはdTV。

「日本人が4団体統一を成し遂げる興行の配信権を日本の企業が勝ち取った!!」

その事は素晴らしい事でしたが一方で「配信が落ちるのでは」という一抹の不安も。

多くのボクシングファンが不安に思いつつ配信されたバンタム級4団体王座統一戦興行のdTV独占配信は様々な課題を露呈し、Amazonとの差を浮き彫りにしてしまいました。

今回はdTVのボクシング配信の何処に問題があったかをAmazonのprime videoと比較しつつボクシングファン目線で語らせていただきます。

メインの放送時間が不明

井上尚弥選手の4団体統一戦は試合前から開始時間が何時になるのかが分からずSNS上でも様々な憶測が飛び交いました。

「メインの開始時間を明かさない事でアクセス集中を回避しようというdTVの策略ではないか?」

そう囁かれる喜ばしくない事態に陥ってしまいましたが、結局最後まで放送時間の目処はアナウンスされませんでした。

prime videoで村田諒太選手や井上尚弥選手の試合、拳四朗VS京口戦が配信された際は何時に配信が始まり、何時頃メインが始まるかの目処が事前に発表されていました。

これに慣れていたボクシングファンは配信時間が分からない事で困惑。

torajiroも友人とスポーツバーを予約していたのですが、不安過ぎて予約時間を大幅に早めてお店に伺う事態となりました。

アンダーカードが置き去りになった興行

上述の通りスポーツバーに早めに押しかけた私torajiroですが、お店に着いたのは17:30。

その時点でセミセミの武居選手の試合が後半に差し掛かっているところでした。

平日のボクシング興行で17:30の時点でここまで試合が終わっているのは超異例です。

だって皆さん仕事ありますからね。

しかし今回の興行は第一試合の開始時間がなんと15:00。

それもあったが故に、万が一にもメインに間に合わない事態に陥る事がないよう定時に仕事を切り上げてスポーツバーまで全力疾走したのですが、17:30の時点でアンダーカードは半分以上が終了。

こんな豪華なカードが多くの方が視聴出来ない時間帯にひっそりと終わっていたのです。

会場観戦のためにチケットを買った方々も多くの方が生観戦出来なかったのではないでしょうか。

これだけ大きな話題性のあるメインがあるのだから、そのおこぼれでアンダーカードにも目が向くような仕掛けが欲しいとボクシングファン的には思っていましたが、残念ながらそうした仕掛けは皆無でした。

prime videoで配信された時は17:00が試合開始だったので、仕事終わりでもアンダーカードも含めてたっぷりとリアルタイムで観戦出来ただけに、dTVの15:00スタートは残念でした。

ただ、prime video前座の予備カードや東日本新人王ウェルター級予選等は配信しなかったので、そこは個人的には不満でした。

予備カードに出ていた山名生竜選手や、最終的に新人王を制した松野晃汰選手の試合も見られるものなら見たかったです。超個人的な意見ですが。

メインまでの1時間の空白

試合開始が15:00だったため、アンダーカードは全て18:30頃には終了。

そしてここからメインが始まるまでの1時間、ダラダラと時が流れていきました。

「みんな井上尚弥しか見たくないはずだ」

そんな前提に立ったような構成で、メインが始まるまでの長い時間VTRが流れたり実況解説の話を聞きながらの待ち時間が発生。

決してアンダーカードが予定より早く終わったからではなく、最初からこれくらいの時間が空く事は織り込み済みだったように感じる構成でした。

「配信落ちた時のことを想定し、対処する時間を考慮してこの時間を設けたのではないか」そんな見方をしてしまいたくなる微妙な待ち時間でした。

どうせならこの待ち時間に先に終わってしまったアンダーカードの試合でも見ていたかった。

prime videoでも勿論待ち時間はありましたが、あらかじめ目安の時間が周知されていたため、この待ち時間の意味合いは全く違いました。

いつ来るか分からない待ち人を待つのは苦痛ですが、時間が分かっていればそこに合わせる事が出来ますので。

タイトルマッチの格を落とすCMの数々

さて、こうしてアンダーカードが終わってからメインが始まるまでの間にはたくさんのCMも流れました。

「地上波じゃないんだから」

そう言いたくなるような様々なCMが流れるのを見て、地上波と差別化する機会を逸しているし、CMがたくさん流れる事で世界戦の格式を落としているようにも感じました。

prime videoで配信された時も確かにCMはありましたが流れるCMは限定されていました。

prime video配信の時はSIXPADのCMで長渕剛さんが何度も流れ「アンダーカードの長渕剛が良かったね」と、そんなジョークも生まれる程にCMが興行に溶け込んでいました。

SIXPAD

それに対してdTVのCMはバラエティに富んでいる分、視聴者側に違和感を与え、高揚してきた気持ちを削ぐような印象を抱きました。

「地上波との差別化」

そこは大事だと思っていたので非常に勿体ない気持ちになりました。

dTVでCMが多かった点については今回の配信もPPVでは無かったですし、スポンサー収入が必要だったり、素人には分からない様々な事情はも勿論あったとは思いますが、CMの多さは気になりました。

視聴不具合回避で無料開放へ

極めつけで残念だったのが視聴不具合と、それを回避するための無料開放。

アンダーカードを視聴している最中に一瞬アクセス集中で視聴出来ない時間帯が発生しました。

「メインを前にこれはかなり不安だ」

そう心配しましたが、最後まで無事視聴出来、「バトラーもdTVも良く耐えた」とdTVを評価していたところに飛び込んできた無料開放のニュース。

「お客様の快適な視聴環境を維持するため」

字数制限のあるツイッター上でこの言葉はいらなかったと思います。

こんなこと書かずに、「サーバーダウンを回避するため、一時的に無料で視聴できる環境を用意しました」と、ぼかさずに正直に書いた方が潔かったし後々反感を招かなかったと思います。

お客様のためにと論点すり替えたこの表現は悪手でした。

世紀の一戦を視聴するために会員登録した方々や、視聴出来ないからスポーツバーまで出向いた人にとっては腑に落ちない事態をdTVは招いてしまいました。

更にそれに対するお詫びはなく、「お客様の快適な視聴環境を維持するため」という表現でやり過ごされてしまった方々はdTVを解約する方向に動くでしょう。

怒りの感情は何よりも怖いもの。

「面倒でも意地でも解約してやる!!」

そんな気を起こさせてしまったのではないでしょうか。

配信が落ちるという最悪の事態は回避出来たにしろ、無料配信にしなければ落ちていた可能性が高かったという認識を与えてしまったのは企業に対する信用も落とす結果になったと思います。

prime videoではこんなトラブルは一度も発生していない訳ですから。

dTVも頑張っている!!

ここまでかなりdTVを否定してしまいましたが、dTVもサブスクの激しい競争の中を生き抜こうと頑張っています。

以前torajiroはdTVチャンネルと間違えてdTVを契約してしまうという失態を犯した事がありました。

平岡アンディ選手VS佐々木尽選手の試合が観たかったのですが、dTVを契約しても見つからない!?

再確認したらdTVとdTVチャンネルは別物である事が分かり契約し直した事がありました。

(契約や解約結構手間でしたよ。)

こんな紛らわしい事していたら効率も悪いし激しい競争からすぐに脱落していくだろうと危惧していたところ、dTVチャンネルはdTVに統合。

資源を集中させるという真っ当な経営判断が下された模様でした。

NTTdocomoは沈みかけた巨大船ですが、何とかここから挽回していこうと頑張っているところです。

dTVの代わりにお勧めする動画配信サービス

井上尚弥選手の4団体統一戦のためにdTVに加入した方々は少なからずボクシング愛を持った方々だったと推察します。

であればその方々に刺さるコンテンツを届けるべきでしたが、

  • 配信スケジュールは不明
  • アンダーカードは置き去り
  • 長い待ち時間

という具合にファンの気持ちを覚ましてしまう選択を悉く選んでしまった挙句の無料配信。

真面目なボクシングファンが損をするような結果になってしまった事は本当に残念。

無料視聴期間内に解約される方は金銭的な負担はありませんが、作業負担はそれなりです。

dTVがこのまま沈黙を貫くなら、熱心なボクシングファンはおそらく一気にdTVから離脱すると想定されます。

もし今後他の配信サービスに乗り換えるのであれば、格闘技多めで楽しみたいならABEMAプレミアムをお勧めします。

ここ1,2年でボクシング中継が一気に増えて配信のレベルも格段に進化していますので。

ABEMAで配信されてきたボクシング中継については是非以下の記事をご参照ください↓

>>ABEMAで視聴可能なボクシング興行まとめとお勧めの大画面視聴方法

もし格闘中継は関係なく、dTVと同じ値段の代替を探しているならDMMプレミアムがお勧めです。

DMMプレミアムは12月1日にオープンしたばかりのサービスですが、dTVと同じ550円で30日間無料+DMMポイントの付与で最大3ヶ月実質無料で使えます。

アニメはかなり充実しており、現在先日亡くなられたばかりのアニソン界の帝王・水木一郎さんのコーナーも用意されています。

更に以下画面の赤枠をクリックすると大人向けのコンテンツも豊富に揃えられております。

こんな大人の世界も込みで550円というプライスには少々驚きを隠せません。

興味を持たれた方は詳細を以下から確認してみてください↓

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