こんにちはTorajiroです。
ボクシング元世界フライ級世界チャンピオンの木村翔選手が中国武漢で行われたエキシビジョンマッチでKO負けしました。
相手選手は玄武という名のキックボクサーのようですが、反則行為の連続でビックリするほど危険な試合内容でした。冗談抜きで命に関わるレベルで危険な試合でした。
このあり得ないエキシビジョンマッチの内容をシェアし、今後日本人ボクサーが同じようなトラブルに巻き込まれないための注意喚起としたいと思います。
エキシビジョンマッチの詳細は不明
木村翔選手のSNSでもコロナ禍のため人数制限等の各種制約があり、直前まで発表できなかった旨記載がありましたが、こんなエキシビジョンがあったこと自体全く知りませんでした。
いくらエキシビジョンでも現役の元世界チャンピオンが試合するのであれば何かしらのニュースもあるはずですが、この情報に関しては一切報道にはなっていなかったかと思います。
試合のルールはボクシング(のはず)
試合はボクシングルールで行われるはずでした。
少なくとも木村選手はその認識で、インスタグラムで試合前に「何の試合に出るのか」という質問に対し、「ボクシングですよ」と返しておりました。
試合もボクシンググローブをつけてリングシューズも履いていたので、「ボクシングの試合」という前提はあったはずです。
相手選手が一回りデカく見えたので、体重に関してはもしかしたらある程度の幅があったのかもしれません。
エキシビジョンですしね。
反則オンパレードの試合内容
1R始まって様子見の段階で体格差がかなりあることは明らか。
木村選手がボディから入っていきますが、サウスポーの玄武選手は木村選手の頭を押さえつけて頭を下げさせ、その状態から両肩を持って足払い、もしくはそのまま前に突き飛ばす形で投げ飛ばします。
この写真なんか普通に掴んで足掛けて投げ倒してますからね。
これを1Rの3分間繰り返し、木村選手が投げられた回数は1R目だけで5回。
木村選手も途中から学習し、足払いをかわして対処していましたが、投げるだけでなく、頭を押さえつけて左アッパーを打ち込んできたりと、通常の試合であれば1Rで反則行為により試合終了するような内容でした。
足掛けをうまいことかわす木村選手。本来ボクシングでこんなテクニック必要ないはずだが。
反則があまりにもひどかったので3回目に木村選手が投げられた後、セコンドがリングに上がって文句を言いますが、逆にレフェリーにリングに上がったセコンドが注意を受けます。
その後すぐに悪質な投げ方をされたので再度セコンドがリングに上がりますが、またレフェリーに注意されて終わり。
玄武選手のパンチはどれもガードの上からで、逆に木村選手は頭を押さえつけられながらも左フックをクリーンヒットさせていましたが、体格差がありすぎてダメージを与える程ではなかったか。
短い時間の中でもクリーンヒットはちゃんと奪っていた木村選手。
2R目に入ると、早々に玄武選手が再度木村選手を投げつけます。
そして笑顔で立ち上がった木村選手に対し、玄武選手は何を思ったか、というか1R目にもやろうとして未遂に終わっていただけですが、下から抱え上げてバックドロップのような形で木村選手を垂直落下で叩き落とします。
でもって右手を突き上げながらダウンを奪ったかのように軽く飛び跳ね勝利のアピール。
流石にこれにはセコンドも慌てて駆けつけ、試合中止のサインを出します。
結果、木村選手のTKO負け。
反則オンパレードにレフェリーは一切の注意なし
試合始まって早々から玄武選手の反則行為は目に余るものでした。
ボクシングの試合であれば当然どれも許される行為ではなく、亀田大毅VS内藤戦で大毅さんがやってしまったレスリング行為が可愛く感じられるレベルの悪質なものでしたが、レフェリーからの注意は一切ありませんでした。
序盤から反則行為があまりにもひどいので木村陣営がリングに上がって抗議した際も、注意されたのは木村陣営だけで玄武選手の反則行為は一切のお咎めなし。
実況も「Xuan Wu!Xuan Wu!」と盛り上がって玄武選手を讃えているだけ。
異様な空気が会場内に醸成されていて、反則行為は全て見て見ぬふり。
これ以上は危険と感じたであろう木村陣営は急いでグローブを外してリングを後にしましたが、バックドロップを食らった後の木村選手の様子がちょっと心配でした。
立ち上がって自分で歩いた後でまた座り込んでしまっていたので、ダメージは相当なものだったでしょう。
角度も垂直落下で頭から落ちてしまったので、後遺症が残る可能性もある危険な行為でした。
試合後に中国の木村翔を応援する方々が激怒
エキシビジョンの内容を見て、「やっぱ中国だな、、」と残念な気持ちになりましたが、SNS上では中国人の方々が今回の玄武選手の行為や試合に対してかなり怒っています。
中国語で木村選手に謝罪する方や、Google翻訳機能を使って日本語で書いたり、英語だったり、様々な形で木村選手に謝罪し、玄武選手と主催者を非難しています。
中国であれだけ人気のあった木村選手でさえも場所を間違うとこんな目に遭うんですね。
#武漢 #コロナより怖い これが木村選手の現在の心境を物語っているかと思います。
マジでおっかないね。。
まとめ
こういう残念なケースを見ると、日本のボクシングに関して、JBCのような管轄団体がある事は決して悪いことではないと感じます。
現在は残念ながらやや機能不全に陥ってはいますが、それでもJBCのような組織がある事で選手が守られている側面は相当ありますよね。
今回の事件は中国での興行には様々なリスクがあるという教訓にはなりましたが、中国人と言っても皆が同じではなく、木村選手を応援してくれるたくさんの方や、善意の気持ちを持った方もたくさんいます。
こうした一部の完全な悪意を持った人達が中国の国としての地位を落としているのは悲しい現実ですが、こういう人達は本当にごく一部です。
大半の私的に接する中国人は皆良い方々です。
罪を憎んで人を憎まずではありませんが、中国人を嫌いにはならず、こうした悪質な行為が起きないよう、巻き込まれないよう、各選手個人も陣営も細心の注意を払う必要があると強く感じた次第です。